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アポリネールの短編集

 ギヨーム・アポリネール『ヒルデスハイムの薔薇』角川文庫(61)を買いました。短編集『異端教祖株式会社』の異タイトル版です。
 これまで私は現物を見たことがなく、もしかしたら作品異同があるかも、という危惧がありましたが、同一内容と確認できました。
 アポリネールは詩人として有名ですけれど、ショートショートと言えるような短い小説もたくさん書いています。さまざまなアンソロジーに収録されている「オノレ・シュブラックの失踪」など、まさに傑作ショートショートですね。
 今日はアポリネールの短編集リストを掲載することにしました。短編のほとんどは、極めて短いです。

『アポリネール 詩と短篇小説集』大学書林・語学文庫(57)
『ヒルデスハイムの薔薇』角川文庫(61)→『異端教祖株式会社』
『アポリネール短篇傑作集』大学書林・語学文庫(69)
『異端教祖株式会社』晶文社(72)/講談社文庫(74)/白水uブックス(89)
ヒルデスハイムの薔薇.JPG 異端教祖株式会社(晶文社).JPG 異端教祖株式会社(講談社文庫).JPG 異端教祖株式会社(uブックス).JPG
『虐殺された詩人』白水社(75)/講談社文庫(77)/海苑社・文学の迷宮(93)/講談社文芸文庫(00)
『アポリネール傑作短篇集』福武文庫(87)
『アポリネールのコント』大学書林(93)
虐殺された詩人(白水社).JPG 虐殺された詩人(講談社文庫).JPG 虐殺された詩人(海苑社).JPG アポリネール傑作短篇集.JPG
 全集――紀伊国屋書店(全1巻/1959年刊)と青土社(全4巻/1979年刊)も出ていますが、割愛しました。
 大学書林から出ている3冊は、実は私は未所有&現物未確認です。
 大学書林のホームページを見ますと――

『アポリネール 詩と短篇小説集』新書・130ページ
アポリネールの作品中からの絶唱「ミラボー橋」ほか二篇と、名作「ヒルデスハイムの薔薇」ほか三篇を選び、正確・詳細な訳注を施した初・中級向きの好読物。
『アポリネール短篇傑作集』新書・112ページ
アポリネール独特の諷刺と機智に富んだ短編6篇を選び、語学的な注と訳をつけた。中級学習者の読物として最適。
『アポリネールのコント』B6・226ページ
初学者講読のための自習書。詩人として有名なアポリネールの短編集”異端教祖株式会社”よりオノル・シュブラックの失踪、アムステルダムの水夫の2編を選び、(39/43区分)原文、日本語訳、語彙、注釈、全文順に配列、文法事項復習付き。

 ――とのこと。
 う~~ん。ショートショート・コレクターとしても、ここまで手を伸ばすのは躊躇してしまいます。
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『ドルーピー DVD BOX』

 先日、〈続・半村良のお客になる会〉の会報「赤き酒場」384号(2009年12月号)を読んでいたら、そのお便り欄で『ドルーピー DVD BOX』が紹介されていました。
ドルーピー.JPG>天国で男が自分の人生を猛烈なスラングと慣用句で話し、
>それをそのとおり絵にした「へんな体験記」という作品も
>入っています。字幕ではどう考えても翻訳不能。高井信さ
>んの「シミリ現象」をアニメにして、日本語のわからない
>アメリカ人に見せるようなもの。
 と書かれています。めちゃ気になるではないですか。さっそくネットで注文し、ついさっきDVDが届きました。
 まずは「へんな体験記」を鑑賞。
 おお、なるほど。確かに、お便り投稿者が書いている通りですね。「翻訳不能」という点に関しても、まさに同感します。
 たとえば――
 字幕は「外に出たら どしゃぶりで」、画面では犬や猫が空から降ってくる。「すっかりブルーになったよ」で、男の全身が(衣服も)青くなる……。
 私も「シミリ現象」を思い出してしまいました。
 2枚組のDVD(197分)には、アニメが27本も収録されています。不条理ギャグが満載らしく、観るのが楽しみです。
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夢枕獏のショートショート集

