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福島正実のショートショート集

 昨日の記事「光瀬龍のショートショート集」にいただいたコメントへの補足、でもないですが、本題の前に秋元文庫のショートショート集をご紹介します。

◎福島正実編『SFショートショート傑作集』(76)*執筆メンバーは内田庶、福島正実、眉村卓、光瀬龍。
◎福島正実『SFカセット50』(76)
◎眉村卓『ショートショート 一分間だけ』(81)*角川文庫(80)の再刊。
◎若桜木虔編『中・高校生が書いたSFショート・ショート タイムマシン金融KK』(82)
◎若桜木虔編『中・高校生が書いたSFショート・ショート 悪魔との契約』(82)
SFショートショート傑作集.JPG SFカセット50.JPG 一分間だけ.JPG
タイムマシン金融KK.JPG 悪魔との契約.JPG 

 続いて本題――福島正実のショートショート集リストを掲載します。
 福島正実の短編には短いものが多く、“ショートショート集”と銘打たれた作品集は『SFカセット50』と『就眠儀式』の2冊だけですが、短編集の多くは、私の感覚では“ショートショート集”です。今回のリストにはそれらも含めています。

『SFハイライト』三一新書(65)
『SFの夜』ハヤカワSFシリーズ(66)
『ロマンチスト』ハヤカワSFシリーズ(68)
『分荼離迦』ハヤカワSFシリーズ(69)
SFハイライト.JPG SFの夜.JPG ロマンチスト.JPG 分荼離迦.JPG
『未踏の時代』ハヤカワSFシリーズ(71)
『SFの夜』ハヤカワ文庫JA(74)*ハヤカワSFシリーズ『SFの夜』と三一書房『SFハイライト』収録作品を再編集。
『月に生きる』ハヤカワ文庫JA(75)
『SFカセット50』秋元文庫(76)
『就眠儀式』角川文庫(76)
未踏の時代.JPG SFの夜(文庫).JPG 月に生きる.JPG 就眠儀式.JPG
『海に生きる』三省堂らいぶらりい・SF傑作短編集(77)/『赤い砂漠の上で』文化出版局・ポケットメイツ(81)*1編割愛。
『過去への電話』旺文社文庫(84)
『月世界2008年』旺文社文庫(85)
海に生きる.JPG 赤い砂漠の上で.JPG 過去への電話.JPG 月世界2008年.JPG

 なお、『就眠儀式』には、福島正実の葬儀の際に香典返しとして配付された特装本があります。もちろん私は未所有。北原尚彦『新刊! 古本文庫』ちくま文庫(03)に書影付で解説されていますので、そちらをご参考に(286ページ)。
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光瀬龍のショートショート集

 星新一、眉村卓と来れば、次は筒井康隆、豊田有恒、あるいは小松左京となるのが普通でしょうが、今日は光瀬龍です。
 かつてSF=ショートショートと思われていた時代があり、当時のSF作家たち(いわゆる日本SF第一世代)はその資質にかかわらずショートショートを書いて(書かされて?)いました。光瀬龍の場合、どちらかと言えば「書かされて」でしょう。
 ほかのSF作家たちもそうであるように、光瀬龍も決して少なくはない数のショートショートを書いています。
 ショートショート集は『見えない壁』立風書房(79)だけですが、『立ちどまれば・死』ソノラマ文庫(78)には3短編とともに12編のショートショートが収録されています。2冊とも絶版で、古書店でもあまり見ない本ではありますが、どこかで見かけられましたら、ぜひ。
見えない壁.JPG 立ち止まれば・死.JPG
 ――と光瀬龍のことを書きたくなったのは、扶桑社文庫の新刊『多聞寺討伐』を眺めていたからでありまして……。
多聞寺討伐(扶桑社文庫).JPG ショートショート集ではなく、ここで紹介するのは場違いかなとも思いますが、あまりにも懐かしいので、紹介してしまいます。
 この本は光瀬龍の時代SF傑作集です。ハヤカワ文庫JAの同題短編集(74)に収録されていた全5編を中心に、『歌麿さま参る』ハヤカワ文庫JA(76)から3編、『消えた神の顔』ハヤカワ文庫JA(79)から1編、『火星兵団を撃滅せよ』徳間書店(80)/徳間文庫(85)から1編、さらに単行本未収録の「大江戸打首異聞」を加えた計11編。われわれ世代のSFファンにとっては、懐かしくてたまらない作品が並んでいます。
多聞寺討伐.JPG 歌麿さま参る.JPG 消えた神の顔.JPG 火星兵団を撃滅せよ(単行本).JPG
 驚いたのですが、ハヤカワ文庫JAの『多聞寺討伐』は1974年の刊行から1度も再刊されていなかったのですね。今回、大幅増補された『多聞寺討伐』が刊行されたことにより、若いSFファンも容易に手にすることができるようになりました。光瀬龍と言えば宇宙SFが有名ですけれど、時代SFにも魅力たっぷり。まだ読んだことのないという方は、ぜひ手に取ってみてください。

