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映画『たたり』

 ロバート・ワイズ監督、1963年の映画『たたり』を久しぶりに観ました。シャーリイ・ジャクスン『山荘綺談』の映画化です。
 好きですねえ。>『たたり』
 幽霊屋敷ものの映画と言えば、この『たたり』、そして1973年の『ヘルハウス』が双璧と思っています。それほど多くの幽霊屋敷映画を観ているわけではありませんけれど、少なくとも私が観た映画のなかでは、他を圧倒しています。
 前に『たたり』を観たのはいつだったのか、記憶は定かではありません。少なくとも20年以上は前と思います。今回もやはり抜群に面白く、たちまち画面に引き込まれました。
 観終わって、派手な特撮に頼りきっている最近のホラー映画との違いを考えてしまいました。たとえばこの『たたり』は1999年にリメイク版『ホーンティング』が製作されていて、最新SFXによる演出は『たたり』とは段違い。目を奪われるシーンは多々あったんですが、全体の出来としては凡作としか思えませんでしたし……。
 前に観たときには気がつかなかった(あるいは、忘れていた)のですが、どちらのドアを開けるか迷う場面で、「“レディーと虎”を思い出すわ」なんてセリフがあるんですね。もちろん、ストックトンの「女か虎か」のことでしょう。これは楽しい発見でした。
 原作はいろいろなタイトルで何度も邦訳が出ています。
『山荘綺談』ハヤカワNV文庫(72)
 私が読んだのはこの本です。映画を観る前に読みました。面白かったですねえ。
『なぞの幽霊屋敷』朝日ソノラマ・少年少女世界恐怖小説(72)
 児童書で、これは現物を見たことがありません。
『たたり』創元推理文庫(99)
 映画のリメイク版『ホーンティング』の公開に合わせて発行された新訳版です。
『丘の屋敷』創元推理文庫(08)
 上の改題版です。
 ちなみに、映画『ヘルハウス』の原作はリチャード・マシスン『地獄の家』ハヤカワ・ノヴェルズ(72)/ハヤカワ文庫NV(77)です。映画と原作、どちらも大好き!
山荘綺談.JPG たたり.JPG ヘルハウス.JPG 地獄の家.JPG
 さて、シャーリイ・ジャクスンはショートショートの書き手としても要チェックです。
 ショートショート集リストを挙げておきましょう。

『くじ』早川書房・異色作家短篇集(64)/早川書房・異色作家短篇集(76)*新装版/早川書房・異色作家短篇集(06)*新装版
『こちらへいらっしゃい』早川書房・世界の短篇(73)
 以上ですが、『野蛮人との生活〈スラップスティック式育児法〉』ハヤカワ文庫NV(74)も見逃せません。
くじ.JPG くじ(新装版).JPG こちらへいらっしゃい.JPG 野蛮人との生活.JPG

 幽霊つながりで、また今日も、私が昔書いたショートショートを掲載します。「俺は復讐に燃える幽霊なのだ!!」――1976年6月9日脱稿。あ、浪人しているときでありますね。
 のちに東京理科大学SF研究会の会誌「兆」創刊号(1977年6月20日発行)に掲載しました。

【お詫び】2013年11月26日
 ゆえあって、ここに掲載してあったショートショート「俺は復讐に燃える幽霊なのだ!!」を削除しました。
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少国民の科学

 今日の記事は古本マニア向けです。
 某古書市で、鈴木敬信『生きている宇宙』新潮社・少国民の科学(58)を買いました。星新一の処女出版『生命のふしぎ』がラインナップにあることで知られている科学解説叢書(全10巻)の1冊です。
 私がこの叢書を買うのは、その星新一『生命のふしぎ』と矢野徹『雷からテレビまで』に続いて3冊目です。この2冊を買ったのは遥か昔、大学生のころでした。確か神保町の古書街だったような……。あのころ(30年前)はちょくちょく端本を見かけましたが、最近は見ないですねえ。
 ショートショートと関係ありませんが、書影を見る機会も少ないと思いますので、ここに掲載しておきます。左から、鈴木敬信『生きている宇宙』(58)、矢野徹『雷からテレビまで』(58)、星新一『生命のふしぎ』(59)です。
生きている宇宙.JPG 雷からテレビまで.JPG 生命のふしぎ.JPG

 鈴木敬信は天文学者で、フレッド・ホイルなどの翻訳も手がけています。
 書棚を見回しましたら、以下の3冊の訳書が目につきました。いずれも大昔に買ったものです。
 フレッド・ホイル『暗黒星雲』法政大学出版局(58)/法政大学出版局・コスモスブックス(74)*新装版
 ヴェリコフスキー『衝突する宇宙』法政大学出版局(66)*改訂版
暗黒星雲.JPG 暗黒星雲(新装版).JPG 衝突する宇宙.JPG
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国際エミー賞



