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訃報:ジャック・ヴァンス

 ついさっき、ジャック・ヴァンスが亡くなったと知りました(今月26日歿)。この記事にも書きましたように、私が若いころに楽しく読んだSF作家のひとりです。享年96。大往生ですね。
 あ、そういえば……。
奇跡なす者たち.jpg ヴァンスの短編集『奇跡なす者たち』国書刊行会・未来の文学(11)の「訳者あとがき 漂泊の作家(酒井昭伸)」に――

すでに国書刊行会では〈ヴァンス・コレクション〉の刊行が決定している。キューゲルもの、マグナス・リドルフもの、『スペース・オペラ』と、従来、あまり紹介されてこなかったユーモア色の強い作品がそろっているので、どうぞご期待いただきたい。

 と書かれていました。追悼企画、と言える時期に刊行が開始されると嬉しいのですが……。
 ともあれ、ご冥福をお祈りいたします。
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映画『救命艇』と『ライフポッド』

 まずは今月26日の記事から引用します。

◎DVD『救命艇』
 ヒッチコック監督作品。先日、『ライフポッド』という映画のDVDを買いました。ジャケットに「ヒッチコックの『救命艇』から、舞台を未来の宇宙に移して製作したSFサスペンス!!」とあります。先にヒッチコックを観ようと思って近所のレンタルショップを探したのですが、見当たらなかったのでした。
救命艇.jpg ライフポッド.jpg

 以上、引用終わり。
 そんなわけで昨夜、『救命艇』を観ました。

救命艇.jpg
 うわあ、面白い! 1944年――70年近く前の映画とは、とても思えません。絶妙の設定、個性的な登場人物たち、緊張と緩和のほどよいバランス。お見事! でありますね。ドイツ人の描かれ方には疑問を持ちますが、あ、そうか、1944年の映画なんですよね。そう考えると納得です。
 こんなに面白い映画を観ないで過ごしてきたことは残念ですけれど、何はともあれ観られたことで、満足すべきでしょう。
 余韻を残したまま、今夜は『ライフポッド』を観ました。
ライフポッド.jpg
 こちらも楽しく観られましたが……。
『救命艇』1944年、『ライフポッド』1993年。――両映画の間には50年近い年月が横たわっているわけで……。
 う~~~~む、ヒッチコック、すごい! そのひと言であります。先に『救命艇』を観て、正解でした。
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ラジオ「ミステリーゾーン」

 昨日の記事に書いたラジオ番組「夜のミステリー(=ミステリーゾーン)」ですが、YouTubeで検索してみましたら、実に多くのドラマがアップされていました。
 ショートショートの見地から要チェックの作品も見受けられます。気がついたものをピックアップしてみました。(いずれも「ミステリーゾーン」時代の放送です)

◆小松左京・原作「さとるの化物」

『影が重なる時』ハヤカワSFシリーズ(64)に初収録。以来、さまざまな再編集短編集(自選集など)に収録。

◆生島治郎・原作「遺伝」

『あなたに悪夢を』桃源社(74)/桃源社・ポピュラー・ブックス(77)/講談社文庫(82)/ケイブンシャ文庫(92)などに収録。

◆倉橋由美子・原作「交換」

『倉橋由美子の怪奇掌編』潮出版社(85)/新潮文庫(88)/『大人のための怪奇掌篇』宝島社(06)/宝島社文庫(08)に収録。

◆半村良・原作「赤い斜線」

『幻視街』講談社(77)/講談社・ロマンブックス(79)/講談社文庫(79)/角川文庫(80)などに収録。
影が重なる時.jpg あなたに悪夢を.jpg 倉橋由美子の怪奇掌篇.jpg 幻視街.jpg
 ショートショートの名作揃いです。

【追記】
 アンブローズ・ビアス原作のドラマを発見しました。最も聴きたい「アウルクリーク橋の一事件」ではなく、「マカーガー峡谷の秘密」ですが、それでも嬉しいです。

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『ベッドの中の他人』

 TBSラジオ編『奇妙な食卓』ルック社(76)を入手できた喜び、そして余韻に浸っていて、同系統のラジオドラマを聴きたくなりました。
 で、以下をCDラジカセにセット。
TBSブリタニカSOUNDミステリー 筒井康隆ショートミステリー』TBSブリタニカ(88)
 「佇むひと」「ジャップ鳥」「その情報は暗号」「さなぎ」「生きている脳」を収録。
TBSブリタニカSOUNDミステリー 夏樹静子ショートミステリー』TBSブリタニカ(88)
 「ベッドの中の他人」「猫が死んでいた」「一年先は闇」「階段」「前置き」を収録。
筒井康隆ショートミステリー.jpg 夏樹静子ショートミステリー.jpg
 筒井康隆「佇む人」は大傑作だなあ、なんて改めて思ったりもしましたが、今回、夏樹静子です。
 ドラマ化された5編は『ベッドの中の他人』講談社(77)/講談社文庫(81)/徳間文庫(02)に収録されています。全10編収録の短編集。ショートショートと言うには長いですけれど、ショートショートに通じる楽しみが横溢した作品集で、私はショートショート研究の参考資料として捉えています。
ベッドの中の他人.jpg ベッドの中の他人(講談社文庫).jpg ベッドの中の他人(徳間文庫).jpg
 ちょっと調べて、中山乃梨子・夏樹静子『ベッドの中の他人』宙出版・エメラルドコミックス(00)という本があることを知りました。どうやら夏樹静子の原作をマンガ化した作品集のようです。機会があれば読んでみたいと思います。
アンブローズ・ビアス.jpg
【追記】
 ふと、このカセット(右の画像)を探していることを思い出しました。アウル・クリークが好きなんですよね、呆れるくらい(笑)。ドラマも聴いてみたいなあ。
 なお画像は、だいぶ前にネットで拾ったものです。現物を見たことはありません。

【追記2】
 カセットのジャケットには、「TBSラジオ「ミステリーゾーン」より」と書かれています。
『奇妙な食卓』のカバーには、「TBSラジオ「夜のミステリー」より」と書かれています。
 ん? 引っかかるものを感じ、ネット検索してみたら、なんと、ウィキペディア「夜のミステリー」の項に――
>なお、放送開始当初と、1986年に復活したときのタイトルは『ミステリーゾーン』。
 あちゃー、同じ番組でしたか! 知らなんだ~(驚)。
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映画『ノイズ』

