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佐藤さとるファンタジー童話集

 昨日の記事の続きです。
 シリーズ自体はありふれていて、プレミアがついているわけでもないのに、いざ完集を試みると難しい、といえば……。
 講談社文庫の佐藤さとる「佐藤さとるファンタジー童話集(全11巻)」を思い出しました。数年前、ショートショートの参考資料として揃えておこうかなと思い立ったのです。
 このシリーズは背の色が発行時期によって白だったり茶だったり緑だったり……と、うっとうしいことになっています。どうせなら同じ色で揃えたいと思い、好みで緑にしました。
 そこらじゅうに売っているシリーズなのに、これがなかなか難しい。9冊までは簡単に買えたのですが、残り2冊になったところで、全く進展しなくなりました。もう1年以上はその状態が続いていると思います。背の色を限定しなければよかった……と後悔しないではないですが、ここまで来たら緑で完遂したいですね。
ファンタジー童話集.jpg まあ、地道に探します。

Ⅰ そこなし森の話(76)
Ⅱ 名なしの童子(76)
Ⅲ おばあさんの飛行機(76)
Ⅳ 赤んぼ大将(76)
Ⅴ 手のひら島はどこにある(77)
Ⅵ ジュンと秘密の友だち(77)
Ⅶ 口笛を吹くネコ(81)
Ⅷ 小鬼がくるとき(81)
Ⅸ コロボックルのトコちゃん(84)
Ⅹ 宇宙からきたかんづめ(88)
Ⅺ ぼくの机はぼくの国(89)

 この記事にも書きましたが、佐藤さとる、大好きです。
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ポケット・ジョーク(続)

 今月12日、角川文庫の『ポケット・ジョーク』シリーズをまとめ買いし、全24冊のうち15冊が揃いました。残るは9冊。
 本日、またもまとめ買いし、一気にイーシャンテン(残り2冊)に漕ぎつけました。問題はここから先。そこらの古本屋では高くて105円、安ければ30円とか50円とか、そんな値付けをする本で、単純に2冊買うだけでしたら容易なのですが、ピンポイントで見つけるのは至難の業なんですよね。1年以内に完集できれば、超ラッキーと思います。
 もちろん、ネット古書店を利用すれば瞬時にして揃えられます。でも、こんなのをネットに頼ってはいけないでしょう。地道に探します。
ポケット・ジョーク.jpg
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映画『エンブリヨ』


 映画『エンブリヨ』を観ました。SFスリラー映画です。
 むか~し、劇場で観て、けっこう強いインパクトを受けた記憶が残っています。調べてみますと、日本公開は1977年。このときに観たとしたら、私が大学1年のときですね。とすれば、おそらくは36年ぶりの再鑑賞。いやあ、懐かしいなあ~。
 特殊な成長ホルモンを投与された胎児が急成長し、1ヶ月ほどで成人になる。しかし、その副作用は……。
 現在の目で見ればありふれたストーリーです。当時ほどのインパクトはなかったものの、あと味の悪さは健在(笑)。ええ、充分に面白く観ることができました。ただ、残念ながら画質が悪すぎて……。私はあまり画質にこだわりはありませんけれど、DVDとは信じられないほど画質が悪く……。ものすごく古い映画でしたら仕方がありませんが、1970年代後半の映画ですからねえ(苦笑)。
 この記事を書くために、久しぶりにノベライズ本を手に取りました。
◎ルイ・シャルボノー『エンブリヨ』番町書房・イフ・ノベルズ(77)
 著者の名前を見て、ん? もしや……。
 調べてみましたら――あ、やっぱり。
◎ルイス・シャーボノー『この地球のどこにも』ハヤカワSFシリーズ(68)
 そうかあ。この作者が『エンブリヨ』のノベライズをしていたのか。――思いもかけない発見でした。特に役に立つわけではありませんが、こういう発見ってミョーに嬉しいです。
エンブリヨ.jpg この地球のどこにも.jpg
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『縮みゆく男』ほか

 所用で遠出してきました。
 新刊書店を覗き――
◎リチャード・マシスン『縮みゆく男』扶桑社ミステリー(13)
『縮みゆく人間』ハヤカワSFシリーズ(68)/ハヤカワ文庫NV(77)の新訳です。
縮みゆく男.jpg 縮みゆく人間.jpg 縮みゆく人間(文庫).jpg
 旧訳は2冊とも持っていて、買う気はなかったのです。しかし現物を手にし……。
「『縮みゆく男』あとがき」デイヴィッド・マレル(20ページ)
「訳者あとがき」(6ページ)
「本間有(黒田直見)翻訳作品」(3ページ)
「〈解説〉私も縮みゆく男だった I Was A Middle-Aged Shrinking Man」町山智浩(11ページ)
 それに加えて、マシスン追悼の帯!
帯.jpg
 これは買うしかないですね。「マシスン、ありがとう」と心のなかで感謝しながらレジへ。
 ブックオフにも寄りました。
◎北原保雄監修『爆笑アニメ版! 問題な日本語 DVD-BOOK』キネマ旬報社(08)
 へえ。こんなのもあるのですか。
◎監修/日能研、文/坂元純『中学入試にでる名作100』講談社(97)
 星新一「転機」も採り上げられています。
問題な日本語.jpg 中学入試にでる名作.jpg

【追記】9月29日
 YouTubeで『縮みゆく男』を検索してみたら――


 さらに、こんなのもヒットしちゃいました(笑)。

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『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』

ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅.jpg 十二の椅子.jpg
 宮風耕治『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』東洋書店(06)を読みました。簡にして要を得たロシアSF解説書です。
 SF作家ではないとしながらもイリフ&ペトロフ――先日買ったTVドラマ『黄金の仔牛』の原作者も採り上げられています。
>魅力的でどこか憎めない、「偉大なる策士」ことオスタップ・ベンデルという人物を創造して主人公に据え、彼が活躍する長編「十二の椅子」(一九二八)とその続編「黄金の仔牛」(一九三一)を書いた。
 ああ、そうでしたそうでした。『黄金の仔牛』は『十二の椅子』の続編なのでした。実は私、『黄金の仔牛』を買ったのは高校生のときですが、『十二の椅子』を買ったのは10年くらい前なんです。これは筑摩書房〈世界ユーモア文学全集〉の1冊ということで――すなわちショートショート研究の資料として購入したもの。全集を揃えるべく買っただけで、『十二の椅子』も含め、長編には手つかずなのですよね。
『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』には『黄金の仔牛』とともに『十二の椅子』のあらすじも紹介されています(25ページ)。そそられるものの、読まないだろうなあ(苦笑)。
 そのほか、ロシア・ファンダムの現状も非常に興味深い内容でした。
 ロシアのSF大会(ストランニク)は――
>通常は三、四日同じホテルに泊まって開催―中略―お酒が飲めなければどうしようもない世界―中略―朝から何か瓶を持って歩いている集団を見つけたらそれは作家である。
 おお、素晴らしい!(笑)
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「御空羅供の晩餐 纐纈敏郎&ノロ燐展」