 おめでとうございます!
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映画『プラーグの大学生』

プラーグの大学生.JPG 私のなかの映画ブームは沈静化しつつあります。今月前半は毎日のように映画を観ていましたが、ここのところは数日に1本というペースです。観なくなると全く観ない日々が続き、それもつまらないので、これくらいがちょうどいいですね。
 先日、ブックオフで『プラーグの大学生』のビデオを見かけました。
 だいぶ前、NHK-BSで放送されたものをビデオ録画してあり、特に欲しいとは思わなかったのですが、何気なく手に取ってジャケットの説明文を読むと、「approx.58min.」と書かれています。
 え? そんなに短かったっけ?
 疑問に思い、とりあえず買うことにしました。で、帰宅して調べてみると、あらら、『プラーグの大学生』って3回も映画化されているのですね。――最初が1913年、2回目が1926年、3回目が1935年。いやあ、知りませんでした。
 NHK-BSで放送されたのは1926年版、買ったビデオは1913年版です。上映時間が違うのも当たり前です。
プラークの大学生.JPG ふと思いついて、小説版――H・H・エーヴェルス『プラークの大学生』創元推理文庫(85)を読むと、解説「エーヴェルスと映画(前川道介)」で3作ともに触れられていました。(映画の邦題は「プラーグ」、小説は「プラーク」です)
 この本は読んだはずなんですが、こういった映画の情報に関しては、全く記憶にありません。前にも書きましたように、私は映画大好きですけれどマニアックな部分はなく、ほのぼのと楽しんでいるだけ。詳しいデータには、あまり興味はないのです。
 確か購入した翌日だったか、1913年版『プラーグの大学生』を鑑賞。ご存じの方も多いでしょうが、『プラーグの大学生』はモノクロの無声映画です(未鑑賞の1935年版はトーキーのようです)。現在のド派手な映像に比べれば物足りませんが、何とも言えない味があって、けっこう好きだったりします。。
メトロポリス.JPG 楽しく観終えて、その勢いに乗って、やはりモノクロ無声映画の傑作『メトロポリス』(1926年製作)を久しぶりに観ました。いいですねえ、この雰囲気。
 レトロ趣味、ここに極まれり! であります。

 さて……。
『プラーグの大学生』はドッペルゲンガー映画です。
 そんなわけで――って、どんなわけか知りませんが、今日もまた、私が昔書いたショートショートをアップします。「自転車・自動車」――私が高校1年のときの作品です(1973年12月2日脱稿)。ドッペルゲンガーではないのですが、その亜流と言えないこともありません。
 実は、昨日の「世界大沈没」にしても今日の「自転車・自動車」にしても、書いたことをすっかり忘れていました。木下古栗『ポジティヴシンキングの末裔』の紹介文を見て「陰毛宇宙」を思い出し、それを発掘する過程でいろいろと出てきたという次第。
 私がショートショートらしきものを初めて書いたのは中学3年の冬でしたが、そのときは1本だけで、あとは続かず。高校に入学してから、何かアイデアを思いつくと書くようになりました。高校1年の冬――1973年の12月には、何があったのか知りませんが、なんと1ヶ月で10本ものショートショートを書いています。「世界大沈没」と「自転車・自動車」は、そのうちの2本です。
 思い返せば、あのころは何か思いつくと、「思いついたぞ。それっ」と、ろくに考えもせずに文章化していました。はっきり言って、とても小説とは言えない産物ですね。
 私が心を入れ替えて、ちゃんと考えて書くようになるのは高校1年の終わり、筒井康隆主宰のSF同人誌〈ネオ・ヌル〉に入会してからです。プロの作家に読んでいただくのに、こんないいかげんな態度ではいけない、と。

【お詫び】2013年11月26日
 ゆえあって、ここに掲載してあったショートショート「自転車・自動車」を削除しました。
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『東宝特撮総進撃』

