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シュペルヴィエルの短編集

 ちょっと前、ふとしたきっかけでジュール・シュペルヴィエルの本に手を伸ばしました。
 シュペルヴィエルはフランスの詩人・小説家です。もちろん私の興味の対象は詩ではなく、小説でして……。
 シュペルヴィエルのコント(=短編)を読むのは実に久しぶりなんですが、いいなあと再認識。まさに幻想コントの傑作群ですね。シュペルヴィエルのコントのほとんどは極めて短く、ショートショートと言ってもいいと思います。いい機会なので、シュペルヴィエルの著作を細かく調査したり、未所有本を買ったり……。
 ということで、今日はシュペルヴィエルの短編集リストを掲載します。
 シュペルヴィエルの翻訳本は同タイトルでも収録作品が違っていることが多いので、1冊ずつ発行年順に並べ、それぞれの収録作品を簡単に記しました。

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『バニーズほか』

バニーズ.JPG 笠辺哲『バニーズほか』小学館・IKKI COMIX(06)を読みました。同作者による『フライングガール(全2巻)』は連作でしたが、こちらは短編集です。
 帯に「脱力リズムがクセになる……」と書かれています。いやほんと、笠辺哲は脱力オチ(→ここ参照)の名手ですね。笠辺哲の短編を読むと、まさに(いい意味で)脱力させられます。ただ、こういったタイプの作品って、たまに読むからいいのであって、続けて読むと、「もういいよ~」と言いたくなってしまいます。
 その点が残念と言えば残念ですが、全体としては非常に楽しい作品集でした。

 ある1編は、プラナリアがオチに使われています。『バニーズほか』を読む前に、録画してあったテレビ番組『ヘンな生き物100連発2』を観ました。変な生き物をランキング形式で紹介する番組です。
 見たことのない生き物がどんどん出てきて、わくわくどきどきしながら観ていました。当然、第1位はどんな生き物なんだろうと期待が膨らんだのですが……。それは何とプラナリア!
 正直なところ、がっかりでした。プラナリアって、むちゃくちゃ有名ではないですか。確かに、驚異的な生き物なんですけれど、こんな有名なものを1位に持ってくるなんて……。
 ところが驚いたことに、出演している芸能人たち、誰もプラナリアを知らないみたいなんですね。テレビ的な演出なのかもしれませんけれど、それにしても……。よく知られている生き物だからこそ、マンガのオチに使われたと思うんですが……。
 ちなみに、第3位はロイコクロリディウム。――映像を見るのは初めてで、「うほほ」となりました。


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ユアグロー、ハルムス、ミルハウザー

 柴田元幸編『昨日のように遠い日 少女少年小説選』文藝春秋(09)を買いました。全くノーチェックだったんですが、何気なく手に取って目次を眺めたら――
昨日のように遠い日.JPG 巻頭を飾るのはバリー・ユアグロー作品、そしてダニイル・ハルムスの作品が5編も並んでいます。どちらも、私がショートショートの書き手として注目している作家です。さらには、ショートショートと言うには長めの短編を得意とする作家ですが、スティーヴン・ミルハウザーの作品も……。
 全15編収録。全体的に短い作品が多く、これはショートショート・アンソロジーと言ってもいいでしょう。
 いい機会ですので、今日はユアグロー、ハルムス、ミルハウザーの作品集リストを掲載します。

◎バリー・ユアグロー
一人の男が飛行機から飛び降りる.JPG ユアグローの作品は、とにかく短いです。内容的には、これをショートショートと言っていいものかと悩むところですが、ショートショートの見地から重要な作家であることは間違いありません。
『一人の男が飛行機から飛び降りる』新潮社(96)/新潮文庫(99)
『セックスの哀しみ』白水社(00)/白水uブックス(08)
『憑かれた旅人』新潮社(04)
『ケータイ・ストーリーズ』新潮社(05)
『たちの悪い話』新潮社(07)
セックスの哀しみ.JPG 憑かれた旅人.JPG ケータイ・ストーリーズ.JPG たちの悪い話.JPG

ハルムスの小さな船.JPG◎ダニイル・ハルムス
 ハルムスの短い作品群も、一般的なショートショートのイメージからは外れていると言わざるを得ないでしょうが、このナンセンス感覚、好きですねえ。唯一の邦訳作品集『ハルムスの小さな船』は、まさに“何でもあり”です。『ウィリーのそりのものがたり 』セーラー出版(96)という絵本も邦訳出版されているそうで、気になっています。
『ハルムスの小さな船』長崎出版(07)