 先日の記事「映画『ボディ・クッキング』」で、映画『ウィッシュマスター』シリーズに触れました。出てくるのは悪魔ではなくてジンですが、〈悪魔との契約〉ものの一種と言えるでしょう。
 ジンも悪魔と同じく、人間の願いを叶えてくれますが、その叶え方ときたら、いやらしさの極致! どんなことを願っても、結局は不幸な目に遭う(ほとんどの場合、殺される)んです。曲解するにも程がある(笑)。
 で、ふと思い出したのが、夢枕獏のショートショート「悪魔と契約―ホシヅルの日に―」です。掲載誌は「小説すばる」2009年11月号。
小説すばる.JPG この号は「ストレンジ・ワールドへようこそ!」という特集を組んでいます。特集内に「九つの奇妙な掌編」として9編のショートショートが掲載されていて、夢枕獏作品はそのうちの1編です。
 青年が悪魔に出会い、「金持ちになる」という話になります。これはよくあるパターンですが……。
「犯罪者にならずに金持ちになる方法はあるんだ」と悪魔。
「ほんとうに?」と青年。
「よし、じゃ、ふたつ目の願いはそれだな」
 と悪魔は消え、その青年の銀行口座には20億以上の大金が……。
 青年が「ぼくはこんなこと頼んでない」と言うと、悪魔は、
「おや、そうだったのか。では、これをやめるというのがふたつ目の願いということでどうだ」
「この二〇億円は?」
「しかたがない。それは、おまえさんのものでいい」
 この言葉で、ぶっ飛びました。結果的には、青年が大金を願って悪魔がそれを叶えたのと同じことなんですが、一般的なイメージの悪魔でしたら、願いの取り消しと同時に金も消し去ってしまうところです。
 いいやつですねえ、この悪魔。『ウィッシュマスター』のジンとはえらい違いです。
 もちろん、こういう悪魔だからこその結末が用意されているわけで、読み終わって、「なるほど」と納得しました。

 以下、夢枕獏のショートショート集リストです。
『カエルの死 タイポグラフィクション』光風社出版(85)
 タイポグラフィクションを小説と見るか、悩むところではありますが、一応。
『半獣神』光風社出版(85)/角川文庫(86)
『悪夢展覧会』徳間書店(85)/徳間文庫(88)
『奇譚草子』講談社(88)/講談社文庫(91)/文春文庫(04)
カエルの死.JPG 半獣神.JPG 悪夢展覧会.JPG 奇譚草子.JPG
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矢野徹のショートショート集

 昨日の流れで、今日は矢野徹のショートショート集を紹介します。
 小説家・矢野徹の真骨頂は骨太の冒険小説でしょうが、数多くのショートショートも書いています。
 ショートショート集は以下の2冊です。
『王女の宝物蔵』文化出版局・FICTION NOW(75)
 ショートショート26編収録。
『フロリダ超能力集落』角川文庫(81)
 中編「太平洋エスパー戦争」+ショートショート14編収録。
王女の宝物蔵.JPG フロリダ超能力集落.JPG
 矢野徹のショートショートの多くは、「別冊ビッグコミック」の「特集 ゴルゴ13シリーズ」に掲載されました。(詳細は「さいとう・たかを【別冊ビッグコミック 特集 ゴルゴ13シリーズ】連載 矢野徹 ショートショート全リスト」を)
 その作品の一部は2冊のショートショート集に収められていますが、単行本未収録の作品も数多く残されています。どこかの出版社でまとめてくれないかなと思っています。
ビッグコミック.JPG あ、そうそう。
 単行本未収録のショートショートのなかには、こんな怪作もあります。タイトルは「ノックの音が」――「別冊ビッグコミック」№120(1998年9月13日発行)に掲載されたものです。
「ノックの音が」と言えば当然、星新一を想起しますが、この矢野徹作品は……(絶句!)。内容は書きませんけど、ほんと、いいんかいなと呆れましたよ(笑)。

 最後に、お宝自慢をしちゃいます。
『甘美な謎 エロチック・サイエンス』あまとりあ社(58)――矢野徹の2冊目の著作にして、初めての短編集です。
 30年近く前と思いますが、矢野さんのお宅に伺う機会があったときに持参し、サインをいただきました。私の蔵書のなかではトップクラスのお宝です。
甘美な謎.jpg サイン.jpg
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『宇宙塵版 SFアトランダム+』

 来年1月2日放送予定の『星新一ショートショートスペシャル』ですが、NHKホームページに詳細が発表されていました。→こちら

 さて。
 矢野徹『宇宙塵版 SFアトランダム+』星海企業・記録出版室(09)を買いました。7月4日の記事『蝿』で『宇宙塵版 SFアトランダム』を紹介しましたが、その増補版で、SF同人誌「宇宙塵」に連載(15、17、18、21、22号)された小説「土の塵」が新たに収録されています。
「土の塵」は長編『地球0年』立風書房(69)/ハヤカワSF文庫(73)/角川文庫(78)の元になった作品とのこと。私は矢野徹の小説の大ファンで、もちろん『地球0年』も大好き! 「宇宙塵」はけっこう所有していますが、「土の塵」掲載号は2冊(17号と21号)しか持っていなくて、この作品を読むことができませんでした。読みたかったのですよ。>「土の塵」
 こういうファン活動は、本当にありがたいですね。発行者に感謝感謝です。
SFアトランダム+.jpg 地球0年.jpg 宇宙塵17号.JPG 宇宙塵21号.JPG
 星海企業では、矢野徹作品目録も発行しています。『七十七 矢野徹先生の出版図書目録』(00)と、その改訂版『みちしるべ―矢野先生の作品目録―』(05)です。これまた、ファン出版ならでは、と思います。
 興味のある方は、星海企業のHPをご覧ください。
七十七.JPG みちしるべ.jpg
 なお――
 この記事を書くために古い「宇宙塵」を眺めていましたら、あら、こんなところに……。
 8月26日の記事「最も短いホラー」に【追記】を書きました。
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映画『ボディ・クッキング』