 あ! 今日が最終日ではないか。
 はたと気がつき、自転車かっとばしてきました。>「御空羅供の晩餐 纐纈敏郎&ノロ燐展
 私は絵のことにはうとく、おふたりとも知らない画家ですが、案内ハガキの絵(下の画像。クリックで拡大)を見て、気になって仕方がなかったのですよ。
御空羅供の晩餐.jpg
 会場は行きつけの書店の2階です。勝手知ったるわが家も同様(笑)。
 会場にはノロ燐さんがおられました(纐纈敏郎さんは2002年に逝去)。とても気さくな方で、何も知らない私にわかりやすい説明をしてくれました。ありがとうございます。
 撮影の許可をいただきましたので、展示作品から数点を紹介します。
 まずは纐纈敏郎作品。
纐纈敏郎1.JPG 纐纈敏郎2.JPG
 続いてはノロ燐作品。
ノロ燐1.JPG ノロ燐2.JPG
 両者の作品とも鬼気迫るというか、すさまじい迫力に満ちていました。絵のことは全くわからない私ですが、ほんと、絵に吸い込まれそうな気持ちになりました。
 終了する前に気がついて、本当によかったです。
 会場をあとにし、1階で買い物。
◎「本の雑誌」10月号
 特集=サンリオSF文庫の伝説。全197冊の古書相場も記されています。
 私は以前は100冊近く所有していましたが、10年くらい前、高く売れるものを中心に(笑)大量処分。現在は40冊くらいしか持っていません。
 古書価Aランク(5000円以上)の本、何冊くらいあるかな。
 チェックしてみましたら――あは、1冊だけだ(笑)。
◎DVD『ボリス・カーロフのスリラー 恐怖の館』コスミック出版(13)
 1960年のTVドラマシリーズのようです。こんなの好きだなあ。
本の雑誌.jpg 恐怖の館.jpg
 書店を出て、古本屋を覗きつつ帰宅しました。
◎「別冊宝島 楳図かずお大研究」宝島社(02)
 楳図かずおの大ファンです!
◎アイラ・レヴィン『ブラジルから来た少年』ハヤカワ文庫NV(82)
 映画『ブラジルから来た少年』を観たとき、原作本を持っていないことに気がついたのでした。古本屋で見かけ、つい……。
楳図かずお大研究.jpg ブラジルから来た少年.jpg
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映画『フレッシュ・ゴードン』

 山本孝一さんは時折、想像もしていなかったような豆知識を披露してくれます。
 昨夜いただいたメールのなかに、メール本来の用件とはまるっきり関係ないのですが、「トム・リーミイは映画『フレッシュ・ゴードン』の小道具を担当していた。ただし映画パンフレットでは、トム・リアマイとなっている」と書かれていました。
 えー? 『フレッシュ・ゴードン』の小道具って、あんなのでしょ(笑)。あれをトム・リーミイが?(笑) んで、トム・リアマイ?(笑)
 パンフレットを確認し――あ、ほんとだ(笑)。
フレッシュ・ゴードン.jpg スタッフ.jpg
 山本さんもメールに書かれていましたが、実はこの映画、山本さんと一緒に観に行ったんです。軽く30年以上前ですね。いやあ、楽しい映画でした。うちにあるパンフレットは、おそらくそのときに買ったものです。
 山本さんと観に行った映画というと、確か『フリークス』もそうだったような……。よりによって、この2本(笑)。

 おっと。
 ご存じない方のために書いておきます。『フレッシュ・ゴードン』は『フラッシュ・ゴードン』のエロチック・パロディです。本家を知っていると、よけいに楽しめます。


【追記】
 コメント欄をご参照ください。
サイン.jpg
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『黄金の仔牛』

DVD.jpg 近所のブックオフを散歩してきました。もちろん、一昨日とは違う店です。うちの近所には何軒もブックオフがあり、それぞれの店に行くのは1~2週間に一度くらいのペース。当然、期待値は限りなく低く、主目的は散歩です。
◎DVD『黄金の仔牛』
 ロシアのTVドラマ。原作はイリフとペトロフの合作長編です。
 へえ、これがドラマ化されていましたか。全く知りませんでした。DVD4枚組で計365分。う~~~む、6時間かあ。長いなあ。ちょっぴり躊躇しましたが、懐かしさが勝り、購入することに。
 私が原作小説を読んだのは、確か高校生のころだったと思います。――東京創元社〈世界大ロマン全集〉の1冊。異様なくらいの多読・乱読時代で、面白そうなものはジャンルを問わず、片端から読んでいました。
◎イリフ、ペトロフ『黄金の仔牛』東京創元社・世界大ロマン全集(57)
世界大ロマン全集.jpg 内容紹介.jpg
 けっこう面白くて、その後、古本屋で――
◎イリフ・ペトロフ合作『黄金の仔牛』中央公論社・現代世界文學全集(40)
 早稲田の古本屋の値札票がありますので、たぶん大学時代に買ったものと思います。
◎イリフ・ペトロフ合作『黄金の仔牛(上下)』歴程社(51)
 これには名古屋の古本屋の値札票。たぶん高校時代に買ったものです。
中央公論社.jpg 歴程社.jpg
 懐かしすぎます!
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映画『2000人の狂人』

 何年か前、『2001人の狂宴』(2005年)という映画を観ました。『キャビン・フィーバー』(←めっちゃ好き)の監督イーライ・ロスが製作者に名前を連ねています。

 一言で言うならば――えげつない!
 そういう映画には免疫があるつもりでしたが、この映画は私の耐性を上回っていました。
 ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の『2000人の狂人』(1964年)のリメイクと知り、ぜひオリジナルを観たいと思いましたが、残念なことに近所のレンタルショップには見当たらず。
 今夜、ようやく観ることができました。