◎スティーヴン・ミルハウザー
 ショートショートと言うには長いですが、その短編は実に魅力的。今日の3人のなかでは、最も「ちゃんとした小説」(笑)です。(以下のリスト、中編集は割愛)
『イン・ザ・ペニー・アーケード』白水社(90)/白水uブックス(98)
『バーナム博物館』福武書店(91)/福武文庫(95)/白水uブックス(02)
『ナイフ投げ師』白水社(08)
イン・ザ・ペニー・アーケード.JPG バーナム博物館.JPG ナイフ投げ師.JPG
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田中圭一・著作リスト

 ちょくちょく書いていますように、私は最近のマンガにはうといです。最近というのは、ここ20年ほど(笑)。少なくとも10年以上は、全くマンガを読まない時期がありましたし、要するに、ド素人なんです。
 約10年前からショートショートの研究&収集を始め、マンガのショートショートも少しは把握しておきたいなとチェックをするようになりました。
 マンガ化されたショートショートに関しては、「ショートショートのマンガ化」「渡辺浩弐のショートショート集」「ショートショートのマンガ化(補遺)」といった記事で書いていますので、興味のある方は参照していただきたいのですが、それはさておき――
 原作がなくてもショートショートと言えるマンガは多く、最近(もちろん、ここ20年、です)では岡崎二郎の作品が筆頭に挙げられるでしょう。5~6年前でしたか、マンガ好きの友人に勧められて『アフター0』を読んだときには、ぶっ飛びましたねえ。上質のアイデア・ストーリーであり、短い作品はまさにショートショートです。
 私は凝り性でして、マンガだろうと小説だろうと、気に入った作家の作品はとことん読んでやろうと思います。岡崎二郎に関しては、すでに著作は完集。すべて読みました。
 岡崎二郎のあと、ショートショートとは少し違いますが、伊藤潤二のホラー短編に魅せられました。こちらは著作完集とまではいきませんが、単行本化された作品のほとんどは読了。このブログでも、9月15日の記事「伊藤潤二の映像化」で、ちょっと書いています。
 そして、田中圭一です。昨年の1月、ふと変な本が目にとまったんですね。
『神罰 田中圭一最低漫画全集
神罰.JPG 手塚治虫漫画全集と似たような装丁、表紙の絵も手塚治虫にしか見えないのですが、作者は田中圭一という名前も知らないマンガ家です。はて? はて? はて?
 とりあえず購入し、読んでみました。
 うひゃあ、何だ、この本は! さまざまなマンガ家の絵柄を使い分け、その内容はシモネタのオンパレード。あっけらかんとしたシモネタ、好きですねえ。しかも、数ページの単発作品もあり、それらはショートショートと言えます。一発で気に入ってしまいました。
 数冊読んだ段階で、岡崎二郎、伊藤潤二に続き、「とことん読んでやろう」マンガ家の3人目となったのです。
 振り返ってみると、SFのアイデア・ストーリー(岡崎二郎)、ホラー(伊藤潤二)、シモネタ(田中圭一)。――これって、私を構成する三要素と言っても過言ではありません(笑)。この3人は、私の嗜好にぴったりなんです。
『神罰』から1年経ち、ようやく先日、田中圭一の全著作を読み終えました。ささやかな達成感に浸っています。なかには今ひとつと感じられる作品もありましたが、全体としては、ほんと、楽しませてもらいました。
 読み残しはないかとチェックするために著作リストを作りましたので、ここに掲載しておきます。 

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『どうぶつ宝島』

 幼いころに観て、それ以来全く――あるいは何十年も観ていないのに忘れられないアニメ映画というのがいくつかありまして……。
 その最たるものが東映動画『わんわん忠臣蔵』です。劇場で観た記憶があり、調べてみると、公開は1963年12月21日とのこと。私、6歳のときに観たんですね、きっと。
 これ、面白かったですねえ。その後、何度かテレビで観たような気もしますが、そのあたりの記憶はおぼろげです。2年ほど前、友人にDVDを貸してもらい、おそらく40年ぶりくらいに鑑賞しました。
 面白い! 50オヤジが観ても面白かったんですね。まさに名作と思います。
王様の剣.jpg ディズニー・アニメ『王様の剣』も忘れられない1本です。これも劇場で観た記憶がありますが、日本初公開は1964年1月15日とのことで、そのときに観たとしたら私は6歳。いや、もうちょっと年くってたような気がしますから、初公開時に観たのではないと思います。再上映され、それを観る機会があったのかも。う~~ん、あやふやですね。
 昨夜、その『王様の剣』を40数年ぶりに観ました。
 実に楽しい映画で、思わず画面に見入ってしまいました。ディズニー・アニメって、そんなにたくさんは観ていませんが、これが一番好きかもしれません。