 ツタヤのフリーマガジン「TSUTAYA CLUB MAGAZINE」6月号のコラムで、『ノイズ』という映画が紹介されていました。1999年のアメリカ映画。『スピーシーズ 種の起源』の男性版みたいな内容のようです。
 へえ。そうなのか。面白そう。でも、『スピーシーズ 種の起源』の男性版って『スピーシーズ2』じゃん(笑)。――などと思いつつ、とにかく私は『スピーシーズ』シリーズの大ファンですから、観ることにしました。

 うひゃ。ぜーんぜん違う(笑)。これ、『ローズマリーの赤ちゃん』のSF版ではないですか。期待とは違っていましたが、こういう裏切られ方なら大歓迎。私、『ローズマリーの赤ちゃん』も大好きなんですよね。

『ノイズ』ヒロインのシャーリーズ・セロンが『ローズマリーの赤ちゃん』ヒロインのミア・ファーローのイメージと重なります。あの髪型、ミア・ファーローを意識しているのかも。
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『奇妙な食卓』など

 所用で外出したついでに、ふらりふらふら古本屋、もひとつおまけにブックオフ。
◎TBSラジオ編『ミステリー短編集 奇妙な食卓 TBSラジオ「夜のミステリー」より』ルック社(76)
 なんと言っても、この本ですね。ラジオで放送されたミステリー・ドラマ(シナリオではなくて小説)を収録した――すなわちショートショート・アンソロジーです。全27編収録。
 探し始めて何年経ったんでしょう。本当に売ってなかったです。古本屋でこの本を見たときには、大袈裟ではなく、叫びそうになりましたよ。
 実はこの本、友人に借りっぱなしにしていました。これでようやくお返しすることができます。長い間、ありがとうございました。>Tさん
 この1冊だけで充分に満足なんですが、いやいやまだまだ。
◎半村良『軍靴の響き』実業之日本社(72)
 帯付き。持ってはいますが、これが安く売っていたら買ってしまいます(2009年6月28日の記事『軍靴の響き』参照)。でも、2冊も買えちゃうなんて、ほんとはさほどレアではないのかもしれないなあ。
◎マルキ・ド・サド『悲惨物語』現代思潮社(72)
 先日、高階良子『血まみれ観音』講談社漫画文庫(99)を読みました。この本には「血まみれ観音」「真珠色の仮面」「十字架に血のさかずきを」の3編が収録されています。最初の2編には「原作 横溝正史」と書かれていますが、3編目の「十字架に血のさかずきを」には原作者名がありません。オリジナルなのかなと思ってネット検索してみたら、原作はサドの『悲惨物語』とあり――へえ、そうなのか。どこかで見かけたら買おうと思っていたのでした。
奇妙な食卓.jpg 軍靴の響き.jpg 悲惨物語.jpg
◎『てのひら文庫 5年』ぶんけい(発行年不記載)
 12冊がケースにはいっています。ジャンルはさまざまで、たとえば――ということで、2冊の書影をアップします。
 シャーロッキアン・Kさんが欲しがりそうだなと思って購入。予想通りでした。(名前をイニシャルにしても無意味だろうなあ(笑))
てのひら文庫5年.jpg カンニング.jpg アニメーションとわたし.jpg
◎『てのひら文庫 6年』ぶんけい(発行年不記載)
 こちらも12冊のケース入り。こんなのがはいっています。
てのひら文庫6年.jpg ある夜の物語.jpg 最後の一葉.jpg
『てのひら文庫 6年』は旧版も持っています。やはり12冊のケース入りですが、ラインナップはずいぶん違っています。「ある夜の物語」はなし。「最後の一葉」はあります。
てのひら文庫6年(旧).jpg 最後の一葉(旧).jpg
◎マルセル・エーメ『もう一つのおにごっこ物語』岩波少年文庫(81)
 下の画像、右端の本です。ほかの3冊は前から所有している本。こういうふうに揃うと気分がいいです。
カバーなし.jpg カバー付き.jpg
◎半村良・原案/田辺節雄『続戦国自衛隊 激突!大坂城(上下)』アリババコミックス(13)
 今月7日の記事『続戦国自衛隊』を参照。それにしても、今年4月発売の本がもう105円ですか。>ブックオフ(笑)
◎DVD『救命艇』
 ヒッチコック監督作品。先日、『ライフポッド』という映画のDVDを買いました。ジャケットに「ヒッチコックの『救命艇』から、舞台を未来の宇宙に移して製作したSFサスペンス!!」とあります。先にヒッチコックを観ようと思って近所のレンタルショップを探したのですが、見当たらなかったのでした。
続戦国自衛隊.jpg 救命艇.jpg ライフポッド.jpg
 もう少し買いましたが、これくらいにしておきます。
 こんなに本を買うのは久しぶりです。大満足!
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映画『ブルーバ』

 小学生のころ、住んでいた団地には図書室がありました。詳しいことは知りませんが、住人たちが不要の本を持ち寄って運営していたものと思います。
 小学校の3年生だったか4年生だったか、ふと図書室で手にした本が南洋一郎『片眼の黄金獅子(きんじし)』でした。「バルーバの冒険」――和製ターザン物語の第1巻です。これが抜群に面白くて!
 確か図書室には「バルーバの冒険」シリーズがもう1冊か2冊(タイトル失念)あり、もちろんそれも借りて読みました。もっと読みたいと思いましたが、それ以上のものを手にする手段はなく、子どものことゆえ執着心もなく……(苦笑)。その後いろいろありましたが、省略。
 時はどかーんと流れ――
 数年前、「バルーバの冒険」が映画化されていると知ったんですよね。タイトルは『ブルーバ』で、1955年の制作。
 うおーっ! 観たいぞ観たいぞ!
 しかし残念ながら、ビデオは廃盤、DVDは未発売。簡単には観られません。いつか機会があれば、と思っていたところ――
 バローズ・ファンサイト「エドガー・ライス・バローズのSF冒険世界」の管理人・長田秀樹さんのご厚意で、ようやく観ることができました(嬉)。
 まさに和製ターザン映画。期待通りといえば期待通りですし、時間の無駄といえば時間の無駄ですし……(笑)。しかしまあ、こういうのは観たという事実が重要なのですから、満足しています。長田さん、ありがとうございました。
 あ、そうそう。もちろん、ターザン映画には欠かせない雄叫びもあります。「ア~アア~」ではなくて、「ブ~ル~バ~」ですが。
ブルーバ.jpg 片眼の黄金獅子.jpg 南洋一郎・池田宣政集.jpg
 画像は左から――
◎ビデオ『ブルーバ』
◎南洋一郎『バルーバの冒険 片眼の黄金獅子』東雲堂書店(51)
 シリーズ第1巻。ソフトカバー。私が小学生のときに読んだ本はハードカバーでしたので、この版ではありません。
◎『南洋一郎・池田宣政集』三一書房・少年小説大系(88)
 シリーズ全6作のうち1~4巻までを収録。発行されたとき、懐かしさのあまり衝動買いしたものの、結局読みませんでした。この巨大かつ重い本を読むのは一種の苦行なのでありますよ。バルーバはもっと気楽に読みたいですね。
 5、6巻は『南洋一郎集』三一書房・少年小説大系(92)に収録されていますが、そんなわけで購入せず。文庫本で出ないかなあ。全巻買うのに。