 うほほほほ~。これが半世紀前の映画ですか。降参!
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『予期せぬ結末2 トロイメライ』

トロイメライ.jpg 井上雅彦編/チャールズ・ボーモント『予期せぬ結末2 トロイメライ』扶桑社ミステリー(13)を編者の井上さんから送っていただきました。ジョン・コリア『予期せぬ結末1 ミッドナイト・ブルーに続く、〈予期せぬ結末〉シリーズの第2弾です。言うまでもなく、私はこんなの大々好物。井上さん、ありがとうございます!!!
 まず最初に井上さんの編集序文を読みました。第3弾の予告を期待したのですが、続巻については触れられてなくて、残念。しか~し!
> リチャード・マシスン作品は、扶桑社では『縮みゆく男』が刊行された他、伊藤典夫編訳の短篇集も予定されています。
 おおおおおーっ!
 伊藤さん編ももちろん大歓迎ですが、井上さん編のマシスンも、ぜひぜひぜひ。
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『けむりの島』

 近所のブックオフを散歩してきました。
 古本を眺めていて、むか~しに読んで抜群に面白かった本を見かけると、つい手に取ってしまいます。今日はそんな1冊――
◎アントニー・トルー『けむりの島』西武タイム(86)
けむりの島(西武タイム).jpg 帯.jpg
 海洋冒険小説です。これ、本当に面白かったですねえ。ご存じない方には、ぜひ! とお勧めしますが、それはともかく――
 私が読んだのはこの西武タイム版ではなく、パシフィカの海洋冒険小説シリーズです。再刊されているとは知りませんでした。思うところあって購入。帰宅して、手持ちのパシフィカ版(78)を書棚から取り出しました。
 ちらっと見て――
 違う出版社なのに同じ絵の表紙なんだ。
 と思いましたが、なんとなく違和感があります。じっくりと見比べると――
 うへえ、違う絵だ~。
 細かい部分が微妙に違っているんですよね。イラストレーターはどちらも生頼範義です。出版社が違うから再利用はできず、新たに描いたのでしょうかねえ。う~~~む。
 下の画像は、左がパシフィカ版、右が西武タイム版です(画像クリックで拡大)。
けむりの島(パシフィカ).jpg けむりの島(西武タイム)帯なし.jpg
 こういう発見はミョーに嬉しいです(笑)。
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『つぎはぎプラネット』こぼれ話(3)

 星新一公式サイト・初出リストには書籍収録のデータも記載されています。おおむね正しいのですが、現物を確認していない作品に関しては、それが本当に未収録なのか、あるいは改題の上収録されているのか、今ひとつ自信がありません。未収録作品集を出すのであれば、もっともっと精度を高めて、限りなく正確なデータにしなければ。
 そんなわけで……。
 以下、昨年2月の話です。

          *               *               *

 当時、初出リストのデータは次のようになっていました。

◇宇宙をわが手に(だれかさんの悪夢)――悪循環「文藝春秋 漫画讀本」1960年8月号
◇宇宙をわが手に――「轟(川崎車輛PR誌)」1968年8月号

 細かい情報も入れつつ書きますと――
・「文藝春秋 漫画讀本」1960年8月号に「宇宙の霊長たち」なる大タイトルのもと、「一方通信」「見なれぬ家」「探険隊」「悪循環」「最高の作戦」計5編が掲載。
・「宇宙通信」「探険隊」「最高の作戦」の3編は『人造美人』新潮社(1961年2月28日発行)に収録。(「一方通信」は「宇宙通信」に改題)
・「悪循環」は「宇宙をわが手に」と改題の上、『だれかさんの悪夢』新潮社(1970年10月15日発行)に収録。
・「見なれぬ家」は単行本未収録。
・「轟(川崎車輛PR誌)」1968年8月号に「宇宙をわが手に」が掲載。これは現物未確認。
 ――とまあ、こういうことです。
 この流れを見ると、「轟」はPR誌で「文藝春秋 漫画讀本」は商業誌ということもあり、「轟」掲載の「宇宙をわが手に」と「悪循環」は別の作品と考えるのが妥当と思えますが、確実にそうとは言い切れません。星さんの場合、ある雑誌に掲載された作品が別の雑誌に再掲載されるケースがけっこう多いのです。
 ゆえに――
(1)「文藝春秋 漫画讀本」1960年8月号に「悪循環」を掲載。
(2)文章に手を入れ、「宇宙をわが手に」と改題の上、「轟(川崎車輛PR誌)」1968年8月号に掲載。
(3)「宇宙をわが手に」のタイトルで『だれかさんの悪夢』新潮社(1970年10月15日発行)に収録。
 ――ということも、充分に考えられるのです。とすると、「轟」掲載の「宇宙をわが手に」は未収録ではなくなるわけで……。
 う~~~~む。悩ましい……。
 というようなことをこの企画のメンバー(星マリナさん、山本孝一さん、和田信裕さん)に伝えたところ、またたく間にマリナさんから返事がありました。――「轟」の「宇宙をわが手に」と『だれかさんの悪夢』の「宇宙をわが手に」は同じ話と確認済み。
 おお、そうか。では、リストはどう修正しようかな。
 ちょっと考え、次のように――

◇悪循環――「文藝春秋 漫画讀本」1960年8月号→宇宙をわが手に「轟(川崎車輛PR誌)」1968年8月号→宇宙をわが手に
◇宇宙をわが手に(だれかさんの悪夢)――悪循環「文藝春秋 漫画讀本」1960年8月号→宇宙をわが手に「轟(川崎車輛PR誌)」1968年8月号

          *               *               *

 とまあ、このような作業を2年間、ずっとやっていたわけです。毎度、こんなにあっさりと解決すると楽なのですけれど、当然、そういうわけにはいかず……。
 大変な面も含め、こういうのが楽しいと言うと、山本さんや和田さんは「うんうん、わかるわかる」。しかしマリナさんは「?」なのでした(笑)。言うまでもなく、マリナさんが健全です。書誌フェチに囲まれて、大変だったでしょうねえ。