 さて、ここからが本題です。
 昔のアニメ映画に想いを馳せていて、ふと東映動画『どうぶつ宝島』のマンガを思い出しました。
 2年半前に大阪から名古屋に転居した際、いろいろと整理をしていて、古~い新聞のスクラップが出てきたんです。そのひとつが、マンガ版『どうぶつ宝島』――「中日新聞」に連載された全13回分です。
 スティーヴンスンの名作『宝島』のアニマル・バージョン。読むだけ読んで、「いま読んでも面白いなあ」と思いながらも、そのまま放っておいたんですが、『王様の剣』を観たあと何となく気になって、ちょっと調べてみました。
 映画の公開は1971年3月20日で、新聞連載は1971年1月~3月。私が13歳のときですね。
 いやまあ、そんなことはどうでもよくて……。
 これ、宮崎駿の作品だったんですか。うひゃ。びっくり!
 マンガには「原作・スチーブンスン 脚色制作・東映動画」としか書かれてないんだもんなあ。
 ただただ、驚きました。

 下の画像は、左が映画公開の新聞広告、右がマンガの連載1回目です。
どうぶつ宝島(新聞広告).jpg どうぶつ宝島.jpg
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訃報:柴野拓美さん

 つい先ほど、柴野拓美さんが昨夜、肺炎で亡くなられたと知りました。
 私たち世代のSFファンにとって、「お父さん」とでも言うべき存在です(奇しくも、私の亡父と同年生まれ)。特に若いころ、柴野さんにはどんなに世話になったか……。
 ショックです。悲しいです。
 最後にお目にかかったのは、2008年9月23日、「野田昌宏さんを偲ぶ会」の会場でした。からだはご不自由でしたが、あの柴野スマイルは健在で……。
 謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

【追記】1月18日
 著作を眺め、柴野さんを偲んでいます。
 そのなかから、最も思い出深い1冊――ジョン・マックフィー『原爆は誰でも作れる ―テッド・テイラーの恐るべき警告―』文化放送開発センター出版部(75)を紹介します。
 初めて柴野さんのお宅に伺ったとき、ちょうど発行されたばかりの訳書をいただいたのでした。嬉しかったですねえ。
 ちなみに、私が最初にいただいたサイン本でもあります。(言うまでもないと思いますが、「小隅黎」は柴野さんのペンネームです)
原爆は誰でも作れる.jpg サイン.jpg
新聞スクラップ.JPG

【追記2】
 そう言えば……と今年の年賀状を手に取りました。
「本年は東京で開催される日本SF大会に顔を出せるよう、元気を取り戻したいと思っています」
「大晦日に肺炎で入院し、病院で年越しということになりましたが、二週間くらいで退院の見込みです」
 高齢者の肺炎ということで心配はしていましたが、それでも訃報に接したときには、まさかの思いが強かったです。
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安田五郎のショートショート集

 このブログでは、コメントをいただいた方にショートショート集があれば、ご紹介することにしています。
 年始以来、ちょくちょくコメントをいただいている安田五郎さんにもショートショート集があります。――といっても私家版なので、どうしようか迷っていたんですが、ご紹介することにしました。
 安田さんはプロの作家ではなく、星新一や筒井康隆の熱烈なファンです。各作家ファンクラブの古くからの会員で、そのなかでは超有名な存在。私との付き合いも、35年ほどになるでしょうか。
 若いころからショートショートを書かれていて、その作品は決して「うまい」とは言えないのですが、とにかく面白く、魅力があります。
 そんな安田さんのショートショート集は以下の2冊。

『その便所 安田五郎ショートショート集』中部皆(99)
 この本は私が編集しました。解説は草上仁さんに、装丁は友人であるプロのデザイナーに依頼。かっこいい本になったと思います。ショートショート11編収録。表題作は知る人ぞ知る怪作です。
 ちなみに、堀晃さんの感想はこちら

『あるタクシー 安田五郎コント集第②巻』GOROプランニング(02)
 こちらは著者本人の編集・発行。「コント集第②巻」となっていますが、「コント集第①巻」があるわけではなく、第①巻は『その便所』です。全8編。小説だけではなく、漫才や落語の台本も収録されています。
 巻末の短編「我が愛しのウン子」(←何というタイトル!)、すごいです。
その便所.jpg あるタクシー.jpg
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「未来都市」