 映画『ボディ・クッキング ―母体蘇生―』を観ました。
ボディ・クッキング.JPG 最愛の母親を失って悲しみに暮れる青年の前に、「母親を生き返らせてあげよう」という男が現われる。もちろん青年は蘇生を依頼したが、生き返った母親はまるっきり性格が変わっていて、奇矯な行動しまくり。挙句、生命を維持するためにゴキブリ食らうは犬食らうは……。最後は結局、「母を墓に戻してくれ」。
 あは。ジェイコブス「猿の手」ではないですか(笑)。あっちは純然たる恐怖小説で、こっちはホラー・コメディ映画。いや、ホラー風味は少なくて、私の感覚ではほとんどコメディ映画ですね。テイストは全く違うんですが、非常に楽しく観ることができました。

ウィッシュマスター.JPG ふと、ウェス・クレイヴンの『ウィッシュマスター』にも「猿の手」を想起させるエピソード(金が欲しいと願ったら、母親が飛行機事故で死に、保険金が手にはいる)があったことを思い出しました。ウェス・クレイヴンと言えば、何と言っても『エルム街の悪夢』です。初めて観たときには度肝を抜かれたものですが、『ウィッシュマスター』もそれに劣らない傑作と思います。
 この作品はシリーズ化されています。
『ウィッシュマスター』1997年
『WISHMASTER スーペリア』1999年
『WISHMASTER リダックス』2001年
『ブラッドシェッド』2002年
 第3作『WISHMASTER リダックス』は未鑑賞。ほかの3作、どれも面白かったです。

【追記】
『ウィッシュマスター』は、出てくるのは悪魔ではなくてジンですが、一種の〈悪魔との契約〉テーマと言えるでしょう。悪魔と人間の知恵比べ、好きですねえ。
 デビューして間もなく、〈悪魔との契約〉小説を続けざまに書いていた時期があります。
 私の〈悪魔との契約〉リストを掲載しちゃいましょう。

インプリンティングの妙薬.JPG◎最後の願い――「SFアドベンチャー」1981年8月号
◎最後の賭け――「SFアドベンチャー」1981年9月号
◎最後の望み――「SFアドベンチャー」1981年11月号
  以上3編、『インプリンティングの妙薬』ソノラマ文庫(91)に収録。
◎美しい悪魔――「小説推理」1981年11月号
  『スプラッタ・ラブ』ケイブンシャ文庫(88)に収録。「よけいなお世話」と改題。
◎おくゆかしい願い――「SFマガジン」1982年1月号
スプラッタ・ラブ.JPG  『うるさい宇宙船』集英社文庫コバルトシリーズ(83)に収録
◎回収の日――『銀河の夢』集英社文庫コバルトシリーズ(83)
  『超能力パニック』講談社Jノベルス(87)に収録
◎空白の契約――「小説春秋」1984年3月号
  『夢中の人生』講談社(88)に収録。
◎ハッピーエンドの妙薬――「獅子王」1990年11月号
  連作〈インプリンティングの妙薬〉の最終話。『インプリンティングの妙薬』ソノラマ文庫(91)に収録。
超能力パニック.JPG◎幸運ホテル――「小説CLUB」1999年5月号
  『ダブル・ディケイド』私家版(99)に収録。

 以下、亜流作品ですが――
◎記憶喪失の男――「奇想天外」1981年2月号
  単行本未収録。
◎春を買う女――「小説CLUB」1989年3月号
  『ショートショートで日本語をあそぼう』ちくま文庫(03)に収録。
魔法の豚足.JPG
【追記2】12月22日
〈悪魔との契約〉ではありませんけれども、「魔法の豚足」という作品もあります(『ソード・ワールド・ノベル 魔法の豚足』富士見ファンタジア文庫(94)に収録)。
 3つの願いを叶えるという魔力が封じ込められた豚足の話です。
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『日本SF精神史』

