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映画『怪竜大決戦』

『悪魔くん』以来、すっかりノスタルジーに浸っています。幼いころに観たテレビ番組って、恐ろしいくらい記憶に残っていますね。
怪竜大決戦.jpg 絶妙なタイミングで……。
 ふらりと立ち寄ったレンタルビデオショップで、映画『怪竜大決戦』を見かけました。レンタルではなく、ビデオの処分販売コーナーです。
 うおお! 懐かしい!
 この映画、封切り時に劇場で観たんですよ。ジャケットには、昭和41年作品と書かれています。私が8歳か9歳のときですか。
 面白かったですねえ。
 無性に懐かしくなって、迷わず購入。さっそく鑑賞しました。
 おお、自雷也だあ、大蛇丸(おろちまる)だあ。ガマだあ、竜だあ、それにクモだあ。
 冷静な目で見れば、しょーもない映画なんですけれど、このような映画に関しては、そういう鑑賞法は間違っています。
 童心に戻って、心の底から楽しんでしまったのでした。



 ネットで調べてみたら、この映画は実写版『黄金バット』と同時上映だったらしいです。はい、確かに『黄金バット』も劇場で観た記憶があります。同じ日に観たことまでは覚えていませんが。
『黄金バット』も面白かったですね。あの高笑いは耳に強烈に残っています。こちらも観たくなりました。
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懐かしの実写ドラマ

 You Tubeで『悪魔くん』検索。



 ついでに、記憶の赴くまま、子どものころに好きだった実写ドラマを検索してみました。

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実写版『悪魔くん』

 私はテレビの連続ドラマを観ることは滅多にありません。
 昨今、巷で話題の『ゲゲゲの女房』も、たまたま放送時間帯にテレビがついているとき、漫然と観るくらい。まあ、月に数回でしょうか。――観てないに等しいですね。
 某SNSの日記を読んでいたら、『ゲゲゲの女房』で実写版『悪魔くん』の放送エピソードが展開されていると書かれていて、あ、それは観なくちゃ、と思いました。
 実写版『悪魔くん』、もちろん本放送時に観ていました。いやあ、面白かったですね。いつだったか、MBSテレビで全話が再放送されたことがあり、久しぶりに鑑賞。懐かしさに浸りまくりました。当然、録画してあります。
悪魔くん.JPG
 ということで、今朝の『ゲゲゲの女房』を観ました。『悪魔くん』第1回が放送される当日の昼間で、今日の放送は終了。
 明日の放送が楽しみです。

 以下の書影は二見書房・サラ文庫(76)です。
悪魔くん①.jpg 悪魔くん②.jpg

【追記】7月29日
 今朝の『ゲゲゲの女房』で、実写版『悪魔くん』の第1回目が放送されました。ほんの少しですが、ドラマの映像も流れ、レトロなテレビの画面に映るモノクロ映像は、なかなかいい雰囲気でした。
 お昼の再放送も観ちゃおうかな(笑)。
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晶文社ミステリ

 今日は私の誕生日です。53歳になりました。
 ブログを開設して以来、2度目の誕生日。――ブログのスタートから、ちょうど1年と5ヶ月が経ったことになります。
 開始当初の「ショートショートのことしか書かない」というスタンスから、いつの間にか「ショートショートがメインだけど、関係ないことも適当に」と変わり、記事の更新頻度が増えました。
 データと書影の垂れ流し(笑)を標榜するブログであることに変わりはなく、役に立つような、立たないような……。まあ、来訪者数はじわじわと伸びていて、1年前と比べると10倍近くなっていますから、お楽しみいただいていることは確かでしょう。今後も同じようなスタンスで、飽きるまで(笑)続けていきますので、よろしくお願いします。

 さて。
 一昨日、〈KAWADE MYSTERY〉を採り上げました。この叢書は晶文社の〈晶文社ミステリ〉の企画を引き継いだものです。〈晶文社ミステリ〉に触れなかったのは片手落ちではないか、と。
 思い返せば、〈晶文社ミステリ〉の発刊は衝撃的でしたね。短編集に限れば、まさに早川書房〈異色作家短篇集〉の再来!
 そんなわけで、うちの本棚に並んでいる〈晶文社ミステリ〉を紹介します。はい、書影の垂れ流しです(笑)。