東宝特撮総進撃.JPG 先週、『別冊映画秘宝 東宝特撮総進撃』洋泉社(09)を買いました。気が向くと適当なページを開き、楽しんでいます。読むというよりも眺めるという感じですね。
 日本の古い特撮映画、好きです。本書で紹介している映画も、昭和のものは(戦争映画を除いて)ほとんど観ています。
 本書で紹介されている順に、特に好きな映画を挙げると――
フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』『マタンゴ』『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』『モスラ対ゴジラ』『空の大怪獣ラドン』『日本沈没』『美女と液体人間』『電送人間』『ガス人間第1号』『モスラ』『海底軍艦』『エスパイ』『HOUSE』といったところ。
 最初に劇場で観たのは『モスラ』のような気がしますが、巻末資料を見ますと、封切りは1961年7月30日。う~~ん、私が4歳になった3日後ですか。このころの記憶が残っているというのは考えにくいので、私の勘違いか、あるいは再上映があって、それを観たのかも。
『マタンゴ』『美女と液体人間』『電送人間』『ガス人間第1号』といったあたりは、高校生くらいのとき、テレビで観ました。小学生のころは怪獣大好きでしたが、高校生のころには卒業していまして、こういう変身人間もののほうを好むようになっていました。2年ほど前、これらをまとめて再鑑賞しましたが、やはり面白かったです。特に『マタンゴ』はすごすぎます。
ハウス.JPG 最後の2本、『エスパイ』と『HOUSE』はちょっと毛色が違いますね。『エスパイ』は原作も映画も大好き。『HOUSE』はこの本を読むまで、東宝映画であることをすっかり忘れていました。これ、実に楽しい映画でした。先般亡くなられた南田洋子がいい味を出していたことを思い出します。(書影は佐藤肇によるノベライズ『ハウス』三笠書房(77)です。こんな本も買っちゃったんですね)
 とまあ、いろいろと思いを巡らしつつ楽しんでいます。

 さて。
 映画『日本沈没』のスチールを眺めていて、思い出したことがあります。原作は、当時の日本人の誰もが読んでいた(というと大袈裟ですが)大ベストセラー小説です。当然、私も読みましたし、劇場へも足を運びました。
 というわけで――って、どういうわけか知りませんが、そのころ(高校1年のとき)に書いたショートショート「世界大沈没」を掲載しようと思い立ちました(1973年12月14日脱稿)。言うまでもなく、本人は『日本沈没』のパロディのつもりで書いたのですが、いま読み返してみると、全くパロディになっていませんね(苦笑)。
 前回の記事に掲載したショートショート「陰毛宇宙」と同じく、一字一句、当時のままです。

「世界大沈没」を読む。


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『ポジティヴシンキングの末裔』

ポジティヴシンキングの末裔.JPG 昨日、木下古栗『ポジティヴシンキングの末裔』早川書房・想像力の文学(09)を買いました。全29編を収める作品集です。この本数だけでも、ショートショート・コレクターとしては要チェックですね。
 毎度のことながら、まだほとんど読んでいませんが……。
 この本を書店で手に取ったとき、心のなかで思わず「おへっ」と声を上げてしまいました。帯の袖に、「まったくもって毛深い体質ではなかったはずなのに、ある朝、純一郎が目覚めると、手足が自らの陰毛によって緊縛されていた……(「ラビアコントロール」)。」と書かれていたんですね。
ALEF.JPG へえ。こんな小説を書く人がいるのか。
 と同時に私、大昔に書いたショートショートを思い出しました。タイトルは「陰毛宇宙」――原稿用紙2枚あまりの作品です。
 古いメモを調べましたら、脱稿したのは1975年9月9日とありました。高校3年生で、大学受験直前ではないですか(笑)。
 この作品は、SFファンジン「ALEF」第11号(1975年10月20日発行)に掲載してもらい、その後、東京理科大学SF研究会の会誌「破天荒」第5号(1978年12月20日発行)に再録しました(いずれもペンネーム使用)。
破天荒.JPG まだ、続きがあります。デビュー後、大幅に加筆改稿したものを商業誌に掲載してもらっちゃったんですね。――「奇想天外」1980年3月号の「忍耐の報酬」という作品。
 タイトル変更は、編集部の意向によるものです。「陰毛宇宙」はあまりにもインパクトが強烈ということで……(笑)。前号に、やはりシモネタSF短編「快楽の報酬」という作品を掲載してもらっていて、その流れでタイトルを決めました。「報酬シリーズだ~」なんて、いいかげんなことを言っていたことを思い出します。
 とまあ、そんなわけで――
 無性に懐かしくなって、何十年ぶりかに「ALEF」を手に取り、「陰毛宇宙」を再読しました。
 うわっ。これ、傑作ではないですか。はっきり言って、改稿版「忍耐の報酬」よりも面白いです。
 せっかくの機会ですから、ブログの読者の方々にも読んでいただきましょう。34年も前に書いた作品で、当時と現在では文体や漢字の使い方が違っていますが、一字一句そのまんまです。
陰毛宇宙.jpg
 あっ。記事のタイトルに偽りあり、ですね。以前からの読者はともかく、『ポジティヴシンキングの末裔』をネット検索して、この記事を読んだ人は呆れるでしょうねえ。申しわけありません。

