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映画『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』



 映画『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』を観ました。1965年の東宝映画。これまで観たことがなく、初めての鑑賞と思います。
 東宝の特撮映画でフランケンシュタインといえば、すぐに『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』が思い浮かびます。こちらは確か、封切時に劇場で観ました。1966年の映画とのことですから、私は8歳か9歳。これはもう抜群に面白く、その後もちょくちょく観ています。
デアゴスティーニ.jpg
 ということで、『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』です。あらあら、これは『サンダ対ガイラ』の姉妹編と言ってもいいような映画だったんですね。とっても楽しくて、この映画を観ないで過ごしてきたことを後悔しました。ただ、バラゴンは不要だったような気もします。そういう反省のもとに『サンダ対ガイラ』が生まれたのかも……。


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『さそり』

 あ。2月27日か。
 3年前の2009年から、私にとって2月27日は特別な意味を持つ日になりました。そう、ブログを始めた日なんですね。今日で4年目に突入ということになります。
 記事数はもう少しで800件。掲載した写真は4000枚超。始めたときには想像もしていなかった数字です。来訪者の数も、詳細はわかりませんけれど、初期のころとは桁違いに増えています。
 当初の「ショートショートのことを書く」というポリシーはすっかり消え去った感があり、これは申しわけないような、そうでもないような……(笑)。常に頭のなかにはショートショートのことがあるんですが、その状態に疲れているのも事実です。
 まあ、義務を課してしまうと長続きしませんので、これからも書きたいことを書きたいように書いていくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。

 って、これだけでは淋しいので、さっき読んだ本を。
◎篠原とおる『さそり 1』小池書店・漫画スーパーワイド(08)
◎篠原とおる『さそり 2』小池書店・漫画スーパーワイド(08)
 全6巻の最初の2冊です。
 大昔、いくつかのエピソードは読んだような気がしますが、まとめて読むのは初めてではないかなあ。う~~~ん。覚えていません。
 映画はもちろん傑作です(特に梶芽衣子主演の4作)けれど、マンガも面白いですね。続巻も読みたくなりました。
さそり.jpg 背.jpg
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「名古屋ファンダム史」

 2月19日の記事のコメント欄で――
> ファンダムの歴史も、どなたかにきっちりとまとめてほしいものですね。柴野拓美さんが
>適任だったのですが……。あとを継ぐのは森東作さんでしょうか。
名古屋ファンダム史1.jpg と書きました。
 この記事とは全く関係はないのですが、その後あれこれありまして、古くからの友人であるSFファン・若尾天星さん(ミュータンツ・クラブ現代表)が「名古屋ファンダム史」(のコピー)を送ってくれました。1989年の「ダイナコン・EX」、2004年の「G-CON」のプログレスレポートに連載されたものだそうです。
 これがまあ、簡潔にまとめられた資料になっていて、私も名古屋で生まれ育った人間ですから、もう懐かしいやら嬉しいやら。
 ブログに何度も書いている岡田正哉さんの「ベム」、もちろん出てきます。私が出していたファンジンにも触れられていて――
> 名古屋の高井信氏が「ペルシダー・グロッサリー」(B5謄写36ページ)をひっさげ
>登場。ペルシダーシリーズ用語辞典です。アメリカのファンジン「ERB・DOM」所載の
>ものを翻訳・再配列した労作でした。
 ほか、創作ファンジン「デパート殺人事件」も紹介されています。――うひゃ、恥ずかしい。
 それはともかくとして、付録の「名古屋地区イベントリスト」なども含め、こういう記録は本当に貴重だと思います。
 今年はミュータンツ・クラブの結成50周年ということで、記念イベントが開催されるとのことです。名古屋ファンダムに新たな歴史が刻まれますね。
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ショートショートリーダーズ

戦後SF事件史.jpg ちょっと前から、長山靖生『戦後SF事件史 日本的想像力の70年』河出ブックス(12)をつまみ読みしています。ほんと、適当にぱらぱらと。
 その169ページ――
>同誌〈ショートショートリーダーズ〉からも岬兄悟らがデビューしている。
 はあ? ショートショートリーダーズ? 何それ?
 で、はたと思い出したのがウィキペディアの「岬兄悟」の項です。
>『SFマガジン』で星新一が行っていたショートショートリーダーズで星新一が絶賛。
 なんて書かれています(→この記事参照)。
 これはデタラメでして、そこそこSFに詳しい人ならご存じのように、「星新一」ではなく「豊田有恒」、「ショートショートリーダーズ」ではなく「リーダーズ・ストーリイ」です。しかも岬さん、「リーダーズ・ストーリイ」の常連投稿者ではありましたが、確か、一度も入選していないのではなかったっけ。
 もしかして長山靖生はウィキペディアを参考にして、それを鵜呑みにして原稿を書いたのでしょうか。だとしたら……。
 長山靖生はちゃんとした仕事をする人と思って、評価していたんですけれどねえ。いや実際、この『戦後SF事件史』も素晴らしい仕事と思うのですが、こういうことが書かれていますと、萎えます……。

 ちなみに、豊田有恒選「リーダーズ・ストーリイ」は「SFマガジン」1977年11月号(228号)スタートです。現在の選者は星敬ですが、タイトルは今も変わらず「リーダーズ・ストーリイ」。第1回のタイトルをご覧に入れます。
SFマガジン228号.jpg   リーダーズ・ストーリイ.JPG
「ショートショートリーダーズ」って、いったい何なんでしょう? どこから出てきたんでしょう?
 ネットで流れているだけでしたら笑い飛ばせますが、長山靖生が著作に書いているとなると……溜め息しか出ません。
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TV映画『ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド』

 TV映画『ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド』を観ました。原作はジョン・ウィンダム『トリフィドの日』です。いやあ、好きなんですよね、この小説。
『トリフィドの日』の映像化作品を観るのは、これが3本目です。まとめておきますと――
『トリフィドの日~人類SOS!~』1962年(この記事参照)
『デイ・オブ・ザ・トリフィド』1981年(上の記事のコメント欄参照)
 で、今回の『ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド』は2009年の作品です。DVD2枚組で、それぞれ「EPISODE1:トリフィドの日」「EPISODE2:人類SOS」となっています。
 現代風にアレンジしてあるものの、基本設定はほぼ原作通りです。――人類のほとんどが盲目となった世界。徘徊する食人植物トリフィドの恐怖。
 ストーリーはオリジナルと思いますが、原作を読んだのは40年くらい前でして、すっかり忘れています(苦笑)。まあ、ストーリーを知っているとか知らないとか、そんなことはどうでもよくて、観始めたら止まらず、一気に3時間! いやもう、楽しかったです。
 もっとも、映画としての完成度がどの程度のものなのか、私には正当な評価はできません。トリフィドというだけで満足しちゃいますから。


