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映画『フルーク』

 映画『フルーク 生まれかわったパパ』を観ました。原作はジェームズ・ハーバート『仔犬になった男』サンケイ出版(79)です。(この記事参照)
 原作を読んだのは30年以上昔で、ストーリーなんてほとんど忘れています。
 仔犬に生まれ変わった主人公が徐々に前世(つまり人間だったころ)の記憶を取り戻していく話だったよなあ。
フルーク.jpg 映画も確かにそういうストーリーですが、原作とはずいぶんイメージが違うような気がします。――こんなに心温まる話だったっけ?(笑)
 原作本(書影はここ)を手に取り、ぱらぱら。
 なるほど~。原作では物語の終盤、犬として成長した主人公が(前世の)家族と再会してからのストーリーを映画では大きく膨らませてあるわけですね。ふむふむ。こういう映画化もオーケーでしょう。ラスト近く――主人公の記憶が完全に甦ったときの意外な真相は原作を生かしていて、この点も評価できます。
 原作云々は別として、充分に楽しめました。
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『メルモちゃん 1』

メルモちゃん1.jpg 北原尚彦さんから情報をいただきまして……。
 おおっ、そんなものが!
 と近所の書店へ行き、原作:手塚治虫/作画:福山けいこ『メルモちゃん 1』徳間書店・RYU COMICS(11)の限定版を買ってきました。通常版も売っていましたが、限定版でなければ買う意味がありません。
 といいますのも、限定版には「らくがきノート」という付録が付いているんですね。福山けいこが描いた手塚治虫キャラがてんこ盛りの1冊です。
 そのなかの1枚が北原さんに教えていただいたもので――
らくがきノート.jpg
「私の名は『M』」と名乗る怪覆面の男(『W3』のフェニックスの指導者)の前で、星真一(『W3』の主人公)とボッコ(『W3』隊長)がひそひそと話しています。「『ホシシンイチ』『ボッコちゃん』と来たら ここは『エヌ氏』よねえ」

 あはは。ツボを直撃しますねえ。何度見ても、笑みが浮かんでしまいます。
 北原さん、楽しい情報をありがとうございました。

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なぞなぞ

 星新一ファンの方々に、なぞなぞを出題します。
 漫画トリオをご存じでしょうか。一世を風靡した漫才トリオです。メンバーは横山ノック、横山フック、横山パンチ(のちの上岡龍太郎)。
 さて。
 ここに3冊のノートが重ねられています。――漫画トリオのメンバー3人の日記です。
 リーダーだった横山ノックの日記は、上中下、どのノートでしょう。
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日本SF作家クラブで義援金活動

 日本SF作家クラブでは、東日本大震災への義援金活動を開始しました。

「SF作家とSFファンとで力をあわせ、被災した方々を応援しよう!」

 私もクラブの一員として、たった今、寄付して参りました。
 よろしければ、ご協力をお願いいたします。
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『半文庫Ⅰ』

 3月23日の記事「半村良のファン出版」の続報です。
『半文庫Ⅰ』SF図書館(78)を入手することができました。
 山本孝一さん、お持ちなんだよな。で、うちにある本で、お持ちでないのがあるんだよな。交換してくれないかな。
 そう考えて、申し出たところ、「いいですよ」と快諾してくれました。――図々しいと思われるかもしれませんが、まあ、そういう間柄なのです。
 山本さん、ありがとうございます。

 文庫本の半分のサイズで、152ページ。収録されているのは――
「信じなかった男」
「終末」
「賄賂のききめ」*目次では「賄貼のききめ」と誤植
「嚏(くしゃみ)
「ゼロへの旅立ち」
 巻頭の「信じなかった男」が全体の半分以上を占めます。残りの4編はショートショートです。
 いずれの作品も、現在では『半村良コレクション』ハヤカワ文庫JA(95)などで容易に読めますが、『半文庫Ⅰ』刊行当時は単行本未収録でした。
 この2冊と、ついでに豆本『深奥への回線』SF図書館(77)の書影を同じ縮小率でアップします。
深奥への回線.JPG 半文庫Ⅰ.jpg 半村良コレクション.jpg
 前にも書いていますが、私のショートショート収集および研究は、多くの仲間の協力によって成り立っています。
 今後ともよろしくお願いいたします。>皆さま
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『めりけんポルノ』