 ジェラルド・カーシュ『壜の中の手記』(02)
 ジェラルド・カーシュ『廃墟の歌声』(03)
 デイヴィッド・イーリイ『ヨットクラブ』(03)
 デイヴィッド・イーリイ『大尉のいのしし狩り』(05)
壜の中の手記.jpg 廃墟の歌声.jpg ヨットクラブ.jpg 大尉のいのしし狩り.jpg 
 ヘレン・マクロイ『歌うダイアモンド』(03)
 シオドア・スタージョン『海を失った男』(03)
 ジャック・リッチー『クライム・マシン』(05)
歌うダイアモンド.jpg 海を失った男.jpg クライム・マシン.jpg
 見事に短編集しか買っていません(笑)。
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『黄衣の王』

 毎日毎日、暑いですねえ。私の住む名古屋では、3日連続で37度超とか。確かに、アホではないかと思うほど暑いです。
 まあ、アホは放っておいて……。
 ロバート・W・チェイムバーズ『黄衣の王』創元推理文庫(10)を買いました。長編『魂を屠る者』プラス4短編が収録されています。
 訳者(大瀧啓裕)による解説には――

かつてのアメリカを代表する不世出の巨星でありながら、経歴はおろか著作もほとんど知られていないので、せめて短編小説と長編小説の代表作を紹介しようと思い、フィッツ=ジェイムズ・オブライエンの『金剛石のレンズ』とクラーク・アシュトン・スミスの『ゾティーク幻妖怪異譚』につづくセミ・クラシックとして、本書を編んだしだいである。
金剛石のレンズ.jpg ゾティーク幻妖怪異譚.jpg 黄衣の王.jpg
 これは買うしかないでしょう。
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KAWADE MYSTERY

 先日の記事『八月の暑さのなかで』を書いていて、L・P・ハートリーの短編集『ポドロ島』河出書房新社・KAWADE MYSTERY(08)をまだ買っていなかったことを思い出しました。すぐに読みたいというほどでもなくて、いつか買おうと思っているうちに忘れていたのですね(苦笑)。同じ理由で、ジェイムズ・パウエル『道化の町』河出書房新社・KAWADE MYSTERY(08)も。
 いい機会なので、2冊とも買いました。
ポドロ島.jpg 道化の町.jpg
 改めて見回すと、〈KAWADE MYSTERY〉のラインナップは実に魅力的です。新たに買った2冊以外で、私の本棚に並んでいるのは以下の4冊。
 ジャック・リッチー『10ドルだって大金だ』(06)
 ジャック・リッチー『ダイアルAを回せ』(07)
 ジョン・コリア『ナツメグの味』(07)
 ロバート・トゥーイ『物しか書けなかった物書き』(07)
10ドルだって大金だ.jpg ダイアルAを回せ.jpg ナツメグの味.jpg 物しか書けなかった物書き.jpg
 長編は1冊もありません(笑)。

【追記】7月27日
 関連記事「晶文社ミステリ」をアップしました。
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テロップ

 呆れました。
 今日、夕方のニュース番組(名古屋ローカル)を観ていました。
ショートショートで日本語をあそぼう.jpg ある方がインタビューされ、「ゼリーなんです」と答えたとき、画面下のテロップは「ゼリーになります」。別の方へのインタビューでは、「召し上がる」に対して「食べれる」。
 テレビ番組のテロップの劣悪さに関しては、拙著『ショートショートで日本語をあそぼう』ちくま文庫(03)に書きました(175~177ページ)し、それをテーマにしたショートショート「虚偽報道」も書きました(ショートショート連作「誤用だ! 御用だ!」の1編。井上雅彦監修『喜劇綺劇』光文社文庫・異形コレクション(09)に収録)。
喜劇綺劇.jpg マスコミ――特にテレビ関係者の日本語に対する意識や知識の低さは承知してますし、自分で勝手に無知ぶり(いやほんと、間違いだらけ)を披露している分には苦笑するだけですけれど、こういうテロップはインタビューされている人に失礼と思います。
 私が上司だったら厳重注意するところですが――いや、そもそも、そんな日本語能力の人間にはテロップを任せませんが、今のテレビ関係者にそれを言っても無駄でしょうね。ニュース番組ですら、こんな状況なんですから、ほかの番組では言うまでもなく……。
 世に“誤用ショートショート”のネタは尽きまじ。
 ここのところ新作を書くのを休んでいましたが、再開しようかしらん(笑)。
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『八月の暑さのなかで』