【蛇足】
『ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド』予告編の関連動画に、映画『マンドレイク 人喰い植物のえじき』の予告編があります。なんか面白そう。


 植物が人間を襲う映画といえば……。
 1~2年前、面白い映画を観たなあ。何だっけな。――記憶を掘り起こして、思い出しました。『パラサイト・バイティング』です。原作はスコット・スミス『ルインズ 廃墟の奥へ(全2巻)』扶桑社ミステリー(08)。
 この映画のこと、ブログに書いたかしらん、とブログ内検索をしてみたところ、ヒットせず。まあ、観た映画、読んだ本のことをすべて書いているわけではないですし、そのときは書く気分ではなかったのでしょう、きっと。
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映画『ムカデ人間』と『猿の惑星:創世記』



 映画『ムカデ人間』を観ました。こんな映画があると知った瞬間から、これは観ておかなければ! と。
 昨年末、レンタルビデオショップに行ったら『人間ムカデ』という映画があって、「おお! もうレンタル開始か」と、ろくに確認せずに借りました。
 帰宅してDVDプレイヤーにセット。観始めて――違う、違うぞ、これは。
 観るのを中断して調べてみると、『人間ムカデ』は『人間ムカデ』であって、『ムカデ人間』ではなく……。お目当ての『ムカデ人間』は2012年(つまり今年)2月にレンタル開始とのこと。要するに、便乗タイトルだったのですね。
 ぐわあ! やられたあ。
 それでも、面白ければいいですよ。なのに、この『人間ムカデ』ときたら……。内容については書きませんが、ひと言――「こんなの一般の棚に並べるな」とだけ言っておきましょう(笑)。
 最後まで観る気は失せ、そのまま返却しちゃいました。
 とまあ、このような悲しい過去があったわけで、ようやく念願の『ムカデ人間』を観ることができて感無量、のはずだったのですが……。
 あ~あ。観るんじゃなかった。――こういう映画、私は生理的に受け付けないのですよね。ほんと、気分が悪くなります。
 とはいえ、それは観たからの話であって、観なければ、観たいなあと思い続けるでしょう。それに、冒頭にも書きましたように、「観ておかなければ!」なのです。←ほんとか?(笑)

 口直しに、一緒に借りてきた『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』を観ました。大好きな『猿の惑星』シリーズの前日譚(プリクエール、というらしい)です。
 前の5部作を台無しにするような映画だったら悲しいな、と思っていましたが、それは杞憂でした。前日譚と言うより、『猿の惑星 征服』のリメイクと言うべきでしょうか。『猿の惑星』シリーズには入れたくないですけれど、これはこれで――1本の映画として面白かったです。


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映画『クレイジーズ』

 映画『クレイジーズ』を観ました(2010年作品)。ジョージ・A・ロメロ監督の1973年作品『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』のリメイクとのこと。
 細菌パニック映画です。この手の映画は数多く観てきて、正直、駄作もかなり多いですが、『クレイジーズ』は水準以上の出来ではないでしょうか。大好きな50年代SFを思わせる雰囲気もあり、その点も私好みです。
 実際にオリジナル(ロメロ作品)を観たわけではありませんが、なるほど、ロメロが細菌パニック映画を撮るとこうなるのか、と納得できます。ロメロの代名詞と言えるゾンビにしたって、細菌パニック映画の亜流ですし、そういう視点で観ると楽しさ倍増。――って、しかし『クレイジーズ』はロメロ作品ではないのでした(笑)。
 機会があれば、ロメロのオリジナルも観たいと思います。


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映画『ハイブリッド』

 映画『ハイブリッド』を観ました。
 クルマに擬態するという、とんでもない設定のモンスターが人間を襲う映画です。いや、擬態というレベルではないですね。変身! だって、クルマですもん(笑)。
 舞台は自動車の整備工場。深夜。モンスターに立ち向かうのは整備士たち。さっさと逃げればいいものを、こいつを生け捕りにしようなんて考えたばっかりに……。
 さほど期待してなかったのですが、これが意外な掘り出し物でした。
 何度も書いているような気がしますが、私は閉空間を舞台とするモンスター映画が大好きなんですねえ。自分でも呆れてしまいます。そんな私に、この映画はジャストフィット。
 面白かったです。


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「Hard SF Laboratory」126号

「Hard SF Laboratory」126号が届きました。石原藤夫さんが主宰する〈ハードSF研究所〉の公報です。いつもありがとうございます。>石原さん
HSFL126号.jpg 封筒を手にした途端、ずっしりとした重さが伝わってきました。封を切って中身を取り出すと――うわあ、厚い! 150ページ。ふだんは100ページ前後であることが多いですから、5割増ですね。
 厚さだけではなく、内容も読みごたえ抜群。なかでも、石原さんの「小松左京さんを偲ぶ」は関連資料の復刻も含め、全33ページ。思わず読み耽ってしまいました。ことに『さよならジュピター』やSF資料館のエピソードは興味深く、こんな追悼文こそ小松左京さんの追悼ムックに必要ではなかったかと思います。どこかに転載できないものでしょうか。
 石原さんが1974年から1975年にかけて「現代数学」という雑誌に連載されたというショートショートの第1話「ティーチング・マシン」も掲載されています。これは事前に石原さんから「こんなのを書いたことを思い出した。次号の公報に載せる予定」と伺い、楽しみにしていたものです。石原さんは「小説というより雑談に近い」と謙遜されていますが、いえいえ、ちゃんとしたショートショートと思います。次号以降も楽しみです。
 そのほか、海野十三、レイ・カミングスなど、たまりませんねえ。
 お年を召されても変わらぬ情熱には頭が下がります。
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「ホシヅル図書館」リニューアル