 ずーっと前から、小鷹信光『めりけんポルノ エロス世代の新文化論』サイマル出版会(71)が気になっています。
めりけんポルノ.jpg「第一部 めりけんポルノ傑作選」と「第二部 エロス世代のニュー・カルチュア」の二部構成で、第一部には著者の選んだポルノ20編、第二部には「アメリカン・ポルノ論」と「現代ポルノ辞典」が収録されています。
 もちろん、私が気になっているのは第一部です。140ページほどに20編。当然、各編は短くて、ショートショートと言える長さのものばかりです。
 これ、完訳なのかなあ。抄訳なのかなあ。それとも、完訳と抄訳が交じっているのかなあ。
 明らかに抄訳と思われるものもあるのですが、ほとんどは判別不能です。
 完訳が多くを占めるのであれば、ショートショート・アンソロジーと言ってもいいのですけれど、はて……?
 ちなみに、以下のような作品も収録されています。
 社会風刺ポルノ「怪人形」ボンネ・ドュボム
 幻想ポルノ「女上位のお伽の国」アン・テイラー
 SFポルノ「最後の宇宙船のアダムとイヴ」ランバート・ウイルヘルム

 以下、蛇足です。

蛇足を読む。


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半村良のファン出版

〈続 半村良のお客になる会〉の会報「赤き酒場」3月号(第399号)が届きました。
赤き酒場399号.jpg 藤浦正暢さんが半村良グッズのことを書いていて、豆本『深奥への回線』(この記事参照)についても触れられています。
>半村良ショートショート・シリーズ1となっているが、2は出ていない。
 とのこと。続刊がないとわかり、ほっとしました。出ていれば探求書となり、その入手が超困難なのは目に見えていますからね。
 そのほかにも、懐かしいファン出版物やグッズがずらり。私が持っていなくて、気になったのは――
>「半文庫Ⅰ」
>文庫の半分サイズで半文庫、ⅠとなっていますがⅡは出ていない。
>出版時は単行本未収録の5編を収集。
 収録されているのはショートショートなんでしょうか。だとしたら探求書となり……。

 うちにも半村良関連のファン出版物はあります。おもなものを紹介しましょう。
『半村良演目 1963-1976』幻狩乞食館(1976.11.25発行)
『凡人午睡』*発行元も発行日も記載されていませんが、藤浦さんの紹介文によると、(『深奥への回線』と同じく)SF図書館発行とのこと。文庫サイズのエッセイ集。
『妖星伝辞典(上)』妖星伝辞典編集部(1980.10.1発行)*うちには上巻しかなく、下巻が出ているのか気になっています。この本だけは藤浦さんの紹介にありません。「以下次回に続く」とありますので、次回に紹介されるのでしょうか。
『妖星伝画集』妖星伝辞典編集部(1982.8.1発行)
半村良演目.jpg 凡人午睡.jpg 妖星伝辞典(上).jpg 妖星伝画集.jpg
 思えば、〈続・半客会〉の皆さんとも、長い付き合いになりましたねえ。しみじみ……。

【追記】
 ご参考までに――
 続 半村良のお客になる会HP
 半文居 半村良オフィシャルサイト

【追記】3月27日
 続報を書きました。→『半文庫Ⅰ』
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「子どもとSF」

子どもとSF.jpg ゆえあって、1960年代に発行された学習誌が気になっています。子ども向けのショートショート、けっこう掲載されているんですよね。といって、そんな雑誌はうちには全然なく……。いろいろと大変であります。
 学習誌ではないのですが、当時の児童SF界を知ることのできる資料を紹介しましょう。――少年文芸作家クラブの「別冊少年文芸」第1号「子どもとSF」です(1970年6月発行)。
 1冊まるまる児童SFの特集。80ページの冊子なんですが、その内容は本格的で、実に素晴らしい。
 ともあれ、目次をご覧いただきましょう。
目次.jpg
 かなりのページ数を占めるのは「世界児童SF展望」です。私の知らない作品が数多く挙げられていて、いかに自分が児童向けSFについて無知であるのか、あまり読んでこなかったのか、それを思い知らされます。福島正実編『SF入門』早川書房(65)に掲載されていても少しも違和感はないでしょうね。それくらいの充実度です。
 座談会「SFと児童文学」も興味深いです。数々の裏話とともに、それぞれの児童SFに対する思いが語られていて……。いやあ、熱いですねえ。
 エッセイも楽しくて、たとえば佐藤さとる「短編礼讃」では――
>いつだったか、友人の今江祥智と猛烈な議論をたたかわしたことがある。(中略)
>私はブラウンを口を極めて推賞し、今江はブラッドベリを負けずにほめたたえた
 なるほど。佐藤さとるはブラウン派で、今江祥智はブラッドベリ派ですか。その作風からも納得できますね。
 で、ショートショートの実作も3編掲載(嬉)。
 あ。「SFベスト10」は、正確には「児童SFベスト10」です。「外国SF〈初級〉」「外国SF〈上級〉」「創作SF〈初級〉」「創作SF〈上級〉」の4部門で、よく目にするSFベスト10とは全く違ったタイトルが並んでいます。(創作SF=日本人作家の作品)