八月の暑さのなかで.jpg 金原瑞人編訳『八月の暑さのなかで ホラー短編集』岩波少年文庫(10)を読みました。今月発売の新刊です。
 13編収録のホラー・アンソロジー。短い作品が多く収録されていて、そのなかにはサキ「開け放たれた窓」といったショートショートの大傑作も含まれています。ほか、ロアルド・ダール、フレドリック・ブラウンといった作家の作品も……。名前を見るだけでも嬉しくなってしまいます。
 また、L・P・ハートリー「ポドロ島」やフランク・グルーバー「十三階」など、大昔に読んだきりという作品もあり、超久しぶりの再読は楽しかったです。このあたり、やはり傑作ですね。
 古くからの怪奇幻想小説(あるいは異色短編、奇妙な味の小説)ファンには、おそらくは大部分の作品が既読ということで物足りないでしょうが、岩波少年文庫というレーベルで発行されたことに意義があると思います。この本を読んだ子どもたちがこういったジャンルの小説に興味を持ってくれれば嬉しいです。
 夏休みに向けて、タイムリーな出版と思います。たくさんの子どもたちが手に取ってくれますように。
南から来た男.jpg
【追記】2012年8月27日
 続刊が出ました。
◎金原瑞人編訳『南から来た男 ホラー短編集2』岩波少年文庫(12)
 全11編。表題作は言わずもがな、ロアルド・ダールの超名作です。
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『70億の針』

70億の針1.jpg 70億の針2.jpg 70億の針3.jpg 70億の針4.jpg
 多田乃伸明『70億の針(全4巻)』MFコミックス(08~10)を読みました。
 何度も書いていますが、私、マンガの情報にはからっきしです。このマンガのことは、つい最近、SFファンの友人に教えてもらいました。
 タイトルを聞いてすぐに思いつくのは、当然のことながらハル・クレメント『20億の針』です。
「クレメント?」
「そうです」
 おおっ。
『20億の針』を読んだのは中学生のころだったでしょうか。いやあ、面白かったですねえ。
 第1巻をブックオフで(笑)見かけて購入。『20億の針』をそのままマンガ化したものではなく、現代日本が舞台になっていますが、なかなかいい感じです。しかし、最もいい場面で終わってしまって……欲求不満!
 残りの3冊もブックオフで(笑)買い、一気に最後まで読みました。
『20億の針』の内容はうろ覚え(何しろ読んだのは40年近く前)なんですが、こんな話ではなかったですね。『20億の針』がベースになっていることは確かですが、第1巻はともかく、第2巻以降はまるっきり違っています。オマージュ作品といったところでしょうか。
 期待外れと言えば言えますが、オリジナル作品としても楽しめました。
 楽しい本を教えてくれた友人に感謝です。

 以下の書影は、ハル・クレメント『20億の針』創元推理文庫(63)と、その続編『一千億の針』創元推理文庫(79)です。
20億の針.jpg 一千億の針.jpg
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『「希望」という名の船にのって』

 森下一仁さんから新刊『「希望」という名の船にのって』ゴブリン書房(10)を送っていただきました。ありがとうございます。
 贈呈本、購入本に関わらず、このブログで新刊の長編を採り上げることは滅多にありませんが、これは書かねば! です。
「希望」という名の船にのって.jpg なんたって、森下一仁の長編「小説」なのですよ。最後に森下さんの長編(に限らず、小説本)を手にしたのは、いったいいつだったか。う~~ん、調べればわかるでしょうけれど、まあ、いつでもいいです。とにかく、ずーっと昔であることは間違いありません。
 デビューした年が同じ1979年ということもあり、森下さんは気になる存在です。レビューや評論で素晴らしい仕事を続けておられることは承知していますが、やはり私にとっての森下さんは小説家です。さらに言えば、森下さんの小説、好きなんですね。
 ということで、首を長くして待っておりました。>新作
 本が届いたのは今日の昼ごろなんですが、すぐに読み始め、先ほど読了。
 新天地を求めて宇宙を旅する宇宙船の話かと思いきや、おや、あ、それで、ほお、うん、なるほど、おおっ。――という感じです。え? わけがわからない? そうですね(笑)。
 内容紹介はさておき、本当に面白かったです。新作なのに、どこか懐かしい感じがしました。どなたにも勧められる良質のジュブナイルSFと思います。ぜひぜひ、お手に取ってみてください。
天国の切符.jpg あとがきに、「スターシップ・ドリーミン」という作品を長編化したものとありましたので、そちらも読んでみました(『天国の切符』新潮文庫(85)に収録)。もちろん再読です。
 文庫本わずか13ページの、ショートショートと言ってもいいような短編ですが、その世界観は実に魅力的。この短編に目をつけ、森下さんに長編化を勧めたのはゴブリン書房の編集さんだそうです。編集さん、偉い!
 いやあ、心地よい昼下がりを過ごすことができました。森下さんの小説の魅力は、この心地よさですね。それを再認識しました。
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『ノックの音が』の謎