 星新一公式サイト「ホシヅル図書館」がリニューアルされました。
 変更されたのはデザインだけではありません。大きな追加コンテンツはふたつです。
 江坂遊編「星ペディア」――子ども向けに書かれた星新一事典です。といっても、内容はなかなか本格的ですよ。私は公開前に読ませていただき、いくつかリクエストをしました。採用されたものもあり、不採用のものもあり……(笑)。
 高井信編「年代順リスト(1999~2011)――1999年以降に出版された著作リストです。たくさん出ているなあとは思っていましたが、リストを作って、唖然呆然。ご存命中も含めて、これだけの出版ラッシュはなかったのではないでしょうか。リストを眺めているだけでも圧倒されると思います。
 ほか、「ミリオンセラーリスト」が別の場所から移動してきましたし、「表紙ギャラリー」内のコンテンツも増えています。
 それと、ちょっと見ただけでは気がつかないかもしれませんが、実は「初出リスト」も大改訂がなされています。昨年12月初旬に公開して以降、少しずつ手直ししてはいましたが、今回の大改訂はその比ではありません。全体の作品数は大幅に増え、逆に初出不明の作品は減り……。ほんと、最初に公開したリストが恥ずかしくなるくらいの充実度になっています。正直、これが私個人にとっては最も大きなリニューアルです(嬉)。
 以上、星新一ファンの皆さまに楽しんでいただき、お役に立てれば、と思います。
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「アルデバラン」と「イマジニア」

 東京創元社サイトで北原尚彦さんが連載している『SF奇書天外』の第19回は「遅れてきた新入会員・天瀬裕康=渡辺晋」です。1ヶ月以上前にアップされたみたいですが、全く気づかず、これを知ったのはつい先日です。
 このコラムで北原さんがメインに採り上げているのは『停まれ、悪夢の明日』近代文藝社(88)です。この本については、2009年3月18日の記事「SFファンダム発のショートショート集」で触れました。ええ、ショートショート集です。
 くだんの記事にも書きましたように、私は「天瀬裕康」という名に馴染みはありませんが、「渡辺晋」となりますと、「おおっ」なのです。
 渡辺晋の名を知ったのは中学3年のころだったと思います。「SFマガジン」連載の科学エッセイ「空想不死術入門」です。非常に面白く、楽しませていただきました。
 高校にはいって、岡田正哉さんに教えられて広島SF同好会に入会。その会誌「アルデバラン」で、編集長の森美樹和さん(大瀧啓裕)と並んで中心的な役割を担っていたのが渡辺さんでした。
 その少し前、瀬戸内海SF同好会というSFファングループがありました。主宰していたのは渡辺さんで、発行していた会誌は「イマジニア」。瀬戸内海SF同好会は知らなくても、「イマジニア」という名前に聞き覚えのある方は多いでしょう。それくらい有名なファンジンです。創刊号は1967年6月1日発行。終刊号となった第7号は1970年7月1日発行。
「アルデバラン」の創刊は「イマジニア」の終刊から5年後です。その創刊号(1975年7月20日発行)の巻頭には、渡辺さんが「創刊の辞」で、「イマジニア」終刊から「アルデバラン」創刊に至る経緯を書いています。要するに「アルデバラン」は「イマジニア」の後継誌と言える存在なんですよね。
 私が「イマジニア」を初めて手にしたのは10年くらい前でしょうか。ある方からいただいたのです。瀬戸内海SF同好会と直接の関係はなかったのに、なんだか懐かしさを覚えました。
イマジニア1.jpg イマジニア2.jpg イマジニア3.jpg イマジニア7.jpg
 さて、「アルデバラン」に話を戻します。この青焼きコピーの安っぽい、写真切り貼りの手作り感満載ファンジンの主力ライターは森美樹和、渡辺晋、そして岡田正哉でした。――うっひゃあ! なんて豪華な!
 高校時代、その末席に坐らせていただいたことは、私にとって大きな財産であり、素晴らしい思い出になっています。今また、岡田さんの追悼ファンジンを作るために「アルデバラン」を再読し、ノスタルジー爆発! なのであります。

 残念なことに、渡辺さんとは一度もお会いする機会に恵まれていません。
 北原さんのコラムを読んで、思わずこんな記事を書いてしまいました。――どこかでお目にかかれますように……と願いを込めて。
 渡辺さんはお忘れかと思いますが、「アルデバラン」にちょこちょこ書いていた高校生が私です。小説やらエッセイやら翻訳やら……。特にエッセイは若気の至りの極致かも。ほんと、至りまくっちゃってます(苦笑)。
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「宇宙船」

 先日に引き続き、岡田正哉さんの作品をチェックしていました。
 悩ましいのはペンネームです。私も岡田さんとの付き合いは長いですから、ある程度は知っています。それだけでも結構な数なんですが、調べているうちに、私の知らないペンネームも複数あるとわかってきて……。
 私もファンジンには多くのペンネームで書き散らしたクチですが、岡田さんのペンネームは明らかに私よりも多いです。

 今日はものすごい発見がありました。岡田さんのファンジン初登場は「ミュータンツ」創刊号(1963年9月1日発行)と思っていましたが、それは間違いだったと判明したのです。
「ミュータンツ」創刊の前年、「宇宙船」というファンジンの第8号(1962年3月15日発行)、第9号(1962年6月5日発行)、第10号(1962年9月26日発行)と3号連続で、岡田さんが(ペンネームで)ショートショートを発表していることを発見。私が会ったころの岡田さんは創作をされるなんて雰囲気は微塵もなかったのに、その原点はショートショート3連発だったとは……。いやはや、びっくり。
 で、はたと気づくと、今年は2012年です。ん? てことは、今年の3月で岡田さんのファンジン・デビュー50年!
 うわあ。来月ではないですか。これに合わせて出せるように、もう少し早く準備を開始すればよかった~。
 後悔したところで、もはや手遅れです。残念。
宇宙船8号.JPG 宇宙船9号.JPG 宇宙船10号.JPG
 ペンネームといえば――
 限りなく岡田さんだろうなあと思いながら、しかし断定できないペンネームもあります。ことに「ミュータンツ」に掲載されているエッセイですね。1960年代の後半、岡田正哉(あるいは岡田正也)名義+私の知っているペンネームでの寄稿は不自然に少なく、絶対にもっと書いていたはずと思うんですよね。書いている内容から推測して、怪しいと睨んでいるペンネームがひとつあり、ほぼ間違いないと思っているのですが、確認ができず……。
 誰かミュータンツの内幕に詳しい人はいないかなあ。>1960年代後半

【追記】2月19日
 ふと思いついて、高橋良平さんに尋ねました。>謎のペンネームの件
 すると即座に「それは○○さん」と。――う~~~ん、岡田さんではなかったですか。
 残念ではありますけれど、もやもやが晴れて、すっきりしました。高橋さん、ありがとうございました。