 珍しく、新刊を読んでから紹介します。――長山靖生『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』河出ブックス(09)です。
日本SF精神史.JPG 著者は本書冒頭で「先行研究によって明らかにされた先駆的なSF作品をつなげて、歴史化するのが私の願いだ」と書いています(8ページ)。言ってしまえば、「点」を「線」にする作業です。
 本書では、1850年代から1975年ごろまでの日本SFの歴史が書かれています。100年以上の歴史をわずか200ページあまりの本で詳述するのは、はっきり言って無理です。ここまでコンパクトにまとめるには、取捨選択の作業が必要となってきます。どれだけ厖大な資料を背後に持ち、本書は書かれたのか……。想像すると、気が遠くなります。
 私は一時期、日本の古典SFにハマっていたことがありました。「SFマガジン」に連載されていた横田順彌「日本SFこてん古典」の影響です。関連記事はできる限り読むようにしていましたし、自分自身でも本を集めていました。(こちらの記事にも、ちょろっと書きました)
 私みたいな人間からすると、本書に書かれている内容の多くは、「どっかで読んだなあ」なんですが、その知識はあくまでも断片的なものです。こういう通史的な書き方で呈示されると、また新たな面が見えてきます。
懐かしい未来.jpg また書影フェチとしては、掲載されている書影を眺めているだけでも楽しめました。「SFマガジン」創刊号(1960年2月号)の書影(195ページ)には何と帯も付いていて、おおっ!
 SF初心者からマニアックなファンまで、すべてのSFファンにぜひ読んでいただきたい本です。
 長山靖生には『懐かしい未来 甦る明治・大正・昭和の未来小説』中央公論新社(01)という編著もあり、こちらは詳細な解説付きのアンソロジーです。『日本SF精神史』の姉妹本と言ってもいいかもしれませんね。併せて、お勧めしておきます。
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古典新訳文庫

 A・E・コッパード『天来の美酒/消えちゃった』光文社古典新訳文庫(09)を買いました。『郵便局と蛇』国書刊行会・魔法の本棚(96)に続く、2冊目の邦訳短編集です。
 コッパードという作家を知ったのは遥か昔、たぶん高校生のころだったと思います。当時は邦訳短編集も出ていなくて、雑誌やアンソロジーで数編の作品を読んだだけなのに、その名前は強く心に残ったものでした。
天来の美酒/消えちゃった.JPG この奇妙な魅力を持つ作家の短編集が文庫本という形で、気楽に手に取れるようになったんですねえ。今回の短編集には11編収録。ショートショートと言えそうな長さの作品もいくつかあり、読むのが楽しみです。
 コッパードに限らず、光文社古典新訳文庫は「え? こんな作家の本を出すの?」と驚くような短編集を次々に出してくれています。
 なかでも、イタリア幻想短編集の3冊――ジャンニ・ロダーリ『猫とともに去りぬ』(06)、ディーノ・ブッツァーティ『神を見た犬』(07)、プリーモ・レーヴィ『天使の蝶』(08)には驚きましたし、嬉しかったです。特にブッツァーティはショートショートの見地からも重要な作家と思います。
 ほかにも、シュペルヴィエル『海に住む少女』(06)、O・ヘンリー『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編』(07)、アーサー・マッケン『白魔』(09)……。いやあ、嬉しくなりますねえ。(O・ヘンリーは今さら感がありますが)
 光文社古典新訳文庫の今後のラインナップに、大いに期待しています。
猫とともに去りぬ.JPG 神を見た犬.JPG 天使の蝶.JPG 白魔.JPG
 冒頭に、コッパードの最初の邦訳短編集『郵便局と蛇』に触れました。国書刊行会の〈魔法の本棚〉の1冊です。洒落た造本で、値段はかなり高め。コッパードのような作家の本って、こういう叢書でしか読めないものだと思っていました。
 最後に、〈魔法の本棚〉全6巻のリストを掲載しておきます。現在は比較的容易に入手できますが、何年かのちには入手困難になるかも、です。
◎A・E・コッパード『郵便局と蛇』(96)
◎ヨナス・リー『漁師とドラウグ』(96)
◎H・R・ウエイクフィールド『赤い館』(96)
◎リチャード・ミドルトン『幽霊船』(97)
◎ロバート・エイクマン『奥の部屋』(97)
◎アレクサンドル・グリーン『消えた太陽』(99)
郵便局と蛇.JPG 漁師とドラウグ.JPG 赤い館.JPG
幽霊船.JPG 奥の部屋.JPG 消えた太陽.JPG
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『ぼくたちのポケット』異装版