 扶桑社文庫からは同時に筒井康隆『馬の首風雲録』も出ています。これもまた懐かしいですねえ。こちらは何度も再刊されている長編ですから、読まれた方も多いと思います。
 私が読んだのはハヤカワSF文庫版(72)です。発行されてすぐに読んだ記憶がありますから、え~と、37年前ですか。
 今回の扶桑社文庫版の表紙は、そのハヤカワSF文庫版と同じ。思わず書棚からハヤカワSF文庫を取り出してしまいました。2枚の書影、並べておきます。
馬の首風雲録(扶桑社文庫).JPG 馬の首風雲録.JPG ゑゐり庵綺譚(単行本).JPG ゑゐり庵綺譚.JPG
 扶桑社文庫では、これからも続々と過去の名作SFを再刊していくようです。次回の刊行予定は6月30日で、作品は梶尾真治『ゑゐり庵綺譚』――ショートショートと短編の連作集ですが、ショートショートの比率は非常に高く、連作ショートショート集とも言える本です。これ、面白かったですねえ。
 徳間書店の初刊本(86)には14編収録、徳間文庫(92)には2編増補されて16編。今度の扶桑社文庫版にも新たな増補があるのでしょうか。
 楽しみです。
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眉村卓のショートショート集

 眉村卓のショートショート集リストを掲載します。ご存じと思いますが、眉村卓は星新一に次いでショートショート集を多く出している作家で、作品数自体では星新一を上回っています。
 今回、純然たるショートショート集だけではなく、ショートショートが多く収録されている短編集やエッセイ集もリストアップすることにしました(どの程度をもって“多い”とするのか、その基準は適当ですが)。
 再刊情報も付け加えましたが、書影掲載は初刊本だけです。

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星新一の短編集

 ここのところ、海外ショートショート――というか短編に関する記事ばかりになっています。もともと、何も考えずに開設したブログで、記事もそのときどきの気分で書いているわけですが、ちょっと軌道修正しようかなと思います。
 ブログ開設から、そろそろ3ヶ月が経とうとしています。ショートショートのブログであるからには、これをやっておかなければ……ということで、星新一の短編集リスト(ほとんどはショートショート集)を掲載することにしました。
 ただ、全短編集リストとなりますと煩雑になりすぎますので、今回は初刊本のみとし、文庫などの再刊本、全集の類、再編集版(自選集も含めて)、私家版、学校用の副教材は割愛します。(自選集に関しては、こちらをご覧ください)
 もちろん、このブログの売りでもある、書影満載リストです。星新一の書誌はネットでも容易に閲覧可能ですが、初刊本の書影をまとめて見るのは難しいと思います。
 資料としてよりも、書影を楽しんでいただければ幸いです。

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コバルトのアンソロジー

 久しぶりにハミルトンの短編を再読したせいもあって、最近、ノスタルジーに包まれています。
 そんな気持ちで書庫に足を踏み入れたところ、ふと目に止まったのが集英社文庫コバルトシリーズ(現在はコバルト文庫)でした。現在では想像もつきませんが、約30年前、集英社文庫コバルトシリーズはSFファンにとって嬉しい本を続々と刊行してくれていたのです。
 特にアンソロジーには目を瞠るものがありました。