【追記2】3月10日
 今ごろになって、ふいに気がつきました。
>1960年代の後半、岡田正哉(あるいは岡田正也)名義+私の知っているペンネーム
>での寄稿は不自然に少なく、絶対にもっと書いていたはずと思うんですよね。
 1960年代後半には、自ら代表を務める「ベム」を発行していたのでした。「ベム」に力を注ぎ、「ミュータンツ」にまで手が回らなかったんでしょう、きっと。
 うん、納得です。
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「女やら虎やら」

 風呂から出て、ビールを飲みつつ、今日買った『謎の物語』を読んでいました。
 ストックトン「女か虎か」を読むのは久しぶりです。これまでに10回以上は読んでいますが、何回読んでも楽しいですね。ほんと、傑作と思います。
 読み終わり、「ん?」と引っかかるものがありました。考えること数秒、「うほほ」と奇声。――しょーもないネタを思いついてしまったんですね(笑)。
 さっそく形にしちゃいました。アルコールの勢いでアップしちゃいます。

          *              *              *

     女やら虎やら

 とまあ、いろいろとあって、王女と恋に落ちた若者は闘技場に連れてこられた。真正面に十三個の扉が並んでいる。
 扉の奥の部屋には、一つには若者にふさわしい女性、あとの十二の部屋には十二支の動物――すなわち、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥が潜んでいる。
 裁かれる若者はいずれかの扉を自ら選んで、開けなければならない。それが特権であり義務なのである。
 ややこしいので逐一の説明は省くが、扉が開け放たれるや、その部屋の主はそれぞれの能力や特性を最大限に生かした行動に出る。たとえば女性の扉を開ければ、その女性は若者に求婚する。たとえば虎の扉を開ければ、虎は若者を食い殺す。その他もろもろ。――若者はそれから逃れることはできない。
 若者の恋人――今は貴賓席に坐る王女は、どの扉の奥に何が潜んでいるか知っていた。そして若者は、王女がそれを知っているだろうことを確信していた。
 若者が貴賓席に目をやると、王女はこっそりと手を動かし、一つの扉を指差した。しかし、とにかく十三もの扉が近い距離で並んでいるので、若者には王女がどの扉を指し示したのか特定できない。
 逡巡する若者に、「早く決めよ」と王が促す。
 もはや絶体絶命。若者は心を決め、王女が指を差した(ような気がする)三つほどの扉のなかから一つを選び、それを開いた。
 さて。
 扉から姿を現したのは、女か、それとも虎か? あるいは、鼠か牛か兎か龍か蛇か馬か羊か猿か鶏か犬か猪か。
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『謎の物語』

 紀田順一郎編『謎の物語』ちくま文庫(12)を買いました。リドル・ストーリーを中心に編まれたアンソロジーです。――ちくまプリマーブックス版(91)を再編集したものですが、大幅に増補され、ほとんど別の本のような趣きがあります。
 何と言っても、マーク・トウェイン「恐ろしき、悲惨きわまる中世のロマンス」が新たに収録されたことが嬉しいです。F・R・ストックトン「女か虎か」、C・モフェット「謎のカード」とともに世界3大リドル・ストーリーの古典と言われている1編です。この3編が一堂に会したアンソロジーは初めてではないかと思います。(この記事参照)
 それに加えて、「女か虎か」の作者自身による続編「三日月刀の督励官」、J・モフィット「女と虎と」、C・モフェット「続・謎のカード」(→この記事参照)も新たに収録。もう、至れり尽くせりですね。「謎のカード」といえば、赤塚不二夫のマンガ(→この記事参照)も収録してくれれば嬉しかったかも(笑)。
 また、微に入り細を穿った解説(編者)は感涙ものです。あえて私の好みを前面に押し出して言うならば、スタンリイ・エリン「決断の時」も収録されていたら言うことなし、ですが、そこまで求めるのは贅沢というものでしょうね。
 大快哉を叫び、超強烈にお勧めします!
謎の物語.jpg 謎の物語(文庫).jpg それはまだヒミツ.jpg
 今日は今江祥智編『それはまだヒミツ 少年少女の物語』新潮文庫(12)も買いました。(この記事参照)
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「メビウス」

 昨年5月、SFファンダムの大先輩で、私が若いころにお世話になりまくった岡田正哉さんが亡くなりました。(この記事参照)
 SFファンダムではこういう場合、追悼ファンジンを出すのが慣わしになっています。
 新しいところでは、野田昌宏さんの「輝く星々のかなたへ!」(宇宙軍参謀本部/2008年9月23日発行)、柴野拓美さんの「塵もつもれば星となる 追憶の柴野拓美」(「柴野拓美さんを偲ぶ会」実行委員会/2010年9月18日発行)、嬉野泉さんの「SF同人誌 ボレアス 巻外号 嬉野泉追悼号」(SF同人誌ボレアス/2011年7月31日発行)など……。
輝く星々のかなたへ!.jpg 塵もつもれば星となる.jpg 嬉野泉追悼号.jpg
 岡田さんの追悼ファンジンを出したい! 出さなければ!
 となれば、もちろん私が! となります。で、その内容は遺稿集以外には考えられません。
 そんなわけで、早くから「岡田さんの追悼本を出すぞ」と宣言したのはいいのですが、今に至るも全くの手つかず状態です。古いファンジンの多くはガリ版刷りで、これが読みにくいこと! それに、私も人のことは言えませんが、個性的な字のファンジンが多いんですよね(苦笑)。入力の手間を考えるだけで……。
 しかし、このまま放っておくわけにはいきません。とりあえずは何を収録するか決めようと、今日は古いファンジンと格闘していました。中心となるのは、ご自身が出されていた「ベム」、創刊から中心になって活躍していた「ミュータンツ」、私も入会していた「アルデバラン」ですが、ほかのファンジンにも寄稿されています。
死妖姫.jpg そのひとつが、SF古書研究会が発行していた「メビウス」です。SFの古本情報をメインにしたファンジンで、これが古本者の心を直撃する面白さなのですが、それはともかく――
 岡田さんは第2号(1970年1月20日発行)に「名古屋古本店めぐり(初心者にもよくわかるオール図解デラックス版)」、第3号(1970年6月14日発行)に「風留本余釈 第1章 自己分析」を寄稿。前者はタイトル通りの内容で、後者はレ・ファニウ『死妖姫』新月社・英米名著叢書(1948年刊)を題材にした自己分析です。――ちょっと考えて、「風留本余釈」は収録候補としてメモしました。(『死妖姫』=『吸血鬼カーミラ』)
 第1号(1969年11月30日発行)には岡田さんの原稿は掲載されていませんが、「巻頭言」に――
>誌名は最初「書泉」の予定でしたが、神田にでっかい「書泉」という店があるのでやめて、
>「ブックエンド」にしようかと思ったんですが、しまらないので、岡田氏に無理にお願いして
>『メビウス』と命名していただきました。氏によると、「昔の本が今出てくる雑誌」という意味
>だそうです。
 このころの岡田さんのことは知らないのですが、SF古書仲間の間で人望があったことは窺えますね。心がほっこりします。
 そんなこんなで、読み耽ってしまったり、しみじみしちゃったりするものですから、作業がなかなか進みません(笑)。昔のファンジン、楽しすぎます!
メビウス1.jpg メビウス2.jpg メビウス3.jpg
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映画『恐怖の足跡 ビギニング』

