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『女はなぜ突然怒り出すのか?』

 姫野友美『女はなぜ突然怒り出すのか?』角川oneテーマ21(06)を読みました。先日読んだ筒井康隆『アホの壁』で紹介されていた本です(114ページ)。
女はなぜ突然怒り出すのか?.jpg これまた、面白かったですね。
 要するに――
 男と女は別の生き物であり、互いを理解することはできない。
 とまあ、そういうことです。私も常日頃から思っていることですが、こうして事細かに事例を挙げられ、医学的な見地からも説明されると、さらに深く納得できます。
 いやしかし、それにしても、女というのは、心もからだも複雑にできているんですねえ。男なんて、ほんと、単純そのものです(笑)。

 思い返してみると、特に若いころ、筒井康隆の紹介している本は片端から読んでいました。ちょうど筒井康隆がSF専門誌「奇想天外」でブックレビューを連載しているころで、それを読んでは、「おっ」と書店に走るわけです。
 そのあとだったか、重なっている時期があったか、記憶は定かではありませんが、「奇想天外」では星新一のブックレビューの連載もありました。これまた、「おっ」と書店へ。
 お蔭で、通常なら手に取らなかった――いや、存在すら知らずに過ごしてしまったかもしれない本を読むことができました。このふたつのブックレビューが私の読書人生に大きな影響を与えたことは間違いありません。おふたりは作家としてだけではなく、レビュアーとしても私にとって大きな存在だったんですね。

◎筒井康隆『みだれ撃ち涜書ノート』集英社(79)/集英社文庫(82)
◎星新一『きまぐれ読書メモ』実業之日本社(81)
みだれ撃ち涜書ノート.jpg みだれ撃ち涜書ノート(集英社文庫).jpg きまぐれ読書メモ.jpg チラシ.jpg
 久しぶりに『みだれ撃ち涜書ノート』を手にしたら、筒井康隆サイン会のチラシが挟まっていました。スペースが余っているので、アップしておきます。こんなのを見て喜ぶのは尾川健くんくらいでしょうが(笑)。
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リチャード・マティスンの短編集

 昨年の2月27日、何も考えずにスタートしたブログですが、いつの間にやら1年が過ぎ去りました。いやいや、よく続きましたね。記事数は200件を超えましたし、アップした書影は1600枚以上……。自分でも驚いています。
 すべては、ここに足を運んでいただいている皆様のお蔭です。徐々に、しかし着実に増えていくアクセス数を見ているだけで励みになります。私と嗜好が似た人、たくさんおられるんですねえ。ほんと、嬉しいです。
地球最後の男.jpg 1周年を記念して、何かスペシャルな記事を……とも考えましたが、何も思いつきません。
 こういうときは作品集リストの掲載です(笑)。
 誰でもいいんですが、ちょっと考えて、リチャード・マティスンを採り上げることにしました。〈異色作家短篇集〉の作家です。一般的には「マシスン」と表記されることが多いですが、〈異色作家短篇集〉の最初の版では「マティスン」と表記されていますので、この記事では「マティスン」とします。
 ショートショートはもちろんのこと、長編も短編も大好きです。>マティスン

『13のショック』早川書房・異色作家短篇集(62)/早川書房・異色作家短篇集(76)*新装版/早川書房・異色作家短篇集(05)*新装版
『激突!』ハヤカワ文庫NV(73)
『モンスター誕生』ソノラマ文庫海外シリーズ(85)
『不思議の森のアリス』論創社・ダーク・ファンタジーコレクション(06)
13のショック.jpg 激突!.jpg モンスター誕生.jpg 不思議の森のアリス.jpg
 というわけで、今後ともよろしくお願いいたします。

運命のボタン.jpg【追記】3月29日
 新刊『運命のボタン』ハヤカワ文庫NV(10)を買いました。
 書影を掲載しておきます。
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「女かライオンか」