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エドモンド・ハミルトン

 無性に懐かしくなって書庫へ行き、エドモンド・ハミルトンの著作を眺めていました(前回の記事「ハヤカワSFシリーズ」のコメント参照)。
 前記事のコメントにも書いたように、私が初めて読んだハミルトン作品は『スター・キング』創元推理文庫(69)です。私がSFファンになって最初期に読んだSFの1冊。いやあ、面白かったですねえ。
 その続篇『スター・キングへの帰還』創元推理文庫(73)が出たときにも、すぐに買って読みました。のちにハヤカワSFシリーズ版『天界の王』(69)も買ってしまったほどで、それくらい好きだったんですね。
 短編集『フェッセンデンの宇宙』ハヤカワSFシリーズ(72)も、おそらく新刊発売時に買ったと思います。ハミルトンの短編に期待していたわけではなかったのですが、一読、ぶっ飛びました。――「ハミルトン、こんなのも書くんだ~! 面白いっ!」
スター・キング.JPG スター・キングへの帰還.JPG 天界の王.JPG フェッセンデンの宇宙.JPG
 とにかくハミルトンは大好きな作家なので、書き出すと止まりませんが、ここはショートショートのブログということで……。
 ハミルトンの邦訳短編集リストを掲載することにします。(←かなり強引ですが、ご容赦)

『フェッセンデンの宇宙』ハヤカワSFシリーズ(72)
『星々の轟き』青心社SFシリーズ(82)
『フェッセンデンの宇宙』河出書房新社・奇想コレクション(04)*ハヤカワSFシリーズ版とは別内容
『反対進化』創元SF文庫(05)
『眠れる人の島』創元SF文庫(05)
星々の轟き.JPG フェッセンデンの宇宙.JPG 反対進化.JPG 眠れる人の島.JPG
 ショートショートと言える長さの作品は皆無に近いですが、ハミルトンの奇想アイデアはショートショート・ファンの嗜好と通じるものがあると思います。
          *               *               *
『星々の轟き』は、これまた懐かしい青心社SFシリーズの1冊です。実に素晴らしい――私好みの叢書でした。ハミルトン以外にもR・A・ラファティ『子供たちの午後』(82)、ロバート・F・ヤング『ピーナツバター作戦』(83)、ヘンリイ・カットナー『世界はぼくのもの』(85)……。
 と書庫で本を手に取っていて、デーモン・ナイト『ディオ』がないことに気がつきました。この叢書、短編集だけはすべて買っていたはずなんですが……。
 ショックを受けております。
子供たちの午後.JPG ピーナツバター作戦.JPG 世界はぼくのもの.JPG
 青心社SFシリーズは、2006年、『子供たちの午後』と『ピーナツバター作戦』が復刊されました。
 強烈にお勧めしておきます。
子供たちの午後(新).JPG ピーナツバター作戦(新).JPG
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ハヤカワSFシリーズ

『新・幻想と怪奇』の記事にいただいた雫石さんのコメントにグロフ・コンクリン編『宇宙恐怖物語』の書名があり、久しぶりにハヤカワSFシリーズを収めてある棚を眺めました。いやいや、懐かしいですねえ。
 私がSFを本格的に読み始めたのは1970年ごろ、ハヤカワSFシリーズの末期でした。ちょうどハヤカワSF文庫が創刊されたころでもあり、当時の私がおもに読むのは文庫(創元推理文庫も含めて)でしたが、ハヤカワSFシリーズでしか読めないタイトルも数多くあり、徐々にハヤカワSFシリーズにも手を伸ばすようになりました。
 改めて眺めると、「そう言えば、これも再刊されていないなあ。若いファンが簡単に手にできないのは残念だなあ。再刊してくれればいいのに……」と思う本がたくさんあります。
 本ブログの性格上、短編集に絞って、そんな本を紹介したいと思います。

 アンソロジーでは、『宇宙恐怖物語』以外に、コメントにも書いたメリル編『宇宙の妖怪たち』、あるいはヒーリイ&マッコーマス編『時間と空間の冒険№1』『時間と空間の冒険№2』といったあたりが目につきます。『時間と空間の冒険』は3巻目も出版予定だったようですが、結局発行されなかったのですね。残念。
宇宙恐怖物語.JPG 宇宙の妖怪たち.JPG 時間と空間の冒険№1.JPG 時間と空間の冒険№2.JPG
 個人短編集では――
ボロゴーヴはミムジイ.JPG ヘンリイ・カットナー『ボロゴーヴはミムジイ』
 ロバート・シェクリイ『宇宙のかけら』『人類の罠』
 ジョン・W・キャンベル『影が行く』
 マレイ・ラインスター『宇宙震』
 エリック・フランク・ラッセル『宇宙の深淵より』
 シオドア・スタージョン『奇妙な触合い』
 エドモンド・ハミルトン『フェッセンデンの宇宙』
 フレドリック・ブラウン『わが手の宇宙』
宇宙のかけら.JPG 人類の罠.JPG 影が行く.JPG 宇宙震.JPG
宇宙の深淵より.JPG 奇妙な触合い.JPG フェッセンデンの宇宙.JPG わが手の宇宙.JPG
 こういった本ですね。昨今の異色短編ブームで再評価され、新刊の出ているスタージョンやハミルトン、創元SF文庫などで容易に読めるブラウンはともかくとして、ほかの作家の短編集が忘れ去られてしまうのは淋しいです。特に『ボロゴーヴはミムジイ』! 大好きな短編集です。

