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『国鉄コント集』

 国鉄コントグループについて調べています。
「国労の文化活動」によりますと――
 国鉄コントグループは1958年に結成。翌59年2月には作品集「国鉄コント集」第一集を刊行。1977年には第一二集。
 1959年4月には機関誌「国鉄コント」を創刊。1974年には、一〇〇号記念特集号を発行。
 1978年、グループ創立二〇周年を記念して、「『国鉄コント』の二〇年」を刊行。
 ――ということです。
 私が所有しているのは作品集『国鉄コント集』3冊のみです。第二集(1960年刊)、第五集(1965年刊)、第六集(1966年刊)。
第二集.jpg 第五集.jpg 第六集.jpg
 内容に関してはノーコメントとしましょう。国鉄職員――つまり素人による小説で、それに自費出版でしょうから、本人たちが楽しくて満足していれば、それでいいと思います。
 さて。
 岡崎武志『古本病のかかり方』東京書籍(00)/ちくま文庫(07)に『国鉄コント集』が採り上げられていると知り、読んでみました(ちくま文庫版)。
 紹介されていたのは、たまたま私も所有している第二集でした。かなり辛辣な評価で、その気持ちはわからないではないですが、それは別として――
古本病のかかり方.jpg> 中身は全部で十六編の作品からなる。
 正しくは26編です。
>「臨時列車」
 そんな作品はありません。「臨時停車」です。
>「ローカル線常務録」
 これも正しくは「ローカル線乗務録」です。
 収録作品数やタイトルという、いわば基本的なデータがこんなに誤植だらけというのは困ったものですね。はっきり言って、呆れております。
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ホシヅルの羽・鑑定書

 今月14日の記事に書きましたように、ファンジンが気になっています。
 ファンジンといっても種々雑多です。正会誌は雑誌としての体裁で発行されることが多いですが、副会誌や連絡誌はやりたい放題。だいたいは手書きですし、大きさはバラバラですし、ペラ1枚も多いですし、それに加えて、古いものは紙が変色していますし……。興味のない人にとっては、ゴミにしか見えないでしょうね(笑)。
 ちゃんとした雑誌のファンジンの多くは整理してあり、資料性の高いものは書棚に並べてありますが、紙切れに近いファンジンは未整理で、混沌のダンボール(通称)に詰め込んだままです。いつかは整理しないといけないと思いつつ、なかなか決心がつかず……。
 一念発起して、一部だけですが整理しました。ほとんどは今さらどうでもいい情報ですが、そのなかに、たま~に有益な情報が紛れ込んでいます。
 たとえば星新一関連では、〈エヌ氏の会〉連絡誌「ホシヅルゆうびん箱」№7(1980年12月発行)に――
ホシヅルゆうびん箱.jpg     星ヅルのハネ.JPG
 なるほど~。つまり、ホシヅルの羽(この記事参照)の初お目見えは〈星CONⅢ〉前夜祭(1980年5月23日)で、そのときは鑑定書は付いていなかったのですね。
 それにしても、鑑定書に私も絡んでいたとは……。あのころ、疾風怒濤の日々を送っていたとはいえ、こんなことまで忘れてしまうなんて……。
          *               *               *
 混沌のダンボール(通称)からは、こんなポスターも出てきました。好きでしたねえ。>映画『戦国自衛隊』
ポスター.JPG
 いやほんと、混沌なんです(笑)。
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連想ゲーム

 思えば、しょっちゅう連想ゲームをしているような気がします。
 たとえば昨夜、ある人からのメールに後藤優訳『カンタービル館の幽霊』珊瑚書房(65)のことが書かれていました。幽霊小説のアンソロジーです。
 幽霊か~、と連想ゲームが始まり、何となく手に取ったのが――
◎高田他家雄訳『幽霊屋敷』青踏社(48)
カンタービル館の幽霊.jpg 表題作はブルワー・リットンの超有名作で、『カンタービル館の幽霊』にも「幽霊屋敷の怪」というタイトルで収録されています。
 確かこれ、井上勤が最初に訳したんだよなあ。――と書棚をごそごそ。
 おお、あったあった。
◎東雅夫編『ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語』学研M文庫(04)
 この本に収録されている「開巻驚奇 龍動鬼談」が「幽霊屋敷」の初訳とのこと。明治13年(1880年)ですか。ほおほお。
 幽霊といえば、新風舎のアンソロジーには驚いたなあ。――ふたたび書棚をごそごそ。
◎山内照子編『化けて出てやる 古今英米幽霊事情1』新風舎(98)
◎山内照子編『幽霊がいっぱい 古今英米幽霊事情2』新風舎(99)
幽霊屋敷.jpg ゴシック名訳集成.jpg 化けて出てやる.jpg 幽霊がいっぱい.jpg
 といって、そこから何かが始まるわけでもなく、それぞれをチェックだけして、そのまま書棚に戻してしまうわけですが(笑)。
 ミョーに楽しいんですよね、こういうの。
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『西洋の落語』