 子ども向けに書かれたSF入門書は何冊も出ていますが、本書は大人向けに書かれた児童SF入門書です。そういう意味でも、貴重な冊子ではないかと思います。
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『みなりの青春』

 田中圭一『みなりの青春』デジタル・コンテンツ・パブリッシング(10)を読みました。
みなりの青春.jpg 担任教師と結婚した女子高生を主人公とする4コママンガ集です。――え~と、4コママンガはマンガにおけるショートショートでありまして……なんて話はどうでもいいですね(笑)。
 こういう設定ですと、われわれ世代の多くは大昔のTVドラマ『おくさまは18歳』を思い出すのではないでしょうか。ウィキペディアによりますと、放送は1970年9月29日から1971年9月28日まで(全53回)。私が中学生のときだったんですね。楽しいドラマで、毎回とは言いませんけれど、ほとんどの放送は観ていたと思います。
 ということで、『みなりの青春』です。『おくさまは18歳』と似ていると言えないこともないことはない(笑)。何と言っても田中圭一ですからね。シモネタ全開!
 ほんと、田中圭一のシモネタ感覚は私のツボを直撃します。読んでいて、何度も声を出して笑ってしまいました。余白に掲載されている「田中圭一のつぶやき」にも秀逸なシモネタ満載。んで、カバーを取ると、うわっ、こんなことしてる(笑)。――いやあ、隅から隅まで楽しませてもらいました。
 なお、本作は「局部くん」以来、10年ぶりの4コママンガとのこと。「局部くん」かあ(笑)。
 思い返せば、この作品の収録されている『神罰』イースト・プレス(02)を読んで、田中圭一の大ファンになったのでした。
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『ビアス研究』

 内田蓉子『ビアス研究 生と死の狭間に』近代文藝社(94)を読み始めたのですが……。
 うわあ。読みにくいなあ。勘弁してほしいなあ。
ビアス研究.jpg 人名や地名などの固有名詞のほとんどが英語表記なんですよね。たとえば「ビアス」にしても、最初から最後まで「Bierce」です。初出時のみ「ビアス(Bierce)」として、あとは「ビアス」と書いてくれたほうが、ずっと読みやすいと思います。いや、固有名詞だけではなく、「ironical」とか「identity」とか「metaphor」とか「essay」とか、そんな単語も英語表記です。そりゃね。英語が苦手な私でも、この程度の単語でしたら、意味はわかりますよ。わかりますけれど、どうしてわざわざ英語表記にするのか、それがわかりません。日本語の文章なら、できうる限り日本語で書くのが当然でしょう。横書きならともかく、縦書きでこういう表記をされると、本当に読みにくいです。
 それだけではありません。「固有名詞のほとんどが英語表記」と書きました。ほとんどは英語表記なんですが、なかには固有名詞(人名など)でありながらカタカナ表記のものもあったりします。どういう基準で英語とカタカナを使い分けているのか、さっぱりわかりません。
 著者は英米文学研究家らしく、この本は研究論文をまとめたもののようです。「研究論文はそういうものだ」と言われれば、それまでなんですが……。
 そういうものなんでしょうか。
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TVドラマ『JIN―仁―』

 昨日から、とある作業を開始しました。見事なまでの単純作業で、こういうのは疲れますね。2時間も続けていると、飽きてきてしまって(苦笑)。
 で、疲れた心を癒すため、ぼーっとテレビを観たいなと思いまして、ちょっと考えた結果、TVドラマ『JIN―仁―』総集編を観ることにしました。昨年末(12月27日、28日)に放送されたものです(この記事参照)。
 あ、これ、面白いではないですか。もろに私好みです。
 これからしばらく、単純作業のあとは『JIN―仁―』という流れが続きそうです。
 単純作業と『JIN―仁―』、どちらが先に終わるかな。

 ところで、地震の発生から1週間が過ぎました。
 ふと――
 東海ラジオの「スターライトストーリーズ」、どうなっているのかな。
 と思いました。この2週間ほど忙しかったこともあり、完全に放置。タイマー任せにしていたのです。
 地震の当日(11日)は放送されなかったかもしれないな。あるいは、放送時間が変更されたかも。
 さっそく録音をチェックしてみたところ、おお、ちゃんと平常通りに放送されているではありませんか(驚&嬉)。
 放送エリアはほとんど地震の影響を受けていないという証拠ですね。幸せなことです。

 地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
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映画『侵略』