 ハヤカワSFシリーズではありませんが……。
 早川書房編集部編『現代恐怖小説集1 十三階の女』なんてのもありました。たった1冊しか発行されなかったハヤカワ・サスペンス・シリーズです。
十三階の女.JPG 巻末に付された「サスペンス・シリーズ誕生」には――

 ミステリ、SFの二つの面をもちながら、それ以外のプラス・アルファをもつ小説のシリーズである。このシリーズに「サスペンス」の名称がついたのは、こうした意味をこめてのことで、江戸川乱歩氏のいう「奇妙な味」をもつた作品をもりこんでいくつもりでいる。

 と書かれています。
 このシリーズが続刊されていたら、どれほどの愉しみを私たちに与えてくれたでしょうか……。

 文庫の新装版もいいですが、ここに挙げたような本を文庫化していただきたいものです。私、たぶん文庫も買ってしまいます。
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『新・幻想と怪奇』

新・幻想と怪奇.JPG 仁賀克雄編のアンソロジー『新・幻想と怪奇』ハヤカワ・ミステリ(09)が出ました。このブログを読んでいる方の多くは首を長くして待っていたのではないかと思います。
 私は一昨日購入。つまみ読みどころか、まだ1編も読んでいないのですが、目次に並んだ作家名を見ているだけで、わくわくしてきます。全17人のうち、本ブログで言及したことのある作家は、ロバート・シェクリイ、チャールズ・ボーモント、ウィリアム・テン、リチャード・マシスン、ロバート・ブロック。
 17編も収録されていることからもわかるように、ショートショートと言えそうな長さの作品も含まれています。いやもう、たまりませんね。
 読んでもいないのに無責任ですが、強烈にお勧めしてしまいます。新しく買って、ぜひ紹介しておきたいと思う本は、少しでも早く情報をお届けするため、読んでいなくても紹介してしまうのが本ブログの方針です。

 さて。
『新・幻想と怪奇』というからには、以前に『幻想と怪奇』というアンソロジーが出ていたわけでして……。

 早川書房編集部編『幻想と怪奇/① 〈英米怪談集〉』ハヤカワ・ミステリ(56)
 早川書房編集部編『幻想と怪奇/② 〈英米怪談集〉』ハヤカワ・ミステリ(56)
幻想と怪奇/①.JPG 幻想と怪奇/②.JPG
 仁賀克雄編『幻想と怪奇①』ハヤカワ文庫NV(75)*2005年に新装版
 仁賀克雄編『幻想と怪奇②』ハヤカワ文庫NV(76)*2005年に新装版
 仁賀克雄編『幻想と怪奇③』ハヤカワ文庫NV(78)*2005年に新装版
幻想と怪奇①.JPG 幻想と怪奇②.JPG 幻想と怪奇③.JPG
『新・幻想と怪奇』の帯には“伝説のアンソロジー最新版!”とありますが、その伝説の対象となっているのは、どちらのアンソロジーなのでしょう。
 今回の『新・幻想と怪奇』がハヤカワ・ミステリで刊行されたことを考えると、ハヤカワ・ミステリの2冊、しかし編者を考えると、ハヤカワ文庫NVの3冊。
『新・幻想と怪奇』の解説で仁賀克雄は、本書はハヤカワ文庫NV版の「続篇といえるかもしれない」と書いています。内容から見て、その通りなのでしょうが、だとすると、本書はハヤカワ・ミステリではなくてハヤカワ文庫NVで刊行されたほうが、読者としては嬉しかったなあと思います。
 ハヤカワ文庫NVの3冊は、発売時に購入して読みました。もう30年以上も前なんですねえ……。
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アウグスト・モンテロッソ