【追記】
 本家ターザン――ジョニー・ワイズミュラーの雄叫びが恋しくなって、DVD『類猿人ターザン』(1932年)をセットしました。

 30分過ぎ、「ア~アア~」とともに樹上を颯爽と移動するターザンが登場。やっぱり本家はかっこいいなあ。――と満足したところで、再生ストップボタンをポチッ。
 ちなみに、うちにあるターザンの市販ソフトは以下の3本です。たぶん。
類猿人ターザン.jpg ターザン・リターンズ.jpg ターザン失われた都市.jpg

【追記2】24日
 ワイズミュラーの雄叫びのみの映像がありました。

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「シミリ現象」と「目覚時計」

 ゆえあって――と言っても別に大した「ゆえ」ではないのですが、遙か昔、デビュー前に書いていた原稿をぶちこんであるダンボールを開けました。
 おお、出てくる出てくる~。へえ、こんなの書いてたんだ。ぜーんぜん覚えてないなあ。おや、こんなのも残っていたか(嬉)。
 というわけで、まずは「シミリ現象」――ネオ・ヌルに送った原稿の下書きです。画像では小さくて読めないかもしれませんが、右下に「会員番号166」と書かれています。(当時の住所が書かれている箇所は画像処理しました)
シミリ現象.jpg
 さらに、「目覚時計」――のちに「奇想天外」誌でのデビュー作となるショートショートの初稿も発見。
目覚時計.jpg
 まじでタイムスリップしています。>40年前!

【追記】23日
 初稿ではないような気がしてきました。>「目覚時計」
 何度も改稿しているんですよね。

【追記2】11月3日
「目覚時計」の初稿(下書きと言うべきか)を発見しました。レポート用紙2枚に横書き。
 これを見ると、当初のタイトルは「眠れるひとりの男」だったとわかりますが、当然のことながら(笑)、まったく覚えていません。末尾に「1月28日執筆開始……29日終了」と書かれています。年号は書かれていませんが、1974年であることは確実です。
目覚時計(下書き)1.jpg 目覚時計(下書き)2.jpg
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『花の木登り協会』

 ゆえあって――と言っても別に大した「ゆえ」ではないのですが、イーデス・ハンソン『花の木登り協会』講談社(76)/講談社文庫(79)を手に取りました。英語を母国語とするアメリカ人タレントが日本語で書いたということでも話題になった長編小説です。
 初刊本には「花の木登り協会を推す」なる冊子が挟み込まれていて、その寄稿メンバーは井上ひさし、小松左京、田辺聖子、筒井康隆、星新一。――うっひゃあ、てなもんです(文庫では巻末に収録)。
 こんな本を読まずに通り過ぎるわけにはいきませんよね。当然のことながら、かなり高いハードルを設けてしまうわけですが、それを軽々とクリア。面白かったです。
 現在では絶版のようですが、ブックオフなどではちょくちょく見かけます。読んだことのない方、ぜひ。決して期待は裏切られないと思います。
花の木登り協会.jpg 冊子.jpg 花の木登り協会(文庫).jpg
 初刊本には新聞の切り抜きが挟まれていました。「毎日新聞」1976年5月25日。「小説を書いたイーデス・ハンソン」というタイトルで、彼女へのインタビューを中心に構成されています。その最後に――
新聞記事.jpg
 実現しなかったのですね。残念!
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映画『白鯨』


 映画『白鯨』を観ました。1956年のアメリカ映画。監督のジョン・ヒューストンとともにレイ・ブラッドベリが脚本を担当しています。
『白鯨』というと影丸穣也によるマンガ版が強く印象に残っています。ほんと、面白かったです。映画を気にしつつも、いつの間にやら幾星霜(笑)。ようやく観た映画は期待に違わぬ面白さで、もう大満足しています。これが私の生まれる前に作られた映画とは……。感動です。


 で、ふと思い出して、ブラッドベリ『永遠の夢』晶文社(10)を手に取りました。収録されているのは「どこかで楽団(バンド)が奏でている」と「2099年の巨鯨(リヴァイアサン)」の2編です。後者は『白鯨』のSF版で、もとはラジオドラマのシナリオとして書かれたとのこと。映画『白鯨』に対するブラッドベリの思いが垣間見られるような気がします。
永遠の夢.jpg カバー袖.jpg
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「Hard SF Laboratory」131号

〈ハードSF研究所〉の公報「Hard SF Laboratory」131号が届きました。石原さん、いつもありがとうございます。
 手にして、その重さにびっくり。もともと質・量ともに読みごたえ抜群のファンジンなのですが、ここのところどんどん厚くなっているような気がします。最近の10冊を並べ、背をスキャンしてみました。左端が最新の131号、右端が122号です。一目瞭然ですね。
HardSFLaboratory131号.jpg 背.jpg
 続いて「おおーっ」となったのは表紙です。並べられた4枚の書影は「星雲」創刊号、「宇宙塵」創刊号、「科学小説」創刊号、第2号です。日本SF史上、極めて重要な4冊! SFコレクター垂涎の4冊! これを見て「おおーっ」とならなければ、SFファンとは言えないでしょう。
 以下、うちの書棚から――
星雲(SF倶楽部).jpg 宇宙塵.jpg 科学小説1.jpg 科学小説2.jpg
「星雲」は復刻版、「宇宙塵」は2版(1992年発行)ですけれど、充分に満足しています。
 告白しておきますと、「星雲」復刻版(「SF倶楽部」増刊号)以外の3冊はいただきものです。自力で入手するなんて、とてもとても……。本当に感謝しております。

 さて、「Hard SF Laboratory」131号、肝心の内容です。まだ、ざっと眺めただけですが、これまた「おおーっ」ですね。
 森田裕さんの連載「コレクターの本棚から(第3回)」など、いつもの「おおーっ」に加えて、中川格さんの新連載「柴野拓美さんの思い出(第1回)」がスタート。おおーっ!
 じっくり読み進めようと思います。