侵略.JPG ジャック・フィニイの傑作SF『盗まれた街』は何度も映画化されています。

『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』1956年
『SF/ボディ・スナッチャー』1978年
『ボディ・スナッチャーズ』1993年
『インベージョン』2007年

『SF/ボディ・スナッチャー』は私にとって殿堂入りクラスの大好き映画です(この記事参照)。ほかの3本も楽しく観ましたけれど、『SF/ボディ・スナッチャー』にはとても及びません。
 たまたま『侵略』なんて中古DVDを見かけて、ジャケットのストーリー紹介を読むと――
紹介.JPG
 明らかにフィニイ作品の映画化です。レンタル料金に毛が生えたような値段でして、もちろん迷わずに購入。さっそく鑑賞しました。
 ははは。設定はいいんですけどね。――って、当たり前ですか(笑)。
 この映画は『インベージョン』と同じ2007年の製作です。偶然なのか意図的なのか知りませんけれど、何を考えているんでしょ(苦笑)。
 改めて、『SF/ボディ・スナッチャー』は傑作だなあと思ったのでした。

 以上、昨年8月8日の記事「映画『アイ アム オメガ』」の本文をコピペし、少しだけ手を加えました(笑)。
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『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』

アウルクリーク橋の出来事/豹の眼.jpg アンブローズ・ビアス『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』光文社古典新訳文庫(11)を買いました。今さらビアスを読み返す気はないのですが、ショートショート研究の資料としては絶対に欠かせない本です。
 訳者あとがきを読んでいて、え? と思いました。
>ここのところ日本語で読めるビアスは、『悪魔の辞典』をのぞけば、
>事実上、書店の店頭から消えていた。
 うへえ。そんな状況になっていましたか。驚きましたねえ。『ビアス短篇集』岩波文庫(00)はまだ現役だと思っていたのですが……。
 ちょっぴりショックを受けております。

【参考】2009年5月5日の記事「アンブローズ・ビアスの短編集」
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『SF文学』

 つい先ほど、ジャック・ボドゥ『SF文学』白水社・文庫クセジュ(11)を読み終えました。読んでいる途中、ぐらぐらっと揺れて、「おおっ」と緊張しましたが、すぐに収まって安堵。(午後10時31分ごろ、静岡を震源とする最大震度6強の地震です。名古屋は震度3)
 名古屋での有感地震は久しぶりです。被災地の方々は、これが日常茶飯事なんですよね。阪神大震災の際も同様でした。あのときの戦々恐々とした日々を思い出し、被災者の心中を察します。

 そんなことを書いていながら申しわけないのですが、『SF文学』です。
 文庫クセジュでの刊行ということで、本を手に取った瞬間に思い出したのは、同じく文庫クセジュで1971年に刊行されたジャン・ガッテニョ『SF小説』でした。
 訳者あとがきには、『SF文学』は『SF小説』の約30年ぶりの刷新、というようなことが書かれています。まさに、その通りですね。
『SF小説』は実にコンパクトにまとめられたSF入門書でした。『SF文学』はその改訂版に近いと言ってもいいだろうと思います。SF初心者にとっては、言及されている作家や作品の多くが「誰それ?」「何それ?」となってしまうかもしれませんが、SF中級者には非常に有益な情報が詰め込まれています。この本を手掛かりに、読書の幅が格段に広がると思います。
 すれっからしのSF読者は過去に読んだ傑作SFを思い出し、ノスタルジーに浸れるでしょう。実際、私はノスタルジーに浸りまくりながら読んでいました。自分の読書歴が再確認でき、ほんと、楽しかったですね。
 すべてのSFファンにお勧めします。
SF文学.jpg SF小説.jpg
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模擬試験

 河合塾から連絡がありまして……。
「先生の著作を模試で使わせていただきました」
 え? 承諾も得ずに勝手に使っちゃって、事後報告?
 これまで作品の2次使用の経験は数多くあります。アンソロジーへの収録、ラジオやテレビでのドラマ化など。しかしいずれも、まずは「こんなことしますけど、いいですか?」と許諾照会があってからのことで、いきなり「使っちゃいました」なんてのは初めてです。
 一瞬、ムチャするなあと思ったのですが、よく考えてみると、試験なんですよね。事前に内容が漏れてはまずいわけで……。
 これはもはや、否も応もないです。私、簡単に納得しちゃいました(笑)。
「2010年度 受験学力測定テスト 現代文 高1」中の1問で、使用されたのは『ショートショートの世界』集英社新書(05)の一節とのこと。さっそく問題を送っていただきました。
 変な解釈をされているのではないかと不安もありましたが、これならノープロブレム。安心しました。
 思い返せば、高校受験のとき、国語の試験で筒井康隆のショートショート「きつね」が出題されました。試験中ですから声は出しませんでしたけれど、心のなかでは「わあ。知ってる知ってる」と大騒ぎしていました(笑)。
 今回の模試で「知ってる知ってる」状態になった受験生はいるのでしょうか。本が発行されたとき、彼らは小学生だったんですよね。
 もし万が一、この模試で高井信やショートショートに興味を持ってくれる人がいたとしたら、途轍もなく嬉しいです。
 連絡があってから実際の試験問題を目にするまで、わずか30分ほどでしたが、その間、とても楽しかったです。
 河合塾の皆さま、ありがとうございました。――って、お礼を言うのもおかしいかな(笑)。
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星新一の対談集