黒い羊他.JPG いやあ、知りませんでした。アウグスト・モンテロッソの作品集が邦訳出版されていたなんて……。しかも、『黒い羊 』書肆山田(06)、『全集 その他の物語』書肆山田(08)と、2冊も。
 モンテロッソと聞いても、ピンとこない人もいるかもしれませんね。超短いショートショート「恐竜」の作者と言えば、「ああ、あの人か」と頷かれる方も多いのではないでしょうか。翻訳文では、わずか20文字ほど。最も短いショートショートとは言いませんが、ほぼ究極の短さであることは間違いありません。
全集その他の物語.JPG そんなモンテロッソの作品集が出ていると知って、放っておくことはできません。すぐさま書店に注文し、昨日、入手することができました。で、例によって、つまみ読みしながら(←すみません)この記事を書いています。
『黒い羊 』は“寓話集”、『全集 その他の物語』は“短編集”とされていますが、2冊ともショートショート集と言える作品集です。
 面白いことに、「恐竜」は『黒い羊 』では「訳者あとがき」のなかに全文引用され、『全集 その他の物語』では作品として収録されています。ここにも引用したいくらいですけれど、いくら短いとはいえ、作品全部を引用するのは著作権侵害にあたると思いますので、それは控えることにします。
 機会がありましたら、手に取ってみてください。
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『トワイライトゾーン』


 ご存じの方も多いでしょうが、その昔、『トワイライトゾーン』というアメリカの人気TVドラマシリーズがありました(本国での放送は1959年~1964年。日本での放送タイトルは、最初は『未知の世界』、のちに『ミステリーゾーン』)。1983年に製作された映画『トワイライトゾーン―超次元の体験―』は有名ですね。
 今日の昼間にアップしたロバート・ブロックの邦訳短編集リストでは、ノベライズ本を除外しました。そのノベライズ本とは、映画版『トワイライトゾーン―超次元の体験―』をブロックが小説化した『トワイライトゾーン 超次元の体験』角川書店・海外ベストセラー・シリーズ(83)/角川文庫(83)です。
トワイライトゾーン.JPG トワイライトゾーン(文庫).JPG トワイライトゾーン(DVD).JPG
 TVシリーズ『トワイライトゾーン』では、番組のホスト役も務めていたロッド・サーリングが多くの脚本を担当していました(製作された156編のうち92編のシナリオを担当)が、リチャード・マシスンやチャールズ・ボーモントらも原作を提供していたとのこと。私、ロバート・ブロックも原作を提供しているものと勝手に思い込んでいましたが、角川文庫『トワイライトゾーン 超次元の体験』の解説(石上三登志)を読んで、そんな事実はなかったと知りました。――いや、前にもこの本は読んでいるはずですから、「思い出しました」というのが正しいのでしょうが。
 日本で放送された『トワイライトゾーン』――つまり『ミステリーゾーン』に関しては、テレビ放送時には幼かったため、あまり記憶に残っていませんが、脚本を小説化した作品や原作となった短編は大好きです。
 ということで、ショートショートとは言いがたいですけれども、ロアルド・ダール、ロバート・ブロックの流れで、『トワイライトゾーン』の邦訳短編集リストを掲載することにしました。当然のことですが、ロッド・サーリングの独壇場です。

◎ロッド・サーリング『ミステリーゾーン』文春文庫(83)
◎ロッド・サーリング『ミステリーゾーン2』文春文庫(86)
◎リチャード・マシスン他『ミステリーゾーン3』文春文庫(89)
◎リチャード・マシスン他『ミステリーゾーン4』文春文庫(94)
ミステリーゾーン.JPG ミステリーゾーン2.JPG ミステリーゾーン3.JPG ミステリーゾーン4.JPG
◎ロッド・サーリング『新ミステリーゾーン 真夜中の太陽』山口書店(83)
◎ロッド・サーリング『トワイライトゾーン オリジナル版―超次元の漂流者』二見書房・サラブレッド・ブックス(84)
◎J・M・ストラジンスキー『新トワイライトゾーン』扶桑社ミステリー(91)*サーリングの死後に企画された新シリーズ。
真夜中の太陽.JPG トワイライトゾーン・オリジナル版.JPG 新トワイライトゾーン.JPG
魔女・魔道士・魔狼.JPG 以上ですが、このあたりにはあまり詳しくなく、もしかしたら抜けている本があるかもしれません。何か気がつかれましたら、ご教示をお願いします。
 最後に、これは『トワイライトゾーン』と関係ないのですが、ロッド・サーリング選のアンソロジーを挙げておきます。
◎ロッド・サーリング選『魔女・魔道士・魔狼』ソノラマ文庫海外シリーズ(86)
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ロバート・ブロックの短編集