【追記】
「宇宙塵」は柴野拓美さんご本人からいただいたものです。
 1999年10月17日、徳島県で柴野さんの講演会が開かれました。会場に赴き、柴野さんとお話ししているとき、何かの拍子にこの話題になりまして……。私は存在すら知りませんでしたから、びっくり仰天。「へえ、そんなのあるんですか。すっごく欲しいです。まだ在庫ありますか」「ありますよ。じゃあ、あとでお送りしましょう」となったのでした。(私は購入するつもりだったのですよ。ほんとです)
 今さらながらに、ありがとうございました。>柴野さん
 以下、講演会のチラシとパンフレットです。(画面クリックで拡大)
チラシ.jpg パンフレット.jpg
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東野司のショートショート集

 日本SF作家クラブでは創立50周年を記念して、さまざまなイベントを企画しています。
 今年4月19日にジュンク堂書店で行なわれたトークショー『子どもたちにおくる「21世紀 空想科学小説」』の模様をネットで観ました。

 このトークショーには東野司さんも出演されています。日本SF作家クラブの第17代目の会長です。歴代の会長16人とは少なくとも一度はお目にかかっていますけれど、東野さんとは面識がなく……。唯一の接点(と言えるかどうかビミョーですが)は、かつて扶桑社が出していたゲーム・ノベライズのシリーズに互いに名を連ねたことくらいでしょうか。
◎東野司『ムーンライトシンドローム』扶桑社(97)
◎高井信『パンツァードラグーン アゼル』扶桑社(98)
 いやあ、懐かしいなあ。ん? このシリーズって、ほかにも出てたっけ? もう1冊くらい出ていたような気もするけど……。ま~ったく覚えておりません(苦笑)。
ムーンライトシンドローム.jpg パンツァードラグーンアゼル.jpg
 以下、東野司のショートショート集です。
『電脳セッション』ハヤカワ文庫JA(91)
『恋人はインタフェース』ジャストシステム(95)
電脳セッション.jpg 恋人はインターフェース.jpg
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「廃墟にて」

 新刊書店に行ってきました。何冊か目的の本がありまして――
◎ブッツァーティ『七人の使者・神を見た犬 他十三篇』岩波文庫(13)
 先月の『タタール人の砂漠』に続いて、2ヶ月連続のブッツァーティです。まさかブッツァーティが岩波文庫に収録されるとは……。
『七人の使者』河出書房・モダン・クラシックス(74)/河出書房(90)の文庫化ですが、「Lで始まるもの」が割愛されています。
 初刊本と新装版を持っているのに文庫本も買うのは、もちろんショートショートの資料だからです。
七人の使者・神を見た犬.jpg 七人の使者.jpg 七人の使者(新装版).jpg
◎西崎憲『世界の果ての庭 ショート・ストーリーズ』創元SF文庫(13)
 日本ファンタジーノベル大賞を受賞した傑作(新潮社/02)の文庫化です。初刊本を持っているのに文庫本も買うのは、もちろんショートショートの資料だからです。
世界の果ての庭(文庫).jpg 世界の果ての庭.jpg
 実はほかにも目的の本はありました。ロアルド・ダール『あなたに似た人』の新訳版(全2冊/田口俊樹訳)です。1週間ほど前に発売されているはずなのですが、初回入荷分は売れてしまったのか、残念ながら店頭にはありませんでした。
『あなたに似た人』は最初、ハヤカワ・ポケット・ミステリ(57)で刊行され、のちにハヤカワ・ミステリ文庫(76)に収録されました(田村隆一訳)。初刊本や文庫本を持っているのに新訳版を買おうと思うのは、もちろんショートショートの資料だからです。
あなたに似た人.jpg あなたに似た人(文庫).jpg
 しかし、正確に言えば、それだけではありません。新訳であることもそうですが、この2冊本には(第2巻に)「ああ生命の妙なる神秘よ」「廃墟にて」の2編が増補されているんですよね。
 この2編はダールの邦訳短編集には初収録です。過去の邦訳データは――
「ああ生命の妙なる神秘よ」
 「ミステリマガジン」1991年4月号(420号)
「廃墟にて」
 「ミステリマガジン」1967年3月号(131号)
 ジュディス・メリル編『年刊SF傑作選6』創元推理文庫(75)
 矢野浩三郎・青木日出夫『世界の怪談集 怖い話をするときに』KKベストセラーズ(70)/『世界の怪談 怖い話をするときに』ワニの豆本(78)/『世界の怪談 怖い話をするときに』ワニ文庫(84)*それぞれ再編集。
ミステリマガジン420号.jpg ミステリマガジン131号.jpg 年刊SF傑作選6.jpg
世界の怪談集.jpg 世界の怪談(ワニの豆本).jpg 世界の怪談(ワニ文庫).jpg
 増補の2編も既読なのに新訳版を買おうと思うのは、もちろんショートショートの資料だからです。
 ことに「廃墟にて」(文庫本でしたら、わずか2ページ)はショートショートの傑作です。ご存じない方には、ぜひぜひ! と声を大にしてお勧めします。
 この記事のタイトルが「廃墟にて」となっているのは、そういうことです。 
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映画『陰獣 INJU』

 映画『陰獣 INJU』を観ました。2008年のフランス映画。――原作は江戸川乱歩の中編『陰獣』です。

 冒頭、いきなり首チョンパ。チャンチャンバラバラ、もひとつおまけに首チョンパ。生首ごーろごろ。――まるでクライマックス・シーンのようなド派手な展開。一気に画面に引き込まれますが、しかしこれが『陰獣』? それに、もろに日本人だし日本語だし、はて? はて?
 と思っていたら、あら、劇中劇――『卑しき獣』(原作・大江春泥)なる映画のクライマックス・シーンなんですね。びっくりしたなあ、ほんと(笑)。
 フランス映画ということで、主役はフランス人です。しかし物語のおもな舞台は日本でして、その結果、フランス語に堪能な芸妓がヒロインだったりして、違和感、ちぐはぐ感ありまくり、首かしげまくり。――とはいえ、けっこう楽しめちゃったんですね。まあ、なぜフランス人がフランス人を主役に『陰獣』を映画化しようと思ったのか、それが謎ではありますが(笑)。
『陰獣』の映像化作品を観るのは、天知茂主演のTVドラマ『妖しい傷あとの美女 江戸川乱歩の「陰獣」』、加藤泰監督の映画『江戸川乱歩の陰獣』に続き、3回目でしょうか。いずれも面白かったですが、『江戸川乱歩の陰獣』は頭ひとつ抜け出ているように思います。
陰獣.jpg 別冊幻影城.jpg 幻影城増刊.jpg
 以下は「別冊・幻影城」江戸川乱歩集の目次です(画像クリックで拡大)。惚れぼれしちゃいます!
目次.jpg
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ケイブンシャ文庫の眉村卓