 先日の記事「ファブリオ」を読んだ人たちから、「ファブリオって知らなかった。面白そう。詳しく知りたい」という意見をいただきました。
 そういう方々には、松原秀一『西洋の落語 ファブリオーの世界』東京書籍・東書選書(88)/中公文庫(97)をお勧めします。非常に簡潔にまとめられた入門書で、ファブリオの実例が数多く収録されている点もお勧めポイントです。
西洋の落語.jpg
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『マグマ大使』

 手塚治虫記念館で催されていた「星新一展~2人のパイオニア~のオープニングイベントは、星マリナ&井上雅彦のトークショーでした。
 そのなかで星マリナさん、「星新一作品の登場人物を手塚治虫のキャラクターが演じるとしたら……」なんて話を始めました。ほとんどは「うん、なるほど」と納得できる配役だったのですが、「ほら男爵はマグマ大使」――これには思わず声を出して笑ってしまいました。
 いやあ、意表をつかれましたねえ。ほかの配役は忘れてしまったのですが、これだけは深く脳裡に刻み込まれています。
 ところがですね。よく考えてみると、手塚治虫の描くマグマ大使って、あんまり印象に残っていないんですよね。強烈に覚えているのは、実写ドラマのマグマ大使です。笑ってしまったのは実写版マグマ大使を思い浮かべたからであって、マリナさんがキャスティングしたマンガ版とは違います。
 それが心の片隅に引っかかっていまして……。
 あれから半年、ようやく手塚治虫のマンガ『マグマ大使』を読みました。
マグマ大使.jpg
 これ、断片的にしか覚えていません。定かではないのですけれど、雑誌か何かで読んだだけで、単行本では読んでいないような気がします。
 マンガはTVドラマ版とはずいぶん違う話なんですねえ。サスペンス・タッチの侵略SFとしての側面も強く、とても面白かったです。
 で、読み終えてから、ほら男爵を演じるマグマ大使を想像してみました。――う~ん。やっぱり笑っちゃいますね(笑)。


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新しいブックオフ

チラシ.jpg 本日、名古屋にブックオフの新店舗がオープンしました。
 名古屋の都心部にある百貨店の1フロアがまるまるブックオフ! 信じられないような立地条件です。
 気になりますねえ。初日のオープン時に突入したいですねえ。
 しかしながら、私は行列や人ゴミが大嫌い。こんな店、とんでもない行列ができているに決まっています。
 というわけで、午後になるのを待って、のこのこと(笑)。
 看板に偽りなく広い店で、ざっと眺めて回るだけでも1時間半もかかってしまいました。まあまあ混んでいましたが、耐えられないほどではありません。
 特に掘り出し物はなくて、その点は残念でしたけれど、行列に並ぶ根性のない人間が贅沢を言ってはいけませんね。
 ブックオフのあとには新刊書店に寄って――
◎阿刀田高編『ショートショートの花束3』講談社文庫(11)
◎R・A・ラファティ『翼の贈りもの』青心社SFシリーズ(11)
◎カレル・チャペック『ひとつのポケットからでた話』海山社(11)
◎カレル・チャペック『もうひとつのポケットからでた話』海山社(11)
ショートショートの花束3.jpg 翼の贈りもの.jpg ひとつのポケットからでた話.jpg もうひとつのポケットからでた話.jpg
 ちなみに、夕方のローカル・ニュースによりますと、ブックオフは開店前に650人ほどが並んでいたそうです。
 午前中に行かなくて、よかった~。
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祝☆400号!