週刊読売.jpg「週刊読売」1969年8月10日臨時増刊号「人類ついに月に立つ 月にはナニがあったか?」を読んでいます。アポロ11号の月着陸を記念して出された特集誌です。
 アポロ11号! わくわくしましたねえ。食い入るようにテレビ画面を見つめていたものですが、今回、私が注目したのはアポロ11号そのものの記事ではなくて、読み物です。
 たとえば――
◎「宇宙旅行今昔物語 月にかけたロマンと悲願」野田宏一郎
 野田宏一郎(昌宏)による月世界旅行SFの紹介です。これがまた、SF専門誌に載ってもいいくらいの本格的なもの。アメリカの古いSF雑誌などから採られたイラストもたくさん掲載されていて、それを見ているだけでも楽しめます。(全9ページ)
◎「SF 月世界二〇〇八年」福島正実
 これは小説。『分荼離迦』ハヤカワSFシリーズ(69)、『月世界二〇〇八年』旺文社文庫(85)に収録されています。(全6ページ)
◎「宇宙にも生物がいる?」草下英明
『SF宇宙生物学講座』ハヤカワ・ライブラリ(66)の著者による宇宙生物論です。宇宙生命の可能性に思索を巡らせています。(全9ページ)
◎座談会「宇宙のナゾ10を語る 月にはダイヤモンドがある?」永田武/佐伯镹/村山定男/星新一
 大学教授や国立科学博物館技官といった専門家に交じって、星新一がウイットに富んだ発言をしています。(全8ページ)
 いやいや、楽しいですね。思わず読み耽ってしまいましたよ。
 ということで、本題です。
 座談会を読んでいて、ふと――星新一の対談集(座談会も含む。以下同様)って出てないよな、と思いました。
 対談集に星新一が名前を連ねている本はあります。
『SF作家オモロ大放談』いんなあとりっぷ社(76)/『SFバカばなし おもろ放談』角川文庫(81)
『奇想天外SF放談集① なぜSFなのか?』奇想天外社(78)
『奇想天外SF放談集② オレがSFなのだ』奇想天外社(78)
『SF川柳傑作選』徳間書店(87)
SF作家オモロ大放談.jpg 奇想天外SF放談集①.jpg 奇想天外SF放談集②.jpg SF川柳傑作選.jpg
 これらはいずれも星新一が参加している対談や座談会も収録されている本で、星新一がメインではありません。星新一の対談集、出ていそうで出ていないんですよね。う~~~ん、不思議ですねえ。まとめて読みたいですねえ。
 どっかの出版社、企画してくれないかなあ。

【註1】『奇想天外SF放談集』2冊は最初、本体にビニルカバーという体裁で発行され、のちにカバーが付けられました。ここにアップしたのはカバー装のものです。
【註2】中川米造+星新一『手当ての航跡 医学史講義』朝日出版社(80)という対談集はありますが、本記事の趣旨とは外れているため省きました。
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「バス転落事故」

 今回の大地震のマグニチュードが9.0に上方修正されたとのことです。想像を絶する数字ですね。
 昨日の記事にも書きましたが、改めて――
 被災者の皆さまにお見舞い申し上げます。

 思い返せば……。
 私は過去に3度、歴史に残る大災害を体験しています。
 まずは、伊勢湾台風(1959年)です。当時まだ2歳になったばかりということで、ほとんど記憶にありませんが、とにかく大変だったと両親から何度も聞かされました。
 続いては、飛騨川バス転落事故(1968年)です。小学5年生のときで、こちらはよく覚えています。私の乗っていたバスの前のバスは車体が半分落ちかけ、その前のバスが飛騨川に転落したのでした。
 そして、阪神大震災(1995年)です。この記憶は生々しいですね。当時、三宮へ徒歩10分のところに住んでいて、いやもう、しっちゃかめっちゃかでした。
北区文集.jpg こんなの、3度も体験すれば充分です。4度目はないと信じたいのですが……。