 友人から『四年生のお正月図書館』を借りました。学習研究社の学習雑誌「四年の学習」1961年正月特大号の第一付録です。B6判、180ページ。
 短編小説のアンソロジーでして、その内容は――
お正月図書館.JPG
「広くて大きな電気の町」ケストナー(原作)今西祐行(文)
「ぐず伸のホームラン」山中恒(文)
「でえっかばあっか」いぬいとみこ(文)
「真じゅのはいった鏡もち」横田弘行(文)
「わらいガス」トラバース(原作)槙本ナナ子(文)
「大草原の新しい家」ワイルダー(原作)鳥越信(訳)
「風信器」大石真(文)
「未来都市」星新一(文)

 言うまでもなく、私が注目したのは星新一の作品「未来都市」です。27ページもあり、これはショートショートではなく短編ですね。
 タイトルに覚えはありません。もしや、単行本未収録作品では?
 さっそく読んでみました。
 西暦2000年――つまり、執筆当時(1960年)から40年後の世界を描いた未来予見小説です。
 主人公の明子は小学生で、両親との3人暮らし。父親は第5次火星調査隊の隊員で、現在は火星から地球へ帰還する途中です。
 一家の日常には、さまざまな未来の道具が登場します。
・テレビ電話。
未来都市.JPG・電話回線を使った病気の診察。
・空気自動車(「空気を地面に勢いよくふき出して、静かにゆれることなく進む」乗り物と説明されています。ホバークラフトですね)。
・自動調理機。
・壁の大きなカラーテレビ。
・地下のエスカレーター道路。
・TVゲーム(とは書かれていませんが)。
 などなど。
 母親が正体不明の病気にかかりますが、「カゼという病気でした。この病気はここ二十年のあいだ、ほとんどかかった人がいなかったので、われわれがまごついてしまったのです。カゼとわかれば心配ありません」ということで、取り寄せた薬で即全快。――というエピソードもあります。
あのころの未来.JPG 父親の乗ったロケットが謎の隕石に追跡され、その危機をいかに打開するか、というのが物語の中心になってはいますが、未来の日常生活を描くことに主体を置いた小説と言えるでしょう。
 この短編を私は読んだ記憶がなく、おそらく単行本未収録作品と思います。まあ、こういう内容ですから、物語が古くなることを嫌った星新一が単行本に入れなかったのは当然かもしれませんね。
 おっと。最相葉月『あのころの未来 星新一の預言』新潮社(03)/新潮文庫(05)には、ぜひ採り上げてほしかった作品ではあります。
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幕末古写真ジェネレーター

 田中哲弥さんのブログを読みに行ったら、ミョーに古臭い写真がアップされていました。
 ふむふむ、幕末古写真ジェネレーターというサイトがあって、そこではカラー写真を昔風のモノクロ写真に変換してくれるんですか。
 楽しそうなので、私もいろいろな写真で試してみましたが、ふと、もともと古臭い写真を変換したら、どうなるんだろうと思いまして……。
 何かいい素材はないかなと書庫をごそごそしていたら、古い新聞が目にとまりました。「萬朝報」の附録として連載された黒岩涙香『巌窟王』の合本です。その第1回(「萬朝報」大正13年3月23日号の附録)の表紙をスキャンし、昔風に変換してみました。
 左がスキャン画像、右が昔風に変換した写真です。
巌窟王(カラー).jpg 巌窟王(カラー)昔風.jpg
 ただのモノクロ・コピーにしか見えず……(苦笑)。
 ならばとモノクロでスキャンし、変換してみました。
 左がモノクロのスキャン画像、右がそれを昔風に変換したものです。
巌窟王(モノクロ).jpg 巌窟王(モノクロ)昔風.jpg
 ははは。無駄な時間を費やしてしまいました。

 無駄な時間といえば……。
 正月の『バスケットケース』シリーズ(全3作)に続いて、『グーリーズ』シリーズ(全4作)を観ました。不確かな記憶ですが、『グレムリン』が大ヒットし、それに便乗して製作された映画だったような……。
 第1作は以前に観たことがあり、まあまあ楽しめた印象が残っています。第2作以降は未鑑賞。
 う~~ん、第2作は悪くはないですが、第3作では悪ガキ青春コメディ映画と化し、第4作にいたっては、グーリーズは本筋とは関係なく、ただの狂言回しになっちゃってます。
 無駄な時間を過ごしてしまいました。
グーリーズ.JPG グーリーズ2.JPG グーリーズ3.JPG グーリーズ4.JPG
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〈異色作家短篇集〉作家の作品集リスト