〈続 半村良のお客になる会〉の会報「赤き酒場」4月号が届きました。通巻400号!
赤き酒場400号.jpg すごい数字ですね。嘘800号の半分で、こちらは正真正銘の400号なんですよ。――って、何を書いているのかわかりませんが、快挙であることは確かでしょう。
 嘘800号(笑)まで続くよう、祈念いたします。
 さて。
 今号でも前号に続き、藤浦正暢さんが半村良グッズの紹介をされています。うちにあるもの限定で、写真をアップしましょう。
>「妖星伝完結記念テレフォンカード」
 おお、懐かしいですね。
>「半村良秘録」26号~32号
>続・半客会の前身である半客会の時からの会誌、半客会では1号から26号まで、そして続・になって32号まである。26号は号数がダブったため秘録27号は存在しない。
 うちには26号(1980年8月)、29号(1982年8月)、32号(2002年12月)の3冊だけありました。
妖星伝テレカ.jpg 半村良秘録26.jpg 半村良秘録29.jpg 半村良秘録32.jpg
 会報「赤き酒場」に関しては、「1~200号の合本」があるが「数部しか存在しない」と書かれています。うちには1~97号の合本があり、ぱらぱらと眺めました。
 第82号(1984年10月号)は10周年記念号で、半客会の活動記録が見やすい年表として掲載されています。
 ほほお。半客会の発足は1974年だったのですか。で、1978年に続・半客会が結成。
 まるっきり覚えていませんが、私が半客会の皆さんと遊ぶようになったのは、続・半客会が結成される前後だったと思います。
 年表を見ながら、しばしのタイムスリップを楽しみました。

【追記】4月30日
 こんなのが食器棚に並んでいることに気がつきました。
マグカップ.JPG 湯呑み(小).JPG 湯呑み(大).JPG
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SFMのSSコンテスト

 ちゃんと調査しないといけないなあ、と思いつつ、ついつい手つかずになっている事柄がいくつもありまして……。「SFマガジン」で過去に行なわれていたショートショート・コンテストについても手つかずです。
 いけないですねえ。
 というわけで、今日はちょっとだけ調べました。簡単にメモしておきます。

◆パイロットSFコーナー
SFM52号.jpg 1964年2月号(52号)~1966年10月号(87号)。
 1964年8月臨時増刊号(59号)、1965年8月臨時増刊号(72号)、1966年8月臨時増刊号(85号)にて特集。
◆サンヨー・SFショートショート・コンテスト
 1967年12月号(102号)~1968年11月号(114号)。
 1968年7月号(109号)から〈ゼネラル・SFショートショート・コンテスト〉と名称が変更。
 1968年9月臨時増刊号(112号)にて特集。
◆リーダーズ・ストーリイ
 1977年11月号(228号)~。

SFM153号.jpg 単発のコンテストを別にすると、この3つでしょうか。
 調べている途中で、「あ、こんなのもあったか」と思った号がありました。――1971年11月号(153号)。
 この号には「紹介のページ チャチャ・ヤング=ショートショートベスト3」として、小冊子『チャチャ・ヤング=ショートショート』から選ばれた3編が掲載されているんですね。
 確実に読んでいるはずなのですが、すっかり忘れていました。
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ファブリオ

 ちゃんと調査しないといけないなあ、と思いつつ、ついつい手つかずになっている事柄がいくつもありまして……。そのひとつがファブリオ――中世フランスで書かれた小品群です。
 少し長くなりますが、森本英夫訳『中世フランス風流譚 ファブリオ』東洋文化社・メルヘン文庫(80)の解説(訳者)より引用・抜粋させていただきます。

 十二世紀の後半から十四世紀の前半にかけて、フランスでは宮廷風文学(ロマン・クルトワ)が全盛を極めていたが、丁度この時期に、この宮廷風文学とは質的に全く異なった、現実的主題を扱った小品が数多く創られ、およそ百五十篇ばかりが今日に伝えられている。―中略―せいぜい二百行から四百行ぐらいの短い作品が多く、千行を越えるものはごく少なく、中には十数行という短いものさえ見られる。―中略―今日これらの作品を、フランス北部地方の呼び名の一つであったファブリオfabliauを用いて呼ぶ慣しが定着している。
ファブリオ.jpg 一体ファブリオとは何なのだろうか。多くの学者が、形態の上から、あるいは内容の上から定義しようと試みて来た。多かれ少なかれ手のこんだ、面白い作り話が書かれている詩で、その狙いは教訓と気晴らしであるとか、現実にあったにせよ、想像上であるにせよ、平均的日常生活に見られる諸々のことがらを、誇張して書かれた、滑稽な短い話で、どちらかと言うと、嘲笑的に、卑俗的に書かれている韻文の小噺であって、詩でも物語でもないとか。しかし中世フランス文学の大御所J・ペディエに至って極めて簡潔に、「韻文で書かれた笑い話」と定義された。―後略―