 映画『恐怖の足跡 ビギニング』を観ました。1955年のアメリカ映画です。
恐怖の足跡ビギニング.jpg 一昨日の『恐怖の足跡 ~霊魂の祭典~とは、まるっきりの無関係。冗談みたいな話ですが、本当です。まあ、『恐怖の足跡 ~霊魂の祭典~』ついでに、というか話のネタに観ておこうかな、と。
 ほとんどサイレントと言ってもいい、不思議な映画です。雰囲気は悪くなく、こういう映画が好きな人にはたまらないでしょうけれど、残念ながら私の好みからは少しずれていました。
 いやまあ、話のネタに観ようと思っただけですから、その意味では充分に満足しています。
 しかし……。何を考えて、こんな邦題をつけたのでしょうねえ(笑)。
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映画『SOULS 死魂』

 なんとなく、昨日観た映画『恐怖の足跡 ~霊魂の祭典~をネット検索してみたら――
死魂.jpg え? リメイク版がある? ウェス・クレイヴンの『SOULS 死魂』? これ、確かビデオを持ってるぞ。でも、どんな映画なのか、さっぱり思い出せないなあ。観てないのかも。
 とビデオ『SOULS 死魂』を取り出してきました。ジャケットの内容紹介を読んでも、何も思い出せず……。確かなことは言えませんが、これは観ていないような気がします。
 ウェス・クレイヴンといえば『エルム街の悪夢』『デッドリー・フレンド』の監督です。これは期待できますね。せっかくの機会ですから、観ることにしました。
 じわじわと静かに不気味さが迫りくる『恐怖の足跡』に対して、『SOULS 死魂』は恐怖の演出が派手です。『エルム街の悪夢』っぽいシーンもありますが、基本設定は「アウル・クリーク橋の事件」と同じなのですから、まあ当然と言えるかもしれませんね。
 静の『恐怖の足跡』、動の『SOULS 死魂』。――どちらも魅力的な映画でした。結末に対する不満は、確かにあります。しかし、これだけ楽しませてくれれば、許せてしまうような気持ちになりました。

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映画『恐怖の足跡 ~霊魂の祭典~』

恐怖の足跡.jpg 映画『恐怖の足跡 ~霊魂の祭典~』を観ました。1961年、アメリカ映画です。
 異様なムードの、まさに悪夢としか思えない世界が展開され、どんな結末を迎えるのだろうと期待させるのですが……。うひっ、要するにビアス「アウル・クリーク橋の事件」ですか。
「アウル・クリーク橋の事件」は大傑作と思いますが、これは1回限りのものであって、二番煎じはいただけません。結末寸前までは抜群に面白いだけに残念です。
 手塚治虫「生けにえ」を採り上げた記事(→ここ)もご参照ください。


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ローラン・トポールの作品集

 ローラン・トポール、ロラン・トポル、ロラン・トポールと、いくつかの日本語表記がありますが、ここでは私が最も馴染んでいるローラン・トポールとさせていただきます。

 ローラン・トポールといえば、ブラックユーモアの作家として有名ですが、その表現方法はショートショートだったりヒトコママンガだったり……。すなわち、ショートショートの見地からも要注目の作家(小説家・マンガ家)です。
 ショートショート集の邦訳は2冊――『リュシエンヌに薔薇を』早川書房・世界の短篇(72)、『カフェ・パニック』創元推理文庫(88)があります。後者には本人によるイラストが多数収録。
 ヒトコママンガ集には澁澤龍彦編『マゾヒストたち』薔薇十字社(72)があります。ヒトコママンガの多くにはセリフがあったりキャプションが添えられていたりしますが、トポールの場合、文字は一切ありません。絵のみで勝負しています。見るからに痛そうな作品がずらり。
リュシエンヌに薔薇を.jpg カフェ・パニック.jpg マゾヒストたち.jpg
 トポール単独の作品集ではありませんが、早川書房編集部編『ブラック・ユーモア選集 第6巻 外国篇(短篇集)』早川書房(70)/早川書房(76/改訂版)、水野良太郎編『ブラック・ユーモア 傑作漫画集』早川書房(71)も特筆すべきでしょう。前者は全27編中8編が、後者は全ページの約3分の1がトポール作品です。
外国篇.jpg 外国篇(改訂版).jpg ブラック・ユーモア傑作漫画集.jpg
 好きだなあ、トポール。
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『漫画家 この素晴らしき人たち』

 今朝の記事の続きです。昨日買った古本を、もう1冊。
◎山本和夫『漫画家 この素晴らしき人たち』サイマル出版会(97)
 帯を大きな画像でアップしますと――
帯.JPG
 おおっ、境田昭造!
 この記事にも書きましたように、私は境田昭造の名をつい最近知ったばかりです。この名前に惹かれ、ちょっと立ち読みしてみたら、これが興味深い内容。
 著者は「週刊漫画サンデー」の元編集者だそうで、編集者から見た漫画家の姿が描かれています。境田昭造以外にも、気になる漫画家が何人も採り上げられていて、これはもう、買うしかないですね。
 境田昭造に関しては――
> 境田昭造さんといっても、かつてのよほどの漫画ファンでないと記憶にないかもしれない。五十代の方なら、あるいは漫画を見て、そうだそうだ、こんな漫画があった、こんな漫画家がいた、なつかしいなあと、思いだしてくれる人もいるだろう。
 と書かれています。この本が出版されたのは1997年――つまり15年前ですから、「五十代の方なら」という箇所は現在は「六十代後半の方なら」となるのでしょう。私が知らなかったのも当然なのでした。
 この本によって境田昭造の素顔を垣間見られたような気がして、嬉しかったです。
漫画家.jpg 孤島ナンセンス.jpg ヒゲとボイン.jpg
 この本の巻頭を飾るのは小島功です。
 境田昭造の記事のコメント欄で、私は「小島功は私も好きです。特に『孤島ナンセンス』は大好き。いずれブログで採り上げるかも」と書きました。『孤島ナンセンス』奇想天外文庫(76)は孤島を舞台にした8コマ漫画集で、まさに大傑作と思います。
 代表作は『ヒゲとボイン』エンターブレイン(04)でしょうか。これも傑作ですね。
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『わたしのポケットユーモア集』