 昨年末でしたか、エドワード・D・ホックに「女かライオンか」という短編があると知りました。翻訳が掲載されているのは「ミステリマガジン」1979年12月号(284号)だけで、単行本には収録されていないようです。
ミステリマガジン284号.jpg この記事にも書いていますように、私はフランク・R・ストックトン「女か虎か」が大好きで、続編やパロディにも目がありません。当然、「女かライオンか」も読みたくて、古本屋に行くたびに「ミステリマガジン」のチェックをするようになりました。
 レアな雑誌ではないとはいえ、ピンポイントで目的の1冊を見つけるのは難しいです。1年くらいはかかっても仕方ないかなと思っていましたが、本日、運良く見つけることができました。
 灯台下暗し、と言いましょうか、自宅から自転車で行ける古本屋に売っていたのです。この店に行くのは半年ぶりくらいでして、こんなことならもっと早く行けばよかったと思います。
 帰宅して、さっそく読みましたが……。
 う~~~~~~~~~~ん、これは読まないほうがよかったかも……。
 期待外れの作品でした。残念。
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筒井康隆のショートショート集

アホの壁.jpg 筒井康隆『アホの壁』新潮新書(10)を読みました。
 書き手が筒井康隆でタイトルが『アホの壁』となれば、面白くないわけがなく……。
 期待は裏切られませんでした。ほんと、読んでいる間、実に楽しかったです。わが身を鑑みて、おっ! と思わされる箇所も多々あり……(苦笑)。
 書店に行く機会がありましたら、ぜひ手に取ってみてください。

 さて。
 言うまでもないことでしょうが、筒井康隆は日本でも有数のショートショートの名手でもあります。私がショートショートを読み始めたころ、特によく読んだのは、星新一、眉村卓、豊田有恒、そして筒井康隆のショートショートでした。どれも面白かったですねえ。
 もちろんショートショート集リストを作成していますが、これがいろいろと悩ましくて……。
 純然たるショートショート集は問題なし。しかし、中編とショートショートを収録した作品集、ショートショートを多く収録した短編集などもあり、どこまでをショートショート集と見るのか、この線引きが非常に難しいのです。小説集ではない本――『欠陥大百科』河出書房新社(70)、『発作的作品群』徳間書店(71)にもショートショートが収録されていますし……。
欠陥大百科.jpg 発作的作品群.jpg 幻想の未来.jpg
 今回、悩ましい著作はオミットすることにしました。あくまでも暫定版ということで、ショートショート集リストを掲載します(全集は割愛)。

『にぎやかな未来』三一書房(68)/角川文庫(72)*7編割愛/徳間書店(76)*角川文庫版と同じ
 割愛された7編は『幻想の未来』角川文庫(71)に収録されています。
『笑うな』徳間書店(75)/新潮文庫(80)
 上記『発作的作品群』に収録されていたショートショートを中心に編まれたショートショート集です。
『あるいは酒でいっぱいの海』集英社(77)/集英社文庫(79)
『くたばれPTA』新潮文庫(86)
にぎやかな未来.jpg 笑うな.jpg あるいは酒でいっぱいの海.jpg くたばれPTA.jpg
『ジャズ小説』文藝春秋(96)/文春文庫(99)
『天狗の落し文』新潮社(01)/新潮文庫(04)
筒井康隆自選短篇集②ショート・ショート篇 怪物たちの夜』徳間文庫(02)
『壊れかた指南』文藝春秋(06)
ジャズ小説.jpg 天狗の落し文.jpg 怪物たちの夜.jpg 壊れかた指南.jpg
 21世紀になって、筒井康隆のテーマ別短編集が数多く編まれました。そのなかには、『佇む人 リリカル短篇集』角川文庫(06)や『くさり ホラー短篇集』角川文庫(06)など、ショートショートを多数収録している作品集もあります。う~~ん、悩ましいです。
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那須正幹のショートショート集