 いかがでしょうか。
 ファブリオはフランス・コントの源流であり、それはすなわち、ショートショートの先駆的作品群でもあるということです。う~~ん。きっちりと調査しないといけないですねえ。反省。
 ファブリオを読んでみたいという方には、教養文庫の3冊をお勧めします。
 森本英夫訳編『フランス中世艶笑譚』教養文庫(84)*23編収録。
 森本英夫訳編『フランス中世処世譚』教養文庫(85)*18編収録。
 森本英夫・西澤文昭訳編『フランス中世滑稽譚』教養文庫(88)*19編収録。
フランス中世艶笑譚.jpg フランス中世処世譚.jpg フランス中世滑稽譚.jpg
 前掲『中世フランス風流譚 ファブリオ』には16編のファブリオが収録されています。この本は1981年、東洋文化社・世界民話童話翻訳シリーズの1冊として新版(新書サイズのハードカバー)が出ているようですが、未見です。
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ビブリオマニア

「はてなキーワード」によると、「ビブリオマニア」とは――

書痴、書物蒐集狂、蔵書狂、愛書狂などの意。広くは「本好き」を越え「本を愛して」いる人のこと。本を意味する「ビブロス」と、熱中、狂気を意味する「マニア」を合わせた造語。簡単に言えば本マニア、本オタクである。

 あらま、そんな意味だったのですか。知りませんでした。
 私はこれまでずっと、何十年もの間、ビブリオグラフィー(書誌)のマニアと思い込んでいて、そういう意味で使っていました。私は本も書誌も好きですけれど、やはり「本好き」と「書誌好き」は区別しないといけないですね。書誌が好きな人は間違いなく本も好きでしょうが、本が好きだからといって書誌も好きとは限りませんから。
 昨日の記事「SF BIBLIOPHILE」で、「SFのコレクターとビブリオマニアのためのファンジン」とか「同時にビブリオ熱も復活した現在」とか書きましたが、この「ビブリオ」は「書誌」の意味です。
 ついでに書いておくと、「書物蒐集狂」や「蔵書狂」については「コレクター」という言葉を使っています。
 ご了解いただくよう、お願いいたします。

 そうか~。そうだったのか~。しかし、何だか釈然としませんね。
 なぜビブロス+マニアがビブリオマニアになるんでしょう。ビブリオグラフィー+マニアのほうが自然と思うのですが……。
 う~~~ん。もしかして、言葉が生まれた当初は「書誌好き」の意味だったのが、いつしか「本好き」に変化したのかも。
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「COSMICON'77」プログラム・ブック

 ちょっと知りたいことが生じて、SF同人誌「宇宙塵」を調査していました。
「宇宙塵」関連の本についてはこの記事に書きました。こういった本を参照するのはもちろん、今日は「COSMICON'77 宇宙塵20周年を祝う会」のプログラム・ブック(1977年5月22日発行)も手に取りました。
 わずか32ページの冊子なんですが、非常にコンパクトにまとめられた、いい資料なんですよね。
 その内容は――

COSMICON'77.jpg◎「宇宙塵20周年を祝う会」趣意書(小松左京)
◎主賓 ゲスト・オヴ・オナー紹介
 柴野拓美氏(横田順彌)
 F・J・アッカーマン氏(鏡明)
 矢野徹氏(風見潤)
◎科学小説の鬼(江戸川乱歩)
◎「SF」との出会い―「宇宙塵」創刊まで―(柴野拓美)
◎宇宙塵・その出発(宮崎惇)
◎SF作家「宇宙塵」掲載作品リスト・抄(伊藤典夫・編)