 星新一の連作ショートショート集『ノックの音が』には、ほかのショートショート集とは明らかに異なる特徴があります。各作品に、具体的な人名や金額が記されているんですね。
『ノックの音が』に収録されている15編のうち14編は「サンデー毎日」に掲載され、1編「人形」のみは「小説新潮」に掲載。で、その「人形」には具体的な人名や金額は記されていません。
 いかにも不自然です。
 これは「サンデー毎日」編集部の意向によるものなのか、星新一の判断(週刊誌に掲載されることを考慮)によるものなのか。ちょっぴり気になる事柄でした。

 ここのところ、某件で何度か石川喬司さんと電話でお話をする機会がありました。石川さんはとても気さくな方で、本件以外にも面白い話をいろいろと聞かせてくれます。
 何かの拍子に『ノックの音が』の話題になりまして……。
 あ! と思いました。『ノックの音が』が連載されていた当時、石川さんは「サンデー毎日」編集部に在籍されていたのですよ。
 さっそく疑問を口にしましたら――
「それは気づかなかったなあ。編集部からそういう注文は出していないはずですよ。星さんの判断でしょう」
 なるほど~。真実は星さん本人に確認しなければわかりませんが、まず間違いないと思います。
 石川さん、ありがとうございます!

 以下は、各種『ノックの音が』です。金額の記載が微妙に変更されていますから、その変遷をたどるのも楽しいかも。
 なお、講談社文庫版には石川さんが解説を書かれています。

『ノックの音が』毎日新聞社(65)
『ノックの音が』講談社・ロマン・ブックス(71)
『ノックの音が』講談社文庫(72)
『気まぐれ指数 ノックの音が』新潮社・星新一の作品集(74)
『ノックの音が』講談社英語文庫(84)*スタンレー・ジョーンズ訳
『ノックの音が』新潮文庫(85)
毎日新聞社.jpg ロマン・ブックス.jpg 講談社文庫.jpg 星新一の作品集.jpg
講談社英語文庫.jpg 新潮文庫.jpg

ノックの音がCD.jpg【追記】8月30日
『ノックの音が』のドラマCDが出ていたことを思い出しました。“サウンド文学館●パルナス”というシリーズの1枚で、CD製造は日本コロンビア株式会社、企画・製作は学習研究社です。計4編。おもな出演者は田中美佐子、山口良一。
 写真をアップしておきます。
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『火星年代記〔新版〕』

 レイ・ブラッドベリ『火星年代記〔新版〕』ハヤカワ文庫SF(10)が出ました。ハヤカワ文庫NV版(76)の単純な再刊ではありません。収録作品をブラッドベリ自身が選定し直した、決定版とも言える内容です。
 ハヤカワ文庫NV版から1編が削除され、2編が追加されています。また、各編のタイトルに付けられていた年号は、それぞれ31年ずつ未来のものに変えられています。――巻頭の「一九九九年一月 ロケットの夏」は「二〇三〇年一月 ロケットの夏」というように。
 追加されている作品自体は『刺青の男』と『太陽の黄金の林檎』に収録されていて、この2冊と旧版『火星年代記』を持っていれば、改めて〔新版〕を買う必要はないのですが、何しろ『火星年代記』ですからねえ。読むかどうかなんて関係なく、手元に置いておきたくなります。――あ、もちろん私の場合、ショートショートの資料としても必要なわけですが。
 もし“幸運にも”、まだ『火星年代記』を読んでいないという方がいらっしゃいましたら、この機会にぜひ!
火星年代記〔新版〕.jpg 火星年代記.jpg 刺青の男.jpg 太陽の黄金の林檎.jpg

スは宇宙のス.jpg ブラッドベリと言えば……。
 昨日、レンタルビデオショップで映画『コクーン・プラネット』を借りました。全然知らないタイトルでしたが、何となく手に取ったら、あら、原作はブラッドベリと書かれているではないですか。いやあ、こんな映画があったんですね。(原作は「さなぎ」。『スは宇宙のス』創元推理文庫(71)に収録)
 今晩、観ようと思っています。

 なお、ブラッドベリの短編集リストはこちらにあります。
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映画『なぞの転校生』

なぞの転校生.jpg 映画『なぞの転校生』を観ました。もちろん、原作は眉村卓。すっかり眉村卓原作の映像作品づいちゃってますね。
 観るのは初めてでして、いやいやまさか、こんな作品だったとは……。
「転校生は次元ジプシーだった」という基本設定は同じですが、主人公もストーリー展開も原作とはまるっきり違っていて、もはや別の作品ですね。
 とはいえ私、こういう『なぞの転校生』も嫌いではないです。とても楽しく鑑賞することができました。
 そう言えば、映画『ねらわれた学園』の新しいほう(薬師丸ひろ子ではない)も観ていないです。幸い、ビデオは持っています。近いうちに観ることにしましょう。
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『追想五断章』