 角川文庫の眉村卓作品を眺めていて(理由は、2日前の記事「眉村卓のエッセイ集」のコメント欄を参照)、ずっと頭の片隅にあった疑問が甦りました。
 まずは、下の写真をご覧ください。
ぼくたちのポケット(表紙).jpg
ぼくたちのポケット.JPG 何年か前、神戸の古本屋で見かけて、「なんだ、これは?」と購入した本のカバー写真です。眉村さんの著作はだいたい把握しているつもりでしたが、こんな本は見たことがありません。
 中身を確認すると、本体は眉村さんのショートショート集『ぼくたちのポケット』角川文庫(80)そのものでした。違っているのはカバーだけです。(本来の角川文庫のカバーは右の写真)
 カバー袖には眉村さんと、たぶんラジオ局のディレクターと思われる人の文章が掲載されてます。
ぼくたちのポケット(袖1).JPG ぼくたちのポケット(袖2).JPG
 これを読めば、眉村さんがパーソナリティーをしていたラジオ番組『男のポケット』の放送100回を記念して作製された特製カバーということはわかります。リスナー・プレゼント用に作られたと思われますが、これは推測に過ぎず、ぜひとも正確な由来を知っておきたいと思っています。
 拙ブログの読者の方々のなかには『男のポケット』のリスナーだった方もおられるかと思います。この異装版について何かご存じでしたら、ご教示をお願いします。
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星新一の長編

 昨日の記事「星新一のノンフィクション」に続き、今日は星新一の長編(中編集、戯曲を含む)をまとめてみました。ノンフィクション作品は割愛しています。

『気まぐれ指数』新潮社(63)/新潮文庫(73)/『気まぐれ指数 ノックの音が』新潮社・星新一の作品集(74)
『夢魔の標的』早川書房・日本SFシリーズ(64)/ハヤカワJA文庫(73)/『夢魔の標的 声の網』新潮社・星新一の作品集(74)/新潮文庫(77)
『宇宙の声』毎日新聞SFシリーズ ジュニアー版(69)/角川文庫(76)
 中編「宇宙の声」「まぼろしの星」を収録。
 今年、角川つばさ文庫から『まぼろしの星』『宇宙の声』が刊行されました。それぞれ、表題作の中編にショートショート(前者は4編、後者は10編)を加えた内容です。毎日新聞社版『宇宙の声』は未所有ですので、代わりに、この2冊の書影をアップしておきます。
気まぐれ指数.JPG 夢魔の標的.JPG まぼろしの星.JPG 宇宙の声.JPG
『ほら男爵 現代の冒険』新潮社(70)/新潮文庫(73)/『ほら男爵 現代の冒険 なりそこない王子』新潮社・星新一の作品集(75)
 連作長編。
『声の網』講談社(70)/講談社文庫(73)/『夢魔の標的 声の網』新潮社・星新一の作品集(74)/角川文庫(85)
 角川文庫版は、初版時の解説は各務三郎でしたが、2006年の改版発行にあたって恩田陸に変更されました。
『だれも知らない国で』新潮少年文庫(71)/『ブランコのむこうで にぎやかな部屋 気まぐれロボット』新潮社・星新一の作品集(75)/『ブランコのむこうで』新潮文庫(78)
〈星新一の作品集〉に収録される際、『ブランコのむこうで』と改題されました。
『にぎやかな部屋』新潮社・書下ろし新潮劇場(72)/『ブランコのむこうで にぎやかな部屋』新潮社・星新一の作品集(75)/新潮文庫(80)
 戯曲。
ほら男爵現代の冒険.JPG 声の網.JPG だれも知らない国で.JPG にぎやかな部屋.JPG
宇宙の声.jpg
【追記】2011年11月25日
『宇宙の声』毎日新聞SFシリーズ ジュニアー版(69)を入手しました。
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星新一のノンフィクション

「星新一公式サイト」より――
>国際エミー賞を受賞したNHK「星新一ショートショート特集」の再放送が決まりました。
>12月28日夜11時45分より総合テレビ。
>新作6話を含めた「星新一ショートショートスペシャル」は、1月2日夜11時10分より
>NHK総合テレビで放送になります。
 新作6話ですか。これは楽しみですねえ。録画予約を忘れないようにしないと。

 ということで――
 毎度のことながら、何が「ということで」なのかわかりませんが、今日は昨日の眉村卓に続いて、星新一のエッセイ集リストを掲載しようと思い立ちました。ショートショートの収録されたエッセイ集もありますし、星新一ならではの“ものの見方”はショートショートに通ずるものがあります。
 そう思ってリストアップを始めたのですが、エッセイではないノンフィクションの著作(科学解説書や伝記など)も多く、取捨選択に迷ってしまいました。――ならば、ノンフィクション・リストにしてしまおう。
 そんなわけで、星新一のノンフィクション・リストです。

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眉村卓のエッセイ集

 しばらく更新が滞っていました。
 師走なんです。何かと慌しく……。
「師走だなあ。ぼくはきみといると、いつも師走なんだ」などと、わけのわからないフレーズを思い出しつつ――