【追記】
 一連の作業を経て、初出リストは初公開の時点(2011年12月)と比べて、格段に精度が上がりました。作品数もかなり増えています。
 具体的な数字を挙げましょう。当時と現在では、◇(初出判明済み作品)と◆(初出不明作品)の数は以下のようになっています。
 公開当初 ◇1009編 ◆158編
 現在 ◇1178編 ◆24編
 この数字は改題作品も別作品としてカウントされていますので、ご注意。総作品数はこの合計数より少ないわけです。
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映画『スタア』



 映画『スタア』を観ました。原作は筒井康隆の戯曲です。
 筒井康隆原作の映像作品はかなり観ていますが、この映画を観るのは初めてです。もちろん原作は読んでいて、面白かった印象が残っています。
 映画は? 期待以上に面白かったです!
 映画を観終わってから、原作――『スタア』書下ろし新潮劇場(73)にざっと目を通しました。
 なるほど、原作に忠実に映画化されているのですね、見事なまでに。
 そういう面も含めて、大満足しました。
スタア.jpg
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『つぎはぎプラネット』こぼれ話(2)

『つぎはぎプラネット』発行に関して私が果たした役割は、まずは基礎資料作り、そして断片的にもたらされる資料やデータの整理・管理、それらをもとにした調査および(適任者への)調査願い、ということになります。
 もちろんデスクワークだけではなく、私自身も足を使って(古本屋を回って)掲載誌を探していました。というか、今回の関係者で、現役で古本屋を回りまくっているのは私だけだったんですよね。未収録作品の掲載されている雑誌を古本屋で見つけたときの嬉しさは、もうほんと、小躍りしたくなるほどです。――が、嬉しいことばかりではありません。
 今回、がっかりしたケースをご紹介しましょう。
 某資料(かなり信頼できる)に、「漫画読本」1962年10月号に「問題の男」と「落語白書」という作品が掲載されているとのデータが載っていました。「問題の男」は『おせっかいな神々』に収録されているとわかっていますから気にすることはありませんが、ん? 「落語白書」? これは知らないですねえ。
 同じ号に星作品が2編掲載されたのかなあ。エッセイと書かれていないから小説なんだろうなあ。タイトル変更して、何かの本に収録されているのかなあ。ともあれ、現物を確かめなくては。
 ということで、古本屋で「漫画読本」を見かけるたび、1962年10月号があるかチェックする作業を続けます。「漫画読本」自体はレアな雑誌ではなく、5冊とか10冊とか、まとめて売られているケースにはちょくちょく遭遇しますが、ピンポイントで1冊を探すとなると、なかなか難しい。
 そんなある日、とある古本屋(名古屋の鶴舞)に「漫画読本」が1冊だけ売られているのを見かけました。その1冊が、まさか1962年10月号だったとは……。いやあ、驚きましたねえ。
 ビニルに入れられていて、中身を確認することはできません。店主にお願いして開封してもらいました。さっそく目次を見ましたが――
 ありゃ? 「問題の男」だけ? 「落語白書」は?
 星作品が目次に掲載されていないとは考えにくいのですが、編集部のミスということも考えられます。そんなに高価なものでもないので、買うことにしました。
 帰宅して、1ページずつチェック。う~~~ん、「落語白書」は見当たらないですねえ。どうやら調査の起点となった資料は間違っているようです。しかし、となると、「落語白書」とは何か? それが気になります。
 星さんと「落語白書」の関係といえば、和田信裕さんが教えてくれた雑誌――その名もずばり「落語白書」があります。第1号(1962年9月)に星さんのエッセイ「自動制御」が掲載。発行日も近いし、これが何かの手違いで、中途半端な形で資料に掲載されてしまったのではないかと推測するのですが……。
 あ、そうそう。確認したわけではありませんが、「自動制御」は単行本未収録のような気がします。かなり面白く、しかも最後には星さんの創作落語も披露されていて……。実はこのエッセイ、一瞬だけではありますが、『つぎはぎプラネット』に収録してもいいかも、と考えたこともあったのでした(笑)。
 とまあ、このような作業を2年間、ずっとやっていたわけです。
漫画読本.jpg 落語白書.jpg
「落語白書」の書影は和田さんが送ってくれた画像です。
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映画『家』

家(ハヤカワノヴェルズ).jpg 家.jpg
 昨日、古本屋でロバート・マラスコ『家』早川書房(77)を目にして――
 おお、懐かしい!
 と購入しました。幽霊屋敷テーマのホラーです。
 この作品は映画化されていて、だいぶ前に観たことがあります。小説を買ったことで、映画を再鑑賞したい気持ちがむくむく。今夜、観ることにしました。

 うん、面白い。
 前にも書きました(→この記事)が、私にとって幽霊屋敷映画といえば、『ヘルハウス』と『たたり』――この2作に尽きます。面白い幽霊屋敷映画は数あれど、この2作にはとうてい及びません(と私は思います)。そんななかで『家』は上出来の部類と言えるでしょう。
 昨今の派手なホラーも好きだけれど、こういう昔ながらの、じわじわくるタイプのホラーもいいなあ。充分に楽しめて、満足!
ヘルハウス.jpg たたり.jpg ホーンティング.jpg
 上の画像は映画『ヘルハウス』、『たたり』、そのリメイク『ホーンティング』です。
『ヘルハウス』をリメイクしてくれないかなあ。
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袋とじ

 昨日、古本屋ではリチャード・マシスン『夜の訪問者』ハヤカワ・ノヴェルズ(71)も買いました。自分用ではなく、知人からの探索依頼本です。実はこの本、私は持ってなくて、自分用にしたいなという気持ちもないではないのですが、今さら読まないしなあ(苦笑)。それはともかく――
 馴染みの店主と雑談していて、ハヤカワ・ノヴェルズのマシスンということで、『地獄の家』ハヤカワ・ノヴェルズ(72)の話になりました。内容の話ではなく、「あの本、返金保証だったよねえ」と……。
 巻末が袋とじになっていて、それを開封せずに版元に持っていけば返金してくれるというシステム(郵送不可)。現実問題として版元まで行くだけで(徒歩圏内に住んでいるならともかく)交通費が本の代金を上回ることは確実で、実際に返金を求めた人がいたかどうか……。まあ、話題作りですね。
 で、昨日の話です。
「うちの『地獄の家』、返金保証じゃないんですよね」
「へえ、袋とじになってない?」
「そうです」
「きれいに処理してあるとか?」
「いや、そうでもなかったような気がします」
 というような会話が交わされました。
 今朝になってそのことを思い出し、手持ちの『地獄の家』を確認しました。1973年発行の3版。どこにも「返金保証」の文字はなく、もちろん袋とじの痕跡もありません。
夜の訪問者.jpg 地獄の家.jpg デラニーの悪霊.jpg
 すぐそばにラモナ・スチュアート『デラニーの悪霊』ハヤカワ・ノヴェルズ(71)があり、こちらは背に「返金保証」。――手に取ってみますと、当たり前のことですが袋とじになっていて、なんと未開封!
 覚えてないけど、たぶん読んでないな(笑)。
袋とじ1.jpg
袋とじ2.jpg