 米澤穂信『追想五断章』集英社(09)を読みました。ショートショート集や短編集ではありません。長編です。ミステリです。
 他界した父親が遺したと思われる5編の掌編小説(リドル・ストーリー)を探す女性。その手伝いを依頼されたのは古本屋の居候。
追想五断章.jpg 掲載誌を探す過程で父親の意外な過去が明らかになっていきます。父親が書いたリドル・ストーリーと本編が見事にリンクしていて、ぐいぐいと物語世界に引き込まれます。
 このブログでも何度も書いていますように、私はリドル・ストーリーが大好きです(この記事参照)。そして言うまでもなく、古本屋も大好き(笑)。そんな私の嗜好に応えてくれる小説でした。
 面白かったです。

 蛇足ながら――
 以下、新刊書店ブックスシトーの店長・田口のセリフです。
「俺が言ってるのは、この弦巻ってやつだよ。昔、ちょっとショートショートがはやった頃、便乗本を出してたな。読んだけど、つまんなかったよ」(158ページ)
「ショートショートだったら全部買ってた時期があったからなあ、持ってはいたと思うんだけど。まあ、探してみるよ」(159ページ)
 あはは。個人的にツボでした。
 ちなみに、その本とは『弦巻アキラのショート小説劇場』(昭和53年刊)だそうです。ショートショート・ブームの便乗本(しかも文庫本)ということなら、5年くらいあとの刊行にしたほうがリアリティがあるかな(笑)。
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ホシヅル・ストラップ(続報)

 星マリナさん(星新一さんの次女)からメールをいただきました。
 メールの本題とは別に、このブログについてのご意見もあり……。拙ブログを読んでいただいているとは、これはもう、嬉しいなんてものではないですね。
 ホシヅル・ストラップに関するご教示がありましたので、紹介させていただきます。

 製作した数は1001個だそうです。「ショートショート1001編にちなんで1001個作る」と噂には聞いていましたけれど、確かな数は知りませんでした。関係者に配った分もありますから、実際に販売された数はもっと少ないと思います。運よく入手された方は大切にしてくださいね。
 あと、特に山本孝一さんが気にされている(笑)ホシヅルの性別ですが……。
「親のほうは星新一と考えてオス、子のほうは自分と考えて自分の性別と思っていただければ、と思います(笑)」とのこと。
わたしの波乗り日記.jpg なるほど、ホシヅルは雌雄自由自在生物でしたか。つまり、マリナさんの子ホシヅルは雌、私のは雄ですね(笑)。
 マリナさん、ありがとうございました。

 書影は――
 星マリナ『わたしの波乗り日記 IN HAWAII』角川文庫(85)
 解説は星新一です。

【追記】7月15日
 星新一公式サイトによりますと、世田谷文学館・星新一展の入場者数は12229人だったそうです。
 単純計算では、ホシヅル・ストラップの入手できたのは入場者の12分の1ということになりますね。もっとも、ストラップが販売されていたのは(初期分+増産分を合わせて)10日ほどみたいですから、この数字をどう見ればいいのか、よくわかりませんけれど。
 なお、図録の通信販売はすでに終了しています。→ここ
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TVドラマ『赤いハイヒール』など

 興味のあるテレビ番組は、とりあえず録画します。このスタンスは、初めてビデオ・デッキを買った30年前から変わりません。
 録画してしまうと、いつでも観られるという安心感から、そのまま観ないで過ごしてしまうというパターンも数多く……。もちろん、完全に放置しているわけではなくて、何かきっかけがあれば観ます。
 先日、眉村卓原作のTVドラマ『赤いハイヒール』を観ました。〈現代怪奇サスペンス〉というシリーズの1編で、ネットで調べてみますと、1986年9月29日に放送されたもののようです。
 そんなタイトル、記憶にないなあ。原作のタイトルは違うのかなあ。
 ドラマを観終わっても原作に思い当たりません。エンドロールに――
 原作 眉村 卓(『異郷変化』より 角川文庫刊)
異郷変化.jpg とあったので、その『異郷変化』角川文庫(76)を書棚から取り出してきました。う~~ん。この本、読んでいないかも。
 目次を見ても、「赤いハイヒール」というタイトルの作品は収録されていません。ざっと目を通し、どうやら原作は「中之島の女」らしいと判明。さっそく原作を読み……。
 あら、大胆にアレンジしていますねえ(笑)。ドラマ終盤のクライマックス・シーンは原作に近いですが、それ以外は(主人公の設定も含め)ドラマのオリジナルです。
 原作「中之島の女」のほうがずっと面白いのでした。