【追記】2013年11月5日
 ここに「陰毛宇宙」がアップされていましたが、手作り冊子に収録しましたので、削除することにしました。
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『黒陰』

 飯野文彦さんから新刊『「超」怖い物語 黒陰(こくいん)』竹書房文庫(09)をいただきました。ありがとうございます。
 妖しの作家・井之妖彦を主人公とする連作短編シリーズの4冊目です。既刊の3冊は――
『怪奇無尽講』双葉社(05)
「超」怖い物語 黒い本』竹書房文庫(07)
「超」怖い物語 黒い本2』竹書房文庫(08)
怪奇無尽講.JPG 黒い本.JPG 黒い本2.JPG 黒陰.JPG
『黒い本』2冊には、ショートショートと言える長さの作品が多く収録されていましたが、今回の収録作品は全体的に長めになっています。その点が残念と言えなくもないですけれど、まあ、そんなことにこだわるのは私くらいのものでしょう。
『怪奇無尽講』では、目次を見た途端に「抱いたら墓地」なんてタイトルが目に飛び込んできて、その時点で完敗しました。本格的なシリーズ化が始まった『黒い本』では、いきなり“マッチ売りのおかま”にツボを直撃され、一気に最後まで読んでしまったことを思い出します。その直後に飯野さんと会う機会があって、酒を飲み……。相変わらずの飯野さん(←わかる人にはわかりますよね)を満喫させてもらいました。
 どんどん妖怪化、というか変態化していく飯野文彦――じゃなかった、井之妖彦。今作では、はたしてどこまで行くのでしょうか。
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ユーモア・スケッチ

 遅ればせながら、浅倉久志編『グラックの卵』国書刊行会・未来の文学(07)を買いました。ユーモアSFのアンソロジーです。
「この人が翻訳する作品なら、絶対に面白い」と盲目的に信用してしまう翻訳家が何人かいて、浅倉久志もその1人です。ことに短編SFは、浅倉久志の眼は私の嗜好にドンピシャ。
 浅倉久志が編んだアンソロジーとなれば、もうほとんどハズレはないと言ってもいいでしょう。これまで本ブログでも、『救命艇の叛乱』文化出版局・Fiction now(75)や『世界ユーモアSF傑作選(全2巻)』講談社文庫(80)に触れたことがあります。どれも面白かったですねえ。ショートショートも収録されていて、ショートショート・ファンにとっても嬉しいアンソロジーです。
 浅倉久志とユーモアSFと言えば、小松左京・石川喬司監修『SFファンタジア5 風刺編』学研(78)に掲載された「SFの笑いを演じる主役たち」「SF状況劇場(シチュエーション・コメディ)ご案内」「SFの論理的笑いとは?」を非常に楽しく読んだことを思い出します。浅倉久志がさまざまな作品例を挙げて、SFにおけるユーモアを論じた名エッセイです。エッセイ集『ぼくがカンガルーに出会ったころ』国書刊行会(06)に収録されていますので、読まれていない方は、ぜひ。
グラックの卵.JPG SFファンタジア5.JPG ぼくがカンガルーに出会ったころ.JPG
 さて。
 この『ぼくがカンガルーに出会ったころ』には、「ユーモア・スケッチ傑作展――ごあいさつ」も収録されています。
 ユーモア・スケッチ!
 ユーモア・スケッチについては、『ショートショートの世界』でも採り上げました(45~48ページ)。ショートショートそのものではないのですが、ショートショートの歴史上、見逃すことのできない作品群です。
 浅倉久志編のユーモア・スケッチ・アンソロジーをまとめておきます。

『ユーモア・スケッチ傑作展』早川書房(78)
『ユーモア・スケッチ傑作展[2]』早川書房(80)
『ユーモア・スケッチ傑作展[3]』早川書房(83)
『すべてはイブからはじまった―ユーモア・スケッチブック―』早川書房(91)
ユーモア・スケッチ傑作展.JPG ユーモア・スケッチ傑作展2.JPG ユーモア・スケッチ傑作展3.JPG すべてはイブからはじまった.JPG
『エンサイクロペディア国の恋―ユーモア・スケッチ抱腹篇―』ハヤカワ文庫NV(91)
『忘れられたバッハ―ユーモア・スケッチ絶倒篇―』ハヤカワ文庫NV(91)
 この2冊は『ユーモア・スケッチ傑作展(全3巻)』を再編集したものです。
『ミクロの傑作圏1』文源庫・遊歩人コレクション(03)
『ミクロの傑作圏』文源庫(04)
エンサイクロペディア国の恋.JPG 忘れられたバッハ.JPG ミクロの傑作圏1.JPG ミクロの傑作圏.JPG
『ぼくがカンガルーに出会ったころ』で浅倉久志は「筑摩書房の世界ユーモア全集別巻として出た、井上一夫編訳の『アメリカほら話』。ぼくが『ユーモア・スケッチ傑作展』をまとめることができたのも、この本のおかげといえる」と書いています(212ページ)。
 井上一夫編のアンソロジーについては、本ブログでも過去に何度か書いたことがありますが、ここでまとめておきましょう。