 ロアルド・ダールに続いて、ロバート・ブロックの邦訳短編集リストを掲載します(ノベライズは除く)。
 ブロックもショートショートというより短編の作家ですが、ダールやブロック、それにロバート・シェクリイなどの短編を読んでいると、「長さなんて関係ないぜ」と口走りたくなります。もちろん、長さはショートショートの根源に関わる重要な要素なので、それを否定する気は毛頭ないのですが……。

『夜の恐怖』ハヤカワ・ミステリ(60)
『血はつめたく流れる』早川書房・異色作家短篇集(62)/早川書房・異色作家短篇集(76)*新装版/早川書房・異色作家短篇集(06)*新装版
『楽しい悪夢』ハヤカワ文庫NV(75)
『切り裂きジャックはあなたの友』ハヤカワ文庫NV(79)
夜の恐怖.JPG 血は冷たく流れる.JPG 楽しい悪夢.JPG 切り裂きジャックはあなたの友.JPG
『暗黒界の悪霊』ソノラマ文庫・海外シリーズ(85)
『殺しのグルメ』徳間文庫(89)
『夢魔』青弓社・BLUE BOW SERIES(93)
『ポオ収集家』新樹社(00)
暗黒界の悪霊.JPG 殺しのグルメ.JPG 夢魔.JPG ポオ収集家.JPG
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ロアルド・ダールの短編集

 思うところあって、ロアルド・ダールの邦訳短編集リストを掲載します(児童書は割愛)。
 ダールはショートショートというよりも短編の作家ではありますが、その短編にはショートショートの魅力が横溢しています。「南から来た男」を初めて読んだときの衝撃は強烈で……やはり外せません。

『あなたに似た人』ハヤカワ・ミステリ(57)/ハヤカワ・ミステリ文庫(76)
『キス・キス』早川書房・異色作家短篇集(60)/早川書房・異色作家短篇集(74)*新装版/早川書房・異色作家短篇集(05)*新装版
『昨日は美しかった 飛行士の10の短篇』新書館(73)/『飛行士たちの物語』ハヤカワ・ミステリ文庫(81)
『来訪者』早川書房(76)/ハヤカワ・ミステリ文庫(89)
『王女マメーリア』早川書房(90)/ハヤカワ・ミステリ文庫(99)
あなたに似た人.JPG キス・キス.JPG 昨日は美しかった.JPG 飛行士たちの話.JPG
来訪者.JPG 王女マメーリア.JPG
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『肥満漢の歎き』

 昨日〈世界大ロマン全集〉のことを記事に書いて、そう言えば〈世界大衆小説全集〉なんてのもあったなあ、と思い出しました。昭和29年から30年にかけて――すなわち〈世界大ロマン全集〉発刊の直前に刊行された叢書です。小山書店発行で、全12巻。
 こちらもまた、〈世界大ロマン全集〉ほどではありませんが、節操のない(←誉め言葉です)叢書でした。
 私の趣味で言えば――
 第1巻『失われた世界 豪勇ジェラール』コナン・ドイル
 第5巻『ソロモン王の宝窟 洞窟の女王』R・ハッガード
 第6巻『アトランティード エッフェル塔の潜水夫』P・ブノア、カミ
 第7巻『魔法医師ニコラ 犬のキャンプ』G・ブースビー、A・ブラックウッド
世界大衆小説全集1.JPG 世界大衆小説全集5.JPG 世界大衆小説全集6.JPG 世界大衆小説全集7.JPG
世界大衆小説全集8.JPG このあたりが特にお気に入りですが、それはともかく……。
 久しぶりに〈世界大衆小説全集〉を眺めていて、「うわっ。こんなところに、こんな作品が」と驚きました。
 第8巻『マダムは子供が嫌いとおっしゃる 八時四七分の列車 でぶの悩み』C・ヴォーテル、G・クールトリーヌ、H・ベロー
 私の目を惹いたのはH・ベロー『でぶの悩み』です。読んでいなくて、内容は知らないのですが、この作者名とタイトルを目にした瞬間、ある本のことが閃いたのです。
 アンリイ・ベロオ『肥満漢の歎き』四六書院・新でかめろん叢書(31)
肥満漢の歎き.JPG さっそくチェックしてみたところ、やはり同一作品でした。なんだか無性に嬉しくなってしまいましたね。――なんて書いても、いったい何を喜んでいるのか、さっぱりわからないでしょう。すみません。
 実はこの『肥満漢の歎き』の巻末にはカミ「名探偵ルウフォック・ホルメス」が収録されているのです(全5編)。雑誌掲載を別にすれば、カミの翻訳が単行本に収録されたのは、この本が初と思います。つまり、日本ショートショート出版史上、重要な本なんですね。
『肥満漢の歎き』の邦訳はこの1度きりと思い込んでいましたが、戦後に新訳版が出ていて、しかも所有していたとは……。
『肥満漢の歎き』自体は長編で、ショートショートとは全く関係ないのですけれど、こういう発見は嬉しくて仕方がありません。
 マニアックな記事は書かないつもりでしたが、我慢できなくて、書いてしまいました。
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世界大ロマン全集