 眉村卓原作のTVドラマと言えば、何と言っても『なぞの転校生』ですね。はい、〈NHK少年ドラマシリーズ〉です。これまたネットで調べてみますと、放送は1975年。
 これは本当に面白かったです。まさに、わくわくどきどき。
なぞの転校生.jpg ちょっと調べてみましたら、ビデオやDVDで全9話の完全版が販売されているようです。これらは持っていませんが、だいぶ前に『NHKアーカイブス』で総集編が放送され、それは録画した記憶があります。たぶんテープが残っているはず……。
 昨夜、無性に観たくなって、ビデオ収納庫をがさごそ。
『NHKアーカイブス』では2度、『なぞの転校生』を採り上げています。最初は第1話から第8話までの総集編、2度目は総集編+最終回(第9話)の放送です。
 幸いなことに、その両方のテープが残っていました。
 久しぶりにドラマ『なぞの転校生』を観て、改めて――傑作!
 機会があれば、ぜひ全話を観たいものです。

 さらに――
『なぞの転校生』を探している途中に目についた『幕末高校生』もビデオ収納庫から取り出しました。1994年、〈ボクたちのドラマシリーズ〉の1編として放送されたドラマです(全5回)。
思いあがりの夏.jpg 原作は名作短編「名残の雪」(『思いあがりの夏』角川文庫(77)などに収録)。――かつて〈NHK少年ドラマシリーズ〉で放送された『幕末未来人』以来、2度目のドラマ化ということになりますね。
 これは録画しただけで観ていません。
 で、ちょっとだけ再生してみたところ、むちゃくちゃ違和感が……。完全にコメディ・ドラマではありませんか。
 ん? 眉村卓は原案?
 原作とクレジットされていないということは……。
 観ようか収納庫に戻そうか、思案中です。
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草上仁の短編集

 いやあ、驚きましたねえ。
 昨日、名古屋の街なかを歩いていて、草上仁さんと会っちゃったのです。イベントとか、そんなのではありません。ごくフツーに歩いていて、ばったりと会っちゃったのです。私は名古屋に住んでいますが、草上さんは東京在住なんですよ。こんな偶然があって、いいんでしょうか。
 お互い、吃驚仰天でありましたよ、ほんと。
 以前、私が神戸に住んでいて、草上さんの勤務先が大阪にあったときには、しょっちゅう会って、飲んだくれていましたが、草上さんが東京に転勤して以降は、たまにしか会う機会がありません。顔を合わせたのは、2~3年ぶりでしょうね。
 嬉しかったです。

 さて。
 言うまでもなく、草上仁はSFアイデア・ストーリーの名手です。質量ともに、トップクラスの書き手と言えるでしょう。もちろん数多くのショートショートも書いていますが、ショートショート集として1冊にまとまってはいません。これは本当に残念なことです。
 というわけで(←どんなわけだ?)、草上仁の短編集リストを掲載します。
 

リストを見る。


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映画『ザ・キャット』

 とみさわ昭仁『人喰い映画祭 【満腹版】辰巳出版(10)には大きなミスがあります。
 映画『ザ・キャット』の紹介ページ(52ページ)に掲載されているDVDジャケットが『人喰いネズミの島』になっちゃっているんですね。
ザ・キャット.jpg そんなミスをした映画の紹介に限って、その内容はジャケットに対するツッコミのみ。
>こんなの見せられたら、そりゃレンタルするだろう!
>ところが、実際に出てくるのは普通のネコちゃんだっ
>たりするんだな。
 掲載されている写真が違っていては、せっかくのツッコミも台無しです。読者は「こんなの」がどんなのなのかわからないんですから。
 映画『ザ・キャット』を私は観たことがなく、何となく気になっていたところ、何気なく覗いた中古DVDショップで売っているのを見かけ……。
 280円。もちろん買ってしまいました。
 はい、こんなのです。今日は通常よりも大きめの画像をアップしておきましょう。
 ジャケットの紹介文には「巨大モンスター・パニック・ムービーに史上初の“巨大猫”が登場!」なんて書かれていますが、これもデタラメなんですね(笑)。
 まあ、気が向いたら観ようと思います。

【追記】
 ブログ「人喰い映画祭」の『ザ・キャット』レビューはこちらです。単行本化にあたり、全面改稿されています。
>実際に登場する「猫」は、せいぜいが人間の腰くらいの高さ。
 あ。そこらの猫より巨大ではあるんですね。――などと書きつつ、まだDVDを再生しようとしない私(笑)。
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『演奏家ショート・ショート』など