 ヘリコニア談話室によりますと、眉村卓のショートショート集『職場、好きですか?』が双葉文庫で再刊されるそうです(8月ごろ?)。勁文社(87)、ケイブンシャ文庫(88)に続く3度目の刊行です。まったく意識していませんでしたが、25年ぶりの再刊なんですね。ふう……。
 ふと気になって、ケイブンシャ文庫の眉村卓作品をチェックしてみました。
 へえ、7冊ですか。おお、うちに全冊揃っているではありませんか。さらに、親本のあるものに関しては、それもすべて所有していることが判明。
 言うまでもなく私は眉村ファンですけれど、著作を全部集めようなんて思ってなくて、「テキストがあればOK。できれば初刊本がいいな」というスタンスですから、ちょっぴり意外です。(まあ、7冊中5冊がショートショート集ということもありますが)
 はたと思えば、このあたりの本、ここのところ古本屋で見る機会がめっきり減ったような気がします。せっかく全冊を取り出しましたので、書影をアップすることにしましょう。上段が親本、下段がケイブンシャ文庫です。

『疲れた社員たち』実業之日本社(82)/ケイブンシャ文庫(84)
『幻の季節』主婦の友社(81)/ケイブンシャ文庫(84)
『職場、好きですか?』勁文社(87)/ケイブンシャ文庫(88)
疲れた社員たち.jpg 幻の季節.jpg 職場、好きですか?.jpg
疲れた社員たち(文庫).jpg 幻の季節(文庫).jpg 職場、好きですか?(文庫).jpg
『こんにちは、花子さん』勁文社(89)/ケイブンシャ文庫(91)
『頑張って、太郎さん』勁文社(89)/ケイブンシャ文庫(92)
『乾いた家族』ケイブンシャ文庫(93)
『ゆるやかな家族』ケイブンシャ文庫(93)
こんにちは、花子さん.jpg 頑張って、太郎さん.jpg
こんにちは、花子さん(文庫).jpg 頑張って、太郎さん(文庫).jpg 乾いた家族.jpg ゆるやかな家族.jpg
 好きだなあ、書影。眺めているだけで楽しいです。
それぞれの遭遇.jpg
【追記】16日
 チェック漏れに気がつきました。
『それぞれの遭遇』ケイブンシャ文庫コスモティーンズ(88)

【追記2】
 今夏刊行予定の双葉文庫『職場、好きですか?』に関して、
>25年ぶりの再刊なんですね。ふう……。
 と書きました。実はケイブンシャ文庫版の帯に――
帯.jpg
 ふひ~。
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映画『狼男』

 ヴァンパイア、フランケンシュタインの怪物とくれば、次は狼男でしょう。
 ということで、その名もずばり、『狼男』を観ました。これは古くなく、2006年のアメリカ映画です。


狼男.jpg 期待はしていませんでしたが――おおっ、面白いではないですか!
 ホラーというよりサスペンスの楽しさでしょうか、そこそこの緊張感がいい感じに漂っています。2006年の映画にしては特撮が安っぽいですが、これもまたB級ホラーの醍醐味ですね。楽しかったです。

 そろそろ映画モードを脱しないと。
 とは言いつつ本日、近所のブックオフに行きましたら、古~い映画のDVDが山ほど、格安で売っていまして、あれこれ購入してしまいました。困った困った。にこにこ。
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横溝正史のショートショート集

 高階良子『高階良子傑作選4 血まみれ観音』講談社漫画文庫(99)を読みました。3編収録の短編集です。
 表題作は横溝正史『夜光虫』をマンガ化したものです。カバー袖に「かたちも時代背景もかなり変えてあるので、原作のイメージとはだいぶ変わってしまって」とありますが、私は原作を読んだことがなく、どこがどう変わっているのか判断できません(苦笑)。それは残念ですけれど、まあ単純に、面白かったので満足しています。
 今回の記事を書くために角川文庫の並べてある書棚を眺めましたら、おや、『血まみれ観音~高階良子傑作集~』角川ホラー文庫(95)なんて本が……。読んだ記憶はもちろん、買った記憶もありません。いやまあ、よくあることですが(苦笑)。
 こちらも3編収録の短編集です。同内容でしたら悲しくなりますけれど、表題作以外の2編は講談社漫画文庫版とは異なり、安堵。ついでですから、こっちも読んでしまいましょう。
血まみれ観音(講談社漫画文庫).jpg 血まみれ観音(角川ホラー文庫).jpg
 ということで、やや強引ですが、今日は横溝正史のショートショート集リストです。
 横溝正史といえば大正時代から昭和の末期まで活躍した作家で、厖大な著作があります。古い著作に関しては全くの未調査状態でして、不完全極まりないリストであることをご承知おきください。

『恐ろしき四月馬鹿』角川書店(76)*全28編収録。文庫化にあたって、2分冊。
『恐ろしき四月馬鹿』角川文庫(77)*角川書店『恐ろしき四月馬鹿』2分冊の1。
『山名耕作の不思議な生活』角川文庫(77)*角川書店『恐ろしき四月馬鹿』2分冊の2。/徳間文庫(07)
恐ろしき四月馬鹿.jpg 恐ろしき四月馬鹿(角川文庫).jpg 山名耕作の不思議な生活(角川文庫).jpg 山名耕作の不思議な生活(徳間文庫).jpg
『喘ぎ泣く死美人 横溝正史〈未収録〉短編集Ⅱ』カドカワ・エンタテインメント(00)*全16編。/角川文庫(06)*2編増補し、全18編。
 ちなみに、「横溝正史〈未収録〉短編集」は全2冊。『双生児は囁く 横溝正史〈未収録〉短編集』カドカワ・エンタテインメント(99)/角川文庫(05)は短編集です(全7編収録)。ついでなので、こちらも書影を掲載しておきます。
双生児は囁く.jpg 双生児は囁く(角川文庫).jpg 喘ぎ泣く死美人.jpg 喘ぎ泣く死美人(角川文庫).jpg
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映画『レディ・フランケンシュタイン』

