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『サックス吹き男爵の冒険』

 今朝の記事の続きです。
『星寄席』以外にもう1枚、「聴きたいよ~」と身悶えしたレコードがあります。――中村誠一の『取りみだしの美学』です。
 私、ジャズのことはわかりませんけれど、遥か昔、このレコードを聴いたときには、腹を抱えて笑ったことを覚えています。聴き直したいんですが、やはりプレイヤーがなくては……。
 と――
 中村誠一って小説も書いてたよなあ。んで、面白かったよなあ。
 と思い出し、書棚をごそごそ。
 手に取ったのは、中村誠一『サックス吹き男爵の冒険』晶文社(82)です。この本はヴァラエティブックでして、エッセイなどのほかにハナモゲラ童話や小説も収録されています。
 小説のラインナップは「取りみだしの美学」「静かな庵」「幕内全取組」「幻の戦士・鈴唐毛の馬慣れ」の4編。忘れっぽい私ですが、タイトルを見るだけで内容を思い出します。とにかく、読むと呆然としちゃうんですよね。>中村誠一の小説
 レコードのタイトルにもなった「取りみだしの美学」は呆然の極致ですし、これまたレコードに収録されている「幕内全取組」なんて真性のアホ(←誉め言葉)しか思いつきませんよ、ほんと。ハナモゲラ童話でも「おひるの放送」には呆然とさせられましたねえ。
 中村誠一の小説は「SFアドベンチャー」で読んでいたイメージが強いのですが、初出一覧を見ると、「SFアドベンチャー」掲載作品は1編も収録されていませんでした。
 中村誠一がどれだけの小説を書いているか知りませんが、もし叶うなら、ぜひとも1冊にまとめてほしいものであります。>出版社各位
 あと、中村誠一の著作では『サックス吹きに語らせろ!』新潮文庫(86)もありました。こちらはエッセイ集です。
取りみだしの美学.JPG サックス吹き男爵の冒険.jpg サックス吹きに語らせろ!.jpg
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