空想科学小説の諸相.jpg 江戸川乱歩「科学小説の鬼」は『続・幻影城』に収録の「科学小説の鬼―S・Fの勃興・その略史 附・ヴェルヌ邦訳書誌―」からヴェルヌ書誌を割愛したもの、宮崎惇「宇宙塵・その出発」は『空想科学小説の諸相』私家版(72)に収録されている「幻想と科学と文学と―日本SFの土壌―」の抄録です。
「宇宙塵」の創刊は1957年の5月で、このプログラム・ブックにはその時代のことが詳細に書かれています。私が生まれたのは同年7月ですから、その時代を体験することは不可能なのですが、こういう記録を読んでいると当時の状況が目に浮かんでくるような気がして、何だか嬉しくなってしまいます。
 いつもそうなんですが、調べたいことがあって古いファンジンを手にすると、本来の目的はそっちのけになって、関係のない記事まで読み耽ってしまいます。このプログラム・ブックには写真も満載ですから、なおさらです。
 そういったことも含めて、こういう調査は楽しいのですが、困ったものであります(苦笑)。
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「SF BIBLIOPHILE」

 ちょっとしたきっかけで、ファンジン(SFファンの発行する同人誌)が気になってしまいました。
 振り返ってみるに、私がSFファンダムに足を突っ込んだのは中学3年のときですから、え~と、1972年。うわあ、40年近くも前ですか(驚)。高校生になると積極的に活動するようになり、大学時代はファン活動中心の生活になっていたと言っても過言ではありません。
 私は1979年、大学3年のときに作家デビューしたわけですが、その後もファン活動をしていました。SFのイベントがあれば足を運び、面白そうなファンジンがあれば購入し……。ファンジンも出していましたね。
 そういった活動からは、いつしか足が遠のきましたが、ファンダムで遊んでいたころ(1970年代~80年代)のファンジンは残してあります。その量たるや、とんでもなく(笑)。
 今日、ファンジンを詰め込んであるダンボールを開けました。いやはや、懐かしいファンジンがどっさり(嬉)。――なんですが、今回の記事で書くのは、私がファンダムで遊んでいたころのファンジンではありません。
SFB第2号.jpg SFB第7号.jpg SFB第10号.jpg SFB第12号.jpg
「SF BIBLIOPHILE」発行:SFBS(Space Fish Book Service) 編集:牧眞司
 編集の牧くんが送ってくれていたもので、手元にあるのは第2号から第12号までの計11冊です。創刊号は送っていただけなかったのか、どこかに紛れ込んでいるのか不明。
 発行は1993年~1996年です。当時の私はSFファンダムで知り合った友人との付き合いはありましたが、ファンダム活動自体とは無縁の生活をしていました。まあ、現在もそうですね。
 この「SF BIBLIOPHILE」は、簡単に言えば「SFのコレクターとビブリオマニアのためのファンジン」です。マニアックな情報てんこ盛り。
 若いころ、私はSF本を集めていて、そこそこのコレクションを所有していました。ビブリオにも人並み外れた興味がありましたが、20代の半ばでコレクター廃業し、コレクターズ・アイテムの多くを処分。1990年代は古本屋に足を運ぶことすらなくなっていました。もちろん、SFの珍しい本もビブリオも好きですから、楽しくは読みましたよ。しかし当時は、それ以上のものはなかったような気がします。
 年月は流れ……。ショートショート・コレクターとなり、同時にビブリオ熱も復活した現在。
 何気なく読み始めたら、これが面白いの何の。思い切り読み耽ってしまいました。送っていただいていたころの数倍は楽しめているのではないでしょうか。
 これでもかと放出される情報はもちろんのこと、「売ります」のコーナーもあって、それを見ているだけでも楽しいです。たとえば2号には――
>ジェラルド・カーシュ
>『オカルト物語』(大陸書房)
>S49年初版 美本 1200円
 うわあ! これ、欲しいなあ。でも、18年も前の「売ります」なんですよね。残念。
 また、お便り欄に並んでいる名前は途轍もなく豪華で、これも楽しいです。拙ブログでもお馴染みの山本孝一さん、ここでも大活躍(笑)。
 第3号には私のお便りも掲載されていました。そのお便りに対して牧くんは「SF本や古本屋廻りの知識は、高井さんからずいぶん教わりました」と。――ははは。そういう時期もありましたねえ(ちなみに牧くんは大学の2年後輩)。しかしSFの知識やコレクションはすぐに逆転され、今や雲泥の差と思います。
 ともあれ、とても楽しいファンジンであることは確かです。15年以上も経って、ようやくこのファンジンの本当の魅力と価値を知りました。
 今さらながらですが、ありがとうございました。>牧くん
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『幻燈館』