 ジャンニ・ロダーリ『もしもし‥‥はなしちゅう』や庄野英二『アルピエロ群島』を入手したことで、ちょっと意識が児童書に向いています。
 ショートショート集と掌編小説集の線引きは難しく、いつも悩まされていますが、児童書のショートショート集と童話集の線引きにも悩まされています。加えて児童書の場合、全貌が掴みにくいというのも悩みの種です。もちろん調査はしていて、ある程度はリストアップもしているのですけれど、おそらく未知の本がたくさんあることでしょう。
 そんななかで、私が注目しているのは那須正幹です。那須正幹は児童文学界では数少ない、大人の鑑賞に堪えるショートショートの書き手と思います。童話とは明らかに違っていて、見事にショートショートなんですね。
 ということで、今日は那須正幹のショートショート集を紹介します。

『少年のブルース』偕成社・偕成社の創作文学(78)/偕成社文庫(93)
 原稿用紙数枚の短いショートショートが74編収録されています。
『筆箱の中の暗闇』偕成社・ワンダーランド(01)
 こちらは、もう少し長めのショートショートが計30編。
少年のブルース.jpg 少年のブルース(偕成社文庫).jpg 筆箱の中の暗闇.jpg 時の石.jpg
 あと1冊、これはショートショート集ではありませんが、連作短編集『時の石』文渓堂・創作の扉(94)もお勧めです。
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『アルファベット群島』

アルファベット群島.jpg 7~8年前になるでしょうか。庄野英二『アルファベット群島』偕成社の創作文学(77)という本を図書館で借りて読みました。架空の島々(アルファベット26文字を頭文字とする全26島)を舞台にした連作集です。「欲ばり島(Avarice Island)」から始まり「シマウマ島(Zebra Island)」まで、そのいずれもが、淡々とした口調で語られるオオボラ小説。真面目な顔でホラを吹かれては、これはたまりません。以前に紹介した瀬田貞二『お父さんのラッパばなし』もそうですが、基本的に私、ホラ話が大好きなんですねえ。
アルピエロ群島.jpg 全26編を思い切り楽しみ、続いてはその姉妹編『アルピエロ群島』偕成社の創作文学(81)に手を伸ばしました。こちらは、アルピエロ群島(やはり架空の群島)の調査書という体裁をとっています。地勢、気候、動・植物、言語に始まり、群島に関するあらゆるデータが呈示されます。そこここに挿入されている民話、伝説、民謡も楽しいですね。文体は真面目な調査書を模していますが、もちろん内容はすべてオオボラです。
 物語としての楽しさでしたら『アルファベット群島』に軍配があがりますが、『アルピエロ群島』みたいなのも楽しいですね。
『アルファベット群島』は連作ショートショート集とも言えます。ショートショート・コレクターとしては手元に置いておきたいと思い、探求を開始。これは幸いなことに、ほとんど苦労することなく古書店で発見できました。となると、姉妹編の『アルピエロ群島』も隣に並べておきたくなります。
 ところが、これが売っていないんですねえ。『アルファベット群島』は入手後も何度か古書店で見ましたが、『アルピエロ群島』はさっぱり目にしないのです。
 先日ようやく入手することができ、胸のつかえがとれました。ほっ……。
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『NODA COLLECTION』

HSFL118.jpg 石原藤夫さんが主宰されている〈ハードSF研究所〉の公報「Hard SF Laboratory」VOL.118(10)が届きました。
 いつもありがとうございます。>石原さん
 毎号楽しく拝読させていただいていますが、今回また、嬉しい企画がスタートしました。その昔に野田昌宏さんが出していた「SFイラスト・ライブラリー」の紹介です。
「Hard SF Laboratory」から抜粋しますと――

 今から41年前、1968年の暮れのこと、野田昌宏大元帥が、アメリカ古典SF雑誌の表紙絵や本文中のイラストを、ファンにお分けするというパンフレットをお出しになりました。―中略―
 表紙はカラースライド、イラストはモノクロの印画紙(後にオフセット印刷)です。―中略―
 これは「SFイラスト・ライブラリー」と名付けられ、同人誌に近い形で解説が付き、たぶん第六号まで出ました。