【追記】
 ハヤカワ文庫NV『地獄の家』の異装版も話題になりました。これまた、さっき確認。
 左端が私の所有本(1977年発行の初版)、それ以外の2冊はネットで拾った画像です。
地獄の家(ハヤカワ文庫NV).jpg
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ポケット・ジョーク

 以前から気になっていながら手を出しかねていた本があります。角川文庫『ポケット・ジョーク』のシリーズです。前から書いていますように、ジョークのうちでも長いものはショートショートとしても読めることが多く、できれば資料として揃えておきたいと思っています。たとえば、実業之日本社のジョーク集とか。
 この角川文庫のシリーズももちろん気にはなるけれど、なんだか冊数が多そうで……。端本はしょっちゅう見かけますが、買い始めるとドツボにはまりそうな気がして、購入を控えていました。全貌くらいは調査しておくべきだったと思いますが、それすら行なわず……。
 本日、古本屋の店頭・格安コーナーでまとめて売られているのを発見。いささか迷ったものの、あるだけ全部を買いました。前から持っている本も合わせると、所有本は計15冊になります。
禁断のユーモア.jpg いい機会なので、ネットで調査してみました。

1 禁断のユーモア(79)
2 男と女(80)
3 酔っぱらい(80)
4 スポーツ
5 ブラックユーモア(81)
6 ギャンブル(81)
7 おまわりと泥棒(81)
8 続・禁断のユーモア(82)
9 トラベル(83)
10 動物
11 医者と患者
12 ファミリー
ポケット・ジョーク(背).jpg13 ビジネス(84)
14 いじわるユーモア
15 芸術家(85)
16 先生と生徒
17 禁じられた笑い(86)
18 政治を笑う(87)
19 お金
20 愛をたのしむ(89)
21 夫と妻
22 グルメと笑い(92)
番外編1 Sexしながらやせる方法(82)
神さま、仏さま

 なるほど、全部で24冊出ているのですね(所有している本には発行年を記載)。
 ぱらぱらと眺めてみますと、けっこう長いものも収録されていますし、面白いものも多いし……。
 う~~~む。今後、気に留めておくことにしましょう。
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映画『チレラマ』と『EVA エヴァ』

 久しぶりに映画のことを……。
 先日、映画『チレラマ』を観ました。全4話のオムニバス・ホラー映画です。ただし、お馬鹿で下品な。

 うはははは。好きだなあ、こんなの。『大便がいっぱい』(最終話の劇中劇)なんて、よくもまあ、映像化しようと考えたなあ(笑)。
 怪作!

 もう1本――『EVA エヴァ』です。こちら、『チレラマ』とは対極に位置する映画。

 斬新とか、そういうのではないんだけど、映像は美しいしストーリーは素敵だし……いいですねえ。私、こういうのも大好物なんですよね。『チレラマ』は観る者を選びますが、これはどなたにもお勧めできます。
 傑作!
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『地獄の才能』ほか

 今月7日、自家製本の総括アナウンスをしました。あれから4日。そんなに待ってもいられないので、つい先ほど、これまでにご連絡をいただいた方々に発送してきました(おひとり、現在転居の真っ最中という方がおられ、その方以外)。まだ在庫はありますが、この先いちいち対応するのは手間ですから、これにて自家製本プレゼント企画を終了させていただきます。
 興味を持っていただいた皆さま、ありがとうございました。どうぞお楽しみください。

 発送ついでに少し足を延ばし、ブックオフを散歩してきました(もちろん、昨日とは別の店)。
◎眉村卓『地獄の才能』ぶんか社文庫(09)
 へえ、こんな本が出てるんだ、と手に取ってみたら――
>本書は昭和五十五年角川書店発行「地獄の才能」を再編集し、文庫化したものです。
 とあります。再編集? 気になり、買うことにしました。
 帰宅して、角川文庫(80)と簡単に照合。う~~~~む、どこをどう再編集したのかなあ。ざっと見た限りですが、同じに見えます。
◎漫画:琴音らんまる/原作:筒井康隆/キャラクター原案:貞本義行/原案:「時をかける少女」製作委員会『時をかける少女』角川コミックス・エース(06)
 だいぶ前、アニメ映画は鑑賞。原作とはまるっきり別の作品になっていたものの、それなりに楽しめました。だいぶ忘れているし(笑)、マンガも読んでみようかな、と。
地獄の才能(ぶんか社文庫).jpg 地獄の才能(角川文庫).jpg 時をかける少女.jpg
昭和ニッポン.jpg◎監修:永六輔・佐々木毅・瀬戸内寂聴/執筆:古川隆久『昭和ニッポン 一億二千万人の映像 第13巻 昭和39年◆1964』講談社DVD BOOK(04)
 当時のニュース映像を収録したDVD付。全24巻のうち、売っていたのは15冊くらいです。ざっと眺めて――おお、東京オリンピックだあ~。タイムリー!
 この巻を買うことにしました。1970年(大阪万博)も買おうか迷いましたが、やはり今はオリンピックでしょう。
 1964年。私は7歳。東京オリンピックのことは、なんとかかすかに覚えています。もっとも、メキシコ五輪(1968年)とかなり記憶が錯綜していますが(苦笑)。
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『答えが運ばれてくるまでに』ほか