 先ほど「シオドア・スタージョンの短編集」をアップして、ふと――
〈異色作家短篇集〉作家の作品集リスト、けっこう掲載したよなあ。誰を掲載して、誰が残っているんだろう。
 と思いました。
 アンソロジーを除くと、〈異色作家短篇集〉の作家は17人です。検索ボックスを使い、チェックしてみました。

異色作家短篇集1.jpg ロアルド・ダール
 スタンリイ・エリン
 ジャック・フィニイ
 チャールズ・ボーモント
 レイ・ブラッドベリ
 ジョン・コリア
 フレドリック・ブラウン
 ロバート・ブロック
 ジェイムズ・サーバー
異色作家短篇集2.jpg リチャード・マティスン
 ロバート・シェクリイ
 マルセル・エイメ
 シオドア・スタージョン
 デュ・モーリア
 レイ・ラッセル
 ジョルジュ・ランジュラン
 シャーリイ・ジャクスン

 過去記事へのリンクが貼ってあるのが、本ブログで作品集リストを掲載した作家です。残るは7人ですか。ショートショートの書き手として重要な作家が残っていますね。
 なるべく近いうちにリストを掲載したいと思います。

【追記】2010年2月9日
 記事「ジョン・コリアの短編集」をアップしました。

【追記2】2010年2月27日
 記事「リチャード・マティスンの短編集」をアップしました。

【追記3】2010年4月2日
 記事「ジャック・フィニイの短編集」をアップしました。

【追記4】2010年4月5日
 記事「エリン、ボーモント、ラッセル、デュ・モーリアの短編集」をアップしました。
 これで全17人、終了です。
 私の見逃している作品集がありましたら、どうぞご指摘いただきますよう、お願いいたします。
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シオドア・スタージョンの短編集

 早川書房〈異色作家短篇集〉に名を連ねている作家の作品集は、ショートショート集であるかどうかは関係なく、できれば手元に置いておきたいと思っています。
 先日、その一人であるシオドア・スタージョンの短編集『スタージョンは健在なり』サンリオSF文庫(83)を買いました。この本は創元SF文庫で『時間のかかる彫刻』として再刊されていますが、やはり元版が嬉しいですね。ささやかな喜びを感じています。
 お祝いに(笑)、スタージョンの短編集リストを掲載することにします。

『一角獣・多角獣』早川書房・異色作家短篇集(64)/早川書房・異色作家短篇集(05)*新装版
『奇妙な触合い』ハヤカワSFシリーズ(69)
『スタージョンは健在なり』サンリオSF文庫(83)/『時間のかかる彫刻』創元SF文庫(04)
『影よ、影よ、影の国』ソノラマ文庫海外シリーズ(84)
一角獣・多角獣.JPG 奇妙な触合い.JPG スタージョンは健在なり.JPG 影よ、影よ、影の国.JPG
『海を失った男』晶文社ミステリ(03)/河出文庫(08)
『不思議のひと触れ』河出書房新社・奇想コレクション(03)/河出文庫(09)
『輝く断片』河出書房新社・奇想コレクション(05)
『〔ウィジェット〕と〔ワジェット〕とボフ』河出書房新社・奇想コレクション(07)
海を失った男.JPG 不思議のひと触れ.JPG 輝く断片.JPG 〔ウィジェット〕と〔ワジェット〕とボフ.JPG

『スタージョンは健在なり』を買った日、青心社文庫『ウィアード(全4巻)』の抜けていた最後の1冊を買うことができました(→ここ)。
 2010年の古本ライフ、スタートはなかなか好調です。
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三橋美智也「壁」

 ちょっと前のことですが、伊藤潤二原作のTVドラマ「戦慄の旋律」を観ました。
 昨年9月15日の記事「伊藤潤二の映像化」にも書いたように、伊藤潤二原作の映画やドラマは概して今ひとつなんですが、これは面白かったです。死者の口ずさむスキャットの旋律が耳に残ります。
 ドラマを観終わって、むか~し、たぶん高校生のころにラジオで聴いた歌を思い出しました。下手なホラー映画顔負けの無気味な歌で、今でも印象に残っていますが、聴いたのはその1回きり。歌手もタイトルもうろ覚えです。
 確か三橋美智也だったよなあ。タイトルは「壁」だったような気がするけど……。
 そのときは、「ま、いっか」と放置していたのですが、やはり気になります。
 で、つい先ほど、あやふやな記憶を頼りにネット検索してみたら――
 おお、ありました、ありました。記憶の通り、三橋美智也「壁」です。しかも、You Tubeにアップされていました!