 1968年といいますと、私は11歳。まだSFにも目覚めておらず……。
SF英雄群像.jpg SFの魅力を知るのは、その1年後くらいだったでしょうか。特に中学生のころはアメリカの古典SF――なかでもスペース・オペラと呼ばれるジャンルの作品に夢中でした。右の書影は、当時の私の座右の書――野田昌宏『SF英雄群像』早川書房(69)です。まさに名著と思います。もちろん、この本だけではなくて、野田さんの著作は何でも、むさぼるように読みました。
 当然、アメリカ古典SF雑誌(いわゆるパルプ雑誌)にも興味を持っていました。何とも言えない魅力があるんですよね。>パルプ雑誌
 今回、「Hard SF Laboratory」を読んでいて、10年ほど前に入手したCD-ROMを思い出しました。
 野田昌宏・責任編集『NODA COLLECTION パルプSFマガジンの世界 篇』です。1999年の発行で、制作はスタジオ・エフェックス、Octopus Trap、松川商会。
「ごあいさつ」には、以下のように書かれています。

NODA COLLECTION.jpg 野田昌宏です。まだ「SF」という言葉もないころからアメリカで出版された、血沸き肉躍る宇宙活劇読みもののオリジナルを金もないのにしこしこ集めました。このコレクションのほんの一部をデジタルに変換し、皆様に公開することが今回かないました。
 SFは絵です。温故知新。このコレクションが新しいSFシーンを触発できれば幸いです。

 要するに、パルプ雑誌の表紙画像を収めたCD-ROMなんです。全27種のパルプ雑誌の表紙が、どーっさり。
「Hard SF Laboratory」に触発されて、久しぶりにCD-ROMをパソコンにセットしました。画像を眺め、タイムスリップをした気分を味わっております。
> SFは絵です。温故知新。
 う~~~む、納得。
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『もしもし‥‥はなしちゅう』

 昨年4月19日の記事で、ジャンニ・ロダーリの新刊『パパの電話を待ちながら』講談社(09)を紹介しました。実に楽しい童話風ショートショート集です。
 記事には書きませんでしたが、訳者あとがきが気になっていました。
 まずは――
>本書は昭和四十二年に初めて邦訳されましたが(鹿島研究所出版会『電話で
>送ったお話』)
 調べてみたところ、そのあとに『もしもし‥‥はなしちゅう』大日本図書・世界のどうわ(83)という訳書も出ているとわかりました。
 もうひとつ――
>本書では、日本語に翻訳不能な言葉遊び中心の作品など、原作から十四編を
>割愛しました
もしもし‥‥はなしちゅう.JPG『パパの電話を待ちながら』に収録されているのは56編で、14編割愛されているということは、原書には全70編が収録されているということです。う~~ん、残念。
 となれば、『電話で送ったお話』と『もしもし‥‥はなしちゅう』に収録されている作品が知りたくなります。
 先日、ようやく『もしもし‥‥はなしちゅう』を入手し、さっそく収録作品のチェックを行ないました。
『もしもし‥‥はなしちゅう』に収録されているのは16編で、すべて『パパの電話を待ちながら』にも収録されている作品でした。
 残るは、初邦訳『電話で送ったお話』です。これは非常に入手困難っぽいので、図書館で借りることにしました。
 鹿島卯女編、吉浦盛純訳『電話で送ったお話』鹿島研究所出版会・かじまのどうわ(67)
 この本には58編が収録。『パパの電話を待ちながら』よりも2編多いです。といっても、単純に2編多いだけではなくて、かなりの作品異同があります。
『パパの電話を待ちながら』のみに収録されている作品:「ブリフ、ブルフ、ブラフ」「マンジョーニア国の歴史」「太陽と雲」「流れ星を作る魔法使い」「9をおろして」「眠るとき、起きるとき」「どうってことない小男」以上7編。
『電話で送ったお話』のみに収録されている作品:「北極のすみれ」「大男の髪」「チェファルの漁師」「おさるさんの修学旅行」「いぬの国」「村の井戸」「建物」「動く歩道」「孫の裁判」以上9編。
 というわけで、原書の70編のうち邦訳されているのは65編のようです。
 完訳本が出ると嬉しいですが、残る5編はおそらく「日本語に翻訳不能な言葉遊び中心の作品」なんでしょうね。外国語に翻訳不能な言葉遊び小説を好んで書いている人間としては、文句も言えません(苦笑)。