 ゆえあって、以下の本を手に取りました。

◎三浦淳史『演奏家ショート・ショート』音楽之友社・音楽選書(83)
◎三浦淳史『続・演奏家ショート・ショート』音楽之友社・音楽選書(84)
◎岡本浩一『社会心理学ショート・ショート ・実験でとく心の謎・』新曜社(86)
演奏家ショート・ショート.jpg 続・演奏家ショート・ショート.jpg 社会心理学ショート・ショート.jpg
 いずれもショートショートではないどころか、小説ですらありません。1980年代、ショートショートのブームだったころの鬼っ子たちです。記事「コバルトのアンソロジー」で挙げた小咄集なども同じですね。
 こういう時代の再来を願っております。
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『マルタン君物語』

 マルセル・エイメの傑作短編集『マルタン君物語』は何度も邦訳が刊行されています。

『人生斜断記』白水社(39)
『マリナー氏ご紹介 マルタン君物語』筑摩書房・世界ユーモア文学全集(61)*ウッドハウス『マリナー氏ご紹介』との合集
『マルタン君物語 泣き笑い人生』筑摩書房・世界ユーモア文学選(69)*アレイヒェム『泣き笑い人生』との合集
『マルタン君物語』講談社文庫(76)
『マルタン君物語 泣き笑い人生』筑摩書房・世界ユーモア文庫(78)*世界ユーモア文学選の新装版
『マルタン君物語』ちくま文庫(90)
マルタン君物語/泣き笑い人生.jpg
 このたび、〈世界ユーモア文学選〉版を入手し、めでたく完集となりました。
『ショートショートの世界』にも書きました(163ページ)が、エイメにおける「マルタン君」は星新一における「エヌ氏」みたいなものです。いろいろな作品の主人公として登場しますけれど、同一人物ではないんですね。非常に興味深い存在であります。
 エイメの短編集リストはこちらに。
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映画『ミミック』

『人喰い映画祭 【満腹版】を眺めていて、映画『ミミック』シリーズ(全3作)を思い出しました。
 この本には採り上げられていなくて、いや実のところ、人を喰うシーンがあったかどうか、記憶は定かではないのですが、私のイメージでは人喰い映画なんです。(←いいかげんですね。すみません)
 第2作(今ひとつ)、第3作(最低)はともかくとして、第1作は本当に面白かったです。
ミミック.jpg ミミックⅡ.jpg ミミックⅢ.jpg クロノス.jpg
地球の静止する日.jpg ところで、この『ミミック』の原作がショートショートということ、ご存じでしょうか。
 ドナルド・A・ウォルハイム「擬態」――中村融編『地球の静止する日 SF映画原作傑作選』創元SF文庫(06)に収録されています。
 本文はわずか11ページです。この短い原作を2時間近い映画『ミミック』にまで膨らませた監督や脚本家には拍手を送りたいですね。
 そう言えば、同じ監督による『クロノス 寄生吸血蟲』も好きでした。私、虫が人間を襲う映画が好きみたいです。
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『山彦の家』

 ちょっと前ですが、知人のSさんから「『山彦の家』という本を知ってます?」と問われました。
 ん? 『山彦の家』?
 一瞬、何のことなのかわかりませんでしたが、数秒後――あ、探している本だ。
「それ、探求書です」
 と返答。その時点では、ただ単に本の存在を知っているか訊かれただけと思い込んでいました。ところが、違っていたんですねえ。
 はたと気づくと、彼の手には『山彦の家』が……。
 いやあ、驚きました。この本、ずいぶん前からの探求書なんですが、全然見かけなくて、探していることすら忘れていたくらいなんです。おそらく、超がつくレア本と思います。
 さらに、もっと驚いたことには、
「差し上げますよ。まだ読んでないから、読んだら」
 うっひゃあ! てなもんです。

 そんなわけで、T・F・ポイス『山彦の家』筑摩書房(53)を入手することができました。
山彦の家.jpg 全28編収録。例によって、つまみ読みしている最中ですが、うん、なかなか面白いです。純然たるショートショートかと言えば、いささか違います。ジャンル分けするならば、幻想掌編と言えるでしょうか。しかし、幻想掌編にもいろいろあって、これはショートショートに極めて近いという印象です。
 ポイスは1875年生まれ。少なくとも、ショートショートの先駆的作品群であることは間違いないですね。
 ありがとうございます!>Sさん

 ちなみに、あとがきによれば、この本は『ポイス短篇選集』健文社(35)の改題再編集版とのこと。こちらもできれば入手したいものですが、難しいでしょうね。

 あ。
 もちろんSさんにお礼はしています。私、そこまで図々しくないです(笑)。
ポイス短篇選集.jpg
【追記】2011年2月3日
『ポイス短篇選集』健文社(35)を入手しました。作品の掲載順は変更されていますが、収録作品は同一です。
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『人喰い映画祭 【満腹版】』