 飛騨川バス転落事故に関しては、(今となっては)いい思い出もあります。事故体験を書いた詩が名古屋市北区教育協議会・国語研究部の方々に選ばれ、「北区文集」第6号(1969年2月1日発行)に掲載されたのですね。
 私の書いた文章が初めて活字になったという、記念すべき1編です。
 恥ずかしいのですが、ここで公開してしまいましょう。

詩を読む。


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小咄=ショートショートだった時代

 ふだん、時事ネタの記事は極力書かないようにしているブログですが、今回は書かないわけにはいきません。
 地震の被災者の皆さま、お見舞い申し上げます。

 さて。
 2009年5月23日の記事「コバルトのアンソロジー」で――

 ショートショートではなく、中国の志怪小説や落語の小咄の傑作集なんですが、以下のような本もありました。
◎武田武彦『怪異ラブ・ロマン集 中国のコワーイ・ショートショート』(83)*中国の志怪小説傑作選。
◎武田武彦編『お笑いショート・ショート集 ヤング寄席』(84)*落語の小咄集。
◎山住昭文『笑と笑と笑と 江戸小ばなし傑作選』(85)*落語の小咄集。タイトルは“ショートショートショート”と読みます。
 見事にショートショートだらけで、こうして書名を打ち込んでいるだけでも嬉しくなってしまいます。特に最後の3冊など、“ショートショート”と銘打てば売れる! そんな時代を反映しているような気がします。いい時代でした。

 と書きました。
 小咄集なのに“ショートショート”と銘打たれている本は、ほかにもあります。
◎宇野伸夫『昔も今も笑いのタネ本』旺文社文庫(85)
◎宇野伸夫『こ話百選おわらい帖』旺文社文庫(85)
昔も今も笑いのネタ本.jpg こ話百選おわらい帖.jpg
 今回、帯の文字が判別できるよう、ふだんより大きな書影をアップしました。2冊とも明らかに小咄集なんですが、ご覧になればわかるように、“ショートショート”と書かれています。『昔も今も笑いのタネ本』はカバー裏の内容説明にも「日本の昔と今の笑いのショートショート300話を収めた傑作集」と。
 2冊とも刊行は1985年でして……。
 もう一度書きます。
“ショートショート”と銘打てば売れる! そんな時代を反映しているような気がします。いい時代でした。
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アトムとホシヅル

 しつこいなあ、とは思いつつ……。
 手塚治虫記念館「星新一展 ~2人のパイオニア~」関連の記事です。
 この企画展のイメージキャラ(?)は、ホシヅルを掌に載せた鉄腕アトムでした(画像はこの記事とかこの記事とか)。
 で、一昨日です。
 TOKONⅡ(1965年に行なわれた第4回日本SF大会)のプログラムブックを眺めていましたら、あら、こんなイラストが……。
プログラムブック.jpg アトムとホシヅル.JPG
 ファンが描いたものでしたら、ここで採り上げることもないのですが、なんと、この冊子のイラストを担当しているのは筒井康隆なんですよ。つまり、筒井康隆の描いたアトムとホシヅル。
 このイラストには、ほかの有名キャラクターも描かれている(左端にちらっと出ているのはオバQ)のですが、アトムとホシヅルが並んでいるとは……。「星新一展」を連想し、思わず笑みがこぼれてしまったのでした。
 こういう発見って、ミョーに楽しいです。

 ちなみに、このプログラムブックに寄稿されている方々は、登場順に――
 柴野拓美、福島正実、今日泊亜蘭、広瀬正、石川喬司、眉村卓、星新一、平井和正、小松左京、加納一朗、豊田有恒、光瀬竜、手塚治虫、矢野徹、筒井康隆、野田宏一郎、大伴昌司、伊藤典夫。以下、別刷りでフレデリック・ポール、ジョン・W・キャンベル。
レポート.jpg とんでもなく豪華なメンバーですね。
 大会終了後、同じ体裁(色違い)で出されたレポート(編集:柴野拓美、写真構成:広瀬正、表紙:トム・新井)には、写真が多数掲載されています。これまた、「星新一展」会場で流されていたMEGCON(1962年の第1回日本SF大会)の映像や写真を思い出したのでした。
 私がまだSFという言葉も知らない時代……。こういう記録で当時を知ることができるのは非常にありがたいです。
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「SFマガィジン」