 いやあ、便利な世のなかになりましたねえ。
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鈴木秀と鈴木秀明

 愛読しているブログ「奇妙な世界の片隅で」で、ボブ・レマンの短編「窓」が紹介されていました。「SFマガジン」1982年2月号(283号)に掲載されただけで、単行本には収録されていないとのこと。
 このころ、「SFマガジン」は買ってはいましたが、あまり読まなくなっていて、この作品も読んでいないと思います。
 何だか非常に面白そうで、書庫をごそごそ。当該号を引っ張り出してきました。
 で、この「窓」について書くのかというと、そうではなくて……(笑)。
 去年8月4日の記事『妄想の祭典』で、以下のように書きました。
> 鈴木秀『妄想の祭典 ショート・ショート40』文芸社(08)を買いました。
> 先日、ネットで調べものをしていたとき、偶然この本のタイトルと著者名が目に
>飛び込んできたんですね。タイトルはともかく、著者名が気になって――
> この名前、どっかで見たことがあるような気がするなあ。星さんのショートショ
>ート・コンテストだったような気がするけど、う~~~ん、わからんなあ。『ショー
>トショートの広場』や「ショートショートランド」を全部チェックすれば、何かわかる
>かもしれないなあ。でも、面倒臭いなあ。
 この件に関しては、著者の鈴木秀さんからコメントをいただき、私の勘違いと判明しましたが、心のもやもやは残っていました。
SFマガジン283号.JPG ところが。ところがですね。
 手にした「SFマガジン」1982年2月号を眺めていましたら――
 ベスト・オブ・リーダーズ・ストーリイ「マルムシ」鈴木秀明
 なんて書かれたページが目に飛び込んできたんです。
 あ~、そうだったのか~。
 私が勘違いした原因がはっきりしました。要するに、「鈴木秀明」と「鈴木秀」を混同していたんですね。
〈リーダーズ・ストーリイ〉というのは「SFマガジン」で古くから行なわれているショートショート・コンテストです。鈴木秀明はこのコーナーの常連なのでした。
 もやもやが晴れ、すっきりしております(嬉)。

「奇妙な世界の片隅で」と言えば、上記の話題とは関係ないですが……。
 年末の記事では、マンガが紹介されていました。私が最も興味を惹かれたのは――
> 今年一番はまった漫画家といえば、笠辺哲なんですが、この人の作品はどれも
>面白かったです。たいてい不思議な道具が出て来て、それによって主人公たちが
>ドタバタに巻き込まれるというパターンが多いんですが、どれも絶妙なユーモアセ
>ンスで、笑えるんですよね。
 笠辺哲ですか。
 私、新しいマンガにはうとく、そんなマンガ家は知りませんが、紹介文を読むと、非常に興味をそそられます。
 で、ひょろんと見かけた『フライングガール(全2巻)』小学館・IKKI COMIX(06、07)を購入。さっそく読んでみたところ、まさに私好みの作風でした。
 まだほかにも何冊か著作があるようなので、機会があれば読みたいと思います。
フライングガール①.JPG フライングガール②.JPG
 あ、そうそう。
『フライングガール』を読み、細野不二彦『どっきりドクター(全4巻)』小学館・少年サンデーコミックス(81~82)を強烈に思い出しました。このころはマンガも手当たり次第に読んでいて、細野不二彦はお気に入りの一人でした。また読んでみようかしらん。
どっきりドクター①.JPG どっきりドクター②.JPG どっきりドクター③.JPG どっきりドクター④.JPG
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『エミー賞受賞記念 星新一ショートショート特集』

 昨年12月28日に放送されたNHK『エミー賞受賞記念 星新一ショートショート特集』をようやく観ました。全9作品。どれも再放送ですから、もちろん鑑賞済みですが、楽しく観ることができました。
 国際エミー賞の選考方法は知りませんけれど、この9作が選考の対象になったということなのでしょうか。
 NHKの公式ホームページを見に行きましたが、すでにページが削除されたらしく、見当たりませんでした。Wikipedia「星新一ショートショート」の項にも、この放送については触れられておらず……。
 データとして、『エミー賞受賞記念 星新一ショートショート特集』で放送された作品および本放送の放送日(すべて2008年)を記しておきます。

「ボッコちゃん」3月31日放送
「おーい でてこーい」6月30日放送
「不眠症」3月31日放送
「万能スパイ用品」8月25日放送
「アフターサービス」10月6日放送
「買収に応じます」6月2日放送
「ささやき」11月17日放送
「ずれ」9月29日放送
「不満」11月17日放送
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映画『バッド・バイオロジー 狂ったヤツらども』