 近所のブックオフを散歩してきました。
◎時雨沢恵一『答えが運ばれてくるまでに』メディアワークス文庫(11)
 掌編集。今年の7月19日、近所のブックオフ(今日とは別の店)に行った際、『夜が運ばれてくるまでに』メディアワークス文庫(10)を見かけ、「ありゃ、こんな本が出ていたのか。知らなんだ~」と購入。今日もまた、「ありゃ、こんな本が出ていたのか。知らなんだ~」でした(苦笑)。
 せっかくなので、『お茶が運ばれてくるまでに』メディアワークス文庫(10)も合わせ、シリーズ3冊の書影を並べておきましょう。
お茶が運ばれてくるまでに.jpg 夜が運ばれてくるまでに.jpg 答えが運ばれてくるまでに.jpg
◎筒井康隆『ジャングルめがね』小学館・すきすきレインボー(10)
 絵本。これまた、「ありゃ、こんな本が出ていたのか。知らなんだ~」です。初刊本(小学館の創作童話シリーズ/1977年)は持っていますが、絵が違います。比べてみたくなりました。
 あ、そういえば、この作品って文庫本には収録されていないような気がするなあ。――と思って、とりあえず『筒井康隆全童話』角川文庫(76)を確認。この本には収録されていませんでした。ほかの文庫に収録されていたっけ?
ジャングルめがね(再刊).jpg ジャングルめがね.jpg 筒井康隆全童話.jpg
◎話題の達人倶楽部編『30秒でスッキリわかる! 「カタカナ語」使い方のツボ』青春出版社(10)
 新しいカタカナ語、苦手です。ぱらぱらと眺めてみたら、知らない言葉、曖昧な言葉がどっさり。ちょっと勉強しようかな、と。
◎『目からウロコの漢字の本!』宝島社・別冊宝島(96)
 ぱらぱらと眺めてみたら、「カタカナやひらがなの企業名でさえ落とし穴がある。たとえば、次の間違いがわかるだろうか」とあって、挙げられているのは「キャノン キューピー ブリジストン 近畿コカコーラボトリング いすず自動車」。――えー? これら、すべて間違いですか。(私が正しく知っていたのは2社だけでした)
◎クリスチャン・グルニエ『星の彼方のアトランティス』角川文庫(78)
 角川文庫〈SFジュブナイル〉シリーズの1冊。このシリーズは好きで、ほとんど買ったような気もします。もちろん、この本も。このシリーズをブックオフで見ることは珍しく、『星の彼方のアトランティス』を見るのは、もしかしたら初めてかもしれません。懐かしくて、思わずレジに持っていってしまいました。
「カタカナ語」使い方のツボ.jpg 目からウロコの漢字の本!.jpg 星の彼方のアトランティス.jpg
 うちにある〈SFジュブナイル〉シリーズを並べてみました。何が抜けてるのかなあ。
SFジュブナイル.jpg
 本に新聞記事の切り抜きが挟まれていましたので、ついでに紹介します。メモはなく、新聞名も発行日も不明です。
新聞記事.jpg イチ、ニのサン!.jpg

【追記】
 筒井康隆『イチ、ニのサン!』河出書房新社・メルヘンの森(86)の書影をアップします。(コメント欄参照)
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『ミステリー・ゾーンDVDコレクション1』

 新刊書店に行ってきました。目的は『ミステリー・ゾーンDVDコレクション1』アシェット・コレクションズ・ジャパン(13)です。これは嬉しいなあ。今夜、観ます!
 書店ではこんなチラシをいただきました(画像クリックで拡大)。この本には私も少しだけですが関わっています。発売されましたら、ブログで紹介します。
ミステリーゾーン.jpg なごや古本屋案内.jpg
 ブックオフや古本屋もちょっとだけ覗きました。
◎唐沢俊一編『ホラーマンガの逆襲 みみずの巻』光文社・知恵の森文庫(00)
◎手塚治虫『「手塚治虫「戦争漫画」傑作選』祥伝社新書(07)
◎飯沢耕太郎『きのこ文学大全』平凡社新書(08)
ホラーマンガの逆襲.jpg 手塚治虫「戦争漫画」傑作選.jpg きのこ文学大全.jpg
 いずれも楽しそうですが、何はともあれ今夜は『ミステリー・ゾーン』ですね。
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小学校時代の作文

 これまで何度か、私の直筆原稿の画像をアップしました。これは高校時代、これは20代半ば、これは20代終盤のものです。
 小説を初めて書いたのは中学3年のときですから、それ以前の直筆原稿(小説)はありませんが、学校で書いた作文は少しながら残っています。確認できているのは小学3年、中学1年&3年に書いたもの。それぞれ文集として綴じてあり、それゆえ残っていたのだと思います。
 笑うのは中学の読書感想文でして……。採り上げているのは順番に『水滸伝』『火星シリーズと金星シリーズ』(以上1年)、『サイボーグ・ブルース』『トリフィド時代』(以上3年)。――私の嗜好がもろに出ていますね(笑)。
『火星シリーズ』と『金星シリーズ』は全16冊を感想の対象にしています。全体をまとめてではなく1冊ずつ。結果、なんと34枚(400字詰め原稿用紙)という大作感想文に! まあ、ことほど左様にバローズ熱が高かったわけです。>中学時代の私
あしあと.jpg さて、今回ご覧に入れるのは中学時代の作文ではなく、小学3年のときのものです。『あしあと』というタイトルで、紐で綴じられています。
 原稿用紙を眺めながら――
 そういえば、世田谷文学館の星新一展で、星さんの小学校時代の作文が展示されていたなあ。図録にも載っていたような気がする。
 さっそく図録をチェック。――おお、ありました。しかも、小学3年のときの作文ではないですか。
 そうとわかると比較したくなるのが人情ですが、さすがに不遜と思いますので、ここには私の作文のみアップします。『ドリトル先生アフリカ行き』の感想文(全4枚)の1枚目。しかしいきなり「作者 ロフ・ティング」って……(笑)。
ドリトル先生アフリカ行き.jpg
 ブログを長いこと続けていると、どんどん羞恥心が失せていくなあ(苦笑)。困ったものであります。
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刷り出し