 この記事でSF同人誌「宇宙塵」のパロディ誌のことを書きました。今日は「SFマガジン」のパロディ誌を紹介しましょう。
「SFマガィジン」1966年11月号(金曜会 イミテーションブックスⅠ)――表紙の印刷はかすれまくり、本文はガリ版刷り、ホチキス製本と、手作り感満載の1冊です。
〈イミテーションブックス〉という叢書名にふさわしく、「SFマガジン」1966年11月号(通巻88号)そっくりに作られています。“百聞は一見にしかず”――画像をご覧いただきましょう。
 まずは、表紙と裏表紙。わざわざ書く必要もないでしょうが、左が「SFマガィジン」、右が「SFマガジン」です。
SFマガィジン(表紙).jpg SFマガィジン(裏表紙).jpg SFマガジン(表紙).jpg SFマガジン(裏表紙).jpg
 そして、目次です。“後日譚特集”ということで、「SFマガジン」掲載の小説やコラムの続編がずらりと並んでいます。

目次を見る。


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講演会&安全のカード

 昨日に続いて、今日も星新一グッズを紹介します。
 まずは、「星新一先生大講演会」の招待券です。
大講演会.JPG
 開催日は昭和76年8月15日。え~と、昭和76年というと2001年(平成3年)ですか。ちょうど10年前ですね。残念ながら星さんは1997年に亡くなられたため、講演会は実現しませんでした。――なんてね(笑)。もちろん、架空の講演会です。
 いつ作られたのか覚えていませんが、1976年(昭和51年)ではなかったか、と。招待券をもらったとき、遥か未来だなあ~と思ったことを覚えています。しかし、いつの間にやら通り過ぎちゃってたんですね……。

 続いて、安全のカードです。古くからの星新一ファンには説明不要でしょう。ショートショート集『安全のカード』新潮社(78)の帯を流用して作られたものです。
安全のカード(表).JPG 安全のカード(裏).JPG
 これまた、いつ作られたのか覚えていませんが、おそらく『安全のカード』が刊行された1978年(昭和53年)と思います。私は裏面に星さんのサインをいただきました。ご利益、間違いなしですね(嬉)。
 画像アップしたのは(帯と同じ)白いカードですが、黄色のカードもあります。白や黄色以外のカードも作られたかもしれません。

 余談ながら――
『安全のカード』は第7回「日本腰巻文学大賞」を受賞しました(1978年)。雑誌「面白半分」主催。本の内容ではなくて帯のデザインを対象にした、ユニークな賞でした。
安全のカード.jpg 安全のカード(帯).JPG
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ホシヅル箸置き&通行手形

 500件目の記事です。2年と少しで500件という数字は多いのか少ないのか。ほぼ毎日(日によっては複数回)更新なんてブログも多く、そういうブログと比べると少ないですし、「更新ペースが速すぎる」なんて言われることもあるし……。
 まあ、思いついたら記事を書くというスタンスは今後も変わらないと思います。

 さて。
 500件目の記事は星新一グッズの紹介です。
 片づけをしていたら、いろいろなものが出てきたのですよ。そんななかから、星新一関係を2種。――ホシヅル箸置きと通行手形です。
 ホシヅル箸置きは星CON'78(最初の星CON)の記念グッズです。星さんが描いたホシヅルではなく、残念。
 通行手形はいつのものかな? 80年代の前半ではないかと思うのですが、う~ん、覚えていません。これ、世田谷文学館「星新一展」に展示されていました。
ホシヅル箸置き.JPG 通行手形.JPG
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映画『パンズ・ラビリンス』

「ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』は面白いですよ」と勧められました。
 ギレルモ・デル・トロ? 変な名前だなあ。知らないなあ。
 なんて思っていたのですが、おやおや、『ミミック』や『クロノス』の監督だったのですか。ほかにも、『ヘルボーイ』や『ブレイド2』も同監督作品とのこと。いずれも楽しく鑑賞しました。特に『ミミック』は大好き!
 私は映画が好きですけれど、監督や俳優はあまり気にしていなくて、ストーリーが面白くて映像にインパクトがあれば満足というタイプなんですよね。何人かの例外を別にすると、監督の名前なんて覚えていません。
 そうかあ~。『ミミック』の監督か~。それは観なくては!
 ということで、鑑賞。
 うははは。いいですねえ。これまでに観た『ミミック』『クロノス』『ヘルボーイ』『ブレイド2』とは全く違う作品世界がありました。ギレルモ・デル・トロ監督、懐が深いですね。
 掌に目のモンスターとか口裂け大尉のお裁縫とか、キョーレツ!(笑)
 勧めてくれたKさん、ありがとうございます。とても楽しい映画で、今回、さすがに名前を覚えました。>ギレルモ・デル・トロ
 ネット検索してみたら、現在はJ・R・R・トールキン『ホビットの冒険』の映画化を手がけられているとのこと。中学のころだったか、原作小説は夢中になって読みました。これは期待大です。
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「宮崎さん、やすらかに」