解説目録.JPG その昔、〈世界大ロマン全集〉という叢書がありました。昭和30年代前半に東京創元社から刊行され、全65巻。SF、ミステリ、冒険小説などなど、ありとあらゆるエンターテインメント小説を詰め込んだ、贅沢というか無秩序というか無節操というか混沌というか、とにかく面白さだけを追求したようなラインナップです。
 ほんと、面白かったですねえ。私は中学生のころに〈世界大ロマン全集〉の魅力に取り憑かれて収集を始め、大学2年生のときに完集。その勢いのまま、『《世界大ロマン全集》解説総目録』なんて詳細なインデックスを自費出版してしまったほどです。奥付を見ますと、昭和54年3月31日発行。え~と、今から30年前ですね。当時としては贅沢なタイプ印刷の56ページ。まあ、それほど思い入れのある叢書ということです。
〈世界大ロマン全集〉は長編が主体の叢書ではありましたが、ショートショートも収録されています。これがまた、ショートショート・ファンにはたまらないラインナップでして……。

◎第10巻『八十日間世界一周』J・ヴェルヌ
 表題となっているのはヴェルヌの有名な長編ですが、この本には「モーリス・ルヴェル短編集」として、ルヴェルの短編が14編も収録されています。私が初めてルヴェル作品を読んだのは、この本でした。
◎第21巻『陽気な騎兵隊 三角ものがたり』G・クールトリーヌ、フィシェ兄弟
 フランス・コントの名手、クールトリーヌとフィシェ兄弟の合集ですが、水谷準訳の作者不詳のコント集「お気に召すまま」も収録されています。全34話。ほとんどの作品は1ページ前後で、本当に短いです。
◎第59巻『恋人たちと泥棒たち フランス・ユーモア傑作集』トリスタン・ベルナール
 第21巻に収録されたクールトリーヌ、フィシェ兄弟(この巻ではフィッシェ兄弟と表記されていますが)にトリスタン・ベルナールを加えた3人のコント集です。
 フィッシェ兄弟「将軍さま、どうぞお先へ!」24編、ジョルジュ・クールトリーヌ「ブーブーロシュ」15編、トリスタン・ベルナール「恋人たちと泥棒たち」12編。
 ベルナールのことは、本ブログでも以前に採り上げました。ショートショートの作家として、私は高く評価しています。
八十日間世界一周.JPG 陽気な騎兵隊/三角ものがたり.JPG 恋人たちと泥棒たち.JPG
 以上、日本ショートショート出版史において重要な3冊と考えています。

 さて。
 このブログをご覧になればわかるように、私は書影が大好きです。見ているだけで楽しいんですね。
 私家版『《世界大ロマン全集》解説総目録』にも書影を掲載したかったのですが、資金不足から、それは叶わず……。30年経った今でも心残りです。
 そこで今日は、30年前の無念を解消すべく、ここで〈世界大ロマン全集〉全65冊の書影を一気に掲載します。ショートショートとは関係ないですが、ご容赦を。

書影を見る。


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アンブローズ・ビアスの短編集

 先日のサキに引き続き、ショートショートの先駆者と考える4人のうちの1人――アンブローズ・ビアスの邦訳短編集リストをアップします。(対訳本、他作家との合集は除く)