 昨夜の記事の続きです。
 古本を3冊紹介しましたが、古本屋で買った本はこれだけはありません。M,R.ナビィード『わたしのポケットユーモア集《世界おもしろ小話》』という本も購入(カバーには《世界おもしろ小話》としか書かれていませんが、正確なタイトルは『わたしのポケットユーモア集《世界おもしろ小話》』です)。いちおう奥付はあるものの、「個人出版」と堂々と(笑)書かれているだけで、発行日の記載はありません。
 似たようなタイトルの本は持っているような気がして、たぶん同じ本と思ったのですが、何か違うような気がするし、105円だし(笑)……と購入しました。今朝、書棚から「似たような本」――H・E・シュタイン編『わたしのポケットユーモア集《世界おもしろ小話》』を取り出してきて、2冊を比較。「似たような」ではなくて、同じタイトルでしたね。こちらも奥付には「個人出版」とあり、発行日の記載はありません。
 カバーをご覧に入れますと――
カバー(ナビィード).jpg カバー(シュタイン).jpg
 ぴらっとカバーを取ると――
本体.jpg 本体(裏).jpg
 そんでもって、扉は――
扉(ナビィード).jpg 扉(シュタイン).jpg
 はい。タイトルだけではなくて、内容も全く同じ本でした。
 ナビィード著のほうが一回り小さく、となると、先に発行されたシュタイン編の売れ残りを加工して再出荷――と考えがちですが、それは違います。紙質も全然違うし、明らかに新たな版なのです。
 サンプルとして、118~119ページをご覧に入れます。
サンプル(ナビィード).jpg サンプル(シュタイン).jpg
 全く同じ本が片やM,R.ナビィード著で、片やH・E・シュタイン編ですか。よくわからないですねえ。
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「愛知が生んだ3人の奇才!」展

案内状.jpg
    愛知が生んだ3人の奇才!
      ―ユーモアへの招待―
       日本漫画家協会賞漫画展

   開催期間:2012年1月16日(月)~2月17日(金)
   場所:あいち造形デザイン専門学校


 ウノ・カマキリ、クミタ・リュウ、所ゆきよしの3人(+八幡太郎)によるヒトコママンガ展です。行こう行こうと思いつつ、寒い寒いと先延ばしにしているうちに、会期末が迫ってきて……。
 本日、意を決して会場に足を運びました。
会場1.JPG 会場2.JPG
会場3.JPG 会場4.JPG
 世相を風刺するタイプのヒトコママンガです。マンガでも小説でも、時事風俗を描いたものはそんなに好きではないのですが、手練れの作品はやはり魅せますね。
 充分に楽しんで、会場をあとにしました。

 せっかく街なかに出たのだからと、新刊書店へ。
◎『このミステリーがすごい!』大賞編集部編『10分間ミステリー』宝島社文庫(12)
『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念、だそうです。全29編収録のショートショート・アンソロジー。
◎初見健一『昭和ちびっこ 未来画報 ぼくらの21世紀』青幻舎(12)
 巻頭に「これからご覧いただくのは、主に1950~70年代の間に、さまざまな子ども向けメディアに掲載された「未来予想図」の数々です。」とあります。もろに私の子ども時代ですね。書店で手にした瞬間、懐かしさに身悶えしました。
◎DVD『世にも不思議な物語 20話収録』コスミック出版(11)
 このときに最初の4話だけ観て、あとはどうしようかな~と思って放置していたら、DVD10枚BOXの超廉価版が発売されたのです。
10分間ミステリー.jpg 未来画報.jpg 世にも不思議な物語.jpg
 続いて古本屋へ。
 名古屋の古本屋を回るのって、実は久しぶりです。けっこう嬉しい収穫がありましたねえ。たとえば――
◎南条範夫監修『歴史ミステリィ 傑作6篇』新風出版社(70)
 これは嬉しかったですねえ(→この記事参照)。こんなのが店頭均一コーナーに並んでいるなんて……(感涙)。カバーには「傑作6篇」、しかし扉には「珠玉7篇」(笑)。実際には7編収録です。
◎R・L・スティーヴンソン『自殺倶楽部』日本出版協同・サスペンス・ノベル選集(53)
◎「文藝春秋デラックス ユーモアの研究 世界のマンガ」1976年10月号
 マンガ以外にも、ショートショート(遠藤周作、野坂昭如)、筒井康隆「星新一語録」、植草甚一・星新一の対談「外国漫画とのおつきあい」も掲載されています。
歴史ミステリィ.jpg 自殺倶楽部.jpg 世界のマンガ.jpg
 疲れましたが、非常に有意義な1日でした。
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50周年あれこれ

 来年、日本SF作家クラブは発足50周年を迎えます。私もその約半分の期間は会員であるわけで、いろいろと感じるものがあります。
 福島正実『未踏の時代』早川書房(77)/ハヤカワ文庫JA(09)によりますと――