【追記】を読む。


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『お茶が運ばれてくるまでに』

 時雨沢恵一『お茶が運ばれてくるまでに』メディアワークス文庫(10)を読みました。文庫判の絵本で、帯には「『キノの旅』の著者が贈る“心動く18の掌篇”」とあります。
お茶が運ばれてくるまでに.jpg 掌編小説集かと思って手に取りましたが、そうではありませんでした。小説だけではなく、詩や箴言(アフォリズム)のような作品も多数収録されています。
「しんしのはなし」「はな」「べっど」「しんあいなるあなたへ」、それに、一種のリドル・ストーリーとも言える「くすりはひとつ」といった作品はショートショートとしても読めますが、本書はそういう読み方をするものではないでしょう。心が洗われるような、ちょっとした言葉がちりばめられていて、それらをじっくりと噛み締める本。たとえば「かべ」とか「まほうつかい」とか……いいですねえ。
 新刊ですから、どこの書店にも並んでいるでしょう。その気になれば、10分程度で読めてしまう本ですが、立ち読みはほどほどに。
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ジョン・コリアの短編集

 昨夜、映画『SHINOBI』を観ました。映画を観るのって、1月19日の『王様の剣』以来です。観始めると毎日のように観るし、観なくなると全然観ないし……。私の映画ライフのパターンです。
 この映画は、ずいぶん前にテレビ放映されたもの。忍者映画が好きなので、とりあえず録画しておいたんですが……。あ、これ、山田風太郎の原作だったんですね。
 山田風太郎の異色短篇はもちろん、忍法帖シリーズも大好きです。そうと知っていれば、もっと早く観ていたのに……。
 奇想天外な忍法は、実写で見るとまた格別ですね。ウルヴァリンみたいな忍者とか、天野邪鬼みたいな忍者も出てくるし……。楽しかったです。

 え~、前振りとは全く関係ないんですが、ゆえあって、今日はジョン・コリアの短編集リストを掲載します。
 ジョン・コリアの短編には短いものが多く、その内容は異色、奇想、そしてブラック・ユーモア。好きですねえ。ショートショートの書き手としても、重要な作家と思います。

『炎のなかの絵』早川書房・異色作家短篇集(61)/早川書房・異色作家短篇集(74)*新装版/早川書房・異色作家短篇集(06)*新装版
 全20編収録。
炎のなかの絵.jpg『ジョン・コリア奇談集』サンリオSF文庫(83)
 全15編収録。
『ジョン・コリア奇談集Ⅱ』サンリオ文庫(84)
 全21編収録。
『ザ・ベスト・オブ・ジョン・コリア』ちくま文庫(89)
 サンリオ文庫版2冊を再編集したもので、全20編収録。帯や裏表紙の紹介文には「短篇21」と書かれていますが、間違いです。
『ナツメグの味』河出書房・河出ミステリー(07)
 全17編収録。
ジョン・コリア奇談集.jpg ジョン・コリア奇談集Ⅱ.jpg ザ・ベスト・オブ・ジョン・コリア.jpg ナツメグの味.jpg

甲賀忍法帖.jpg【追記】2月12日
 映画『SHINOBI』の原作は『甲賀忍法帖』です。
 このストーリーはおぼろげながら覚えていて、うちに原作本はあったかしらんと探してみたら、ありました。講談社・山田風太郎忍法全集版(63)です。
 忍法帖シリーズは好きでしたが、本当にテキトーな読み方をしていましたので、何を買って何を読んで……なんて、すっかり忘れています。何冊か読み返してみようかと思案中です。