 先日、「少年マガジン」の刷り出し(雑誌を製本する前の紙束)のことに触れました。
 本日、また別の刷り出しを発見。SF専門誌「奇想天外」の1979年12月号のものです。「少年マガジン」は忘れていましたが、こちらははっきりと覚えています。――見つかったのは拙作「目覚時計」と「うるさい宇宙船」が掲載されているページ。そう、私が商業誌デビューした号の刷り出しなんですよね。「記念に」と編集部にお願いして、もらったのでした。
 以下の画像は「奇想天外」当該号と刷り出しです。「刷出」と赤いハンコが捺されているの、読めるかなあ。製本前なので、刷り出しのほうが少し大きいです。
奇想天外.jpg 刷り出し1.jpg
 刷り出しは1枚16ページ分(片面8ページ)。ぴらっと開くと、こうなります。まずは「目覚時計」のタイトル・ページが含まれている面。
刷り出し2.JPG
 続いては「うるさい宇宙船」タイトル・ページです。
刷り出し3.JPG
 う~~ん。懐かしい。懐かしすぎます。
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自家製本・総括

 とまあ、そんなわけで、朝っぱらから『気ままにダストシュート』の増補改訂再編集版を作っていました。なんとか完成。文庫サイズで60ページ。これまでで最も厚いです。
気ままにダストシュート.jpg
 収録作品を大幅に変更(全11編中、引き続きの収録は5編だけ)したため、タイトルが同じだけでほとんど別の本かも(笑)。画像の「ある闘い」は、収録作のなかで圧倒的に古いです。記憶力のいい方なら覚えておられるかもしれません。団扇ファンジンに掲載されたものです。
 今回、橋本喬木さんにも進呈しますが、どこに送ればいいのかわからず。うちにある名刺、1枚は勤務先のもの。もう1枚はプライベート用と思われるのですが、なんだか事務所みたいで……。どこに送ればいいんでしょう。メールでお知らせください。

 さて。
 軽い気持ちで豆本を作ってみたのは先月の13日です。あれから1ヶ月弱、いやあ、いろいろ作っちゃいましたね。こんなに作るとは(=こんなに楽しいとは)、ほんと、想像していませんでした。
 この1ヶ月弱をまとめておきます。
自家製本1.jpg
『女か虎か』――とりあえず小さな本を作ってみる。中綴じのシンプル製本。カバーなし。ノンブルすら付けず。
『迷える森の若者』――平綴じにし、カバーと帯を付けてみる。ここまでが練習。
『迷える森の若者』普及版――豆本は手間がかかると実感し、文庫サイズで作ってみる。カバーも帯もなし。
『迷える森の若者』改訂版――懲りずに豆本。この作品は内容についての説明が必要と思い、あとがき付の改訂版を作った。カバー、帯に加え、栞も挟みこんでみる。このあたりから作業に慣れ、手際がよくなってきた。
自家製本2.jpg
『それは森から始まった』――文庫サイズ(カバーなし)。帯を付けてみる。
『たいむましんにのって』――文庫サイズ。カバーと帯を付けてみる。
『気ままにダストシュート』――ふたたび豆本。表紙デザインに凝ってみる。本文ページの紙を水色に。私のなかでは、これがほぼ到達点。内容は別として(苦笑)、体裁には大満足した。

 以上、ほとんどは在庫なし、在庫があっても僅少です。いやまあ、最大10部ですから、発行した段階から在庫僅少なんですが。
 あ、そうそう。
 この経験を生かして、次回は岡田正哉さんの『SF雑誌99の謎(全5回)』と『異聞外伝 SF雑誌(全4回)』をそれぞれ1冊にまとめたいと考えています。文庫サイズにして、書影(おもにパルプ雑誌)もカラーで掲載して……。
 などと夢は膨らみますが、そのためにはテキスト入力作業を終えないといけません。以前、ちょっとだけ打ちこみ始めたものの、すぐに面倒臭くなって、そのまま放置。自分の文章は、たとえ昔書いたものでも楽に入力できるのですが、人の文章(文体も漢字の使い方も全く違う)を打ちこむのは本当に面倒なのです。
 いつになるやら。
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訃報:フレデリック・ポール

 この記事のコメント欄に書きましたが、ここにも。
 星マリナさんが星新一公式サイトの「ごあいさつ」を更新されています。タイトルは「没後のまほう」。
『つぎはぎプラネット』に対する思いやエピソードが綴られていて、これが実に素晴らしい。マリナさんならではの視点で、私の解説を見事に補完してくれています。
 某作品に関するエピソードも興味深いのですが、思い切りネタバレしていますので、「ごあいさつ」を読むのは『つぎはぎプラネット』を読まれてからのほうがいいかも。
 ともあれ、お勧めです。

 さて、本題。
 フレデリック・ポールが亡くなられたのですね。9月2日歿。享年93。
 残念というより、まだご存命だったのかという驚きのほうが大きいです。SFを読み始めたばかりのころ、それこそ目にタコができるくらい(←こんな慣用句はないけど)何度も目にした名前です。
 しかしながら私は、ポールのあんまりいい読者ではありませんでした。
 訃報に接し、記憶を頼りに書棚からポールの著作を取り出しました。
◎フレデリック・ポール&C・M・コーンブルース『宇宙商人』ハヤカワ・ファンタジイ(61)
◎ポール/コーンブルース、アンダースン、ファーマー『宇宙商人 タイム・パトロール 恋人たち』早川書房・世界SF全集(71)
◎フレデリック・ポール&ジャック・ウィリアムスン『深海の恐竜』角川文庫(78)
◎フレデリック・ポール『マン・プラス』早川書房・海外SFノヴェルズ(79)
宇宙商人.jpg 世界SF全集21.jpg 深海の恐竜.jpg マン・プラス.jpg
 たぶん、これだけと思います。たった4冊。
 で、読んだ記憶のあるのは『宇宙商人』のみです。まあ、この作品はSFファンにとって基礎教養ですから、読んでて当たり前。読んでないほうがおかしいですね。面白く読んだイメージは残っていますけれど、内容は……(苦笑)。
臆病者の未来.jpg 私の読書遍歴は別として、SF界に多大な功績を残されたことは確かです。
 ご冥福をお祈り申し上げます。

【追記】
 と思いきや、『臆病者の未来』ハヤカワSFシリーズ(73)もありました。まあ、読んでないので、持っていないのと同じですが。
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『異形の白昼』など