 一九六三年三月五日夜、新宿の台湾料理屋山珍居に、十一人のSF作家、翻訳家、評論家、編集者たちが集まった。参加者はイロハ順で石川喬司(評論家・サンデー毎日編集部)小松左京(作家)川村哲郎(翻訳家)斎藤守弘(科学評論家)斎藤伯好(翻訳家)半村良(作家)福島正実(SFM編集部)星新一(作家)森優(SFM編集部)光瀬龍(作家)矢野徹(翻訳家・作家)であった。
 SF作家クラブの発起人集会である。
 ―中略―
 こうしてSF作家クラブは、発足した。
 正式名称は、日本SF作家クラブJAPAN SF WRITERS ASSOCIATION略称JSFWA。連絡事務所は当分のあいだ早川書房編集部内におき、初代事務長は半村良が出席全員の一致で指名された。
 ―中略―
 会員は、最初のうち、あまり急激には増やさない方針であった。しかし、当初の十一人では、とうてい足りなかった。そこで、発起人それぞれの推薦によって、やがて、さらに九人が順次入会した。伊藤典夫(翻訳家)大伴昌司(評論家)筒井康隆(作家)手塚治虫(マンガ家)豊田有恒(作家)野田宏一郎(翻訳家)平井和正(作家)眉村卓(作家)真鍋博(イラストレーター)である。
(以上、文庫版86~98ページより)
未踏の時代.jpg 未踏の時代(文庫).jpg
 来年の50周年に向けて、さまざまな記念イベントや記念出版の企画が漏れ聞こえてきます。楽しい1年になりそうで、いまから楽しみです。
 あれこれ夢想していて、はたと――
 SF作家クラブ初代事務長(現在は事務局長)の半村良さん、デビュー作「収穫」が掲載されたのは「SFマガジン」1963年3月号(40号)なんだよなあ。それに、発起人ではないけれど、5代目会長の豊田有恒さんは、その翌号(1963年4月号)の「SFマガジン」に「火星で最後の‥‥」でデビュー。つまり、おふたりとも来年はデビュー50周年!
 と思いました。
 今のところ、半村さんや豊田さんに関する記念企画は何も聞こえてきません。もちろん、私が知らないだけかもしれませんが、そうでなければ――
 どうぞ、記念出版をご検討ください。>出版社各位
SFマガジン40号.jpg 収穫.jpg SFマガジン41号.jpg 火星で最後の‥‥.jpg
 あ、そうそう。
 半村良ファンクラブ〈続・半村良のお客になる会〉の皆さん。
 商業出版は別としても、ファン・サイドでもお祝いができれば、天国の半村さんも喜ばれるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
 いや、すでに水面下で計画が進行しているかもしれませんね。だったら、こっそり教えてください(笑)。

【追記】
 おふたりの処女出版です。
◎豊田有恒『火星で最後の……』ハヤカワSFシリーズ(1966年3月31日発行)
◎半村良『およね平吉時穴道行』ハヤカワSFシリーズ(1971年6月15日発行)
火星で最後の…….jpg およね平吉時穴道行.jpg
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豆たぬきの本&ワニの豆本

 角川mini文庫ついでに、ショートショートの資料として買った豆たぬきの本、ワニの豆本を紹介します。

◎加納一朗編『恐怖の館 SFミステリー』広済堂・豆たぬきの本(78)
◎山口泰『怪談ゲーム 怖がらせて楽しむ』広済堂・豆たぬきの本(79)
◎森真沙子『ザ・ショック 恐怖が心臓を突く!』広済堂・豆たぬきの本(82)
豆たぬきの本.jpg
◎阿刀田高『3分間怪談 子供をおどろかす』KKベストセラーズ・ワニの豆本(75)
◎阿刀田高『恐怖夜話 怨念のドラマ』KKベストセラーズ・ワニの豆本(76)
◎矢野浩三郎・青木日出夫『世界の怪談 怖い話をするときに』KKベストセラーズ・ワニの豆本(78)
ワニの豆本1.jpg
◎スマイルズJr編著『恐怖びっくり本 だじゃれパロディ版』KKベストセラーズ・ワニの豆本(79)
◎スマイルズJr『続・恐怖びっくり本 怪談パロディ版』KKベストセラーズ・ワニの豆本(81)
ワニの豆本2.jpg
 以上、あくまでも私が所有しているというだけですし、参考資料的な意味合いの本が多いです。推理クイズ集、昔ながらの怪談集、実話風の怪談集、伝説集なども目につくと買っていますが、今回は割愛しました。
 書影の縮小率は記事「角川mini文庫」と同じです。

【追記】2012年2月5日
『恐怖の館』の目次です(コメント欄参照)。
目次.jpg
 これが児童書だなんて、驚くほかありません。
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角川mini文庫

 先日の記事で新潮pico文庫のことを書き、角川mini文庫のことも書いておこうと思いました。
 新潮pico文庫と違って、こちらは全国の書店で販売されていましたし、出版点数も多かったですから、覚えておられる方も多いと思います。通常の文庫本の半分くらいの大きさしかない、紛うことなきミニ文庫です。
 私がショートショートの資料として買ったのは以下の4冊です。
◎高橋克彦『幻少女 珠玉ホラー短編集』1997年3月10日発行
◎高橋克彦『不思議な卵』1999年2月10日発行
◎森瑤子『香水物語』1997年2月10日発行
◎ラフカディオ・ハーン、池田雅之訳編『怪談』1999年4月25日発行
角川mini文庫.jpg
 高橋克彦の2冊はのちに合本(+α)――『幻少女』角川文庫(02)として刊行されています。
 森瑤子『香水物語』は角川書店の同題作品集(93)からの抜粋です。角川mini文庫のあとに刊行された角川文庫版(99)にはすべての作品が収録されています。
幻少女.jpg 香水物語.jpg 香水物語(文庫).jpg
 今回、同じ縮小率で書影をアップしました。角川mini文庫の小ささが際立っています。
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『それはまだヒミツ』

 毎度お馴染み、大熊宏俊さんのところからの情報です(→ここ)。
 今江祥智・灰谷健次郎編『新潮現代童話館(全2巻)』新潮文庫(92)が再編集され、今江祥智編『それはまだヒミツ―少年少女の物語―』新潮文庫(12)として刊行されたとのこと。元本には2冊計33編が収録されていましたが、今回は14編収録。半分以下になっています。
 元本は灰谷健次郎との共編でした。今江祥智が推したのはこの14編ということなのでしょうか。とはいえ、全編書下ろしですから、う~~~~む。ま、そのあたりの事情はおそらく「編者あとがき」に書かれていると思います。
 書店に行ったらチェックしなければ。――いや、買ってしまうかも。
 けっこう好きなんですよね、このアンソロジー。
新潮現代童話館.jpg
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『音楽の在りて』