 映画『バッド・バイオロジー 狂ったヤツらども』を観ました。一昨日の記事に書いた映画『バスケットケース』の監督であるヘネンロッターの最新作です。『バスケットケース3』以来16年ぶりの作品とのこと。
 特異な性器を持つ女と男の話でして、いちおうホラー映画に分類されるとは思いますけれど、ホラーなのかエロなのかギャグなのか……。要するに、ぐちゃぐちゃな映画です(笑)。
 そういうのは好きですから面白く鑑賞したんですが、それはそれとして、複雑な気分になりました。私が昔書いた小説と、かなり似ている部分があるんですよ。
スプラッタ・ラブ.JPG 私、シモネタSFを集中的に書いていた時期があります。1980年代の半ば、数年間で20編近く書いたでしょうか。1編書いてみたところ、けっこう好評でして、「同じような作品を」との依頼が続いたのでした。そのうちの8編を収録したのが『スプラッタ・ラブ』ケイブンシャ文庫(88)で、帯には“下半身につぎつぎ起る珍現象・怪現象!”と書かれています。その通り、そんな話ばかりを集めた短編集です。
バッド・バイオロジー 狂ったヤツらども』を観て、この本に収めた「放蕩息子」を思い出しました。類似点など詳細は書きませんけれど、特に後半の展開には、いやまあ、びっくり。
 ヘネンロッター監督、拙作を読んだのではないかしら(笑)。

 もっとも、この手の発想はさして珍しいものではなく、たとえばルイージ・マレルバの長編『プロタゴニスタ奇想譚』出帆社(76)。これ、笑いましたねえ。
 ルイージ・マレルバにはショートショート集もありますので、ついでに紹介しておきましょう。
『皇帝のバラ 幻想掌編集』出帆社(76)
マレルバ童話集1 スーパーでかぶた』松籟社(86)
プロタゴニスタ奇想譚.JPG 皇帝のバラ.JPG スーパーでかぶた.JPG
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マイブーム

 一昨日に続いて、「中日新聞」から――
 今日(1月6日)の朝刊に掲載されたコラムです。

ひもとく.JPG
 あらら。「マイブーム」は誤用ですか。私、何も気にせずに――「私の(個人的な)急激な流行」という意味で使っています。言われてみれば、確かに「流行」は世間に広まってこそのものですから、「個人的な流行」というものは存在しませんね。
 う~~む、しかし……。
 こういうのは誤用というより、「マイ」が付くことによって生まれた新しい日本語として認めてもいいのではないか、なんて思います。和製英語って、そんなものですし。
 ふと思い出し、書棚から坂田俊策『NHK カタカナ英語うそ・ほんと』日本放送出版協会(88)を取り出しました。
「はじめに」から何箇所か引用します。
カタカナ英語うそ・ほんと.JPG
・この本は、私たちが日常よく使うカタカナ英語についての読みものです。とくにカタカナ英語と元の英語の間の「ずれ」が話の中心になっています。
・その「ずれ」の第一は発音です。
・カタカナ英語は意味の上でも元の英語との間に「ずれ」があります。
・また、カタカナ語の中には言語が英語ではないものもあります。

 これを読んだだけでも、だいたいの内容がおわかりいただけると思います。
「中日新聞」のコラムでも触れられている「マイ・ホーム」に始まり、「アパート」「マンション」「3LDK」「トイレ」……。多くのカタカナ語が採り上げられています。
 へえ、英語としての本来の意味はそうなのか。――と目から鱗の連続ですが、だからと言って、本来の意味で使おうなんて思いません。元の英語の意味とは違っていても、そういう日本語として使われているのですから、それでいいと思うからです。
 ご存じの方も多いと思いますが、「マイブーム」はみうらじゅんによる造語です。『NHK カタカナ英語うそ・ほんと』の発行された1988年には生まれていなかった言葉ですから、この本には採り上げられていませんが、いま同じような本が出版されたら、採り上げられるでしょうね。

 ついでに、最近読んだ日本語本を紹介しましょう。
小学生のための「正しい日本語」トレーニング.JPG 生越嘉治『小学生のための「正しい日本語」トレーニング 上級編』あすなろ書房(00)です。タイトル通り、小学生を対象とした本なんですが、これがまた、大人が読んでも面白い内容になっています。
 いくつか例を挙げますと――