 ここのところ、ちょっと古いホラー映画を集中的に観ています。
『ラビッド』1977年、『地獄のモーテル』1980年、女ヴァンパイア カーミラ』1964年、『バンパイア・ラヴァーズ』1970年、『ドラキュラ血のしたたり1971年、『蛇娘と白髪魔』1968年。
 こうしてタイトルを並べると、ホラー映画と言うより怪奇映画と言ったほうがしっくりしますが、それはともかく――
 その流れで、『レディ・フランケンシュタイン』に手を伸ばしました。1971年、イタリア映画です。
 このタイトルから勝手に、フランケンシュタインの怪物・女版を想像していましたが、あにはからんや、レディ・フランケンシュタインとはフランケンシュタイン博士の娘のことなんですね。父を殺した怪物を退治するべく、新たな怪物を創造し……。映画自体は決してつまらないわけではなく、というか面白かったのですけれど、なんだか拍子抜け。

 そういえば……と、『ジェシー・ジェームズとフランケンシュタインの娘』(1965年)を思い出しました。こちらもフランケンシュタインの怪物の娘ではなく、といって、フランケンシュタイン博士の娘でもなく、フランケンシュタイン博士の息子の娘――すなわちフランケンシュタイン博士の孫娘なんですよね(笑)。ちなみに、ジャケットの紹介文には「家系としては父親も“フランケンシュタイン”なのだからタイトルに嘘はない」とあります。確かに(笑)。
 え~と。『フランケンシュタインの花嫁』(1935年)はフランケンシュタイン博士の奥さんの話でしたっけ?(笑)
レディ・フランケンシュタイン.jpg フランケンシュタインの娘.jpg フランケンシュタインの花嫁.jpg
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映画『蛇娘と白髪魔』

 映画『蛇娘と白髪魔』を観ました。1968年の大映映画。原作は楳図かずお『赤んぼう少女』と「ママがこわい」です(両作品を合体させたストーリー)。
蛇娘と白髪魔.jpg のろいの館.jpg まだらの恐怖.jpg
 上の画像――真ん中は『のろいの館』秋田漫画文庫(76/『赤んぼう少女』の改題)、右端は『まだらの恐怖』サンデーコミックス(73/「ママがこわい」+「まだらの少女」)です。どちらも、まさに名作! 大好き! これらをベースにしているというだけでも嬉しいのに、それに加えて楳図作品の初映画化と聞けば、観たくて観たくて……。しかしなかなか機会に恵まれませんでした。ようやく観ることができ、感激しています。しかも期待通りの面白さでありまして、もう満足満足、大満足!
 驚くべきは、この映画は『妖怪大戦争』との同時上映で――すなわち子ども向けに作られた作品ということ。1968年というと、私は小学5年生。封切り時にこれを観ていたら、間違いなくトラウマになっているでしょうね、きっと。いやまあ、そんなトラウマでしたら大歓迎ですが(笑)。
ママがこわい.jpg へび少女.jpg まだらの少女.jpg
『恐怖劇場[ママがこわい]』小学館・My First BIG(99)*「ママがこわい」「蛇」「ねがい」収録
『恐怖劇場[へび少女]』小学館・My First BIG(99)*「へび少女」「絶食」「うばわれた心臓」収録
『恐怖劇場[まだらの少女]』小学館・My First BIG(99)*「まだらの少女」「蟲たちの家」

こわい本5.jpg【追記】2013年6月20日
『楳図かずお こわい本 蛇1』朝日ソノラマ・楳図かずお恐怖文庫(96)に、その名もズバリ、「蛇娘と白髪魔」なる短編が収録されていることに気づきました。発売時に読んだはずですが、完全に失念。
 さっそく読みまして――
 おお! 映画そのまんま。掲載されたのは1968年の「ティーンルック」誌とあります。映画制作と同じ年です。成立事情は知りませんが、映画化に合わせて描かれたものと思われます。
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訃報:レイ・ハリーハウゼン

 つい先ほど、喜多哲士さんのブログで、レイ・ハリーハウゼンの逝去を知りました。享年92。大往生ですね。
 思い返せば今年の1月、『シンドバッド7回目の航海』『タイタンの戦い』を観ました。どちらも超久しぶりの再鑑賞です。その数ヶ月後の悲報……。もちろん偶然ではありましょうけれど、なんとも言えない気分に陥ります。
 レイ・ハリーハウゼンとレイ・ブラッドベリ(ふたりのレイ)は高校時代からの親友だったとのこと。昨年6月に他界したブラッドベリに続き、今度はハリーハウゼン……。天国での再会を祈らずにはいられません。
 そういえば……。ハリーハウゼンのデビュー作『原子怪獣現わる』(1953年)はレイ・ブラッドベリの短編「霧笛」が原作でしたねえ。どこが原作? というツッコミはさておき、楽しく観たことを思い出します。DVDには確か、ふたりのレイの対談が収録されていました。お互いを見る、嬉しそうな顔! 映画本編よりもこちらのほうが強く印象に残っています。

 ご冥福をお祈りいたします。
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映画『ドラキュラ血のしたたり』

 とまあ、そんなわけで『ドラキュラ血のしたたり』が届き、さっそく観ました。「カルンシュタイン3部作」の第3作です。

 細かい矛盾点がいくつか目につき、気にならないことはないものの、とにかく展開がスピーディーで、あれよあれよと1時間半。カーミラは一瞬しか登場しないし、ラストシーンにもう少しの盛り上がりがあればなあ、とは思いますが、贅沢は言わないことにしましょう。楽しかったです。
ドラキュラ血のしたたり.jpg これで、「カルンシュタイン3部作」のうち未鑑賞は第2作の『恐怖の吸血美女』だけとなりました。それぞれは独立したストーリーとのことで、3作とも観る必要はありませんが、できれば残る1作も観ておきたいと思うのが人情です。
 はたと思いついて、怪奇映画マニアのSさん(『バンパイアの惑星』を貸してくれた方です)に尋ねてみましたら、VHS版をお持ちとのこと。いやあ、ほんとに頼りになります。>Sさんを含め、私の周囲のマニアックな方々

 あ、そうそう。カーミラ映画に思いを馳せていて、ふと思い出しました。
『吸血処女イレーナ』も、具体的にカーミラという名前が出ていたか忘れましたが、カーミラの末裔の話だったような……。