『アメリカほら話』筑摩書房・世界ユーモア文学全集別巻(62)/筑摩書房(68)*新装版/ちくま文庫(86)*再編集
アメリカほら話.JPG アメリカほら話(新装版).JPG アメリカほら話(文庫).JPG
『ほら話しゃれ話USA』集英社文庫(84)
『アメリカほら話 PartⅡ』筑摩書房(85)
ほら話しゃれ話USA.JPG アメリカほら話PartⅡ.JPG

【追記】2010年2月16日
 2月14日、浅倉久志さんが心不全で逝去されたとのこと。享年79。突然のことで、本当に驚きました。
 ご冥福をお祈り申し上げます。
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映画『スター・トレック』

 映画『スター・トレック』――シリーズ最新作を観ました。ここのところ古い映画ばかり観ていましたので、新しい映画を観るのは久しぶりです。
 子どものころ、TVドラマの『宇宙大作戦』は大好きで、欠かさず観ていましたが、『スタートレック』と呼ばれるようになってからは、TVドラマも映画もほとんど観ていません。(映画『スタートレック』は、第2作か第3作まで観たと思いますが、定かではありません)
 この映画も、観る気は全くなかったのですが、SFファンの友人に勧められ、んじゃ、久しぶりに観てみようか、と。
 もちろん例によって、予備知識はゼロです。どんなクルーなんだろう。船名は? などなど、何も知らないままに観始めたのですが……。
 ななな、なんと、これは……。私が観ていたTVドラマ『宇宙大作戦』のプレ・ストーリー――若き日のカーク船長やミスター・スポックの冒険譚ではないですか。
 そうと気がついた瞬間、何とも言えない懐かしさに包まれました。何十年も前に観たドラマであっても、あの個性的なキャラクターたちは脳裡に焼きついています。物語世界に没頭するのに、さして時間はかかりませんでした。
 2時間あまりという長尺の映画でありながら、全く退屈することはなく、最後まで思い切り楽しめました。
 いやあ、面白かったですねえ。勧めてくれた友人に感謝です。
懐かしのアメリカTV映画史.JPG
 ふと、何歳くらいのときにTVドラマ『宇宙大作戦』を観ていたんだろうと思い、瀬戸川宗太『懐かしのアメリカTV映画史』集英社新書(05)を手に取りました。巻末の「日米TV映画史年表」を見ると、日本での放送開始は1969年4月。――私が11歳のときですか。
 おそらく私が観ていたのは本放送だったと思います。また、再放送も何度か観ているような……。

 この『懐かしのアメリカTV映画史』は帯に“昭和三〇年代の子どもたちへ!”とあります。まさに、その通り。もろに昭和30年代の子どもだった私は、読みながら大きく頷いたものでした。同世代の方々にお勧めします。
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カレル・チャペックのショートショート集

 相変わらず頭のなかは映画モードで、毎晩のように映画を観ています。ほとんどは古い映画の再鑑賞。すっかりノスタル爺さんであります。
 そんなわけで、なかなかショートショートに思考が向かず……。結果として記事の更新が滞ってしまい、申しわけなく思っています。
 しばらくはこんな状態が続きそうな気がしますが、それはさておき――
 某ブログに「カレルチャペック紅茶店」のことが書かれていました。
 私は筋金入りのコーヒー好きで、紅茶に興味はありませんけれど、カレル・チャペックには大いに興味があります。『R.U.R.』や『山椒魚戦争』はもちろんのこと、ショートショートの先駆者の1人として位置づけている作家なんですから。(『ショートショートの世界』48ページ参照)
 へえ。そんな店があるのか。チャペックの名を冠した紅茶か。飲んでみたいな。
 とネット検索しましたら、おお、名古屋にも店があるではありませんか。>名古屋ラシック店
 ただ、店舗の写真を見る限りでは喫茶スペースはなさそうで、だとしたら、試しに飲んでみたいだけの人間にはつらいかも……。
 まあ、喫茶スペースはないにしても、試飲はさせてもらえるかもしれませんから、機会があれば店に行ってみようと思います。しかし、このネーミングは反則ですね(笑)。
 以下、チャペックのショートショート集リストです。