・「お買い得」と「お徳用」どっちがトク?
 へえ、「徳」にも「利益・儲け」という意味があったのですか。知りませんでした。
・「一つずつ」か? 「一つづつ」か?
 もちろん正しくは「一つずつ」ですが、この間違い、よく目にしますねえ。
・「週末」は土曜日? 日曜日?
 これ、ずっと疑問に思っていました。どうやら、はっきりとは決まっていないようです。
・「おざなり」と「なおざり」 どこがちがうか
 理解してはいますけれど、いざ使うときには、いささか迷ってしまいます。
・「うそをつけ」は「うそをつくな」?
 元々は「嘘をつきたければ、いくらでも嘘をつけ。ちゃんとわかっているぞ」といった言葉だったのが省略されて「嘘をつけ」になったのだそうです。(→4月8日の記事「一行物語」のコメント欄を参照)
・手を「こまねく」か「こまぬく」か?
 正しくは「こまぬく」です。30年近く前ですが、デビューして間もないころ、編集者に間違いを指摘され、驚いたことを思い出しました。とはいえ、「こまぬく」なんて書いたら逆に誤植と思われそうなので、以後も「こまねく」と書いていますが。
・「かってない」か「かつてない」か?
 正しくは「かつて」です。これも「一つづつ」と同様、よく間違いを目にします。

 とまあ、こんな内容です。
 いやあ、日本語って楽しいですねえ。大好きです。
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映画『バスケットケース』

 正月早々、なに観てんねん? というツッコミがはいりそうですが……。
 映画『バスケットケース』全3作を観ました。かなり有名なカルト・ホラーの怪作です。シャム双生児の悲哀と兄弟愛、そして復讐……。と書くと、深刻な内容と思われるかもしれませんけれど、そういう映画ではないです。
 遥か昔に第1作だけは観ましたが、あとの2作は未鑑賞でした。第1作もうろ覚えですから、最初から順番に観て――
 うはっ、こんな展開になっていたとは……。
 第1作でも若干その傾向はありましたが、だんだんギャグとしか思えない映像が増えてきて、第3作はもはやスラプスティック・コメディ(笑)。
 呆れつつも、楽しく観てしまいました。
バスケットケース.jpg バスケットケース2.jpg バスケットケース3.jpg
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第5回300文字小説賞

300文字小説.JPG 名古屋に転居以来、地元紙「中日新聞」を購読しています。
 楽しみのひとつは、サンデー版に掲載される川又千秋監修「300文字小説」です。読者が投稿した300字以内の小説を川又千秋が選考し、毎週3編ずつ掲載。なかには、「おっ」と目を惹く作品もあったりして、楽しませてもらっています。
 昨日(1月3日)の朝刊では、第5回300文字小説賞の発表がありました。最優秀作1編と優秀作3編。昨年5月から10月に投稿された4288編(!)から選ばれた作品です。
 最優秀作に選ばれたのは池井ゆみ「日本語会話資格」。――日本語の乱れを風刺した作品で、言うまでもありませんが、私はこういうのが大好きです。300文字以内という制限のなかで、うまくまとめていますねえ。感心しました。
「テレビで、若いタレントの話し言葉があまりに乱暴で、それをヒントにしました」とのこと。ほんと、よくわかります(若いタレントだけではなく、いわゆる文化人と言われる人たちの日本語もひどいですけれど)。また、本紙の「この人」欄にも採り上げられていて、「日本語の言葉遣いには特に関心が高い」と書かれています。
 今後、何に目をつけ、どんな作品を書かれるのか、非常に楽しみです。

 なお、「日本語会話資格」および受賞者の喜びの声はここで読めます。
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阿刀田高のショートショート集

 今日は阿刀田高のショートショート集リストを掲載します。言わずと知れた、日本ショートショート界の重鎮です。昨日の都筑道夫もそうですが、もっと早くにリストを掲載すべき作家でした。

リストを見る。


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都筑道夫のショートショート集

 新年の決意も新たに、今日は都筑道夫のショートショート集リストを掲載します(ショートショートを数多く収録する短編集も含む)。
 都筑道夫に関しては、何も説明する必要はないでしょう。星新一とともに、ショートショートの黎明期から日本のショートショート界を支え続けた作家です。

リストを見る。


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謹賀新年

2010年.jpg 新しい年を迎えました。2010年ですか。子どものころは、遠い未来だったのですが……。
 昨年2月末、先の見えないままにスタートしたブログは11ヶ月目に突入しました。今年も気楽に、思いつくままに書いていきたいと思っています。
 どうぞよろしくお願いいたします。
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