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『続戦国自衛隊』

 ちょくちょく書いています(たとえば、ここ)ように、私は半村良『戦国自衛隊』が好きです。
 もちろん、田辺節雄によるマンガ化作品のことは知っていましたが、なんとなく手を出さずにいました。ほんと、特に理由はなくて、「なんとなく」です。
 2~3ヶ月前でしたか、ブックオフで、半村良・原作/田辺節雄『戦国自衛隊』アリババコミックス(11)を目にし、これまた「なんとなく」購入。さっそく読んで――
 おお、面白い、面白い!
 で、『続戦国自衛隊』(同じく田辺節雄による続編)も読みたくなりました。もちろん存在は以前から知っていましたけれど、正直、た~くさん出ているという認識があるだけで、何冊刊行されているのか、完結しているのか継続中なのか、それすら知りません。
 読みたいよなあ~。でも長いよな~。
 葛藤しておりましたら、1ヶ月くらい前でしたか、やはりブックオフで、半村良・原案/田辺節雄『続戦国自衛隊 スペシャルエディション(上下)』アリババコミックス(12)を発見しました。
 おお、全2冊だ。これなら無理なく読める。――喜んで購入したもののの、しばらく放置(笑)。数日前から読み始め、つい先ほど読了しました。
 正編に負けない面白さで、大満足。
戦国自衛隊.jpg 続戦国自衛隊.jpg 背.jpg
 となると気になるのは、この作品の位置づけ――つまり「スペシャルエディション」とはどのようなスペシャルなのか、ということです。
 こういうときに便利なのはWikipediaです。「戦国自衛隊(劇画)」の項を見ますと、『続戦国自衛隊』は――

ストーリーはオリジナルで(半村良は原案としてクレジットされる)、現代の自衛隊が関ヶ原の戦いに再びタイムスリップするという、前作の完全な続編である。―中略―自衛隊が豊臣方、アメリカ海兵隊が徳川方に参加している形態をとっている。―中略―双方のタイムスリップと戦いを描いた第1部(関ヶ原の戦い)、ならびに自衛隊と米軍との最終決戦を描いた第2部(大坂の陣)で構成され、後日談として、島原の乱を舞台とする自衛隊員の闘いの終焉を描いた第3部が発表されている。―中略―
2012年には、前述の「関ヶ原死闘編」に「関ヶ原外伝」の原稿の一部を加えて再編集した「スペシャルエディション 上」「スペシャルエディション 下」がコンビニコミックとして販売された。

 あちゃー。あの長~いのを2冊に収まるように編集したわけではなくて、第1部(関ヶ原の戦い)+アルファなんですね。ストーリー自体は面白いもののラストが呆気ないという印象でしたが、そういうことでしたら納得。
 しかし、となると第2部(大坂の陣)、第3部(島原の乱)が気になります。
 読みたいよなあ~。でも長いよな~。
 いっそのこと、映画化してくれないかしらん。>『続戦国自衛隊』
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映画『バンパイア・ラヴァーズ』

 とまあ、そういうわけで、映画『バンパイア・ラヴァーズ』を観ました。原作はレ・ファニュ『吸血鬼カーミラ』です。

 名作という評判は聞いていますが、はたして……。期待半分、不安半分。
 観終わって――
 期待以上とまでは言いませんけれど、期待を裏切られることはありませんでした。充分に楽しかったです。2枚セットのDVDを買って2作とも当たりというのは、なんだか得した気分(嬉)。


 ちょっとネット検索してみました。
『バンパイア・ラヴァーズ』は「カルンシュタイン3部作」と呼ばれる女ヴァンパイア映画の第1作で、あとの2作は『恐怖の吸血美女』『ドラキュラ血のしたたり』とのこと。
 気になってアマゾンをチェックすると……。『恐怖の吸血美女』には手が出ませんが、おお、『ドラキュラ血のしたたり』は新品DVDがワンコイン! 迷わず注文しました。
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『予期せぬ結末1 ミッドナイト・ブルー』ほか

ミッドナイト・ブルー.jpg 井上雅彦さんから、井上雅彦編/ジョン・コリア『予期せぬ結末1 ミッドナイト・ブルー』扶桑社ミステリー(13)を送っていただきました。ありがとうございます!!!
 実は今日、街なかをうろついていまして、新刊書店にも立ち寄ったんですよね。この本を買おうと思っていたんですが、まだ入荷していなくて、残念……と帰宅したらこの本が届いていたわけで、なんとも言えず嬉しかったです。
 このシリーズのコンセプトは、帯に明確に記されています。
 なるほど~。それで次巻はチャールズ・ボーモントですか。こちらも超特大の楽しみ!
帯.jpg
 さて。
 街に出た主目的はブックオフ巡りでした。最近は近所のブックオフ(複数あります)を覗くくらいで、わざわざブックオフのために遠出することはなくなっていたのですが、ゴールデンウイークのセール(本全品2割引)をやっているということで、たまには遠くへも行ってみるかな、と。
 4軒ハシゴ。そこそこ買ったものの、目を瞠るような本には巡り合えませんでした。まあ、ブックオフに期待するほうが間違っていますけどね(笑)。
 ショートショートの収穫と言えるのは1冊だけです。
◎エリザベス・ボウエン『ボウエン幻想短篇集』国書刊行会(12)
 17編(+エッセイ4編)収録。ショートショートの資料としてボウエンの本を買うのは、これで2冊目です。1冊目は『あの薔薇を見てよ ボウエン・ミステリー短編集』ミネルヴァ書房(04)、こちらは20編収録です。
ボウエン幻想短篇集.jpg あの薔薇を見てよ.jpg
 ちょっと楽しかったのは筒井康隆『ウィークエンド・シャッフル』の講談社文庫版です。よく見る本ではありますが、なんと帯が付いている(と見えた)のですよ。ブックオフで帯付の文庫なんて珍しいなと手に取ってみましたら――
 あは。帯じゃない。帯が巻かれているとしか見えないようなデザインのカバーなんですよね。いやあ、こんなカバーがありましたか。知りませんでした。
「ウィークエンド・シャッフル」は大好きな短編で、もちろん映画も何度も観ています。こんなカバーを見たら、もう買うしかないです(嬉)。
ウィークエンド・シャッフル(文庫).jpg ウィークエンド・シャッフル.jpg
 帰宅して、初刊本(講談社/74)を取り出してみましたら、おや、こんなチラシが……。
チラシ.jpg
 1982年というと、『ウィークエンド・シャッフル』の映画化と同じ年ですね。こちらはまるっきり記憶になく、おそらく観ていないと思います。
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ポプラ社文庫・怪奇シリーズ