『生命のさ中に』世界文学社・世界文学叢書(49)
『豹の眼』新人社・世界大衆文学全集(49)
『いのちの半ばに』岩波文庫(55)
生命のさ中に.JPG 豹の眼.JPG いのちの半ばに.JPG
『ビアス選集① 戦争』悠久出版(69)/東京美術(69?)/『ビアス選集Ⅰ 戦争』東京美術選書(74)*新装版
『ビアス選集② 人生』東京美術(71)/『ビアス選集Ⅱ 人生』東京美術選書(74)*新装版
『ビアス選集③ 幽霊Ⅰ』悠久出版(68)/東京美術(71)/『ビアス選集Ⅲ 幽霊1』東京美術選書(74)*新装版
『ビアス選集④ 幽霊Ⅱ』東京美術(71)/『ビアス選集Ⅳ 幽霊2』東京美術選書(74)*新装版
『ビアス選集⑤ 殺人』東京美術(71)/『ビアス選集Ⅴ 殺人』東京美術選書(74)*新装版
【註】『ビアス選集』の悠久出版版と東京美術版は、版元の表記が違うだけで全く同じと言ってもいいような本です(正確に言うと、函裏のロゴマーク、月報「ビアス選集だより」の内容が違いますが)。
 また、東京美術版は全5巻が刊行されていますが、悠久出版版は2冊――1巻と3巻しか刊行されず、2、4、5巻は未刊行に終わったようです(未確認)。
 下の書影は、東京美術『ビアス選集① 戦争』、悠久出版『ビアス選集③ 幽霊Ⅰ』、東京美術『ビアス選集③ 幽霊Ⅰ』、東京美術選書『ビアス選集Ⅰ 戦争』です。手持ちの東京美術『ビアス選集① 戦争』(写真の本)は1970年12月10日発行の第2刷です。今さら確認するのは困難なのですが、この本の初版(1969年3月15日刊)は悠久出版から発行され、第2刷から東京美術の発行になったのではないかと推測しています。
ビアス選集1(東京美術).JPG ビアス選集3(悠久出版).JPG ビアス選集3(東京美術).JPG ビアス選集Ⅰ(東京美術選書).JPG
完訳 生のさなかにも』創土社(70)/『生のさなかにも』創元推理文庫(87)
完訳 悪魔の寓話』創土社(72)
完訳 ビアス怪異譚』創土社(74)
完訳 生のさなかにも.JPG 生のさなかにも.JPG 悪魔の寓話.JPG ビアス怪異譚.JPG
『ビアス怪談集』講談社文庫(77)
『死の診断―ビアス怪奇短篇集―』角川文庫(79)
『恐怖の王国』金の星社・世界こわい話ふしぎな話傑作集(84)
ビアス怪談集.JPG 死の診断.JPG 恐怖の王国.JPG
『つかのまの悪夢 ビアス傑作短篇集・上』東京美術(89)
『よみがえる悪夢 ビアス傑作短篇集・下』東京美術(89)
『ビアス短篇集』岩波文庫(00)
つかのまの悪夢.JPG よみがえる悪夢.JPG ビアス短篇集.JPG

 ビアスについて詳しく知りたいのであれば、西川正身による評伝『孤絶の風刺家 アンブローズ・ビアス』新潮選書(74)がお勧めです。
 また、カルロス・フエンテス『私が愛したグリンゴ』集英社(90)(→『老いぼれグリンゴ』集英社文庫(94))はビアスを主人公とした小説で、1989年に映画化されています(右端の写真はビデオ)。
アンブローズ・ビアス.JPG 私が愛したグリンゴ.JPG 老いぼれグリンゴ.JPG 私が愛したグリンゴ(ビデオ).JPG
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 サキ、ビアスとくれば、O・ヘンリー、モーパッサンの邦訳短編集リストもアップすべきと思いますが、この2人に関しては、とにかく邦訳書が多すぎて、きっちりとリストアップできずにいます。申しわけありませんが、今後の課題ということで……。
修道士と絞刑人の娘.jpg
【追記】2010年9月20日
『悪魔の辞典』の邦訳書を調査していたところ、ネットで、『修道士と絞刑人の娘』創土社(80)を短編集としてあるデータを発見。これは長編です。
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