 拙ブログとほとんどリンク関係にある「ヘリコニア談話室」(眉村卓応援サイトの掲示板)を読んだら、管理人の大熊さんが眉村卓のエッセイ集について書かれていました。
 言わずもがなですが、私も眉村さんのエッセイが大好きです。さまざまな示唆に富んでいて、それが面白いのはもちろんのこと、読んでいて、ほんわかした気分になるんですね。
 何だか読み返したくなって、書庫を漁ってきました。
 せっかく手元に本を集めましたので、眉村卓エッセイ集リストを掲載したいと思います。

出たとこまかせON AIR.JPG ぎやまんと機械.JPG おしゃべり迷路.JPG 照りかげりの風景.JPG
『出たとこまかせ ON AIR』立風書房(76)/角川文庫(79)
『ぎやまんと機械』PHP研究所(77)/角川文庫(81)
 全5章で、各章の最後にはショートショートも。
『おしゃべり迷路』角川書店(79)/角川文庫(81)
『ぼくたちのポケット』角川文庫(80)
 帯や袖の紹介文には“エッセイ&ショートショート”と書かれています。確かに、各編の前に短い文章が添えられていますが、これに関して眉村卓は「あとがき」で、「ディレクターはエッセイと称するが、エッセイではないし、まして詩ではなし……はて、何であろう」と書いています。私もエッセイではないと思います。
 なお、この本の続編である『最後のポケット』角川文庫(85)も“名作エッセイ&ショートショート満載”と紹介されていますが、こちらには『ぼくたちのポケット』に添えられていたような短い文章はなく、はて?
『おしゃべり各駅停車』角川書店(81)/角川文庫(84)
 ショートショート集ですが、各作品の冒頭に前説(エッセイ)がつけられています。
『照りかげりの風景』廣済堂(81)
『こんにちは、花子さん』勁文社(89)/ケイブンシャ文庫(91)
 ショートショート+連作エッセイ。
『頑張って、太郎さん』勁文社(89)/ケイブンシャ文庫(92)
 ショートショート+エッセイ。
大阪の街角.JPG眉村卓SEMBAエッセイ 大阪の街角』三一書房(95)
 帯に“大阪在住のSF作家・眉村卓が、その風景の変貌に目を瞠りながら、街への想いを身辺雑記に托して書きつづけられた最初の好エッセイ集である”と書かれています。言いたいこと、わからないではないですけれど……。
 ついでに書いておくと、この本に収録されている「アイデアの成立」は『ショートショートの世界』に引用させていただいています(142~143ページ)。
『妻に捧げた1778話』新潮選書(04)
 エッセイ+ショートショート。

 以上。
 抜けはないと思いますが、自信はありません。
 こうして眺めてみると、眉村さんのエッセイって、見事にショートショートとクロスオーバーしているんですね。
 ショートショート集に関しては5月27日の記事「眉村卓のショートショート集」でまとめてありますので、ご参考に。ここに掲載していない書影も見られます。
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『140字の物語』

 たまに、【追記】という形で過去の記事を補足することがあります。先ほど、7月22日の記事『怪奇日蝕』に【追記】を書きました。こういう場合、いちいちお知らせしていないのですが、今回、古本マニアの方々のために、ここに書いておくことにしました。
 あ、ショートショートとは関係ありませんし、健全な読者の方々には全く興味がないような補足です(笑)。

 さて、本題です。
140字の物語.JPGTwitter小説集 140字の物語』ディスカバー・トゥエンティワン(09)を買いました。
 Twitterというものが流行っていることは知っています。ブログの一種ですが、最大でも140字しか発信できず、その手軽さがウケているとのこと。
 私はTwitter自体にはあまり興味はなく、今のところ参加するつもりはありませんけれど、140字以内で書かれた小説となりますと、がぜん興味が湧きます。――140字で小説なんて書けるのかなあ。
 私自身、短い小説をたくさん書いてきまして、なかには140字以内の作品もありますけれど、それらはあくまでも偶発的な産物であって、140字以内という制限で書いたものではありません。
 この本の存在を知り、まず思い出したのは、川又千秋が提唱し、実践を続けている〈ワンショット・ノベル(三百字小説)〉でした。
 以下、『ショートショートの世界』から引用します(108~110ページ)。