 おお、筒井康隆編『異形の白昼』がちくま文庫で再刊されますか! 恐怖小説の、まさに傑作アンソロジーです。面白かったなあ。収録タイトルを見ているだけでも、ぞくぞくします。まだ読んだことのない方は、ぜひ!
 以下の書影は立風書房(69)、立風書房(73/新装版)、集英社文庫(86)です。
異形の白昼(函).jpg 異形の白昼(ハードカバー).jpg 異形の白昼(文庫).jpg
 立風書房の筒井康隆編のアンソロジーといえば、第2弾の『12のアップルパイ』も大好きでした。こちらはユーモア小説のアンソロジー。特に巻頭の遠藤周作「初春夢の宝船」は強く印象に残っています。なんと、大好きな映画『ミクロの決死圏』のパロディなんですよ。ほんと、大笑いしました。
 以下の書影は立風書房(70)、集英社文庫(87)です。立風書房では新装版も出ているようですが、うちにはありません。
12のアップルパイ(ハードカバー).jpg 12のアップルパイ(文庫).jpg
 あのころ立風書房では同種のアンソロジーを数多く出していました。上の2冊以外で私のお勧めは、吉行淳之介編『奇妙な味の小説』です。これも、まだお読みでなかったら、ぜひ。
 以下の書影は立風書房(70)、立風書房(74?/新装版)、中公文庫(88)です。
奇妙な味の小説(函).jpg 奇妙な味の小説(ハードカバー).jpg 奇妙な味の小説(文庫).jpg
 好きな本はいろいろなバージョンを買ってしまうという悪い癖があります。拙ブログの読者でしたら、けっこうな割合で「わかるわかる」と頷いてくれるのではないかと思っているのですが、さて……。
『異形の白昼』ちくま文庫版は――さすがに新刊では買わないだろうけれど、古本で安く売っていたら……(苦笑)。
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『気ままにダストシュート』

 実のところ、先日の『たいむましんにのって』を最後に、しばらく自家製本を作るのは休憩しようと思っていたのです。ところが、ショートショート・オムニバスのタイトルとして考えた『気ままにダストシュート』が事情により不要になり……。
 せっかく思いついたのになあ。――よーし、それなら、このタイトルのショートショート集を自家製作してやろう(笑)。
 そんなわけで、おりゃあ! と作ってしまいました。――40ページの豆本で、全10編収録。もちろん全編が単行本未収録、商業誌未発表ですし、本邦初公開も数編。これまでの自家製本はテキスト入力の必要がありましたが、今回は最近のものばかりですから、その必要はありません。ちゃちゃっと割付けして、印刷するだけ。
 ふと思いついて、本文の紙を水色にしてみました。帯はどうしようか、思案中であります。
気ままにダストシュート.jpg 本文.jpg
 こんなの、ひょひょいと作れるようになってしまいました(苦笑)。

気ままにダストシュート(帯).jpg【追記】9月4日
 帯を作りました。やっぱり、帯があると締まりますね。
 あ、ちなみに、今回は製作部数を大幅に減らしています。これまでは10部ずつ作っていましたが、それだけの需要はないとわかったので。
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『淫獣の幻影』ほか

 10日ほど前の話です。古本屋に行ったら、光文社のCR文庫が棚にどっさり並んでいました。20冊くらいでしたか。150円均一です(税別)。
 CR文庫といえば、アレでしょう(笑)。背のタイトルを目で追いますと、おお、ありましたありました。しかも2冊とも!
◎P・J・ファーマー『淫獣の幻影』(86)
◎P・J・ファーマー『淫獣の妖宴』(86)
 2冊とも発売時に新刊で購入したのですが、何年前だったかなあ、友人のSFファンがどちらか1冊を探していると聞き、お譲りしました。1冊だけあっても仕方ないので、もう1冊も処分。
 正直、今さら不要の本ではありますけれど、こんな価格で売られていては、買わないわけにはいきません(苦笑)。
 ついでに翻訳物を見繕い、適当に購入。たとえば、こんな本です。
◎アン・テイラー『In and Out 女が男を犯すとき』(86)
「この小説では、女が男に性的な暴行を加え、優越感に浸る。早い話、男女の性(セックス)を逆転した痛烈なパロディなのである」とか。へえ、一種のSF?
◎ジョン・クリーヴ『艶説・十字軍』(86)
 タイトルと表紙に惹かれて購入。この時代にこの表紙は斬新だと思います。ほかの3冊と比べても一目瞭然。
淫獣の幻影.jpg 淫獣の妖宴.jpg In and Out.jpg 艶説・十字軍.jpg
 とまあ、どうしてまた、10日も前に買った本のことを書こうと思い立ったか、と言いますと……。
 ネット・サーフィンをしていて、SF界でも名うての古本者が、私が行く数日前にその店を訪れたと日記に書いているのを発見したのです。その方と付き合いはありませんが、お名前はよ~く存じ上げています。
 そんな人がファーマーを見逃すわけがないし、この本は何冊持っていようと、この価格で売っていたら買わずにはいられないでしょう。私ですら買ってしまうのですから、SF古本者ならなおさら。
 そう考えると、その人が店を訪れたあと、新たに補充されたに違いないのです。私がその店に行くのは2ヶ月に1回くらいかな。それを考えると、信じられないような偶然です。
 いやあ、古本は楽しい(笑)。
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『SF宴会歌集』ほか

 最近の発掘品から、全く記憶になかったものをいくつか。(今回、画像の縮小率はまちまちです)
◎『SF宴会歌集』
 かの「SFイズム」の地下版。替え歌集です。あのころ、「SFイズム」の編集さんたちとは楽しく遊ばせてもらいました。皆さん、お元気かなあ。
 左は表紙、右は奥付です。(大きさは7.0×9.4センチ)
SF宴会歌集.jpg 奥付.jpg
◎「少年マガジン」1978年45号(11月5日発行)刷り出し?
 小松左京のLP「宇宙に逝く」とのコラボ企画のようです。グラビア・ページの刷り出し(スクラップではありません)に、その号の表紙をつけたもの。
 どうしてこんなものがうちにあるのかなあ。
少年マガジン.jpg 宇宙に逝く.jpg
◎メーター・シール(未使用品)
 SFファングループ「STAF」の発行物。貼るだけで、どんなものでも計器になってしまうという優れ物です(笑)。使いかけ(写真・右の2枚)があるのは以前にも確認していましたが、未使用品(写真・左)も残っていたとは……。
メーター・シール(未使用).jpg メーター・シール(使いかけ).jpg
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