【追記2】3月11日
 言うまでもなく、横山光輝『伊賀の影丸』も大好きです。私の場合、風太郎忍法帖よりも影丸のほうが先でした。で、風太郎忍法帖を初めて読んだときには、「うわっ、影丸の小説版だ~」と(笑)。
 数ある影丸のエピソードのなかでも特に「由比正雪の巻」が好きで、先ほど、何となく手に取って読んでいたら――
 あ! 天野邪鬼じゃなくて、阿魔野邪鬼だったのか。天野邪鬼と思い込んでたなあ。
 上の記事で「天野邪鬼みたいな忍者も出てくるし……」なんて書いてしまい、恥ずかしい限りです。
 こっそりと修正することもできますが、私以外にも勘違いしている人もいるかと思い、【追記】として書かせていただきました。
伊賀の影丸.jpg
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ブッツァーティのショートショート集

階段の悪夢.jpg ディーノ・ブッツァーティ『階段の悪夢』図書新聞(92)を読みました。ショートショート集です。目次のタイトルは25編ですが、複数の作品で成り立っているものも多々あり、実際の作品数はもっともっと多いです。
 いやあ、楽しませてもらいましたねえ。『ショートショートの世界』でこの作家に触れられなかったのは痛恨!
 実を申しますと、『ショートショートの世界』を執筆している時点で、ブッツァーティはショートショートの作家として認識していなかったのです。もちろん、存在を知らなかったわけではありません。著作にしても、若いころに『偉大なる幻影』ハヤカワSFシリーズ(68)を読んでいます。しかしこの本は3編収録の中短編集で、ショートショートとは結びつきませんでした。
 そんな私に、「ブッツァーティのショートショート、面白いですよ」と教えてくれたのは田中哲弥さんです。遅ればせながら、私はブッツァーティの作品チェックを始めたのでした。田中さんに、感謝!

 ブッツァーティには、ほとんどショートショート集と言ってもいいような短編集がたくさんあります。
 以下、リストを掲載します。

『七人の使者』河出書房新社・モダン・クラシックス(74)/河出書房新社(90)*新装版
 全16編収録。
七人の使者.jpg『待っていたのは』河出書房新社(92)
 全15編収録。
『階段の悪夢』図書新聞(92)
 全25編収録。
『石の幻影』河出書房新社(98)
 中編「石の幻影」+ショートショート5編収録。
『神を見た犬』光文社古典新訳文庫(07)
 全22編収録。
七人の使者(新装版).jpg 待っていたのは.jpg 石の幻影.jpg 神を見た犬.jpg

【追記】
『階段の悪夢』に収録されている「誰?」を読んだ瞬間、例の最も短いホラー(この記事参照)が頭に浮かびました。
 さらには、牧野修がアマチュア時代にペンネームで書いたショートショート「河馬」(筒井康隆編『ネオ・ヌルの時代 PART3』中公文庫(85)に収録)を思い出したり……。
 こういうのも楽しかったです。
 なお、「誰?」はたった3行の作品――「小さなミステリー」のなかの1編で、このタイトルは目次には掲載されていません(169ページに掲載)。
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意外な共通点

「ボッコちゃん」「おーい でてこーい」と言えば、星新一の代表的なショートショートです。
 この2作に関して、ちょっと面白い発見をしましたので、ご報告。

宝石.jpg 今朝、とある事情があって、探偵小説専門誌「宝石」1961年7月号を手に取りました。この号には「或る作家の周囲 その2 星新一篇」という、星新一の小特集が組まれています。
 特集中の〈自作を語る〉で星新一は「ボッコちゃん」について、「ボッコというのはロボットの愛称です。前の日にビールを飲んで、トイレに入った時に思いついた。ダッコちゃんというのに似てますね」と語っています。
 これを読んだ瞬間、小林信彦「ショート・ショート作法」の一節を思い出しました。