ひとつのポケットから出た話(至誠堂).JPG『ひとつのポケットから出た話』至誠堂・現代人叢書(60)/晶文社・文学のおくりもの(76)/晶文社・文学のおくりものベスト版(97)
チャペック小説選集1 受難像』成文社(95)
『ポケットから出てきたミステリー』晶文社(01)
『こまった人たち チャペック小品集』平凡社ライブラリー(05)
『カレル・チャペック短編集』青土社(07)
カレル・チャペック短編集Ⅱ 赤ちゃん盗難事件』青土社(08)
カレル・チャペック短編集Ⅲ ありふれた殺人』青土社(08)
ひとつのポケットから出た話.JPG ひとつのポケットから出た話(ベスト版).JPG 受難像.JPG ポケットから出てきたミステリー.JPG
こまった人たち.JPG カレル・チャペック短編集.JPG 赤ちゃん盗難事件.JPG ありふれた殺人.JPG
外典.jpg あと、これは現物未確認ですが、『チャペック小説選集6 外典』成文社(97)という本もあります。もしかしたらショートショート集と言える本かもしれません。

【追記】2012年5月17日
 入手しました。>『外典』
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「パノラマ島奇談」

別冊・幻影城.JPG 多くの方々も同様でしょうが、私も小学生のころ、江戸川乱歩〈少年探偵団〉シリーズに夢中になりました。その後、大人向きの作品も読むようになると、特に短編には、「うわっ。こんな小説も書くのか」と驚いたものです。
 短編ではなく中編ですが、「パノラマ島奇談」は強く心に残っています。いったいいつ、どの本で読んだのか、記憶は定かではありません。たぶん高校生のころではなかったかと思います。(書影は1976年刊の「別冊・幻影城」ですけれど、これが最初ではないです)
 ふと思い出したことがあって、古いファンジン――1986年に発行されたSF同人誌「星群」62号に手を伸ばしました。
星群.JPG この号では、作家・評論家・翻訳家にアンケートを行なっています。
①先生にとって幻想文学とは……。
②海外の幻想文学のベスト5は……。
③日本の幻想文学のベスト5は……。
 アンケートに答えているのは、伊藤典夫、大宮信光、岡部宏之、岡本俊弥、紀田順一郎、児島冬樹、柴野拓美、仁賀克雄、水鏡子、高井信、巽孝之、田中光二、田中芳樹、野阿梓、星新一、森下一仁、矢野徹、夢枕獏、横田順彌、渡辺恒人の計20人です。
 私がベスト5として挙げているのは――
 海外:『星を駆ける者』ロンドン、『マンク』ルイス、『いかなる海の洞に』ヤング、『魔法つかいの船』ボク、『失われた部屋』オブライエン(短編集として)。
 日本:『妖蝶記』香山滋、『夢の底から来た男』半村良、『家畜人ヤプー』沼正三、『パノラマ島奇談』江戸川乱歩、『ふしぎなふしぎな物語』三橋一夫。
 いま同じアンケートがあれば、少しは異同があるでしょうが、いずれも大好きな作品であることは間違いありません。(ちなみに、私以外では仁賀克雄も「パノラマ島奇談」を挙げています)
パノラマ島綺譚.JPG 先日、丸尾末広によるマンガ化作品『パノラマ島綺譚』エンターブレイン・BEAM COMIX(08)を読みました。乱歩の原作を見事に再構築していて、絵もぴったりマッチ。実に面白かったです。丸尾末広のマンガ化では、先月『芋虫』も出たようで、こちらも読みたいと思っていますが、それはともかく――
 これを読んで、むか~し観たTVドラマ『天国と地獄の美女 江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」』を思い出しました。天知茂が明智探偵を演じたシリーズものの1編です。ネットで調べてみると、1982年1月2日の放送とのこと。
 いやあ、インパクト抜群でしたねえ。何と言っても、乱舞するヌード・ダンサーたち(笑)。こんなのを放送してもいいのかと思ったくらいです。しかも私、叶和貴子(準主役)のファンですから、その意味でも忘れられません。いや、ヌードや叶和貴子だけではなく、もちろん作品自体が素晴らしく、30年近く経った現在でも強く印象に残っているんですが。
 丸尾作品を読んだことによって、このドラマが無性に観たくなりました。幸いなことにDVDになっていますので、レンタル・ショップで借りてきました。
 昨夜、さっそく鑑賞しまして……。
 傑作! 大満足です。

 とまあ、こんな具合で、ここしばらく頭のなかはマンガ&映画モードです。私とて、年がら年中ショートショートにどっぷりではないのです。当たり前ですね(笑)。
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映画『宇宙水爆戦』など