 朝起きたら大雪で、驚きました。物干し竿の上にも、こんなに積もっています。雪の勢いは衰えず、まだまだ積もりそうです。
物干し竿.JPG 白つながりで……。
 ちょうど今、萩尾望都『音楽の在りて』イースト・プレス(11)を読んでいます。これがまた、今朝の雪に負けないくらい真っ白で……。マンガ家の本に、こんな素っ気ないデザイン。――このギャップはなかなかのものです。
 中編「美しの神の伝え」+短編&ショートショート11編+マンガ1編を収録。――ほとんどは30年以上前、SF専門誌「奇想天外」に掲載されたものです。私が商業誌デビューをしたのは「奇想天外」1979年12月号ですから、そのころに書かれた作品群ということになりますね。私がデビューした号にも「美しの神の伝え」の連載第9回が掲載されています。目次を見ますと、おお! 萩尾望都と私の名前が並んで掲載されているではありませんか。
音楽の在りて.jpg 奇想天外.jpg 目次.jpg
 実はこの本、昨年4月に発売されたのですが、つい最近まで、その存在を知りませんでした。
 あ、こんな本が出てたのか。買わなくちゃ。――と購入。
 いやあ、懐かしいですねえ。何誌も出ていたSF専門誌を隅から隅まで熟読していた青春時代……。思わずノスタルジーが込み上げてくる本なのでした。 
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『殺人予報』

 石原藤夫さんのご厚意で、田川雅一朗『殺人予報』私家版(71)を読むことができました。情報提供(→この記事)を求めたところ、すぐさま石原さんから「持ってますよ」とご連絡をいただき……。
 B5判、64ページのハードカバー。A5判のソフトカバーを想像していましたが、まるっきり違いました。無地の函入り(梱包用?)。
殺人予報.jpg ご覧の通り表紙はフルカラーで、数多く掲載されているイラストは2色カラーです。ファンジンと言うには立派すぎる装丁の本で、これは自費出版と言うべきでしょうね。
 収録されているのは計12編です。すべてショートショートですが、8編は極めて短く、4編は少し長めです。
 短めのショートショート8編の多くは近未来を舞台にしていて、近未来予測ショートショートと言えるでしょうか。いずれもよくできていて、アマチュアとしてはレベルは高いと思います。ほかの4編――長めのショートショートも悪くはありませんが、もっと短く書けば、より面白くなるような気がします。
 ともあれ、読みたくて仕方がなかった本ですから、こうして読むことができて、大満足です。石原さん、ありがとうございました。心より感謝しております。
 とはいえ、本を入手したわけではなく、探求は続きます。読んだことによって、さらに欲求が強くなってしまいました(苦笑)。

【補足と蛇足】
 田川雅一朗は「SFマガジン」の〈ゼネラル・SFショートショート・コンテスト〉に入選しています。
「殺人予報」――「SFマガジン」1968年9月臨時増刊号(112号)に掲載。
「求人合戦」――「SFマガジン」1968年11月号(114号)に掲載。田川雅一郎名義。おそらく誤植と思われますが、定かではありません。
 2編とも『殺人予報』に収録されています。
 あ、そうそう。全く関係ないのですが、この2冊の「SFマガジン」の間の号――1968年10月号(113号)には、星一『三十年後』(星新一によるアブリッジ版)が掲載されています。ついでですから、3冊の書影を並べちゃいます。
112号.jpg 113号.jpg 114号.jpg

【蛇足】
 梱包用の無地の函といえば、野田昌宏『SFパノラマ館』北冬書房(75)が思い出されます。函だけでは何が何だかわからないので、本を少しだけ出してみました。
SFパノラマ館.jpg SFパノラマ館+函.jpg
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新潮pico文庫

 新潮pico文庫を覚えておられるでしょうか。
 廉価&安っぽい装丁の、いわゆるコンビニ本なんですが、確かセブンイレブン(しかも、関東限定だったか東日本限定だったか)でしか販売されていなかったと記憶しています。
 発行されていたころ、私は神戸在住。ゆえに、新刊では1冊も目にしたことはありません。
 ブックオフなどのチェーン古書店で売っていれば安いんですが、以前に住んでいた神戸や大阪でも、いま住んでいる名古屋でも、なかなか見かけないんですよね。まあ、このあたりでは販売されていなかったのですから、当然と思います。東京はどうなのかしらん。
 私が所有しているのは以下の3冊で、当然のことながら、いずれも古本です。
◎星新一『ボッコちゃん おーい でてこーい』1996年3月15日発行
 ショートショート全15編収録。
◎江戸川乱歩『屋根裏の散歩者 D坂の殺人事件』1996年3月15日発行
 表題の2編収録。
◎筒井康隆『笑うな くたばれPTA』1996年8月15日発行
 ショートショートを含む短編集。全5編収録。
星新一.jpg 江戸川乱歩.jpg 筒井康隆.jpg
 全部で何冊出たのかなあ。ほかにどんな本が出ていたのかなあ。ショートショート集もあるかも。――ついさっき、急に気になってしまい、国会図書館サイトで蔵書検索をしました。
 ヒットしたのは以下の12冊です。

青竹・おさん 山本周五郎 著. 新潮社, 1996.3. 新潮ピコ文庫
或る「小倉日記」伝・父系の指 松本清張 著. 新潮社, 1996.3. 新潮ピコ文庫
あるべき場所・飢えたナイフ 原田宗典 著. 新潮社, 1996.8. 新潮ピコ文庫
いろいろ有難う・これからどうなる 山口瞳 著. 新潮社, 1996.3. 新潮ピコ文庫
胡桃の家,シガレット・ライフ 林真理子 著. 新潮社, 1996.8. 新潮ピコ文庫
山椒大夫・最後の一句 森鴎外 著. 新潮社, 1996.3. 新潮ピコ文庫
富岳百景・走れメロス 太宰治 著. 新潮社, 1996.3. 新潮ピコ文庫
ボッコちゃん・おーいでてこーい 星新一 著. 新潮社, 1996.3. 新潮ピコ文庫
屋根裏の散歩者・D坂の殺人事件 江戸川乱歩 著. 新潮社, 1996.3. 新潮ピコ文庫
憂国・橋づくし 三島由紀夫 著. 新潮社, 1996.8. 新潮ピコ文庫
羅生門・蜘蛛の糸 芥川竜之介 著. 新潮社, 1996.3. 新潮ピコ文庫
笑うな・くたばれPTA 筒井康隆 著. 新潮社, 1996.8. 新潮ピコ文庫

 ショートショート・コレクターの必需品は星新一『ボッコちゃん おーい でてこーい』だけみたいです。安堵しました。
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