 都筑道夫の、ちょっと珍しいショートショート集を紹介します。
 Short story 都筑道夫/Collage 西村建三『幻燈館 GENTOHKAN』私家版(90)です。
 都筑道夫のショートショートを19編収録、そのすべてに西村建三画伯のオリジナルシルクプリント(全22葉)が付いているという豪華版です。本というより美術品と言ったほうがいいかもしれません。限定100部。
 ショートショート自体は『グロテスクな夜景』光文社文庫(90)で読めるのですけれども、ショートショート研究家&収集家としては、やはり入手しておきたい本です。
 今回、『幻燈館』の大きさをわかっていただくため、書影は同じ縮小率でアップします。比較対象は光文社文庫『グロテスクな夜景』です。
幻燈館(外函).jpg 幻燈館(内函).jpg グロテスクな夜景.jpg
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マンガ『日本沈没』

 先日の記事「小松左京のショートショート集」のコメント欄に書きましたように、地震以来、小松左京の『日本沈没』が頭から離れません。
 映画を観るのが手っ取り早いけど、あの映像は生々しすぎるなあ。小説(上下2冊)を読む根性はないなあ。――そうだ。マンガを読もう。
 というわけで、小松左京(原作)/さいとう・プロ(劇画)『日本沈没(全4巻)』少年チャンピオン・コミックス(73~74)を読みました。
 う~~~ん。なんとも言えない気持ちに襲われてしまいましたよ。現実と虚構が交錯してしまい、ひょっとして密かにD計画が進められているのでは……などという妄想が頭をもたげます。
 改めて、小松左京の凄さを思い知らされました。
日本沈没1.jpg 日本沈没2.jpg 日本沈没3.jpg 日本沈没4.jpg
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高齋正のショートショート集

 ちょっぴり更新間隔が空いてしまいました。まあ、こういうこともあります。
 特に理由はないのですが、今日は高齋正のショートショート集リストをアップします。

『ムーン・バギー』三栄書房(71)/ハヤカワ文庫JA(74)*作品異同あり。
『クラシックカーを捜せ』文化出版局・FICTION NOW(75)/徳間文庫(83)
ムーン・バギー.jpg ムーン・バギー(文庫).jpg クラシックカーを捜せ.jpg クラシックカーを捜せ(文庫).jpg
『愛車のキー』カイガイ出版・カイガイノベルス(78)/徳間文庫(85)
『異星のルマン』青樹社(79)/徳間文庫(89)
愛車のキー.jpg 愛車のキー(文庫).jpg 異星のルマン.jpg 異星のルマン(文庫).jpg
『透け透けカメラ』講談社(80)/講談社文庫(84)/光文社文庫(03)
『UFOカメラ』講談社(83)/講談社文庫(87)/光文社文庫(03)
透け透けカメラ.jpg 透け透けカメラ(文庫).jpg UFOカメラ.jpg UFOカメラ(文庫).jpg
 書影って、眺めているだけで楽しいなあ(嬉)。
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R・A・ラファティの短編集

 今月、青心社からR・A・ラファティの短編集『翼の贈りもの』が発売されるとのことです。
 おお! ラファティの短編集!!
 昨今の流行りの言葉を使うならば、異色短編、あるいは奇想短編の作家と言えるでしょうか。ま、何でもいいです。とにかく特異であり異能なんですよね、ラファティ。大好きです。
 青心社サイトによりますと――
>名手ラファティの、本邦初訳ベスト短編集! 独特のユーモアと遠大なSF的アイデアに
>彩られた11編を収録。
>だれかがくれた翼の贈りもの / 最後の天文学者
>なつかしきゴールデンゲイト / 雨降る日のハリカルナッソス
>片目のマネシツグミ / ケイシィ・マシン
>マルタ / 優雅な日々と宮殿 / 
>ジョン・ソルト / 深色ガラスの物語ー非公式ステンドグラス窓の歴史
>ユニークで斬新な発明の数々
 う~~~~~~ん、楽しみ!
 刊行の前祝いに、ラファティの短編集リストをアップしちゃいます。