 星センセの「おーい、でてこい」という代表作、―中略―センセがあの作品のヒントを得たのは、友人がトイレに入ったまま出てこないので、外から戸をトントンと叩き、「おーい、でてこい」と声をかけたとたん、うしろから「ワッ!」と驚かされてビックリした。そのショックを、SF的に再構成してあのキミの悪いスリルを創り出したという話である。

色紙.JPG 小林信彦が書いていることが真実か否かは別として――
 この超有名なショートショート2編の発想に、どちらもトイレが絡んでいたとは……(笑)。
〈自作を語る〉も「ショート・ショート作法」も、何度も読んでいるはずですが、そのときは気がつかなかったんですね。ま、よくあることです。
 だからどうだ、ということでもないんですけれど、こういう発見って、ミョーに嬉しいです。思わず、にんまりしてしまいました。

 小林信彦「ショート・ショート作法」に関しては、昨年3月13日の記事「ミステリ専門誌のショートショート特集」をご参照ください。
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北村薫のショートショート集

自分だけの一冊.jpg 北村薫『自分だけの一冊 北村薫のアンソロジー教室』新潮新書(10)を読みました。作家・アンソロジストとして活躍する北村薫がアンソロジー作りの舞台裏を語った講義録です。
 私、北村薫編のアンソロジーが大好きで、興味津々に読みました。なるほど~。幼いころからアンソロジーごっこをして遊んでいたんですね。深~く納得しました。
 私もショートショートのアンソロジーを編んでみたいという気持ちがありますが、その厖大な労力を考えると、腰が引けてしまいます。ちゃんとしたアンソロジーを編むには、大変な時間と手間がかかると思います。やっつけ仕事でも、それらしい形は作れるでしょうが、それでは自分自身が満足できませんからね。
 それはともかく――
 今日は北村薫のショートショート集リストを掲載します。

『月の砂漠をさばさばと』新潮社(99)/新潮文庫(02)
『語り女たち』新潮社(04)/新潮文庫(07)
『1950年のバックトス』新潮社(07)
月の砂漠をさばさばと.JPG 語り女たち.JPG 1950年のバックトス.JPG
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『富江replay』

 何度も書いていますが、伊藤潤二が大好きです。単行本に収録されている作品はほとんど読み、その映像化作品もほとんど観ました。
 で、はたと気づいたのが――ノベライズ、読んでないなあ。
 というわけで、飯野文彦『富江replay』ソノラマノベルズ(00)を読みました。同題映画のノベライズです。
 これ、面白かったですねえ。映画では冒頭から富江が登場しますが、ノベライズではなかなか登場しません。ようやく「とみえ」というヒラガナの3文字が出てくるのが80ページ。しかしまだ完全に謎の存在で、人の名前であることすら明らかではありません。その正体が徐々に明らかになっていき……。
 私は〈富江〉の正体を知っていますし、映画『富江replay』も観ています。謎解きの要素を楽しむことは全くできないのですが、それでも面白く、ぐんぐん引き込まれます。後半は映画のシナリオを忠実に文章化。映像を思い浮かべながら読み進めました。
 いやほんと、楽しかったです。ただ、富江というキャラクターを知らなければ数倍は楽しめたこと確実で、そう考えると少し悔しいです。まあ、〈富江〉を知らなければノベライズを読むこともなかったわけですから、仕方がないですけれど。
 もし幸運にも〈富江〉を知らない方がいらっしゃいましたら、そのまんま、予備知識なしに読まれることをお勧めします。
 映画の元となったのは〈富江〉シリーズの2エピソード――「富江PART2 森田病院編」と「富江・地下室」です(『伊藤潤二・恐怖マンガCollection②』朝日ソノラマ(97)などに収録)。
 マンガを読み返してみましたら、あら、こんなところにもプラナリア(笑)。(→この記事参照)
富江replay.jpg 富江replay(ビデオ).jpg プラナリア.jpg
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