 先日、映画好きの友人と話していて、『ニューヨーク1997』リメイクの話を聞きました。記事「映画『光る眼』」にも書きましたように、『ニューヨーク1997』は大好きな映画です。
 帰宅してネット調査してみると、確かにリメイクの話はあるようですが、現在は進展していない様子。まあ、リメイクされたら観てしまうと思いますけれど、失望しそうな気もしますので、このまま立ち消えになるのなら、それでもいいかな、と。
『ニューヨーク1997』には『エスケープ・フロム・L.A.』という続編もあって、こちらも『ニューヨーク1997』ほどではないものの好きな映画です。
 久しぶりに2作とも観ようかしらん、なんて思っていて、はたと、そう言えば『ニューヨーク2019』なんて映画もあったなあ、と思い出しました。『ニューヨーク1997』と関係はないけれど、そのタイトルだけで記憶に残っている作品です。
 どんな映画だったっけ? たぶんテレビ録画したはず……。
 ビデオ・テープをチェックしましたら、『バーバリアン2019年』を発見。これ、『ニューヨーク2019』と同一作品です。
 で、これを観たかというと、そうではなくて……。
 テープの背ラベルをチェックしている過程で、『宇宙水爆戦』『世界が燃えつきる日』なんてタイトルが目に飛び込んできたんですねえ。
 うわあ、懐かしい。
『ニューヨーク2019』=『バーバリアン2019年』のことなどどうでもよくなって(笑)、まずは『宇宙水爆戦』(1955年製作)を鑑賞しました。
地獄のハイウェイ.JPG いいですねえ、このレトロ感覚。円盤のフォルムもいいし、終盤にちょろっと出てくるメタルーナ・ミュータントは、まさにベム(Bug Eyed Monster:昆虫のような目玉の怪物)です。パルプ雑誌の表紙そのもの。こんなのを見ると、わくわくします。
 古き良き時代のSF映画――その魅力を充分に味わいました。
 ちなみに、『世界が燃えつきる日』はロジャー・ゼラズニイ『地獄のハイウェイ』ハヤカワSF文庫(72)の映画化です。原作ともども、懐かしい!

 ほかにも、いろいろな映画を発掘しました。
 邦画で最も嬉しかったのは『狼の紋章』ですね。以前に『ウルフガイ 燃えろ狼男』は発掘していて、確か『狼の紋章』もあったはずだけど、どこにあるんだろうと気になっていたのです。
 あと、新東宝の怪談映画がどっさりあったのも嬉しかったです(怪談ではないけど、『女巌窟王』も)。いずれも、おそらく20年以上前に録画したもので、すっかり忘れていました。
 すぐに観る気はありませんし、今後も観ないかもしれませんが、所有していることを確認できただけで満足しています。

 とまあ、こんなことをしていて、記事の更新が滞っておりました。頭はすっかりレトロ(苦笑)。
 あ、レトロと言えば……。
 高橋秀武『妖怪人間ベムⅠ』ヤングジャンプ・コミックス(07)、田中憲『『ぼくら』連載漫画版 妖怪人間ベム』講談社(02)を読みました。
 前者は2006年~07年に描かれたリメイク版です。物語の背景やベムたちの造型もずいぶん変わっています。
 後者は1968年~69年の作品。TVアニメ『妖怪人間ベム』放映と同時に描かれたものです。アニメは夢中になって観ていましたが、マンガを読むのはこれが初めて。新しいベムも面白かったですけれど、やはり昔のベムはいいですねえ。妖怪人間誕生のエピソード(アニメでは割愛されたとのこと)もあり――なるほど、そうだったのか~。
妖怪人間ベムⅠ.JPG 妖怪人間ベム.JPG
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『日本幻想作家事典』

 東雅夫&石堂藍編『日本幻想作家事典』国書刊行会(09)を読んでいます。――というか、眺めています。『別冊幻想文学⑥日本幻想作家名鑑』幻想文学出版局(91)の改訂版という位置づけですが、ここまで大幅に増補されると、もはや別の本と言ってもいいかもしれません。『日本幻想作家名鑑』320ページ、『日本幻想作家事典』1048ページ。1ページ当たりの活字数も増えていますから、3倍以上のヴォリュームです。
 こういう本って、無条件に楽しいですね。もちろん、知らない作家や本の知識を得ることができます。知っている作家や本の記述に対しては「ふむふむ」と頷きます(←こちらのほうが楽しいかも)。附録の「怪奇幻想漫画家事典」「怪奇幻想映像小史」も実に嬉しいです。まずはマイブームの「伊藤潤二」の項を読んだりして(笑)。事典というより読み物ですね、これは。
 そう言えば、荒俣宏『世界幻想作家事典』国書刊行会(79)なんて本もあって、こちらも楽しく眺めたものでした。これ、30年も前の本なんですねえ。まだ私が学生だったころ……。久しぶりに手に取り、懐かしさを覚えました。
 幸いなことに、この2冊、サイズが同じです。存分に楽しんだあとは、隣に並べて書棚に収納することになるでしょう。並べてみると、すさまじい迫力です。
日本幻想作家事典.JPG 日本幻想作家名鑑.JPG 世界幻想作家事典.JPG 幻想作家事典.JPG