『九百人のお祖母さん』早川書房・海外SFノヴェルズ(81)/ハヤカワ文庫SF(88)
『子供たちの午後』青心社SFシリーズ(82)/青心社SFシリーズ(06)*新装版
『どろぼう熊の惑星』ハヤカワ文庫SF(93)
『つぎの岩につづく』ハヤカワ文庫SF(96)
九百人のお祖母さん.jpg 九百人のお祖母さん(文庫).jpg 子供たちの午後.jpg 子供たちの午後(新装版).jpg
どろぼう熊の惑星.jpg つぎの岩につづく.jpg
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小松左京のショートショート集

 小松左京のショートショート集リストです。ショートショートを数多く含む短編集もリストアップしてあります。

リストを見る。


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ラジオ「月曜朗読サロン」

 昨年10月4日にスタートした東海ラジオ「スターライトストーリーズ 星新一の世界」が先週金曜日(4月1日)で最終回を迎えました。全130回!
 残念ですが、星ショートショートの朗読番組がなくなってしまうわけではありません。本日(4月4日)より、「月曜朗読サロン」という番組のなかで「星新一の世界」として、装いも新たに再スタートするそうです。毎週月曜日の午後8時~8時30分。
 要チェックです。>星新一&ショートショート・ファンの皆さま

【追記】
 たった今、第1回の放送が終わりました。番組の正式タイトルは「月曜朗読サロン 星新一の世界」のようです。
 記念すべき第1回で朗読されたのは「夜の嵐」でした。番組時間は長くなりましたが、内容的には「スターライトストーリーズ 星新一の世界」と同じですね。
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「オアシス」

ボンボンと悪夢.jpg 星新一公式サイトからの情報です。
 そのままコピペさせていただきます。
>4月5日のNHK教育テレビ「高校講座 ベーシック10 国語」
>(午後2時10分)で、「オアシス」が教材として使用されます。
>放送後、WEB配信もあります。
 へえ。教材として、ですか。どのように使われるのか、興味津々です。
 いや、その前に――「オアシス」って、どんな作品だっけ?(苦笑)
 というわけで、「オアシス」が収録されている『ボンボンと悪夢』を手に取り、読み返しました。
 水を求めて宇宙を旅するロケット。ようやく水のある惑星を発見したが、そこは……。
 う~~ん。この時期にこの作品とは……。もちろん、東日本大震災の前に決まっていたことなのでしょうけれど、いささか複雑な心境です。

【追記】4月5日
 番組を観ました。
 この日のテーマは「ショートSFの名作から学ぶ 究極のオチ」。
 まず、「オアシス」がオチの寸前まで朗読されます(by 嶋田久作)。出演者たちがオチを推測しますが、当然と言いましょうか、誰からも正解は出ず……。
 で、最後は――今日のポイント「物語はオチが命」。
 いいのかなあ、こんなことを言い切っちゃって(笑)。
 微笑ましい番組でした。

 番組はここで観られます。
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がんばれ東日本!古本チャリティー百均市

 名古屋古書会館で本日スタートの「がんばれ東日本!古本チャリティー百均市」に行ってきました。
>全品100円販売の均一即売会です。
>売上の全てを被災地の復興義援金として寄付します。
 これはいい試みですね。
 会場は超混雑していて、まともに本を見ることができないほどです。私はそういうのは苦手なので、ぐるっと会場を一周して、ちょっとだけ購入(というか募金ですね。500円。少なくて、申しわけないです)。
 チャリティー会場を早々に退散し、同時に開催されている通常の即売会会場に足を向けました。
 ほとんどの方はチャリティー会場で奮闘中で、こちらはがらがら(嬉)。
ブラッドベリ年代記.jpg 超レア本が1冊、300円という信じられない値段(0が1個多くても、たぶん格安)で売っていて、「うほほほほほ~」と(心のなかで)声を上げながら買いました。腰を抜かす人がいるといけないので(笑)書名は書きませんが、ほんと、びっくりです。
 帰りには新刊書店に寄り、サム・ウェラー『ブラッドベリ年代記』河出書房新社(11)を買いました。
 いやあ、眺めているだけでも嬉しくなるような本ですね。じっくり、時間をかけて読むつもりです。
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