ホシヅルの巣51号.jpg 何度も書いていますが、私は宮崎惇さんの大ファンです。個人的にも、とてもお世話になりました。
 これまでは私の古い記憶を掘り起こして記事を書いてきましたが、今回は、約30年前に書いたエッセイ(と言えるかどうか)をそのままご覧に入れましょう。
 宮崎さんへの追悼文「宮崎さん、やすらかに」――大江戸エヌ氏の会会誌「ホシヅルの巣」第51号(1981年12月13日発行)に掲載されました。
 古い記憶に頼って書いたものより、かなり生々しいのではないかと思います。(画像をクリックすると拡大表示)
追悼2.jpg 追悼1.jpg
 付録の「著作リスト」には抜けがありますが、まあ、ご愛嬌ということで……。
「宮崎惇 創作年表」掲載の「宇宙塵」182号(宮崎惇・追悼特集)が発行されたのは、このあとです。

【追記】2015年10月28日
 関連記事を書きました。→こちら
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『いわゆるひとつのチョーさん主義』

 昨年8月24日の記事『人間万事塞翁が馬鹿』で――
> いやしかし、高橋春男は似顔絵のみならず、文章も達者であることを知りました。
>星新一とは根本的に違うと思いますが、和田誠のテイストはあるような気がします。
> もっと知りたくなりました。>高橋春男
 と書きました。
 最近、高橋春男『いわゆるひとつのチョーさん主義』文藝春秋(86)、その続編『ご町内のみなさま いわゆるひとつのチョーさん主義』文藝春秋(90)をぱらぱらと眺めて楽しんでいます。時事ネタの4コママンガ集です。赤塚不二夫『ギャグゲリラ』と似たようなコンセプトの本ですね。
 4コママンガはマンガにおけるショートショートみたいな存在ですが、この2冊の4コママンガにはショートショートっぽさは希薄です。時事ネタを扱うと、ショートショートにはなりにくいのかもしれません。あるいは、冒頭の引用にもありますが、高橋春男は「星新一とは根本的に違う」のかも。
 実在の人物が多数出演。プロ野球選手や芸能人が多いのですが、ツツイ・ヤスタカ、アカガワ・ジローなど、ショートショートをたくさん書いている方々も登場します。
 本書の読み方としては邪道でしょうが、私はそういうのを楽しんじゃっています。困った読者ですね(笑)。
いわゆるひとつのチョーさん主義.jpg ご町内のみなさま.jpg
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「星新一展~2人のパイオニア~」その後

 先月20日、宝塚の手塚治虫記念館で行なわれていた「星新一展~2人のパイオニア~」の幕が閉じました。お楽しみいただけたと確信しています。>ご覧になった皆さま
 前にも書きましたように、少しだけですが、私は今回の企画展に協力しました。本日、貸し出していた資料が返ってきまして……。
レポート.jpg ダンボールを開けた途端、思わず笑みがこぼれました。お貸ししたもの以外に、今回の企画展をコンパクトにまとめた冊子も同梱されていたのです。展示会場やトークショーの模様を撮影した写真満載で、新聞の取材記事も掲載されています。それに、入館者数のデータなども載っていて、これは「星新一展」公式記録と言っていいでしょう。
 いやあ、嬉しいですね。貴重な資料として、大切に保存させていただきます。
 いろいろとお世話になりました。とても楽しかったです。>担当者さま
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映画『少年と犬』

 映画『少年と犬』を観ました。ハーラン・エリスンの同名短編の映画化です。
 原作短編は『世界の中心で愛を叫んだけもの』ハヤカワSFシリーズ(73)/ハヤカワ文庫SF(79)に収録されています。私が読んだのはハヤカワSFシリーズ版と思いますが、いや、その前に「SFマガジン」で読んだような気もします。ま、いずれにしても35年以上は前のことですね。内容もうろ覚えですから、今さらどうでもいいでしょう。
 というわけで、映画です。
 核戦争後の荒廃した世界を舞台とする近未来SF。――こういう設定、私の大好物です。ストーリーも面白いですし、そんでもって、ラスト。
 おおっ、「女か犬か」ではないですか。いや、「女か友か」かな。――言うまでもなく、こういうのも大好物。
 このラスト、原作を読んでいるはずなのに、全く記憶になくて……。映画版のオリジナルなのかな? と原作をチェックしたところ、あ、原作のまんま(苦笑)。
 いやあ、楽しかったですね。満足です。
少年と犬.jpg 世界の中心で愛を叫んだけもの.jpg
 映画を観ている間、ソフトバンクCMのお父さんがミョーに脳裡をよぎったりして(笑)。それと、筒井康隆の初期短編「ブルドッグ」を思い出したりもしました。
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