 スティーヴ・モス/ジョン・M・ダニエル編、浅倉久志選訳『極短小説』(新潮文庫04)は、アメリカで行なわれたコンテストの傑作集です。その名の通り、五十五語以内(翻訳では二百字以内)で書かれた短い小説ばかりが収められています。
極短小説.JPG 浅倉久志の「訳者あとがき」によると、一九八七年、アメリカの週刊新聞「ニュー・タイムズ」の編集者スティーヴ・モスによって始められ、年に一回の募集で、現在も続けられているとのことです。
 帯の惹句には“ショートショートショート”“世界でもっとも短い小説集”と書かれています。ここまで短くなると、ショートショートというよりジョークに近いような気もしますが……。
「定義」を述べた際にも少し触れた〈ワンショット・ノベル(三百字小説)〉は、川又千秋がこの本に刺激を受けて開始した試みです。『三百字小説』(前出)の「前口上」で、編著者である川又千秋は「日本語の二〇〇文字は、思いのほか窮屈。作品が、どうしても小咄というか、パーティ・ジョーク風になってしまう。/そこで、二五〇、三〇〇、四〇〇文字……など、レギュレーションを変えながら試作を続けた結果、落ち着いた文字数が三〇〇文字。このサイズだと、さほど無理せず、ある程度、小説らしい描写も交えてアイデアを咀嚼できることがわかってきたのだ」と述べています。二百字と三百字では、百字しか違わないのですが、しかし見方を変えれば一・五倍の長さでもあります。この差は大きいようで、確かに川又千秋の言う通り、「小説」になっています。

 はっきり言って、300字でもかなり厳しいです。その半分以下の140字となると、もはや小説としての体をなす作品を書くのは至難の業ではないかと思いますが、ともあれ読んでみることにしました。
 う~~~ん、何と言いましょうか、物語の断片? 断想? スケッチ? アイデア・メモ?
 発想が面白く、楽しめる作品もありますけれど、これを小説と認めるのは、私には抵抗がありますねえ。
 アイデアを小説にするには、それにふさわしい枚数が必要だと思います。
 140字以内で書くのがふさわしいアイデアならば、それもオーケー。でも、どうしてこのアイデアを140字で書いちゃうかなあ。もったいないなあ。字数制限がなければ、もっと面白くなるのに……。
 そんなことを思った作品が多数ありました。ことに円城塔作品は、本当に惜しいと思います。
 というわけで、Twitter小説、試みとしては面白いと思うんですが、いささか無理があるような……。
 小説と思わなければ、好きです。

 川又千秋編著の〈ワンショット・ノベル(三百字小説)〉アンソロジーは、以下の2冊があります。『Twitter小説集 140字の物語』と読み比べてみるのも面白いでしょう。
『三百字小説』嶋中書店(04)
三百字小説大展覧会 きょとん!』文源庫(06)
三百字小説.JPG きょとん!.JPG
 ちなみに――
 私は4月8日の記事「一文物語」で一行ショートショートを、さらにコメントでも「予知能力」なる小品を披露しました。これらももちろん140字以内ですが、Twitter小説とは根本的に違うような気がします。
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映画『ファイナルカウントダウン』



 10月17日の記事「映画『光る眼』」で、好きな映画として『フィラデルフィア・エクスペリメント』を挙げました。実はあのとき、同じくタイムスリップの映画である『ファイナルカウントダウン』のことを思い出し、ずっと気になっていました。
 けっこう楽しく観た印象は残っているし、テーマ曲も脳裡に焼きついているんですが、内容となると、さっぱりなんです。
 アメリカの巨大空母が過去にタイムスリップするんだよなあ。『戦国自衛隊』(←大好き)みたいな設定だったよなあ。でも、どんなストーリーだっけ?
 調べてみると、1980年のアメリカ映画。私が大学生のころですね。あのころはほとんど毎週のように劇場(や試写室)に足を運んでいましたから、この映画もたぶん劇場(あるいは試写室)で観たのではないかと思います。その後、おそらくテレビでも放映されたでしょうし、1度くらいは観たかもしれませんが、記憶は忘却の彼方です。
 家にビデオテープがあれば、すぐに確認できるんですが、どこにも見当たらず……。とりあえずは気にしないように努めたものの、ひと月半近く経っても、気になる思いは消えません。
 もう駄目だ~。――先日、ようやく意を決し、レンタルすることにしました。
 いやいやしかし、この映画、なかなかレンタルショップに置いてないんですね。3軒もハシゴする破目になり、そのお蔭で『ミステリー・ゾーン』のビデオを買えたりしたんですが、それはともかく――
 ほぼ30年ぶりの『ファイナルカウントダウン』です。
 あ、真珠湾攻撃の前日にタイムスリップするのか。変な日本人(笑)を捕虜にして、そんで、ああなって、こうなって……。そうだった、そうだった。
 記憶が甦ります。残っていた印象ほどではありませんが、楽しく観ることができました。
 雑念が消えて、すっきりです。

 読みたい(というか、読まなきゃならない)本がどっさりあるのに、こんなことをしているから消化できないんですねえ。いかんと思います。

【追記】12月6日
 改めて記事を書くほどではないので、追記として書きます。
 数週間前のことです。
フィラデルフィア・エクスペリメント.JPG 冒頭に挙げた『フィラデルフィア・エクスペリメント』には続編『フィラデルフィア・エクスペリメント2』があると知りましたが、観た記憶はありません。もしや、とビデオテープをチェックすると、ありました。録画だけして観なかったのか、観たけど忘れちゃったのか……。『フィラデルフィア・エクスペリメント』が好きと言っている割には、いいかげんですねえ。
 もちろん、すぐに観ました。
 正編はタイムスリップですが、続編はパラレルワールドものなんですね。映画の出来はともかく、きっちりとした続編になっているのが嬉しかったです。まあまあ楽しめました。
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『ミステリー・ゾーン』