 昨日の記事に関連して……。
 レ・ファニュ『吸血鬼カーミラ』の邦訳書は数多く出ていて、うちにも数種あります。そのうちの1冊を手に取りました。
『女吸血鬼カルミラ』ポプラ社文庫(85)
 ポプラ社文庫・怪奇シリーズの1冊です。このシリーズ(後継の〈怪奇・推理シリーズ〉も含めて)は、古本で見かけて気が向くと買います。もちろん私のことですから、短編集やアンソロジーを中心に。
 特に真剣に探している本はありませんが、C・A・スミス『アトランティスの呪い』だけは気に留めています。
 2009年7月15日の記事で――
> 私、『アトランティスの呪い』は所有しておりません。これを機会に、今後どこかで
>見かけたら買おうと思います。
 と書きました。あれから4年近く経ちますが、いまだに入手できていないんですよね。レアな本でも探し始めてすぐに入手できることもあるし、逆に、ありふれた本でもなかなか目にしないこともあるし……。巡り合わせとは面白いものです。
 ともあれ、そんなこんなで適当に買っているうちに、けっこう溜まりました。所有本確認の意味も込めて、ここに背表紙画像をアップしておきます。
女吸血鬼カルミラ.jpg ポプラ社文庫.jpg
 子ども向け文庫内の怪奇シリーズといえば、青い鳥文庫・Kシリーズ(全8冊。すべてアンソロジー)も魅力的です。ポプラ社文庫・怪奇シリーズは適当に買っているだけですが、青い鳥文庫・Kシリーズは積極的に探し求めました。完集まで数年かかりましたでしょうか。特にレアな本でもないんですが、揃ったときには、ちょっぴり嬉しかったです。
青い鳥文庫.jpg
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映画『女ヴァンパイア カーミラ』

『バンパイア・ラヴァーズ』(前の記事参照)の原作はレ・ファニュ『吸血鬼カーミラ』とのこと。はたと、カーミラ映画はほかに何があったっけ? と思いました。
 Wikipedia「カーミラ」の項を見ますと――

『吸血鬼』1932年 監督:カール・ドライヤー
『血とバラ』1961年 監督:ロジェ・ヴァディム
『女ヴァンパイア カーミラ』1964年 監督:カミロ・マストロチンクエ
『バンパイア・ラヴァーズ』1970年 監督:ロイ・ウォード・ベイカー
『レズビアン・ヴァンパイア・キラーズ』2009年 監督:フィル・クレイドン

 へえ、たったこれだけですか。意外に少ないですねえ。
『吸血鬼』(=『ヴァンパイア』)はだいぶ前にNHK-BSで放送されたときに初鑑賞。映画通の友人に言わせれば傑作らしいのですが、私の好みからは少しずれていました。とは言いつつ数年前、『吸血鬼ノスフェラトゥ』とのツインパックDVDを購入。
『血とバラ』は大昔からテレビで何度も観ているような気がします。これは大好き。しかし、ちょっと調べてみたところ――え? DVD発売されてない? 愕然。うちに残っているのはNHK-BSで放送されたものです。大切にしなきゃ。
女ヴァンパイア カーミラ』はDVDを所有しているものの未鑑賞。
『バンパイア・ラヴァーズ』は前回の記事に書いた通り、『地獄のモーテル』とのセットDVDを購入。未鑑賞です。
『レズビアン・ヴァンパイア・キラーズ』はレンタルで鑑賞。現代を舞台にしたホラー・コメディです。確かにカーミラの呪いの話だけど、原作が『カーミラ』と言われると、首を傾げざるを得ません。
 下の画像――左端は『吸血鬼カーミラ』東京創元社・世界恐怖小説全集(58)です。私が初めて『カーミラ』を読んだのは、この本だったと思います。記憶は定かではありませんが、おそらく高校生のころ……。〈世界大ロマン全集〉を探し求めていて、〈世界恐怖小説全集〉も目につくと買っていました。
吸血鬼カーミラ.jpg ツインパック(函).jpg ヴァンパイア.jpg 女ヴァンパイア カーミラ.jpg
 というわけで、観てないのは、『バンパイア・ラヴァーズ』と『女ヴァンパイア カーミラ』です。どうせなら制作順に観たほうがよかろうかと、先に『女ヴァンパイア カーミラ』を観ることにしました。

 え~~~~~~~~~~~~~~と。
 たぶんこれは『カーミラ』ではないです(笑)。
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映画『地獄のモーテル』


 映画『地獄のモーテル』を観ました。
 こんな内容です。
     ↓
解説.jpg
 ジャケットのストーリー紹介に偽りなし(笑)。
 スプラッタ描写とか派手な残虐シーンはありません。人肉ベーコンを作る兄妹(プラス、保安官の弟も少し変)の狂気を楽しむ映画と思います。ホラーというよりサイコ・サスペンス、いや、ブラック・コメディかな。こういう映画は大好物なので、非常に楽しく観ることができました。
 1980年の作品ですが、私は1970年代前半っぽく感じました。いやもちろん、古く感じられることは作品鑑賞のマイナス要素にはなりません。というか、この作品の場合、プラスに作用しています。

 ちなみにこの映画、「MGM Double Theater Pack Classic Horror」なる2作セット販売のDVDで観ました。同梱されているもう1作は、ハマー・プロの名作『バンパイア・ラヴァーズ』です。こちらはまた後日。
表紙.jpg ジャケット.jpg
 左がシュリンク開封前の帯(と言うのかな?)付の画像、右がジャケット全体です。
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エリック・フランク・ラッセルの短編集

 大熊宏俊さんがエリック・フランク・ラッセルの短編を高く評価されています。(→ここ
 ここにも書きましたように、私にとってラッセルは何はともあれ『超生命ヴァイトン』なのですが、そういえば大昔――SFを読み始めて間もないころ、短編も楽しく読んでいたなあと思い出しました。
 ラッセルの短編集って、何を持ってたっけ? と書棚をチェックしましたら――
『宇宙のウィリーズ』創元推理文庫(68)
『宇宙の深淵より』ハヤカワSFシリーズ(69)
『メカニストリア』ハヤカワSFシリーズ(69)
『わたしは“無”』創元推理文庫(75)
『パニック・ボタン』創元推理文庫(78)
宇宙のウィリーズ.jpg 宇宙の深淵より.jpg メカニストリア.jpg
わたしは“無”.jpg パニック・ボタン.jpg
 調べてみますと、ラッセルの邦訳短編集はこの5冊だけみたいです。最も新しい『パニック・ボタン』ですら35年も前ですか。ボーゼンとしちゃいますね。
 このころに買った本はたいてい読んでいるはずなのですが、記憶は……(苦笑)。
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