 私、いずれは『日本ショートショート作家事典』を出したいという夢がありますが、その道のりは険しいです。
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『ホラー&ファンタシイ傑作選』

 半年ほど前、大熊宏俊さんが自身の掲示板「ヘリコニア談話室」で、大瀧啓裕編『ウィアード(全4巻)』青心社文庫(90~91)の感想を書かれていました。それを読んで――
 へえ、ショートショートも収録されているのか。面白そうだなあ、読みたいなあ。
 ここのブログの読者の多くには解説不要と思いますが、いちおう書いておきますと、『ウィアード』は、1923年に創刊された怪奇小説専門誌「ウィアード・テールズ」に掲載された小説の傑作選です。
『ウィアード』の親本である『ホラー&ファンタシイ傑作選(全4巻)』青心社(84~88)の第1巻、第2巻は何年か前に(ブックオフで)買ったのですが、罰当たりなことに読んでいませんでした。いい機会だから全4巻を揃え、それから読もう、と探し始めたものの、これがなかなか売っていません(売っていても、高くて手が出ない)。
 しかしながら、これが古本の不思議なところで、1週間ほど前に第4巻を、さらに今日、第3巻を入手できてしまいました。
 嬉しいのですけれど……。ちょっと前、文庫版『ウィアード』は『ホラー&ファンタシイ傑作選』を増補したもの――各巻、数編が新たに収録されていたり、小さな再編集もされていることに気づき……。
『ウィアード(全4巻)』が欲しくなって、困っております。
ホラー&ファンタシイ傑作選1.JPG ホラー&ファンタシイ傑作選2.JPG ホラー&ファンタシイ傑作選3.JPG ホラー&ファンタシイ傑作選4.JPG
「ウィアード・テールズ」寄稿者には私好みの作家が多くて、若いころは、アンソロジーが出ると積極的に買っていました。

「幻想と怪奇」1974年10月号(12号)*特集=ウィアード・テールズ
『慄然の書 ウィアードテールズ傑作集』継書房(75)
『悪魔の夢 天使の溜息 ウィアードテイルズ傑作選』青心社(80)*大瀧啓裕編
『眠られぬ夜のために ウィアード・テールズ傑作選』ソノラマ文庫海外シリーズ(86)*カート・シンガー選
幻想と怪奇12号.JPG 慄然の書.JPG 悪魔の夢 天使の溜息.JPG 眠られぬ夜のために.JPG
 このあたりはリアルタイムで読んでいました。にもかかわらず、なぜ『ホラー&ファンタシイ傑作選』を手に取らなかったのか不思議ですが、表紙に「ウィアード・テールズ」と書かれていなくて、気がつかなかったからと思います。←結構いいかげんな買い方をしていました(笑)。

 以下、蛇足です。
 記事を書きながら『ホラー&ファンタシイ傑作選』を眺めていましたら――
 おっ。第4巻にはハネス・ボクの短編も収録されているではありませんか。
 ボクの作品は、たぶん長編『魔法つかいの船』ハヤカワ文庫SF(76)と『金色の階段の彼方』ハヤカワ文庫FT(82)しか読んでいませんが、かなり強く印象に残っています。特に『魔法つかいの船』は面白かったですねえ。
 さて、短編は?
魔法つかいの船.JPG 黄金の階段の彼方.JPG

【追記】11月2日
ウィアードテールズ別巻.JPG「ウィアード・テールズ」のアンソロジーと言えば、ほかに那智史郎・宮壁定雄編『ウィアードテールズ(全5巻)』国書刊行会(84~85)もあります。発売当時、書店で手にしましたが、お財布と相談した結果、買いませんでした(悲)。
 少し間をおいて、那智史郎・宮壁定雄編著『ウィアードテールズ 別巻』国書刊行会(88)が発売。「ウィアード・テールズ」の研究書で、こちらは買いました。同誌のインデックスなども収録されていて、非常に素晴らしい資料集でもあります。

ウィアード.jpg【追記2】2010年1月10日
 古本屋に行くときに気に留めていたら、呆気なく揃ってしまいました。>『ウィアード』全4巻
 1ヶ月ほど前に3冊まとめて購入。今日、残った1冊をゲットです。「ウィアード・テールズ」とは相性がいいみたいですね(嬉)。
 ぼちぼち読んでいくつもりです。
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