 近所のDVDレンタルショップに行ったら、海外TVシリーズのビデオの処分販売(1本100円)をしていました。すぐに目に飛び込んできたのが、以下のセットです。
セット.JPG
 映画『トワイライトゾーン―超次元の体験―』、それに『トワイライトゾーン 最終章』は観たことがありますが、ほかの6本(TVドラマ)は未鑑賞です。
 5月12日の記事『トワイライトゾーン』に書きましたように、私が幼いころには、『トワイライトゾーン』は『ミステリーゾーン』というタイトルで放送されていました。全く観なかったわけではないのですけれど、記憶はおぼろげです。機会があれば、ぜひ観たいと思っていました。
 そんなわけですから、もちろん購入しましたよ。
 で、帰宅して最初に観たのは、当然のことながら『ミステリー・ゾーン ベスト・コレクション』です。ジャケットには「今回は、シリーズ全151話中、最も人気の高い3エピソードを厳選収録」とあり、期待が高まります。
・「2万フィートの戦慄」脚本・リチャード・マシスン(米オリジナル放映1963年10月11日)*映画『トワイライトゾーン―超次元の体験―』の第4話は、このエピソードのリメイクです。
・「遠来の客」脚本:リチャード・マシスン(米オリジナル放映1961年1月27日)
・「みにくい顔」脚本:ロッド・サーリング(米オリジナル放映1960年11月11日)
ミステリー・ゾーン.JPG どれも充分に楽しめました。特に「遠来の客」や「みにくい顔」は視点の逆転を用いたアイデアで、もろに私好みです。「みにくい顔」なんて、よくもまあ映像化しようと思ったなあ、と感心します。
 しかし、本編ドラマよりも嬉しかったのは「特典映像」として収録されている「ロッド・サーリング インタビュー」です。約20分。もう感動ですね。これだけでも大満足しました。
『新トワイライト・ゾーン』5本(計27エピソード)は、ぼちぼちと……。
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『喜劇綺劇』

喜劇綺劇.JPG 井上雅彦監修『喜劇綺劇』光文社文庫(09)が届きました。《異形コレクション》シリーズの最新刊で、今回のテーマは〈笑い〉です。
 ホラーを標榜する《異形コレクション》で〈笑い〉ですか。井上雅彦も「編集序文」で書いていますが、「実に無謀な一冊」ですねえ。私個人としては大歓迎ですけれど、これまで《異形コレクション》を読んできた読者の方々にはどうなんでしょ。
 今回は珍しく私も参加しています。新作書下ろしが目玉のシリーズですが、正確に言うと拙作は新作書下ろしではありません。ここ何年かの間、気ままに書いていたショートショートのうち、日本語の誤用ネタのショートショートから選んだ13編です。
 半村良ファンクラブ〈続・半村良のお客になる会〉の会報「赤き酒場」に掲載済みの作品もあります(→この記事参照)し、このブログにアップしたもの(→「好きか嫌いか」)もあります。まあ、すべては商業出版では初お目見えですので、許容範囲かと。
『ショートショートで日本語をあそぼう』ちくま文庫(03)の続編というか拾遺というか、そんな内容です。興味のある方は、お手に取ってみてください。
 あ、そうそう。
 飯野文彦も参加していて、その作品「アナル・トーク」は、先日の記事『黒陰』で紹介した井之妖彦シリーズの1編です。井之妖彦、ますます変態に磨きがかかっております(笑)。

 さて。
 ここのところ、私が大昔に書いたショートショートの掲載をしています。何となく始めてしまったものの、当然のことながら、読者の皆さんに楽しんでいただけるような代物ではなく……。
 まだまだたくさんあるのですが、そろそろ打ち止めにしようと思いまして、最後に、私のショートショート作家としての原点――すなわち、最初に書いたショートショート(らしきもの)を掲載することにしました。
 タイトルは「自殺するには……」。――正確な脱稿日は不明ですが、今から37年前、中学3年の冬に書いたものです。
 SF専門誌「奇想天外」でデビューするのは、このときから7年後。そして現在、デビューしてから30年……。
『喜劇綺劇』に収録していただいた作品群もそうですが、執筆依頼など関係なく、今でも気が向くとショートショートを書いています。読むのも書くのも楽しいんですね、ショートショート。

【お詫び】2013年11月26日
 ゆえあって、ここに掲載してあったショートショート「自殺するには……」を削除しました。


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