人喰い映画祭.jpg ショートショートとは全く関係ありませんが……。
 とみさわ昭仁『人喰い映画祭 【満腹版】』辰巳出版(10)を買いました。著者のブログ「人喰い映画祭」を書籍化したものです。
 タイトルの通り、人を喰らうモンスターが登場する映画ばかりをピックアップして紹介しちゃうという、まことに明快なコンセプトの本です。――いやあ、楽しいですねえ。
 実は私、以前から著者のブログを愛読していました。映画を面白がるツボが私と似ていると言いますか、映画の紹介文を読んでいると、何だか琴線に触れるんですね。
 そんなわけですから、ブログで書籍化が決まったとアナウンスされたときから、手に取るのを楽しみにしていました。
 購入して即、ざっと目を通しました。この手の映画は私もかなり観ているつもりですが、知らない映画、まだまだたくさんありますねえ。
 映画の資料としては物足りませんけれど、カタログとしては最高です。
 すでに、“あれも観たい、これも観たい”状態になり、困っております(嬉)。

【追記】
 ふと思い立って数えてみたら、紹介されている300本のうち、私が観た記憶のある映画は110本でした。
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『悪夢百一夜』

 完集。――何と心地よい響きの言葉でしょう。
 特定作家のショートショート集完集、シリーズものの完集、特定叢書の完集……。どれも、一段落したような気分になります。
 ということで。
 花輪莞爾の『悪夢~』と銘打たれた連作シリーズを完集することができました。ショートショート集ではないんですが、参考資料として手元に置いておきたいと思っていたのです。
 ささやかな喜びに浸っております。

『悪夢「名画」劇場』行人社(82)*10編
『悪夢「名画」劇場Ⅱ』行人社(83)*10編
『悪夢小劇場』新潮文庫(92)*12編
『海が呑む 悪夢小劇場2』新潮文庫(92)*12編
『悪夢五十一夜』小沢書店(99)*51編
『悪夢百一夜』ウチヤマ出版(06)*101編
悪夢「名画」劇場.jpg 悪夢「名画」劇場Ⅱ.jpg 悪夢小劇場.jpg 悪夢小劇場2.jpg
悪夢五十一夜.jpg 悪夢百一夜.JPG 花輪莞爾.jpg
 すごい迫力です。>『悪夢百一夜』
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TVドラマ『およね平吉時穴道行』

およね平吉時穴道行.jpg ゆえあって、NHKのTVドラマ『およね平吉時穴道行』を久しぶりに観ました。言わずもがなと思いますが、原作は半村良。製作されたのは1977年ですから、33年も前ですか。
 原作はもちろん傑作ですが、TVドラマもよくできていますね。良質のSFドラマを堪能しました。このブログでも何度も書いていますが、悲恋の絡んだタイムトラベルもの、大好物ですし……。
 それはともかく――
 今回、楽しい発見がありましたので、ここに書いておくことにしました。
 時穴(タイムトンネル)を前にした仙田(およね=菊園京子のマネージャー)が「おーい、でてこーい」と叫ぶんです(笑)。これはもう明らかに脚本家のお遊びですね。
 いいか悪いかは別として、にんまりとしてしまいました。
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『ズディグル アプルル』

 ダニイル・ハルムスの新刊『ズディグル アプルル』未知谷(10)を読んでいます。
ズディグル アプルル.jpg ハルムスについては、今年1月25日の記事で『ハルムスの小さな船』長崎出版(07)に触れました。この本は凝った体裁ということもあって収録されている作品が少なく、その点が残念だったのですが、『ズディグル アプルル』には、どがんと100編!
 相変わらずのシュール&ナンセンスに満ちた作品がてんこ盛りで、いやもう楽しいですね。どれも短くて、なかにはショートショートと言える作品もありますけれど、多くはショートショートもどきであったり、スケッチもどきであったり、戯曲もどきであったり……。小説なのかどうかすら、よくわからなかったりします(苦笑)。
 ハルムスの新刊と言えば、もう1冊、ヴィレッジブックスから『ハルムスの世界』という本も出ているそうで、これも早く入手したいものです。
ハルムスの世界.jpg
【追記】8月7日
 ようやく『ハルムスの世界』ヴィレッジブックス・モンキーブックス(10)を買いました。書店に取り寄せをお願いしておいたんですが、なぜか全然入荷せず、やっと! です。たま~に、こういうことがあるんですよね。不思議です。
 ともあれ――
 読みます(嬉)。
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